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良い時期に来たようだ
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《ボルケイノ》に近づくにつれ木々は消え砂漠に入り気温が少し上がって来ていて、僕たちの額には汗が溢れていた。
「あっちー。フォレス水~」
「リュクス。暑いって言わないで」
「あー? 別に良いだろ。事実を言ってるだけだ。それより水~」
「えっと、ごめん。水……もう無いや」
人間は暑いとイライラしてくるらしいが、二人がイライラしだすと何するか分からないから、僕は暑い汗と嫌な汗が一緒に出て来る。それに、魔法で水を出すのも良いけど、砂漠で水を集めようとすると途方も無い魔力が奪われてしまう。だからそう簡単に魔法で水を出せないのだ。
万事休すかと思われたその時、僕たちの目に何かが見えた。
「あれは……? 二人とも見て」
「あ? なに?」
「どうしたの?」
「あそこに見えるの木じゃない?」
地平線まで砂しか見えない砂漠にゴマ粒程度の大きさでそれを確認する事が出来た。
「あれって、オアシスかな?」
「分かんない。けど助かった!!」
急ぎ足でそこに向かうとそこは小さなオアシス……では無かった。僕たちが見つけたのはオアシスの一部でしか無かった。
そこは、砂漠に出来た大きな湖。そして、その中には無数の島。そして、奥に見えるのは大きな活火山が見えた。そのオアシスは僕たちが目指していた街である《ボルケイノ》だった。
「……何これ」
初めて見た時僕たちはそれが《ボルケイノ》だと気付かなかった。
「兎に角。行ってみようぜ」
「う、うん」
「分かった」
リュクスを先頭に水を求めてそこに向かっていく。小さな港が見えた。
「いらっしゃい。お客さん《ボルケイノ》に行きたいのかい?」
「ボルケイノ? もしかして、これがボルケイノ!?!?」
「はい、その通りです。ってことは、お祭りが目当てって訳では無さそうですね」
「「お祭り!?!?」」
お祭りに食いついたのはカリーナ、そして、リュクスだった。そして、二人は僕の顔を期待の眼差しで見つめて来る。
「まだ、どんなお祭りなのか分からないし……」
「お祭りに興味あるのかい? それなら船に揺られながら私が説明するよ」
おじさんの話を纏めるとこんな感じだった。
「お祭りの期間は三日間。一日目は食事をテーマにしたお祭り。二日目は魔道具をテーマにしたお祭り。三日目の最終日は、オークションが行われる。君たち子供はオークション会場には入れないから一日目と二日目のお祭りが主になるかな」
その話を聞いた僕たちは櫓を動かすおじさんに聞こえないように小さな声で呟いた。
「オークション……か……」
「……お金……」
リュクスがメッチァルさんからお金を大量に貰っていた事を思い出して、目を向けるとリュクスは首を横に振って拒否して来た。
「絶対にあげない」
「だよな~」
「ケチッ!」
「それじゃ、僕とカリーナは最終日に向けてお金稼ぎでもしながら、お祭り楽しもうか。ね」
「え~、私はオークションよりもフォレスと二日間のお祭りを楽しみたい!!」
「……そうだな。分かった、オークションは別にいいか」
「でも、少しだけ気になるから、少しだけ覗いてみようよ」
カリーナのその言葉に僕は感動した。自分の要求と相手の要求を完璧に両立するそのやり方、ものすごく感動した。
「なぁんだ、俺一人か……」
そんな僕たちの言動を聞いて呟いたリュクスの言葉を僕は聞き逃さなかった。
「行かせねぇよ! リュクスを一人にするなんて、何するか分かったもんじゃ無いから、リュクスも一緒だからね」
「……お、おう」
「ちぇっ」
それからも《ボルケイノ》で一番大きな島に向かって船に揺られながら向かっていく。
僕たちは良い時期に《ボルケイノ》に来た様だ。
「あっちー。フォレス水~」
「リュクス。暑いって言わないで」
「あー? 別に良いだろ。事実を言ってるだけだ。それより水~」
「えっと、ごめん。水……もう無いや」
人間は暑いとイライラしてくるらしいが、二人がイライラしだすと何するか分からないから、僕は暑い汗と嫌な汗が一緒に出て来る。それに、魔法で水を出すのも良いけど、砂漠で水を集めようとすると途方も無い魔力が奪われてしまう。だからそう簡単に魔法で水を出せないのだ。
万事休すかと思われたその時、僕たちの目に何かが見えた。
「あれは……? 二人とも見て」
「あ? なに?」
「どうしたの?」
「あそこに見えるの木じゃない?」
地平線まで砂しか見えない砂漠にゴマ粒程度の大きさでそれを確認する事が出来た。
「あれって、オアシスかな?」
「分かんない。けど助かった!!」
急ぎ足でそこに向かうとそこは小さなオアシス……では無かった。僕たちが見つけたのはオアシスの一部でしか無かった。
そこは、砂漠に出来た大きな湖。そして、その中には無数の島。そして、奥に見えるのは大きな活火山が見えた。そのオアシスは僕たちが目指していた街である《ボルケイノ》だった。
「……何これ」
初めて見た時僕たちはそれが《ボルケイノ》だと気付かなかった。
「兎に角。行ってみようぜ」
「う、うん」
「分かった」
リュクスを先頭に水を求めてそこに向かっていく。小さな港が見えた。
「いらっしゃい。お客さん《ボルケイノ》に行きたいのかい?」
「ボルケイノ? もしかして、これがボルケイノ!?!?」
「はい、その通りです。ってことは、お祭りが目当てって訳では無さそうですね」
「「お祭り!?!?」」
お祭りに食いついたのはカリーナ、そして、リュクスだった。そして、二人は僕の顔を期待の眼差しで見つめて来る。
「まだ、どんなお祭りなのか分からないし……」
「お祭りに興味あるのかい? それなら船に揺られながら私が説明するよ」
おじさんの話を纏めるとこんな感じだった。
「お祭りの期間は三日間。一日目は食事をテーマにしたお祭り。二日目は魔道具をテーマにしたお祭り。三日目の最終日は、オークションが行われる。君たち子供はオークション会場には入れないから一日目と二日目のお祭りが主になるかな」
その話を聞いた僕たちは櫓を動かすおじさんに聞こえないように小さな声で呟いた。
「オークション……か……」
「……お金……」
リュクスがメッチァルさんからお金を大量に貰っていた事を思い出して、目を向けるとリュクスは首を横に振って拒否して来た。
「絶対にあげない」
「だよな~」
「ケチッ!」
「それじゃ、僕とカリーナは最終日に向けてお金稼ぎでもしながら、お祭り楽しもうか。ね」
「え~、私はオークションよりもフォレスと二日間のお祭りを楽しみたい!!」
「……そうだな。分かった、オークションは別にいいか」
「でも、少しだけ気になるから、少しだけ覗いてみようよ」
カリーナのその言葉に僕は感動した。自分の要求と相手の要求を完璧に両立するそのやり方、ものすごく感動した。
「なぁんだ、俺一人か……」
そんな僕たちの言動を聞いて呟いたリュクスの言葉を僕は聞き逃さなかった。
「行かせねぇよ! リュクスを一人にするなんて、何するか分かったもんじゃ無いから、リュクスも一緒だからね」
「……お、おう」
「ちぇっ」
それからも《ボルケイノ》で一番大きな島に向かって船に揺られながら向かっていく。
僕たちは良い時期に《ボルケイノ》に来た様だ。
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