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帰ってきた
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ピーカックからの弟子の申し出を断り、この空間から帰ることに成功した。
「それで、なに? この状況は……?」
今の状況を簡単に伝えると、男たちが襲ってきた裏通りに帰って来たんだが、お祭りだからとそこに人だかりができるのはおかしい。そして、人だかりの中心は俺たちじゃない。少し遠くにある樽の上に座っている男だった。
「お、帰ってきたな」
ここからは人だかりもありよく見えなかったが、声を聴いて分かった。
「「「院長!?」」」
「よ、久しぶりだな。にしても、数か月会わないうちにずいぶん成長したな」
「あはは、これには少し訳があって……」
「ま、なんだ。ここだとあまり話せないな。場所を変るか」
院長がちらっと行きたい方向を見ると、人がザザッと避け道ができた。
「行くか」
「院長って、何者?」
「分かんない」
「けど、これは……」
「「……うん」」
そして、僕たちが泊っている宿にやってきた。
「院長は何で出てきたんですか?」
「孤児院はどうしたの?」
「院長って昔何してたんだ?」
「この人は誰ですか?」
「お前強そうだな。戦おうぜ!!」
僕たちの質問攻めに院長はたじろいでいた。
「お、おう。あー順番に回答するぞ。まず、俺はこの三人の育て親だ、院長と呼んでくれ。それで、一つ目だが、お前たちに会いたくなったんだよ。ただ、探す前にお祭りを楽しもうと思ったらお前たちの気配を見つけたんでな、待ってたんだよ。んで、孤児院は全然人が来なくてな、ちょっとお休みしてるよ。で、次は何だっけかな?」
「院長は昔何してたのかですよ」
「あー、冒険者としてちょっと名を馳せてたな。それからは、どこかの冒険者ギルドでギルドマスターやってたな」
「院長に冒険者の過去が……」
「何だ? 意外か?」
「ううん、解釈一致」
「まぁ、見た目がね」
「うん。見た目が」
院長はガタイが物凄く良い。そして、貫録がある。昔冒険者ギルドのギルドマスターだったと言われても納得がいく。
「ん、んん。話を戻すぞ。んで、俺が誰かって質問には一番最初に答えたからな。逆にそこの男女は誰なんだ? 初めて見た顔だよな」
「はい。私は、ノルメと言います。よろしくお願いします。聖女の力が目覚めた際に奴隷から勝手に解放されたところをお兄ちゃん達には助けてもらいました」
「そうか、大変だったな。こいつらはいろいろ大変だと思うが頼りになるからよろしく頼む」
「次は俺様だな。俺は、シン・ピーカック。お前強そうだな。戦おうz痛!!!!」
「この馬鹿! お前は僕の許可なく戦うの禁止」
「は!? なんで戦うのにお前の……お前……はい」
ピーカックはこの中で一番年上なのに既に見た目十八歳、本来の年齢十歳の少年に実力でも立場でさえも負けていた。
「よろしい。ごめんね院長。ちゃんと教育しておくから許してね」
「お、おう。やっぱり、フォレスは変わってないな」
「そうかな?」
「昔から、誰かを躾けたりリーダーシップを持ってるって感じだな。ほんとに十歳か疑っちまうぞ」
「何言ってるの。十歳に決まってるでしょ」
「そう言えば、旅の目的の方は順調か?」
「う~ん。まぁまぁかな。あの本を手元に置けたらよかったんだけど……」
「あの本?」
エリア・メッチァルさんに見せてもらった本の話をした。
「なるほどな。確かに、その本が手元にあれば見ながら旅ができたわけか」
「そうなんだよ。もう、ほとんど内容忘れちゃったんだよね。覚えてるのが、此処の近くと、もう一個の街の近くにも遺跡があるってことだけなんだよね」
「それは、惜しいことをしたな。よし、せっかく外に出てきたわけだし。お祭りを楽しんだ後、それは、こっちでどうにかしてみるか」
「え!? どうにかできるの!?」
「まぁな。任せておけ」
「さすが院長……頼りになるよ」
僕と、院長が話し込んでいる間リュクスたちは暇になり、四人は後ろで川の字になって寝ていた。
「それじゃ、俺はそろそろ御暇しようかな」
「え、帰っちゃうの?」
「おう。俺にだってやることはあるんだよ」
「そっか。ねぇ、明日は一緒にお祭り回れる?」
「あぁ、もちろんだ」
「ほんと!? 明日、この宿の前に集合ね」
「分かった」
そして、院長は帰ってしまった。
宿から出た院長は僕たちがギルド登録をした場所の副ギルドマスターに捕まっていた。
「見つけましたよ。ギルドマスター」
「はぁ、お前な……そろそろ諦めろ」
「嫌です。ギルドマスターの座は開いています。いつでも戻ってこれますよ」
「戻らない」
「な、なぜですか!? あんなに大切に思っていたのに……なんで……」
「あのギルドよりも、あの街よりももっと大切なものができたんだよ」
「……あの子たちですか?」
「そうだ」
「……また来ます」
「何度来ても結果は変わらないぞ」
「はぁ、もう俺はいらないんだよ。こいつらがいるから……。フォレス、任せるぞ。二人の悲しい輪廻を終わらせてくれよ」
「それで、なに? この状況は……?」
今の状況を簡単に伝えると、男たちが襲ってきた裏通りに帰って来たんだが、お祭りだからとそこに人だかりができるのはおかしい。そして、人だかりの中心は俺たちじゃない。少し遠くにある樽の上に座っている男だった。
「お、帰ってきたな」
ここからは人だかりもありよく見えなかったが、声を聴いて分かった。
「「「院長!?」」」
「よ、久しぶりだな。にしても、数か月会わないうちにずいぶん成長したな」
「あはは、これには少し訳があって……」
「ま、なんだ。ここだとあまり話せないな。場所を変るか」
院長がちらっと行きたい方向を見ると、人がザザッと避け道ができた。
「行くか」
「院長って、何者?」
「分かんない」
「けど、これは……」
「「……うん」」
そして、僕たちが泊っている宿にやってきた。
「院長は何で出てきたんですか?」
「孤児院はどうしたの?」
「院長って昔何してたんだ?」
「この人は誰ですか?」
「お前強そうだな。戦おうぜ!!」
僕たちの質問攻めに院長はたじろいでいた。
「お、おう。あー順番に回答するぞ。まず、俺はこの三人の育て親だ、院長と呼んでくれ。それで、一つ目だが、お前たちに会いたくなったんだよ。ただ、探す前にお祭りを楽しもうと思ったらお前たちの気配を見つけたんでな、待ってたんだよ。んで、孤児院は全然人が来なくてな、ちょっとお休みしてるよ。で、次は何だっけかな?」
「院長は昔何してたのかですよ」
「あー、冒険者としてちょっと名を馳せてたな。それからは、どこかの冒険者ギルドでギルドマスターやってたな」
「院長に冒険者の過去が……」
「何だ? 意外か?」
「ううん、解釈一致」
「まぁ、見た目がね」
「うん。見た目が」
院長はガタイが物凄く良い。そして、貫録がある。昔冒険者ギルドのギルドマスターだったと言われても納得がいく。
「ん、んん。話を戻すぞ。んで、俺が誰かって質問には一番最初に答えたからな。逆にそこの男女は誰なんだ? 初めて見た顔だよな」
「はい。私は、ノルメと言います。よろしくお願いします。聖女の力が目覚めた際に奴隷から勝手に解放されたところをお兄ちゃん達には助けてもらいました」
「そうか、大変だったな。こいつらはいろいろ大変だと思うが頼りになるからよろしく頼む」
「次は俺様だな。俺は、シン・ピーカック。お前強そうだな。戦おうz痛!!!!」
「この馬鹿! お前は僕の許可なく戦うの禁止」
「は!? なんで戦うのにお前の……お前……はい」
ピーカックはこの中で一番年上なのに既に見た目十八歳、本来の年齢十歳の少年に実力でも立場でさえも負けていた。
「よろしい。ごめんね院長。ちゃんと教育しておくから許してね」
「お、おう。やっぱり、フォレスは変わってないな」
「そうかな?」
「昔から、誰かを躾けたりリーダーシップを持ってるって感じだな。ほんとに十歳か疑っちまうぞ」
「何言ってるの。十歳に決まってるでしょ」
「そう言えば、旅の目的の方は順調か?」
「う~ん。まぁまぁかな。あの本を手元に置けたらよかったんだけど……」
「あの本?」
エリア・メッチァルさんに見せてもらった本の話をした。
「なるほどな。確かに、その本が手元にあれば見ながら旅ができたわけか」
「そうなんだよ。もう、ほとんど内容忘れちゃったんだよね。覚えてるのが、此処の近くと、もう一個の街の近くにも遺跡があるってことだけなんだよね」
「それは、惜しいことをしたな。よし、せっかく外に出てきたわけだし。お祭りを楽しんだ後、それは、こっちでどうにかしてみるか」
「え!? どうにかできるの!?」
「まぁな。任せておけ」
「さすが院長……頼りになるよ」
僕と、院長が話し込んでいる間リュクスたちは暇になり、四人は後ろで川の字になって寝ていた。
「それじゃ、俺はそろそろ御暇しようかな」
「え、帰っちゃうの?」
「おう。俺にだってやることはあるんだよ」
「そっか。ねぇ、明日は一緒にお祭り回れる?」
「あぁ、もちろんだ」
「ほんと!? 明日、この宿の前に集合ね」
「分かった」
そして、院長は帰ってしまった。
宿から出た院長は僕たちがギルド登録をした場所の副ギルドマスターに捕まっていた。
「見つけましたよ。ギルドマスター」
「はぁ、お前な……そろそろ諦めろ」
「嫌です。ギルドマスターの座は開いています。いつでも戻ってこれますよ」
「戻らない」
「な、なぜですか!? あんなに大切に思っていたのに……なんで……」
「あのギルドよりも、あの街よりももっと大切なものができたんだよ」
「……あの子たちですか?」
「そうだ」
「……また来ます」
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追記:2025/09/20
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