135 / 147
精神体
しおりを挟む
エクレンとツバキが水龍を倒した。
水龍はツバキの《拳岩》を喰らい、水上で伸びている。
「エクレン! ツバキ! お疲れ様」
「流石の龍だったよ。生命力、半端ないね」
「うん、エクレンの一撃で終わったと思った」
そして二人は、ハイタッチを交わした。
そのまま船は進み、30分後に港に入港した。
船からエクレンとツバキが降りると、そこに待機していた冒険者と騎士団の人たちに一瞬で囲まれた。
「兄ちゃんたちが、水龍を倒したのか!?!?」
「え、えぇ、まぁ……」
「凄いな!! お前たち何者だ!!??」
「あ、ははは……」
それからも、代わる代わる冒険者と騎士団のみんなに握手を求められたり、十数分その場から動けなくなっていた。
その間、僕たちはレイさんの船酔いを治すためにノルメに回復魔法を掛けてもらっていた。
戻ってきた二人は物凄く疲れた顔をしていた。
「二人とも大丈夫ですか?」
「うん、ツバキたちは大丈夫。でも……レイねぇさん、仮面で見えないけど顔が真っ青なのは分かるよ」
「あ、はは、うん、ちょっと、やばいかも」
「ほら、フォレスはあっち行ってて」
「う、うん」
レイさんの船酔いが治るまで僕は一人になった訳だが、適当に歩いていると全く知らない場所に辿り着いた。
裏路地を曲がり曲がり、行き止まりに付いた。
「あれ? なんで、僕はここにいるんだ?」
そんな疑問を頭に浮かべながら、周りを見渡すと何かが周りを囲ったのが分かった。
直ぐにでも壊して外に出ることが出来るが、その魔法に敵意が無いことが分かった。というか、懐かしさすら感じた。
「よ、久しぶりだな。フォレス」
「!! リュクス!?!? なんで、どうして!?!?」
「まぁ、これは俺の精神体だから、本当の俺であって俺ではないがな」
「あーオッケー、理解した」
「流石、それじゃあ、早速本題とするか」
精神体のリュクスはそこら辺に置いてある木箱に座った。
「まず一つ目が、俺はどの神と戦えばいい」
そう、僕たちは未だにどの神と戦うのか決まっていない。
「神の能力はシュルイに教えてもらったんだけど、それだけで、戦う相手を決めていいのか迷ってるんだ」
「あー、そうだよな。能力が強くてもそれを使う奴によって強さが変わるからな……。だとすると、『適応』と『解析』の神はカリーナたち、勇者一行が戦った方が良いだろう。それと、カリーナたちに一つアドバイスを伝えてくれ。『解析』するには時間が掛る。そして、『適応』するのにも時間が掛る。そこを付け。出来るだけ最高威力の攻撃をしろ。そうしないと、あの神とは対等に戦えない」
良かった、『解析』も『適応』も一瞬で出来たら、勝ち目なんてどこにもない。
「そして、『静止』と『圧縮』はフォレスに頼みたい。こいつが神の中で一番やばい。今の俺ではこいつには勝てない。それと、こいつには、あらゆる遠距離攻撃が効かないから、気を付けろよ」
「うん、任せて。それじゃ、リュクスは『共有』と『分割』の神と戦うの?」
「そういう事だな。まぁ、あいつは、今の俺でもギリギリ倒せる、倒せないぐらいだな」
そういう、リュクスは少し不安で今まで見た事のない、優しさを含んだ笑みを浮かべていた。
「リュクスのその顔、初めて見た」
「え、あぁ、精神体だからポーカーフェイスが出来ないのか……」
今までカリーナと喧嘩とかしてたけど、リュクスは心の内側ではやさしさに溢れていたのかもしれない。まぁ、多分だけどね。
「それじゃ、フォレス。そろそろ精神体の限界時間だからここまでだな」
「うん、分かった。それじゃ、さっきのはちゃんとみんなに伝えるね」
「任せたよ。それじゃ、次会うときは旧エルフの森か、神のいる場所でだな」
「また後で」
そして、リュクスは消えて行った。
さてさて、ここからどうやって帰るか……。
一時間後、やっと表に帰ってくることが出来た。
そして、僕は怒られた。
「遅い!!!!」
これには、本当に申し訳ないと思い、全力で謝った。
そして、さっきの出来事を話し、どの神と戦うかの共有を行った。
翌日、僕たちは新エルフの森に向かった。
水龍はツバキの《拳岩》を喰らい、水上で伸びている。
「エクレン! ツバキ! お疲れ様」
「流石の龍だったよ。生命力、半端ないね」
「うん、エクレンの一撃で終わったと思った」
そして二人は、ハイタッチを交わした。
そのまま船は進み、30分後に港に入港した。
船からエクレンとツバキが降りると、そこに待機していた冒険者と騎士団の人たちに一瞬で囲まれた。
「兄ちゃんたちが、水龍を倒したのか!?!?」
「え、えぇ、まぁ……」
「凄いな!! お前たち何者だ!!??」
「あ、ははは……」
それからも、代わる代わる冒険者と騎士団のみんなに握手を求められたり、十数分その場から動けなくなっていた。
その間、僕たちはレイさんの船酔いを治すためにノルメに回復魔法を掛けてもらっていた。
戻ってきた二人は物凄く疲れた顔をしていた。
「二人とも大丈夫ですか?」
「うん、ツバキたちは大丈夫。でも……レイねぇさん、仮面で見えないけど顔が真っ青なのは分かるよ」
「あ、はは、うん、ちょっと、やばいかも」
「ほら、フォレスはあっち行ってて」
「う、うん」
レイさんの船酔いが治るまで僕は一人になった訳だが、適当に歩いていると全く知らない場所に辿り着いた。
裏路地を曲がり曲がり、行き止まりに付いた。
「あれ? なんで、僕はここにいるんだ?」
そんな疑問を頭に浮かべながら、周りを見渡すと何かが周りを囲ったのが分かった。
直ぐにでも壊して外に出ることが出来るが、その魔法に敵意が無いことが分かった。というか、懐かしさすら感じた。
「よ、久しぶりだな。フォレス」
「!! リュクス!?!? なんで、どうして!?!?」
「まぁ、これは俺の精神体だから、本当の俺であって俺ではないがな」
「あーオッケー、理解した」
「流石、それじゃあ、早速本題とするか」
精神体のリュクスはそこら辺に置いてある木箱に座った。
「まず一つ目が、俺はどの神と戦えばいい」
そう、僕たちは未だにどの神と戦うのか決まっていない。
「神の能力はシュルイに教えてもらったんだけど、それだけで、戦う相手を決めていいのか迷ってるんだ」
「あー、そうだよな。能力が強くてもそれを使う奴によって強さが変わるからな……。だとすると、『適応』と『解析』の神はカリーナたち、勇者一行が戦った方が良いだろう。それと、カリーナたちに一つアドバイスを伝えてくれ。『解析』するには時間が掛る。そして、『適応』するのにも時間が掛る。そこを付け。出来るだけ最高威力の攻撃をしろ。そうしないと、あの神とは対等に戦えない」
良かった、『解析』も『適応』も一瞬で出来たら、勝ち目なんてどこにもない。
「そして、『静止』と『圧縮』はフォレスに頼みたい。こいつが神の中で一番やばい。今の俺ではこいつには勝てない。それと、こいつには、あらゆる遠距離攻撃が効かないから、気を付けろよ」
「うん、任せて。それじゃ、リュクスは『共有』と『分割』の神と戦うの?」
「そういう事だな。まぁ、あいつは、今の俺でもギリギリ倒せる、倒せないぐらいだな」
そういう、リュクスは少し不安で今まで見た事のない、優しさを含んだ笑みを浮かべていた。
「リュクスのその顔、初めて見た」
「え、あぁ、精神体だからポーカーフェイスが出来ないのか……」
今までカリーナと喧嘩とかしてたけど、リュクスは心の内側ではやさしさに溢れていたのかもしれない。まぁ、多分だけどね。
「それじゃ、フォレス。そろそろ精神体の限界時間だからここまでだな」
「うん、分かった。それじゃ、さっきのはちゃんとみんなに伝えるね」
「任せたよ。それじゃ、次会うときは旧エルフの森か、神のいる場所でだな」
「また後で」
そして、リュクスは消えて行った。
さてさて、ここからどうやって帰るか……。
一時間後、やっと表に帰ってくることが出来た。
そして、僕は怒られた。
「遅い!!!!」
これには、本当に申し訳ないと思い、全力で謝った。
そして、さっきの出来事を話し、どの神と戦うかの共有を行った。
翌日、僕たちは新エルフの森に向かった。
0
あなたにおすすめの小説
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
異世界転生雑学無双譚 〜転生したのにスキルとか貰えなかったのですが〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
エドガーはマルディア王国王都の五爵家の三男坊。幼い頃から神童天才と評されていたが七歳で前世の知識に目覚め、図書館に引き篭もる事に。
そして時は流れて十二歳になったエドガー。祝福の儀にてスキルを得られなかったエドガーは流刑者の村へ追放となるのだった。
【カクヨムにも投稿してます】
転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~
ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。
コイツは何かがおかしい。
本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。
目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
荷物持ちの代名詞『カード収納スキル』を極めたら異世界最強の運び屋になりました
夢幻の翼
ファンタジー
使い勝手が悪くて虐げられている『カード収納スキル』をメインスキルとして与えられた転生系主人公の成り上がり物語になります。
スキルがレベルアップする度に出来る事が増えて周りを巻き込んで世の中の発展に貢献します。
ハーレムものではなく正ヒロインとのイチャラブシーンもあるかも。
驚きあり感動ありニヤニヤありの物語、是非一読ください。
※カクヨムで先行配信をしています。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる