136 / 147
領主様との謁見
しおりを挟む
翌日、僕たちは場所を移した新しいエルフの森に向かった。
その前に、僕たちは《シーシップ》の領主様から屋敷に招待を受けていた。
断ると不敬罪になるので、仕方なく領主様の待つ屋敷に向かった。
「よく来てくれた!! 待っていたぞ!!」
僕たちと言っても、ノルメ、カリーナ、レイさんは今回の戦いには参戦していなので、付いてきていない。呼ばれたのは、エクレンとツバキの二人だった。だけど、その二人にリーダーである僕も付いてきて欲しいと懇願されたのだ。
最初は断ろうとしたが、エクレンの必死なお願いと、ツバキのウルウルさせた瞳にやられてしまった。
僕たちが領主様の待つ部屋に入ると、領主様は椅子の前に立ち手を大きく広げながら僕たちを待っていた。
《シーシップ》の領主様は24歳という若さでこの街の領主を務めていた。
だから、こういうノリが軽いのだ。
「いやー、君たち、私よりも若いのに凄いね!! 私なんて、戦闘はからっきしなんだよ。護身術ぐらいしか戦えないよ。はっはっはっ! そうそう、それで、君たちに何か、報酬を与えようと思うんだけど、何か欲しいものある?」
ここに来る前に、僕たちを案内してくれた騎士団の人に、報酬を考えていてと言われたのだが、二人に欲が無いのか、今に至るまでずっと考えていた。
二人は迷った挙句僕の方を見てきた。二人の目から「お願い! 代わりに何か言って!」と語りかけて来たけど、僕は首を横に小さく振った。
この戦いに参戦していたない僕は、報酬を受け取る権利は無いので、二人に任せる。
そして、二人が出した答えは、何もいらない。だった。
「な、何要らない、だと……? 本当に、何もいらないのか? 今なら、私が与えられる最高の地位と権力、財産を貰えるんだぞ? それも要らないのか?」
狼狽えながら聞く領主様に二人は力ずよく返事をした。
「そ、そうか、では、君たちには私と領民全員からの感謝を送らせ貰う。水龍を倒していただき本当に感謝する。ありがとう」
そして、領主様への謁見は終わった。
外に出ると、屋敷の入り口を護っている騎士と仲良さそうに話している3人がいた。
「おーい、みんなー! お待たせ」
「あ、エクレン、ツバキちゃん、フォレス! お帰り!」
「騎士さん、また会いましょうね」
「「は、はい!!」」
3人と騎士たちが一体何を喋ったら、あんなに騎士たちの顔がデレデレになるのか・・・
「ねぇ、ノルメ」
「なに? お兄ちゃん」
「騎士たちと何話してたの?」
「え、世間話です」
そう言って、ノルメはふふっと笑った。
そして、僕たちはエルフの森に向かった。
エルフの森から馬車で半日。夜になるころにエルフの森に到着した。
「皆様、お待ちしておりました」
「おぉ! 久しぶりだね、ヌル!」
エルフの森の結界前には、旧エルフの森でもお世話になったヌルがいつも通り現れた。
「ごめんね、こんな夜遅くに」
「いえ、問題ないです。それが、私の仕事ですから。さ、中に入りましょう」
ヌルさんの案内の元エルフの森の中に入った。
初めて会うエクレンとツバキはその道中で自己紹介を終えていた。
移動して1年ほど経つエルフの森は、まだまだ発展途上だった。旧エルフの森が木を削った中に家などを作っていたが、今回のエルフの森にはそこまで大きな木が存在していなので、また別の家を建設していた。
というか、普通の街と同じような街に変わっていた。
「今回は、前みたいな家の建て方じゃないんですね」
「あー、そうですね。会議で意見出し合ったんですがみんな嫌がったんですよ。移動しずらい、家に帰るまで階段やら登るの面倒くさいと意見が出て、人族の街の作り方を真似しました」
そう言って、ヌルさんは笑った。
「長への謁見も今すぐ出来ますが、いかがいたしますか?」
「長には悪いですが、今日は夜遅いし、みんな疲れているので明日にします」
「分かりました。長にもそのように伝えておきますね」
そのまま、僕たちはヌルさんの案内の元エルフの宿屋に到着した。
その前に、僕たちは《シーシップ》の領主様から屋敷に招待を受けていた。
断ると不敬罪になるので、仕方なく領主様の待つ屋敷に向かった。
「よく来てくれた!! 待っていたぞ!!」
僕たちと言っても、ノルメ、カリーナ、レイさんは今回の戦いには参戦していなので、付いてきていない。呼ばれたのは、エクレンとツバキの二人だった。だけど、その二人にリーダーである僕も付いてきて欲しいと懇願されたのだ。
最初は断ろうとしたが、エクレンの必死なお願いと、ツバキのウルウルさせた瞳にやられてしまった。
僕たちが領主様の待つ部屋に入ると、領主様は椅子の前に立ち手を大きく広げながら僕たちを待っていた。
《シーシップ》の領主様は24歳という若さでこの街の領主を務めていた。
だから、こういうノリが軽いのだ。
「いやー、君たち、私よりも若いのに凄いね!! 私なんて、戦闘はからっきしなんだよ。護身術ぐらいしか戦えないよ。はっはっはっ! そうそう、それで、君たちに何か、報酬を与えようと思うんだけど、何か欲しいものある?」
ここに来る前に、僕たちを案内してくれた騎士団の人に、報酬を考えていてと言われたのだが、二人に欲が無いのか、今に至るまでずっと考えていた。
二人は迷った挙句僕の方を見てきた。二人の目から「お願い! 代わりに何か言って!」と語りかけて来たけど、僕は首を横に小さく振った。
この戦いに参戦していたない僕は、報酬を受け取る権利は無いので、二人に任せる。
そして、二人が出した答えは、何もいらない。だった。
「な、何要らない、だと……? 本当に、何もいらないのか? 今なら、私が与えられる最高の地位と権力、財産を貰えるんだぞ? それも要らないのか?」
狼狽えながら聞く領主様に二人は力ずよく返事をした。
「そ、そうか、では、君たちには私と領民全員からの感謝を送らせ貰う。水龍を倒していただき本当に感謝する。ありがとう」
そして、領主様への謁見は終わった。
外に出ると、屋敷の入り口を護っている騎士と仲良さそうに話している3人がいた。
「おーい、みんなー! お待たせ」
「あ、エクレン、ツバキちゃん、フォレス! お帰り!」
「騎士さん、また会いましょうね」
「「は、はい!!」」
3人と騎士たちが一体何を喋ったら、あんなに騎士たちの顔がデレデレになるのか・・・
「ねぇ、ノルメ」
「なに? お兄ちゃん」
「騎士たちと何話してたの?」
「え、世間話です」
そう言って、ノルメはふふっと笑った。
そして、僕たちはエルフの森に向かった。
エルフの森から馬車で半日。夜になるころにエルフの森に到着した。
「皆様、お待ちしておりました」
「おぉ! 久しぶりだね、ヌル!」
エルフの森の結界前には、旧エルフの森でもお世話になったヌルがいつも通り現れた。
「ごめんね、こんな夜遅くに」
「いえ、問題ないです。それが、私の仕事ですから。さ、中に入りましょう」
ヌルさんの案内の元エルフの森の中に入った。
初めて会うエクレンとツバキはその道中で自己紹介を終えていた。
移動して1年ほど経つエルフの森は、まだまだ発展途上だった。旧エルフの森が木を削った中に家などを作っていたが、今回のエルフの森にはそこまで大きな木が存在していなので、また別の家を建設していた。
というか、普通の街と同じような街に変わっていた。
「今回は、前みたいな家の建て方じゃないんですね」
「あー、そうですね。会議で意見出し合ったんですがみんな嫌がったんですよ。移動しずらい、家に帰るまで階段やら登るの面倒くさいと意見が出て、人族の街の作り方を真似しました」
そう言って、ヌルさんは笑った。
「長への謁見も今すぐ出来ますが、いかがいたしますか?」
「長には悪いですが、今日は夜遅いし、みんな疲れているので明日にします」
「分かりました。長にもそのように伝えておきますね」
そのまま、僕たちはヌルさんの案内の元エルフの宿屋に到着した。
0
あなたにおすすめの小説
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
異世界転生雑学無双譚 〜転生したのにスキルとか貰えなかったのですが〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
エドガーはマルディア王国王都の五爵家の三男坊。幼い頃から神童天才と評されていたが七歳で前世の知識に目覚め、図書館に引き篭もる事に。
そして時は流れて十二歳になったエドガー。祝福の儀にてスキルを得られなかったエドガーは流刑者の村へ追放となるのだった。
【カクヨムにも投稿してます】
転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~
ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。
コイツは何かがおかしい。
本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。
目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
荷物持ちの代名詞『カード収納スキル』を極めたら異世界最強の運び屋になりました
夢幻の翼
ファンタジー
使い勝手が悪くて虐げられている『カード収納スキル』をメインスキルとして与えられた転生系主人公の成り上がり物語になります。
スキルがレベルアップする度に出来る事が増えて周りを巻き込んで世の中の発展に貢献します。
ハーレムものではなく正ヒロインとのイチャラブシーンもあるかも。
驚きあり感動ありニヤニヤありの物語、是非一読ください。
※カクヨムで先行配信をしています。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる