異世界転生者〜バケモノ級ダンジョンの攻略〜

海月 結城

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王都〜道中〜

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「本当にありがとう! 夕食まで作ってもらって」
「別にいいですよ。それに、これからはルキさんが作るかもしれないですよ」
「なんでルキなんですか?」

 まだ、みんなにはルキさんが亜空間を習得したことは言っていない。それを今明かすのだ。

「では、ルキさんに、注目!」

 そして、ルキさんが立ち上がり、

「皆さんに発表したいことがあります。実は僕......、亜空間を習得しました!」
「本当か!? 凄いじゃないか!」
「本当!? おめでとう!」
「ありがとうございます」
「なんだか、喋り方まで変わってるし、カレンさんには感謝しきれないぞ」

 それから、夕食を食べ終わり、夜の番の順番を決めた。

「どうしますか? 私、結界張りますか?」
「結界なんて、あまり当てにならないわよ。防げても、Bクラスの魔物の攻撃2、3発耐えられるかどうかのものでしょ?」
「いえ、SSクラスの魔物の攻撃は、無限に耐えられますよ」
「それなら、ちょっと試させてもらってもいいか?」
「いいですよ」

 そうして、結界を張った。

「『パーフェクトプロテクション』さ、どうぞ」

 そうして、スズさんが弓矢で攻撃を放った。
 キンッ!

「凄い、Aクラスなら身体に穴が開くような攻撃をいとも簡単に防いだよ。しかも、壊せるビジョンが浮かばない」
「お褒めいただきありがとうございます」

 そして、私の結界を張ることに異議がなくなり、結界を貼り、寝た。

 何事もなく朝を迎えた......そう思っていた。目を覚ますと、結界を壊そうと剣を振るう盗賊が居た。
 しかし、カレンが作った結界に傷1つつけることは叶わず、キレていた。しかも、防音の結界も同時に張っていたので、何か喋っているが、口をパクパクさせているだけにしか見えない。
 少し経ち、ショーンさんと、金の爪の人たちが起き始めた。

「あ、皆さんおはようございます」
「え、あぁ、おはよう。で、説明頼みます」

 流石に、起きたばかりでこの状況は無理があるようだ。そして、今わかっていることを説明し終わり、みんなの反応を見てみると、多種多様な顔をしていた。
 まず、ショーンさんは、苦笑いをして呆れていた。続いて、ゴロクさんは、流石は今回のリーダーだけあり、口は笑いながらきちんと手は剣の柄に触れて、臨戦態勢に入っていた。そして、スズさんと、ルキさんは、盗賊を指差して大笑いしていた。

「ちょっと、笑っちゃダメですよ。可愛そうですよ」
「そ、そうですね。ぷぷっ。笑っちゃ、ぷぷっ、ダメですね」
「さて、ご飯にしましょうか」

 いきなり、そんなことをルキさんが口走った。言い終わってから、あっ、と自分でも、何を言ったのかを気づいた。
 だが、それに私が便乗して、

「そうですね。ご飯にしましょうか。盗賊さんの目の前で」
「えっ!? 流石にそれは……ダメでしょ」
「ショーンさん、食べてから盗賊を倒すか、倒してからご飯を食べるか、どっちがいいですか?」

 流石に、ショーンさんは悩み始め、10秒ぐらい考えてから、答えを出した。

「じゃ、食べましょうか」

 ルキさんは、その言葉を待っていましたと言わんばかりに、食材を切り始め、それを見た、私たちも調理を始めた。
 それを見た盗賊は、みんなお腹をさすりよだれを垂らしていた。お腹空いてるんだね。

「「「「「いただきます」」」」」

 みんなで掛け声をして、盗賊の目の前で食べ始めた。それを盗賊は指をくわえて見ていた。

「これが、悪い事をした罰だね」
「キュウー!」
「ニャー子も頷いてるね。かわいすぎ」

 そして、朝ごはん食べ終わり、防音の結界だけ解いた。

「あの~、もうそろそろ行きたいので、退いてください」
「いや、俺たちは盗賊だ、有り金全部置いてからじゃなきゃ退かんぞ」

 ものすごく、戦いづらいよ~。だって、盗賊無視してご飯食べてたから、戦う雰囲気じゃなかったんだよ。

「私たちは、戦いたくないんですよ。今更戦うとなると、1から始めても遅いぐらいには心が緩んでしまってですね」
「そ、そんなことは知らん! お前たちやっちまえ!」

 動揺してるし、仲間たちも気乗りしてないじゃん。「え~」とか言ってるし。

「な、なんで行かない!」
「行かないじゃなくて、いけないです。身体が言うこと聞かないんですよ」
「な! ほんとだ!」

 今私は、盗賊たちの身体を動けなくしている。簡単な原理だ。一人一人に行動阻害の結界を張ったのだ。

「それじゃ、私たちは行きますね。皆さんは、私たちが居なくなったら勝手に解けるようにしてあるので、空腹に耐えてくださいね」

 そうして、私たち一行は盗賊を見逃して、王都に向かった。
 それからは、魔物に2回会い、金の爪のみんなが倒してくれた。色々とやってくれたらお礼らしい、流石はハンターだね。お礼の仕方が独特だよ。
 そして3日目、やっと王都の城壁が見えてきた。馬車ってものすごくおしりが痛くなるよ。凹むんじゃないかと思ったよ。

「着いたな、王都に」
「僕、王都って初めてですよ。師匠は?」
「私も初めてよ。ルシフェルが初めての街だしね」
「私以外初めてだったんですね。それじゃあ、荷物検査の順番が来るまで王都のおすすめスポットでも教えますよ」

 そうして、ショーンさんからオススメの飲食店、お土産屋さんを聞き、暇を潰した。

「お次の方、こちらへ」

 門番の騎士の人がそういい、私たちの番がきた。

「どうも、お久しぶりですね」
「っ! これは、ショーンさんではないですか。今回も仕入れですか?」
「はい、後ろも全部そうですよ。こちらの人達は、今回の護衛の方々です」
「護衛の方々には、身分証の提示をお願いします」

 私たちは、ギルドカードを提示し、特に何もなく王都に入った。

「ようこそ! 王都アークへ」

 それから、少し経ち、

「皆さんとは、ここでお別れですね。と、言っても、今回は行き来の両方の護衛ですから、帰りもお願いします」
「帰りは、いつ頃になりそうですか?」
「そうですね、式典があるので、それを見てから帰ろうと思うので、4日後に帰ろうと思いますよ」
「わかりました」

 それから、ショーンさんと金の爪の人たちとも別れ、キャシィさんの紹介状を持って、地図に描かれている通り道を進み、着いた。

「いらっしゃいませ。今回はどのようなご利用になりますか?」

 そこには、とても高価そうな宿があった。1泊金貨1枚、10万シルはかかりそうなほどの高価な宿だ。

「泊まりに来ました」
「すみません、こちらの宿は紹介状がなければ泊めることができないんですよ」
「これ、紹介状です」
「そうでしたが、少々お待ちください」

 そう言って、男性職員は、奥に入っていった。それから、少し経ち女の人が出てきた。

「貴女がカレンさん?」
「そうですよ」
「妹のキャシィの宿に泊まってたんだって? 確かに、気に入られる雰囲気あるわね」

 紹介状に何が書いてあったか、すごい気になるな。

「わかったは、妹の紹介じゃあ断れないわね。私はクーシよ、よろしくね」
「カレンです。少しの間ですが、よろしくお願いします」
「何日泊まるのか聞いてなかったわね」
「3日間ですね」
「そう。キャシィの紹介だから、半額にして、1泊銀貨50枚、合計で金貨1枚と、銀貨50枚ね」

 相当するようだね。ま、私にはあまり関係ないけどね。
 お金を渡し、部屋に案内してもらいすごい豪華だった。
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