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第2章 人狼さん、冒険者になる
28話 人狼さん、悩む
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うぅ。良かった、ようやく会えた。
正真正銘、本物のヒナだ。
なんか泣きそう。
まさかヒナを見つけて涙ぐむことになるとは。
でもしょうがないよね。
私がこの世界に転移することを決めたのって、ヒナに会う為だったんだよ。
なのに全然姿が見えないし、もしかしたら会えないんじゃないかと不安になっていたんだ。
だから、こうして眺めているだけでも嬉しい。
元気そうで本当に良かった。うん。
これで、一方的な再会だけど、ようやくヒナの無事が確認できた。
あとはヒナに私の無事を伝えたいんだけど……この姿じゃ無理だよね……。
現状を思い出し、急に冷静になる。
まぁいいか。先ずは見つけることが出来たことを喜ぼう。
ヒナのいる場所は、道を挟んだちょうど反対側の屋台。
こんな賑やかな中でよくヒナの声が聞こえたなと感心したけど、これって人狼だからだよね。
この優秀な獣耳のお陰で聞き分けられたと言っても過言ではないだろう。
まさかこんな所で役に立つとはね。偶然とは言え、凄いよ。
感動しつつもよくよく観察すると、ヒナだけではなく他のクラスメイトもおり、数人で食事中だということに気づく。
ヒナの隣には比較的仲の良かった女の子の姿が見え、ホッとする。
良かった。
その子と一緒なら、そんなに酷いことにはなって無さそうかな。
ヒナは可愛い外見の割に人見知りが激しいから、誤解されやすくて友達が出来づらい。しかもマイペースで自由を好むから、一人でいるのも平気な子だ。
平和な日本の学校でならいいけど、こっちの世界でまでそれだと、かなり生きづらいはず。
ちゃんと仲良くやっていけてるのかな。
そのヒナが何かに気づいたらしく、隣の子に声をかけて話し込む。
耳を澄ますと、どうやら彼女の腕の包帯が解けかかっているらしい。
その包帯が巻かれた腕を、ヒナが慣れた仕草で器用に巻き直していく。
あの不器用を絵にかいたような子が、友人の手当を率先してやってるなんて……っ。
ヒナの成長が垣間見えて胸が熱くなる……って、どこの子を見守る親だよ。
でも、こっちの世界に来てヒナも成長してるんだね。
私も胸張れるぐらい成長できてるといいんだけど。自分じゃ分からないよね。
(そういえば、ヒナの恩恵って何だろ?)
失礼しつつ、そっと読み取ると、《薬師》という単語が浮かんだ。
おお! エイダと同じ恩恵だ。
これは生活に困ら無さそう……って、あれ?
もう一つ単語が浮かぶ。
《錬金術》
え?
ちょ、え?!
レアで大器晩成上位恩恵の錬金術さんじゃないですかー!
え? 何やってんの。マジですか?
「ん? どうしたんだい? 何かあるのかい」
運転手さんの声に、現実に引き戻される。
そうだった、外だったんだ。しかも、ヒナ達をガン見してたよ。
「いや、あそこの黒髪の集団が珍しくてつい……」私も黒髪だけど、集団で固まっている彼らは更に目立っているので指摘してみる。
「ああ、昨日話していた同郷人達だよ。どうやら冒険者の仕事帰りみたいだね。……みんな傷だらけだなぁ」
眉をしかめる運転手さんを見て、改めて黒髪の集団を見る。
うわ、本当だ。
ヒナしかまともに見てなかったけど、こうして見るとほとんどのクラスメイトが大小の傷を負っているっぽい。
程度は違うが、みんな包帯だらけで疲れたような顔をしている。
どうやらヒナも無傷というわけではなく、頬に擦り傷が見えた。
うあぁ、女の子の顔に傷とか。
見えない所ならまだしも、頬か。跡が残らないといいけど大丈夫かな。
……私なら、女の子にケガなんかさせないのに。
まあ、冒険者に怪我は付きものだから、しょうがないと言えばしょうがないんだよね。そう、しょうがない。
けど駆け出しの冒険者グループじゃ、傷薬を買うのも大変そうだよね。
ああ。それで、ヒナが薬師として活動してるのかな。
現に今、女の子の怪我を見てるみたいだし。
んん? 待て待て。
ちょっと待とうか。
あれ? ヒナって、戦闘系の恩恵じゃないよね? なのになんで冒険者グループと一緒に居るの?
え。どういうこと?
注意してみてみると、ヒナの腰には小ぶりの片手剣が携わっている。
……もしかして戦闘に参加してるわけ?
うそでしょ。戦える恩恵持ちじゃないと、一般人並みの身体能力しかないんだよ?
野生動物ならまだしも、魔物にかなうわけないじゃん!
ダメもとで、もう一度《錬金術》の恩恵を確認するけど、かなりレベルが低い。
これじゃ作った自動人形を戦わせるどころか、武器になりそうなもの自体、全然作れないはずだ。
つまり、ヒナは全く戦えない。非戦闘要員だ。
なのになんで冒険者なんかやってるかな!
《薬師》の恩恵持ちなら薬屋の店員か、そこに弟子入りじゃないの?
冒険者は無いでしょ!?
うわー、メッチャ話しかけたい。
で、色々問い詰めたい。寧ろ、何やってんの、と怒りたい。
話しかけたいけど、今の私の外見じゃ無理だ。
外見も性別も種族も変わってるから、確実に不審者扱いになってしまう。
それ以前に、ヒナ以外に性別が変わっていることを知られたくないんだよね。
絶対にからかってくる奴が出てきてウザいだろうから、秘密にしときたい。
となると、一人の時に説明するしかないんだけど……一人になる時なんてあるのかな?
今、ヒナの周りにいるクラスメイトは六人。
結構多いなぁ。これは誰か彼か一緒にいそうだよね。
取りあえず、しばらくはヒナの行動を観察してみよう。
接点のある冒険者を続けていたら行動パターンもわかるだろうし、何かのタイミングで声をかける事も出来るかも。
あと、何かあったら困るから、最低でも宿の把握はしておきたいよね。他にも交友関係とか……。
……あれ。これってストーカーじゃないの? 気のせいだよね?
あらやだ。だめじゃん、コレ。
はたから見たら、絶対怪しい人だ。
人狼(男)に後つけられる少女とか、確実に通報案件だ。
そしてギルドに苦情が行って、二コラにエグイ再教育をされてしまう。
いかん、いかんぞ、それは。
しょうがない。見回りの兵士さんを呼ばれないよう、行動には注意しとこう……。
なんとか怪しまれずに会えるといいんだけどなぁ。
それまでは怪我をせず、元気でやってよね、ホント。
ああ、大丈夫なのかな。
なんだか見つけてからのほうが胃が痛い気がするけど、気のせいだよね……?
正真正銘、本物のヒナだ。
なんか泣きそう。
まさかヒナを見つけて涙ぐむことになるとは。
でもしょうがないよね。
私がこの世界に転移することを決めたのって、ヒナに会う為だったんだよ。
なのに全然姿が見えないし、もしかしたら会えないんじゃないかと不安になっていたんだ。
だから、こうして眺めているだけでも嬉しい。
元気そうで本当に良かった。うん。
これで、一方的な再会だけど、ようやくヒナの無事が確認できた。
あとはヒナに私の無事を伝えたいんだけど……この姿じゃ無理だよね……。
現状を思い出し、急に冷静になる。
まぁいいか。先ずは見つけることが出来たことを喜ぼう。
ヒナのいる場所は、道を挟んだちょうど反対側の屋台。
こんな賑やかな中でよくヒナの声が聞こえたなと感心したけど、これって人狼だからだよね。
この優秀な獣耳のお陰で聞き分けられたと言っても過言ではないだろう。
まさかこんな所で役に立つとはね。偶然とは言え、凄いよ。
感動しつつもよくよく観察すると、ヒナだけではなく他のクラスメイトもおり、数人で食事中だということに気づく。
ヒナの隣には比較的仲の良かった女の子の姿が見え、ホッとする。
良かった。
その子と一緒なら、そんなに酷いことにはなって無さそうかな。
ヒナは可愛い外見の割に人見知りが激しいから、誤解されやすくて友達が出来づらい。しかもマイペースで自由を好むから、一人でいるのも平気な子だ。
平和な日本の学校でならいいけど、こっちの世界でまでそれだと、かなり生きづらいはず。
ちゃんと仲良くやっていけてるのかな。
そのヒナが何かに気づいたらしく、隣の子に声をかけて話し込む。
耳を澄ますと、どうやら彼女の腕の包帯が解けかかっているらしい。
その包帯が巻かれた腕を、ヒナが慣れた仕草で器用に巻き直していく。
あの不器用を絵にかいたような子が、友人の手当を率先してやってるなんて……っ。
ヒナの成長が垣間見えて胸が熱くなる……って、どこの子を見守る親だよ。
でも、こっちの世界に来てヒナも成長してるんだね。
私も胸張れるぐらい成長できてるといいんだけど。自分じゃ分からないよね。
(そういえば、ヒナの恩恵って何だろ?)
失礼しつつ、そっと読み取ると、《薬師》という単語が浮かんだ。
おお! エイダと同じ恩恵だ。
これは生活に困ら無さそう……って、あれ?
もう一つ単語が浮かぶ。
《錬金術》
え?
ちょ、え?!
レアで大器晩成上位恩恵の錬金術さんじゃないですかー!
え? 何やってんの。マジですか?
「ん? どうしたんだい? 何かあるのかい」
運転手さんの声に、現実に引き戻される。
そうだった、外だったんだ。しかも、ヒナ達をガン見してたよ。
「いや、あそこの黒髪の集団が珍しくてつい……」私も黒髪だけど、集団で固まっている彼らは更に目立っているので指摘してみる。
「ああ、昨日話していた同郷人達だよ。どうやら冒険者の仕事帰りみたいだね。……みんな傷だらけだなぁ」
眉をしかめる運転手さんを見て、改めて黒髪の集団を見る。
うわ、本当だ。
ヒナしかまともに見てなかったけど、こうして見るとほとんどのクラスメイトが大小の傷を負っているっぽい。
程度は違うが、みんな包帯だらけで疲れたような顔をしている。
どうやらヒナも無傷というわけではなく、頬に擦り傷が見えた。
うあぁ、女の子の顔に傷とか。
見えない所ならまだしも、頬か。跡が残らないといいけど大丈夫かな。
……私なら、女の子にケガなんかさせないのに。
まあ、冒険者に怪我は付きものだから、しょうがないと言えばしょうがないんだよね。そう、しょうがない。
けど駆け出しの冒険者グループじゃ、傷薬を買うのも大変そうだよね。
ああ。それで、ヒナが薬師として活動してるのかな。
現に今、女の子の怪我を見てるみたいだし。
んん? 待て待て。
ちょっと待とうか。
あれ? ヒナって、戦闘系の恩恵じゃないよね? なのになんで冒険者グループと一緒に居るの?
え。どういうこと?
注意してみてみると、ヒナの腰には小ぶりの片手剣が携わっている。
……もしかして戦闘に参加してるわけ?
うそでしょ。戦える恩恵持ちじゃないと、一般人並みの身体能力しかないんだよ?
野生動物ならまだしも、魔物にかなうわけないじゃん!
ダメもとで、もう一度《錬金術》の恩恵を確認するけど、かなりレベルが低い。
これじゃ作った自動人形を戦わせるどころか、武器になりそうなもの自体、全然作れないはずだ。
つまり、ヒナは全く戦えない。非戦闘要員だ。
なのになんで冒険者なんかやってるかな!
《薬師》の恩恵持ちなら薬屋の店員か、そこに弟子入りじゃないの?
冒険者は無いでしょ!?
うわー、メッチャ話しかけたい。
で、色々問い詰めたい。寧ろ、何やってんの、と怒りたい。
話しかけたいけど、今の私の外見じゃ無理だ。
外見も性別も種族も変わってるから、確実に不審者扱いになってしまう。
それ以前に、ヒナ以外に性別が変わっていることを知られたくないんだよね。
絶対にからかってくる奴が出てきてウザいだろうから、秘密にしときたい。
となると、一人の時に説明するしかないんだけど……一人になる時なんてあるのかな?
今、ヒナの周りにいるクラスメイトは六人。
結構多いなぁ。これは誰か彼か一緒にいそうだよね。
取りあえず、しばらくはヒナの行動を観察してみよう。
接点のある冒険者を続けていたら行動パターンもわかるだろうし、何かのタイミングで声をかける事も出来るかも。
あと、何かあったら困るから、最低でも宿の把握はしておきたいよね。他にも交友関係とか……。
……あれ。これってストーカーじゃないの? 気のせいだよね?
あらやだ。だめじゃん、コレ。
はたから見たら、絶対怪しい人だ。
人狼(男)に後つけられる少女とか、確実に通報案件だ。
そしてギルドに苦情が行って、二コラにエグイ再教育をされてしまう。
いかん、いかんぞ、それは。
しょうがない。見回りの兵士さんを呼ばれないよう、行動には注意しとこう……。
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