幼馴染みの2人は魔王と勇者〜2人に挟まれて寝た俺は2人の守護者となる〜

海月 結城

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会議①

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 神の能力も分かったことだし、作戦を考えて行かないといけない。
 レイさんの家にある会議室に向かった。

「それでは、作戦会議を始めます。今日の議題は、どの神と誰が戦うかを決めようと思っている」
「あれ、神の人数とかってもう分かってるの?」

 カリーナの疑問に答えたのは、シュルイさんだ。
 シュルイさんは、僕たちの席の前に飲み物を配りながら答えた。

「それは、私がお答えします。神の人数は三人です。なので、三部隊に分けることが出来たら、他の神からのちょっかいは無くせると思います」
「今、考えている部隊……と、言えるほど大きくないけど、三部隊は、勇者率いる聖の付く者たち、僕、リュクスの三部隊を考えている」

 考えを共有すると、カリーナがガタッと音を立てて立ち上がった。

「だ、ダメだよ! なんで、私だけ大勢で、二人は一人で戦うの!?!?」
「カリーナ、落ち着いて」

 カリーナの考えももっともだ、だけど・・・

「勇者って、勇者と聖の付くもの達で完全な力を引き出せるものなんだ、だから、カリーナたちは全員で一人なんだよ」

 そう、それは、遥か昔から決められている運命。神が示した道なのだ。
 それを聞いたみんなは驚愕していた。が、その反応を受けた僕も驚愕した。

「え、まさか、知らなかったの?」
「し、知りませんよ! 初耳ですよ!?!? どこで知ったんですか?!?!」
「ツバキも気になる」
「え、まじか……」

 それは、僕がまだ孤児院にいて、二人が魔王と勇者になる前の話しだ。
 いつも通り、カリーナとリュクスが喧嘩しているのを傍目に読書している時だった。

「なるほど、なるほど、魔王は今までで、最初に二、三回しか負けたことが無くて、勇者はそれ以降一度も勝ったことが無いのか、魔王強すぎ問題発生! だな」

 なんでも、勇者一行の聖の付く者たちは代々受け継いでいたらしいのだが、ある時、とある聖の付く者の一人が仲間から恋人を寝取ってしまったらしい。それが原因で仲が悪くなり、代々受け継がれその後も魔王に勝てなかったらしい。
 時には、どちらかが抜けてその穴を別の人で補ったけど、結局は負けたようだ。

「だから、勇者の一行は全員、聖の付くもの達でなければいけないんだ」
「あれ、そうすると、私の父や祖父母は聖騎士では無かったですよ」
「ツバキも、普通の家庭」
「私は、母が聖弓士でしたわ」

 あれ? いつの間にか、代々受け継がれるものじゃなくなってたのか……。

「あら? 受け継いできたのは私だけ、仲間外れの様でなんだか、寂しいですね」

 レイさんはシクシクとウソ泣きを始めてしまった。
 それをレイさんの隣に座っていたツバキとカリーナが慰めていた。
 まぁ、それぐらいする余裕があるのは、とても嬉しいことではある。

「話が少し戻るけど、三部隊に分けることが出来ても、戦闘用天使がほぼ無限に生成されるからな、そいつを誰が相手にするか、それが問題なんだよな」

 そう、今回の会議はここからが本番だと言っても過言ではない。

 だが、その議題さえも簡単に話が付いてしまった。

「それなら、こちらに任せて下さい。リュクス様たちが兵士を鍛錬しておりますので、天使ごときこちらに任せて下さい」

 おうおう、一年前に僕たちが天使にボコボコにされたのを知って言っているのか分からないが、天使と言ったな。なかなかに肝が据わっているじゃないか。
 でも、天使をごときと言えるぐらいには兵士たちが強くなっているのはとてもありがたい。

「流石、リュクス。こころ強い」

 その後も会議が続き、それぞれが戦う神が決まった。
 勇者一行は、『静止』と『圧縮』の能力を持つ神。
 僕は『解析』と『適応』の能力を持つ神。
 リュクスが、『共有』と『分割』を持つ神と戦うことが決まった。

「それじゃ、シュルイ。そのことを後でリュクスにも伝えといてくれるかな?」
「かしこまりました」

 会議が終わった後、シュルイがリュクスにそのことを伝えると、リュクスは大きくため息を付いた。

「はぁ~」
「? どうかしましたか?」
「いや、あいつらが関与してこないのが不思議で、ため息が漏れてしまった」
「あいつら? というのは……?」
「《勇者協会》。最近、あいつらの動きが無くて、逆に怖いんだよ。あいつら、勇者の為なら、殺人すら厭わない狂信者の集まりだからな」

 それを聞いたシュルイはリュクスと一緒に大きなため息を付いた。
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