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第2章 人狼さん、冒険者になる
17話 人狼さん、認識を改める
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日が沈みゆく中、石畳を踏みしめ一人歩く。
無事に冒険者登録はできたけど、そこまでの経緯を思い返してげんなりする。
黒狼って、人狼以上に警戒されちゃうんだね。
受付のお姉さんの驚きようも酷かったけど、小声で呟かれた途端、ギルド内が騒然としてしまった。
確かに、絶滅した種族が突然現れたりしたら驚くかもしれないよね。
でも、猛獣を相手にするかのような態度をとるのは如何なものかと思う。
私としては危害を加える素振りは一切しなかったし、かなり友好的に対応したつもりだったんだけどな。
なのに皆、黒狼だとわかった途端、壁際まで下がって武器に手をかけてたからなぁ……。
受付のお姉さんはなんとかそのまま対応してくれたから孤立しなかったけど、酷いよね。
そんなに怖がられる存在だったなんて、もっと早く知りたかったよ……。
どうも、人狼と人間では認識に齟齬があるらしい。
ノア達人狼の話を聞く限り、黒狼の件は当時者達への報復で終わり、人狼側では過去の事として処理されていた。
なので、私もそういうものだと自然と思い込んでいたんだよね。
過去は水に流して前に進む。
そうやって、互いに警戒しながらも前進して再構築を図っている最中なのだと。
でも、人間側はそうは思っていなかった。
報復したから終わりという人狼達の言葉を、彼らは信用出来なかった。
その彼らからすると、人間に絶滅させられたはずの黒狼が突如街にやって来たなんて、恐怖の何ものでもない。
結果、生き残りの黒狼が来た、イコール、報復されるかも! という図式が出来上がってしまったわけだ。
いやぁ、温度差があるはずだよね。
黒狼かもしれない私を、よく街の中に入れてくれたよ。何度も念を押しながら街に入れてくれた門番を思い出す。
一応受付のお姉さんには、人間に害意は無いと説明はしたけど、どこまで信じてくれたかなぁ。
冒険者登録も、怒らせて何かされるぐらいなら……みたいな感じで許可されたようなものだったし。
最後まで冒険者達には警戒心Maxで遠巻きにされたし、こっちは居こごちの悪さがMaxでしたよ。
取りあえず、ギルドのお姉さんに紹介してもらった宿に行こうか。
冒険者御用達なので他の宿よりは肝が据わっているらしく、黒狼の私でも大丈夫だろうとのことだ。
この状況で寝泊まり出来る所があるか心配だったから、紹介してもらえて良かったよ。
そこを拠点にして、ギルドで仕事を受けて生活費を稼ごう。一応人狼の里で稼いだ資金もあるし、当分は暮らせるはず。
それにギルドに顔を出していれば、ヒナに会える確率が高くなるだろうし。
色々と考えながら歩いていたら、何やら食べ物のいい匂いがしてきた。
顔を上げると、いつの間にやら屋台が並んでるエリアに踏み込んでいたらしい。
道の両脇にずらりと並んでいる屋台からは様々な匂いが溢れかえり、それに答えるかのようにお腹の虫が鳴きだした。
どうやらこの街では、夕食は自炊よりも屋台で済ます人が多いみたいだ。様々な人々が屋台で飲み食いしているのが目に映る。
皆、周囲のお客さんや屋台の主と楽しそうに会話しながら食事しているものだから、なかなかに騒がしい。
うん、わかる。美味しいものを食べるとテンション上がるもんね。その賑やかさと美味しそうな料理たちに、自然と心が浮足立ってくる。
お腹も減ったし、私も屋台で晩御飯を食べて行こうかな。
どんな料理を出しているのかと近くの屋台を眺めると、お客さんと笑っていた屋台の主人と目が合う。
が、何かに気づいたかのように目を見開かれた後、そのまま勢いよく視線を外されてしまった。
あれ、このパターンって……。
あ。メッチャぎこちない動きで料理しだした。
そんな急に、親の仇のごとく睨みつけながら、野菜を炒めなくても良いと思うんだけど。
ところで、頑なに視線を合わせようとしてこないけど、私の視線に気づいてるよね? さっき、目が合ってるもんね?
なのに、私の存在なんてなかったかのような振る舞い。
周囲のお客さんも、私の姿を見た後、慌てたように背を向けてくる。
これって、私に来てほしくないってアピールなのかなぁ……。
うん、あからさまな無視はちょっとキツイね。十七年生きてきたけど、この扱いには心が折れそうだよ。
これじゃあ、食事は無理っぽいよね……。
「あれ? お兄さんさっきも会ったよね?」
屋台での食事を諦めようかと思案していると、背後から声をかけられる。
聞き覚えのある声に振り向くと、そこには少しばかり驚いた顔のミナちゃんが一人立っていた。
垂れ気味の目を軽く見開いたその表情に、不覚にも可愛いと思ってしまった自分を叱咤したい。
外見男だけど、中身女だから! そこはしっかりしようね、私!
「あっ、もしかして道に迷ったの? ここら辺、入り組んでるもんねー」
警戒心ゼロの顔で、そのままこちらへ歩み寄ってくる。
やっぱりミナちゃんは人狼が怖くないんだね。
今更だけど私の周りって、怖がって人がいないんだよ。距離取って逃げられる。
それなのに彼女は、怖がる素振りも無く私のそばまで来てくれた。
これって、思った以上に嬉しい。
「いや、道には迷っていないんだが」
そう言いながら、頑なにこちらを向かない屋台のおじさんへと目を向けると、察したように「ああ」と頷かれてしまった。
「ご飯拒否られてるんだ。ここの人達、人狼が怖いんだっけ?」
「やはり嫌がられているのか……」
ミナちゃんから見てもそうなのかぁ。あからさまだもんね。
そんなに忌避感があるのかな。
思わず肩を落としてしまう。
っていうかミナちゃん、私が人狼だって知ってたんだ?
「私もお兄さんと話した後に教えられたんだけど、ちょっと怯え過ぎだよね。私、ここの人間じゃないせいか、昔話されても共感できなくて」
そう言いながら、呆れたように肩をすくめてみせる。
確かに、私も過剰反応だと思う。
大体、この件の発端は人間側じゃん。
黒狼を迫害しなければ、報復されることも無かったんだよね。なのに、こっちだけ一方的に怖がられるのはおかしいよ。
ミナちゃんも色々吹き込まれてるんだろうなぁ。
「その人間から、俺に近づくなと言われたんじゃないか?」
「あー、黒狼かもしれないから、もう話しかけるなとは言われたかな。けど、お兄さん礼儀正しいし良い人だから、私は気にしてないけど」
「良い人」
「そうそう。店の前に飾っていた鎧、褒めてくれたでしょ? 今まであんな風に話しかけてくれる人いなかったから、嬉しかったんだー。私は間違ってないって思えて、頑張ろー! ってなったもん!」
瞳を輝かせながら力説してくる姿に、何だか胸のあたりが温かくなってくる。
そうだよね、小さなことでも認めてもらえると嬉しいよね。
「そうか。そう思ってもらえるなら良かった」
「うん。だから、私的にはお兄さんは全然怖くないんだよね。今も話していて悪い人じゃなさそうだって思ったし」
「善悪を判断出来る程、話してないだろ。そんな簡単に警戒を解くと、俺に騙されるかもしれないんだぞ?」
「本当に悪い人は、それを利用しようと逆に良い顔するんじゃないの? 注意したら意味ないでしょ」
「……確かに」
むむ。呆れた顔で突っ込まれてしまった。
心配だから注意したのに。ミナちゃん、人懐っこすぎだよ。
「やっぱりお兄さん、良い人だね。ご飯拒否られてるっぽいのに怒らないし、逆に嫌がられてるかもってしょんぼりしちゃうんだもんねー。更に私の心配までするとか、顔と中身が全然違うよね」
そりゃ、顔はアレだけど、中身が平和ボケした日本育ちだからね……。
そういうミナちゃんだって、初対面の相手に警戒しなさすぎだと思う。私が『立花あやめ』のままだったら、激しく突っ込んでいる所だよ。
女の子なんだから、もっと警戒しようよ! ってね。
「兎に角、お兄さんの性格を知ってさえ貰えれば、この街の人達の誤解も解けると思うよ」
「そうだといいんだけどな」
「なにかあったら私の所に来るといいよ。私もこの街に来たときは色々あったけど、話す相手がいたから乗り切れたしね。アドバイスぐらいなら出来ると思うよ」
「それは助かるな。何かあったら顔を出させてもらおう。ありがとう」
「うん。お互い様ってやつだね」
礼を言うと、照れくさそうに笑いながらそう言ってくれる。
ああ、やっぱり苦労したのかな。
私のせいで巻き込まれたことを思うと、ちょっと悪い気がしてくる。
今度お店で買い物でもして、売り上げ貢献しといた方がいいかも。
それにしてもミナちゃん、相変わらず面倒見がいい所は変わってないんだね。
困っている人がいると素通りできない性格だからなぁ。
「あとね、夕飯はそこから五件目の屋台がおススメ。私と同じ出身の人だから、変に怖がることは無いと思う。私と同じ黒目黒髪だからすぐわかるよ」
「同郷人か」
「そそ。結構美味しいんだ。私も行きたいけど、まだ仕事中なんだよね。というわけで、そろそろ店に戻るねー」
じゃあ! と手を振り走り去っていくのを、こちらも手を振り見送る。
そっか。わざわざ仕事中なのに声をかけてくれたんだ。
離れていくミナちゃんの後ろ姿を眺めながら、ちょっと感動してしまう。
なんというか、気にしてくれる人がいるっていいね。心が折れかけてへこんでたけど、少し元気になれた気がする。
ミナちゃんみたいに、怖がらないで交流しようとしてくれる人がいると分かったのは大収穫だ。
まずは紹介してくれた屋台へ行ってみよう。
誰がやってるのかな。楽しみだね。
無事に冒険者登録はできたけど、そこまでの経緯を思い返してげんなりする。
黒狼って、人狼以上に警戒されちゃうんだね。
受付のお姉さんの驚きようも酷かったけど、小声で呟かれた途端、ギルド内が騒然としてしまった。
確かに、絶滅した種族が突然現れたりしたら驚くかもしれないよね。
でも、猛獣を相手にするかのような態度をとるのは如何なものかと思う。
私としては危害を加える素振りは一切しなかったし、かなり友好的に対応したつもりだったんだけどな。
なのに皆、黒狼だとわかった途端、壁際まで下がって武器に手をかけてたからなぁ……。
受付のお姉さんはなんとかそのまま対応してくれたから孤立しなかったけど、酷いよね。
そんなに怖がられる存在だったなんて、もっと早く知りたかったよ……。
どうも、人狼と人間では認識に齟齬があるらしい。
ノア達人狼の話を聞く限り、黒狼の件は当時者達への報復で終わり、人狼側では過去の事として処理されていた。
なので、私もそういうものだと自然と思い込んでいたんだよね。
過去は水に流して前に進む。
そうやって、互いに警戒しながらも前進して再構築を図っている最中なのだと。
でも、人間側はそうは思っていなかった。
報復したから終わりという人狼達の言葉を、彼らは信用出来なかった。
その彼らからすると、人間に絶滅させられたはずの黒狼が突如街にやって来たなんて、恐怖の何ものでもない。
結果、生き残りの黒狼が来た、イコール、報復されるかも! という図式が出来上がってしまったわけだ。
いやぁ、温度差があるはずだよね。
黒狼かもしれない私を、よく街の中に入れてくれたよ。何度も念を押しながら街に入れてくれた門番を思い出す。
一応受付のお姉さんには、人間に害意は無いと説明はしたけど、どこまで信じてくれたかなぁ。
冒険者登録も、怒らせて何かされるぐらいなら……みたいな感じで許可されたようなものだったし。
最後まで冒険者達には警戒心Maxで遠巻きにされたし、こっちは居こごちの悪さがMaxでしたよ。
取りあえず、ギルドのお姉さんに紹介してもらった宿に行こうか。
冒険者御用達なので他の宿よりは肝が据わっているらしく、黒狼の私でも大丈夫だろうとのことだ。
この状況で寝泊まり出来る所があるか心配だったから、紹介してもらえて良かったよ。
そこを拠点にして、ギルドで仕事を受けて生活費を稼ごう。一応人狼の里で稼いだ資金もあるし、当分は暮らせるはず。
それにギルドに顔を出していれば、ヒナに会える確率が高くなるだろうし。
色々と考えながら歩いていたら、何やら食べ物のいい匂いがしてきた。
顔を上げると、いつの間にやら屋台が並んでるエリアに踏み込んでいたらしい。
道の両脇にずらりと並んでいる屋台からは様々な匂いが溢れかえり、それに答えるかのようにお腹の虫が鳴きだした。
どうやらこの街では、夕食は自炊よりも屋台で済ます人が多いみたいだ。様々な人々が屋台で飲み食いしているのが目に映る。
皆、周囲のお客さんや屋台の主と楽しそうに会話しながら食事しているものだから、なかなかに騒がしい。
うん、わかる。美味しいものを食べるとテンション上がるもんね。その賑やかさと美味しそうな料理たちに、自然と心が浮足立ってくる。
お腹も減ったし、私も屋台で晩御飯を食べて行こうかな。
どんな料理を出しているのかと近くの屋台を眺めると、お客さんと笑っていた屋台の主人と目が合う。
が、何かに気づいたかのように目を見開かれた後、そのまま勢いよく視線を外されてしまった。
あれ、このパターンって……。
あ。メッチャぎこちない動きで料理しだした。
そんな急に、親の仇のごとく睨みつけながら、野菜を炒めなくても良いと思うんだけど。
ところで、頑なに視線を合わせようとしてこないけど、私の視線に気づいてるよね? さっき、目が合ってるもんね?
なのに、私の存在なんてなかったかのような振る舞い。
周囲のお客さんも、私の姿を見た後、慌てたように背を向けてくる。
これって、私に来てほしくないってアピールなのかなぁ……。
うん、あからさまな無視はちょっとキツイね。十七年生きてきたけど、この扱いには心が折れそうだよ。
これじゃあ、食事は無理っぽいよね……。
「あれ? お兄さんさっきも会ったよね?」
屋台での食事を諦めようかと思案していると、背後から声をかけられる。
聞き覚えのある声に振り向くと、そこには少しばかり驚いた顔のミナちゃんが一人立っていた。
垂れ気味の目を軽く見開いたその表情に、不覚にも可愛いと思ってしまった自分を叱咤したい。
外見男だけど、中身女だから! そこはしっかりしようね、私!
「あっ、もしかして道に迷ったの? ここら辺、入り組んでるもんねー」
警戒心ゼロの顔で、そのままこちらへ歩み寄ってくる。
やっぱりミナちゃんは人狼が怖くないんだね。
今更だけど私の周りって、怖がって人がいないんだよ。距離取って逃げられる。
それなのに彼女は、怖がる素振りも無く私のそばまで来てくれた。
これって、思った以上に嬉しい。
「いや、道には迷っていないんだが」
そう言いながら、頑なにこちらを向かない屋台のおじさんへと目を向けると、察したように「ああ」と頷かれてしまった。
「ご飯拒否られてるんだ。ここの人達、人狼が怖いんだっけ?」
「やはり嫌がられているのか……」
ミナちゃんから見てもそうなのかぁ。あからさまだもんね。
そんなに忌避感があるのかな。
思わず肩を落としてしまう。
っていうかミナちゃん、私が人狼だって知ってたんだ?
「私もお兄さんと話した後に教えられたんだけど、ちょっと怯え過ぎだよね。私、ここの人間じゃないせいか、昔話されても共感できなくて」
そう言いながら、呆れたように肩をすくめてみせる。
確かに、私も過剰反応だと思う。
大体、この件の発端は人間側じゃん。
黒狼を迫害しなければ、報復されることも無かったんだよね。なのに、こっちだけ一方的に怖がられるのはおかしいよ。
ミナちゃんも色々吹き込まれてるんだろうなぁ。
「その人間から、俺に近づくなと言われたんじゃないか?」
「あー、黒狼かもしれないから、もう話しかけるなとは言われたかな。けど、お兄さん礼儀正しいし良い人だから、私は気にしてないけど」
「良い人」
「そうそう。店の前に飾っていた鎧、褒めてくれたでしょ? 今まであんな風に話しかけてくれる人いなかったから、嬉しかったんだー。私は間違ってないって思えて、頑張ろー! ってなったもん!」
瞳を輝かせながら力説してくる姿に、何だか胸のあたりが温かくなってくる。
そうだよね、小さなことでも認めてもらえると嬉しいよね。
「そうか。そう思ってもらえるなら良かった」
「うん。だから、私的にはお兄さんは全然怖くないんだよね。今も話していて悪い人じゃなさそうだって思ったし」
「善悪を判断出来る程、話してないだろ。そんな簡単に警戒を解くと、俺に騙されるかもしれないんだぞ?」
「本当に悪い人は、それを利用しようと逆に良い顔するんじゃないの? 注意したら意味ないでしょ」
「……確かに」
むむ。呆れた顔で突っ込まれてしまった。
心配だから注意したのに。ミナちゃん、人懐っこすぎだよ。
「やっぱりお兄さん、良い人だね。ご飯拒否られてるっぽいのに怒らないし、逆に嫌がられてるかもってしょんぼりしちゃうんだもんねー。更に私の心配までするとか、顔と中身が全然違うよね」
そりゃ、顔はアレだけど、中身が平和ボケした日本育ちだからね……。
そういうミナちゃんだって、初対面の相手に警戒しなさすぎだと思う。私が『立花あやめ』のままだったら、激しく突っ込んでいる所だよ。
女の子なんだから、もっと警戒しようよ! ってね。
「兎に角、お兄さんの性格を知ってさえ貰えれば、この街の人達の誤解も解けると思うよ」
「そうだといいんだけどな」
「なにかあったら私の所に来るといいよ。私もこの街に来たときは色々あったけど、話す相手がいたから乗り切れたしね。アドバイスぐらいなら出来ると思うよ」
「それは助かるな。何かあったら顔を出させてもらおう。ありがとう」
「うん。お互い様ってやつだね」
礼を言うと、照れくさそうに笑いながらそう言ってくれる。
ああ、やっぱり苦労したのかな。
私のせいで巻き込まれたことを思うと、ちょっと悪い気がしてくる。
今度お店で買い物でもして、売り上げ貢献しといた方がいいかも。
それにしてもミナちゃん、相変わらず面倒見がいい所は変わってないんだね。
困っている人がいると素通りできない性格だからなぁ。
「あとね、夕飯はそこから五件目の屋台がおススメ。私と同じ出身の人だから、変に怖がることは無いと思う。私と同じ黒目黒髪だからすぐわかるよ」
「同郷人か」
「そそ。結構美味しいんだ。私も行きたいけど、まだ仕事中なんだよね。というわけで、そろそろ店に戻るねー」
じゃあ! と手を振り走り去っていくのを、こちらも手を振り見送る。
そっか。わざわざ仕事中なのに声をかけてくれたんだ。
離れていくミナちゃんの後ろ姿を眺めながら、ちょっと感動してしまう。
なんというか、気にしてくれる人がいるっていいね。心が折れかけてへこんでたけど、少し元気になれた気がする。
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