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第7話:七夕に願うネコ
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~The cat looking up at the stars~
暑い・・・。去年の夏も暑かったが、今年の夏もまた暑い。
熱中症で全国津々浦々老若男女に被害が出ているのも頷ける。
我が家も例外ではなく、暑い。ボロアパートながら、一応クーラーもあるし、扇風機もあるが、やはり外気温が高いので限界があるのだろう。
今日は日曜日だ。外は灼熱だが、涼を求めてどこかに避難するのもいいかもしれない。
そんなふうに考えている背後で、さっきから音子は扇風機に向かって「あー」っと声を出している。扇風機の風で震える声を楽しんでいるようだ。
Tシャツ姿で、扇風機に向かってる音子。風になびく長い髪が、なんだか懐かしい日本の夏を感じさせる。
若干、ドキドキする。やめて欲しい。
「音子・・・暑いから、どっか出かけないか?涼しい所。」
「お出かけ!お散歩!行きます!行きます!!」
はいはいはーいと手を挙げる。こいつのこういう仕草がいちいち可愛らしいのは本当に、色んな意味で毒だ。
音子はいそいそと準備をする。といっても、服装はそのままで帽子を被るぐらいだ。一応、薄い上着を着ようとしていたが、むーっと外の景色をにらみ、やめたようだ。
俺も、このまま外に出られる。50のおっさんなので、特に服装にこだわりはない。こだわったほうがいいのだろうが、正確に言えば金がない。
この天気だと、音子は日傘があったほうがいいかもしれないな・・・。
「どこに行きます?」
「ちょっと買い物に行こう。デパートなら涼しいだろう。」
ついでに、音子にも甘いものでも食べさせてやろう。
先日のハンバーグの一件が頭をよぎる。結局、音子は泣いた理由を説明しようとしなかった。あの涙は、嬉し泣きだよな・・・。でも、なんで、俺のハンバーグごときで?
思い出のなにか、だったとか?
まあ、とにかく、俺が作ったハンバーグであれだけ感動されると、こっちもほだされてしまう。ちょっと、美味しいものを食べさせてやりたい、などと思ってしまっているわけだ。
言うと調子に乗りそうなので、言わないが・・・。
☆☆☆
というわけで、電車で一駅、市街地のデパートにやってきた。
婦人小物売場にたどり着く。あまり来たことがないが、日傘とはここで売っているのだろうか?
見慣れない服屋やバック売り場などを尻目にあちこち視線を彷徨わせる。いかん、こういったところで買い物した経験がないものだから、どこに何があるのかさっぱりわからない。
「市ノ瀬さん?何を探しているんですか?」
ひょこっと横から音子が顔を出す。
「ああ、ええっと、日傘をな」
「男の人も使うんですか?」
「いや、お前のだ」
言うと、音子は目を見開く。いや、そんなにびっくりしなくても。
「いやいやいや・・・音子は・・・お金を持ってません!」
「知ってるよ。俺が買ってやろうと思ってるんだ」
「そんな!だ・・・ダメです!お洋服や帽子、靴まで買ってもらって、日傘もだなんて・・・そんな・・・そんな・・・。」
「いや、今日は買ってやる。そう、決めてきたんだ。たまにはプレゼントしてもいいだろうが!」
まあ、反対はするだろうと予測していた。
音子は極端なまでに俺に金を使わせることを恐れる。物質的なものをねだることはまずない。服や下着も、「ずっと同じじゃあ俺が困る」と言って、説得に説得を重ねてやっと買わせたくらいだ。
なので、今日は反対しても買ってやろうという、強い気持ちで来た。
「そんなの・・・そんなの・・・ダメです・・・よ・・・。」
ん?なんだか、反対の声が尻すぼみになっていくような・・・。いつもなら、もっと強固に反対するだろうに・・・。
そして、とうとう、うつむいてしまう。俺のジャケットの端をギュッと握りしめたまま動かなくなった。
しまった・・・やりすぎたか?!
ところが、そういうわけではなかったようだ。そのまま(服の裾を掴んだまま)音子は大人しくついてくる。
・・・なんだ?なにか、また、踏んだか、俺?
ウロウロしていると、やっといくつか日傘を見つけることができた。
高いものだと2万円近く、安いやつでも数千円はする。
デザイン性の高いもの、折り畳めるもの、UVカットの機能が高いもの、晴雨兼用なんてのもある。どれがいいのだろう?
音子・・・に選ばせるのはちょっと酷な気がする。俺が選んでやったほうがいいよな・・・。
ああ・・・ぴったりのがあった。
明るい空色で、端っこにネコの意匠が施してある。折りたたみで軽いし、持ち運びもしやすい。晴雨兼用ではないようだが、UVカットの機能が高いのもいい。
柄の部分に、肉球がついている。
音子にぴったりだ。値段も6,000円弱と、まあ幅の内。これにしよう。
「おい、音子、これでいいか?」
俺が声をかけるのを聞いて、女性の店員がちょっと笑った気がした。
そうだな。音子に、ネコ柄の傘だもんな。ベタだったか?
音子はちらっと見ると、大きくブンブンと首を縦に振って頷く。
そして、「ちょっと、音子は・・・おトイレに行ってきます・・・」
と言って、ざっと駆け出してしまった。
なんだ、我慢していたのか?早く言えよ。
支払いを済ませると、店員が「すぐお使いになるなら、タグを切りますが?」と言ってきたので、お願いした。
しばらくすると、音子が戻ってきた。
「ほら、これ、すぐ使えるようにしてもらったぞ」
日傘を差し出すと、音子は受け取った。
これまでの傾向と対策からして、ここで「いやったー!!!」などと叫びだしかねないので、若干身構えていたが、音子は日傘をギュッと抱きしめるようにすると、ポツリと、言った。
「市ノ瀬さん・・・ありがとう」
そして、そのままぎゅぎゅぎゅっと抱きしめてしばらく動かなかった。
☆☆☆
買い物のあと、デパートの中のカフェに立ち寄る。昼をだいぶ過ぎていたので、すぐ入ることができた。
俺はパスタランチ、音子はドリアランチを選んだ。
様子が若干おかしかった音子も、やっと元の調子に戻ったようで、食後のデザートまで元気に平らげた。
ゆっくり食べたこともあり、時間は4時を回ろうとしていた。そろそろ外も涼しくなっただろうか。それじゃあ、帰ろうかということになり、デパートの1階に降りると、何やら浴衣姿の女性が多いことに気づいた。
「なんだろう?お祭りでもやってる?」
「市ノ瀬さん!七夕やってるみたいです!近くに神社があるんですか?」
ああ、なるほど、七夕で縁日みたいなのがあるのだろうか?
よく見ると、駅の方から浴衣を着た男女が大勢歩いてくる。
この近くに神社があったな、そういえば。
「行ってみるか?」
「はい!」
音子は元気よく返事をする。日も陰り始めたし、ちょうどいい散歩道だ。
神社はだいぶ賑わっていた。
期待していたようなお祭り的な縁日はなかったが、七夕のご祈祷や祈願、ということで人が来ていたようだ。境内に入ると、木が多いせいか、人は多いものの、少し涼しく感じる。
「市ノ瀬さん!あっちで笹に短冊をつるせるみたいです!行きましょう」
音子が俺の手を引く。
よかった、なんだか、ちょっと様子がおかしかったから心配をしていたが、すっかり元通りだ。神社の計らいだろうか、テーブルとマジック、短冊がたくさんおいてある机があり、ご自由にどうぞ、的な感じだ。
短冊は、音子がピンク色、俺は黄色を選んだ。
さて、何を書こうか・・・。
音子は、身体で短冊を覆うようにしてこっそりと願い事を書いているようだ。まあ、お前の願いは見なくてもだいたい分かるぞ。
「市ノ瀬さんとずっといられますように」的なものだろう?
俺は・・・。短冊に、願いを書く。名前も「市ノ瀬直行」と。
神様が、かなえてくれるってなら、お願いしたいところだ。
音子も書き終わったらしい。笹に結びつけようとする。つい、音子の短冊を見ようとすると、さっと背中に隠されてしまう。
「見ないでくださいね。見ちゃダメですよ。えっち」
いや・・・えっちって・・・。
俺は俺で笹に願いを吊るす。だいぶ高いところにつけたので、音子の身長では見えないだろう。俺の願い事も、そんなに音子に見せられたものではない。
えっち、とは思わないが、まあ、お互い様だな。
「さて、願い事もしたし、帰るか」
「はい!」
音子が、ばっと俺の腕に飛びついてくる。暑い、と言おうと思ったが、日も暮れて、気温も下がっているし、まあいいか。
今日は七夕だしな。
☆☆☆
神社の境内を夏の風がやわらかく吹き抜ける。
ざあっと揺れる笹に連なるいくつもの願い。
「勉強ができるようになりますように 裕太」
「きれいになれますように 陽子」
「いい仕事が見つかりますように 田上裕也」
「東大に合格しますように 花江」
・・・多くの人の願いが吊り下がり、笹が重そうにたわんでいる。
中に、ひときわ重い願いがふたつ。
「音子を幸せにしてくれる人がちゃんと現れますように 市ノ瀬直行」
「市ノ瀬さんが世界一幸せになりますように 美鈴音子」
ピンクと黄色のふたつの短冊。
互いに言えない、優しい願いが、くるくると風に吹かれて踊っていた。
暑い・・・。去年の夏も暑かったが、今年の夏もまた暑い。
熱中症で全国津々浦々老若男女に被害が出ているのも頷ける。
我が家も例外ではなく、暑い。ボロアパートながら、一応クーラーもあるし、扇風機もあるが、やはり外気温が高いので限界があるのだろう。
今日は日曜日だ。外は灼熱だが、涼を求めてどこかに避難するのもいいかもしれない。
そんなふうに考えている背後で、さっきから音子は扇風機に向かって「あー」っと声を出している。扇風機の風で震える声を楽しんでいるようだ。
Tシャツ姿で、扇風機に向かってる音子。風になびく長い髪が、なんだか懐かしい日本の夏を感じさせる。
若干、ドキドキする。やめて欲しい。
「音子・・・暑いから、どっか出かけないか?涼しい所。」
「お出かけ!お散歩!行きます!行きます!!」
はいはいはーいと手を挙げる。こいつのこういう仕草がいちいち可愛らしいのは本当に、色んな意味で毒だ。
音子はいそいそと準備をする。といっても、服装はそのままで帽子を被るぐらいだ。一応、薄い上着を着ようとしていたが、むーっと外の景色をにらみ、やめたようだ。
俺も、このまま外に出られる。50のおっさんなので、特に服装にこだわりはない。こだわったほうがいいのだろうが、正確に言えば金がない。
この天気だと、音子は日傘があったほうがいいかもしれないな・・・。
「どこに行きます?」
「ちょっと買い物に行こう。デパートなら涼しいだろう。」
ついでに、音子にも甘いものでも食べさせてやろう。
先日のハンバーグの一件が頭をよぎる。結局、音子は泣いた理由を説明しようとしなかった。あの涙は、嬉し泣きだよな・・・。でも、なんで、俺のハンバーグごときで?
思い出のなにか、だったとか?
まあ、とにかく、俺が作ったハンバーグであれだけ感動されると、こっちもほだされてしまう。ちょっと、美味しいものを食べさせてやりたい、などと思ってしまっているわけだ。
言うと調子に乗りそうなので、言わないが・・・。
☆☆☆
というわけで、電車で一駅、市街地のデパートにやってきた。
婦人小物売場にたどり着く。あまり来たことがないが、日傘とはここで売っているのだろうか?
見慣れない服屋やバック売り場などを尻目にあちこち視線を彷徨わせる。いかん、こういったところで買い物した経験がないものだから、どこに何があるのかさっぱりわからない。
「市ノ瀬さん?何を探しているんですか?」
ひょこっと横から音子が顔を出す。
「ああ、ええっと、日傘をな」
「男の人も使うんですか?」
「いや、お前のだ」
言うと、音子は目を見開く。いや、そんなにびっくりしなくても。
「いやいやいや・・・音子は・・・お金を持ってません!」
「知ってるよ。俺が買ってやろうと思ってるんだ」
「そんな!だ・・・ダメです!お洋服や帽子、靴まで買ってもらって、日傘もだなんて・・・そんな・・・そんな・・・。」
「いや、今日は買ってやる。そう、決めてきたんだ。たまにはプレゼントしてもいいだろうが!」
まあ、反対はするだろうと予測していた。
音子は極端なまでに俺に金を使わせることを恐れる。物質的なものをねだることはまずない。服や下着も、「ずっと同じじゃあ俺が困る」と言って、説得に説得を重ねてやっと買わせたくらいだ。
なので、今日は反対しても買ってやろうという、強い気持ちで来た。
「そんなの・・・そんなの・・・ダメです・・・よ・・・。」
ん?なんだか、反対の声が尻すぼみになっていくような・・・。いつもなら、もっと強固に反対するだろうに・・・。
そして、とうとう、うつむいてしまう。俺のジャケットの端をギュッと握りしめたまま動かなくなった。
しまった・・・やりすぎたか?!
ところが、そういうわけではなかったようだ。そのまま(服の裾を掴んだまま)音子は大人しくついてくる。
・・・なんだ?なにか、また、踏んだか、俺?
ウロウロしていると、やっといくつか日傘を見つけることができた。
高いものだと2万円近く、安いやつでも数千円はする。
デザイン性の高いもの、折り畳めるもの、UVカットの機能が高いもの、晴雨兼用なんてのもある。どれがいいのだろう?
音子・・・に選ばせるのはちょっと酷な気がする。俺が選んでやったほうがいいよな・・・。
ああ・・・ぴったりのがあった。
明るい空色で、端っこにネコの意匠が施してある。折りたたみで軽いし、持ち運びもしやすい。晴雨兼用ではないようだが、UVカットの機能が高いのもいい。
柄の部分に、肉球がついている。
音子にぴったりだ。値段も6,000円弱と、まあ幅の内。これにしよう。
「おい、音子、これでいいか?」
俺が声をかけるのを聞いて、女性の店員がちょっと笑った気がした。
そうだな。音子に、ネコ柄の傘だもんな。ベタだったか?
音子はちらっと見ると、大きくブンブンと首を縦に振って頷く。
そして、「ちょっと、音子は・・・おトイレに行ってきます・・・」
と言って、ざっと駆け出してしまった。
なんだ、我慢していたのか?早く言えよ。
支払いを済ませると、店員が「すぐお使いになるなら、タグを切りますが?」と言ってきたので、お願いした。
しばらくすると、音子が戻ってきた。
「ほら、これ、すぐ使えるようにしてもらったぞ」
日傘を差し出すと、音子は受け取った。
これまでの傾向と対策からして、ここで「いやったー!!!」などと叫びだしかねないので、若干身構えていたが、音子は日傘をギュッと抱きしめるようにすると、ポツリと、言った。
「市ノ瀬さん・・・ありがとう」
そして、そのままぎゅぎゅぎゅっと抱きしめてしばらく動かなかった。
☆☆☆
買い物のあと、デパートの中のカフェに立ち寄る。昼をだいぶ過ぎていたので、すぐ入ることができた。
俺はパスタランチ、音子はドリアランチを選んだ。
様子が若干おかしかった音子も、やっと元の調子に戻ったようで、食後のデザートまで元気に平らげた。
ゆっくり食べたこともあり、時間は4時を回ろうとしていた。そろそろ外も涼しくなっただろうか。それじゃあ、帰ろうかということになり、デパートの1階に降りると、何やら浴衣姿の女性が多いことに気づいた。
「なんだろう?お祭りでもやってる?」
「市ノ瀬さん!七夕やってるみたいです!近くに神社があるんですか?」
ああ、なるほど、七夕で縁日みたいなのがあるのだろうか?
よく見ると、駅の方から浴衣を着た男女が大勢歩いてくる。
この近くに神社があったな、そういえば。
「行ってみるか?」
「はい!」
音子は元気よく返事をする。日も陰り始めたし、ちょうどいい散歩道だ。
神社はだいぶ賑わっていた。
期待していたようなお祭り的な縁日はなかったが、七夕のご祈祷や祈願、ということで人が来ていたようだ。境内に入ると、木が多いせいか、人は多いものの、少し涼しく感じる。
「市ノ瀬さん!あっちで笹に短冊をつるせるみたいです!行きましょう」
音子が俺の手を引く。
よかった、なんだか、ちょっと様子がおかしかったから心配をしていたが、すっかり元通りだ。神社の計らいだろうか、テーブルとマジック、短冊がたくさんおいてある机があり、ご自由にどうぞ、的な感じだ。
短冊は、音子がピンク色、俺は黄色を選んだ。
さて、何を書こうか・・・。
音子は、身体で短冊を覆うようにしてこっそりと願い事を書いているようだ。まあ、お前の願いは見なくてもだいたい分かるぞ。
「市ノ瀬さんとずっといられますように」的なものだろう?
俺は・・・。短冊に、願いを書く。名前も「市ノ瀬直行」と。
神様が、かなえてくれるってなら、お願いしたいところだ。
音子も書き終わったらしい。笹に結びつけようとする。つい、音子の短冊を見ようとすると、さっと背中に隠されてしまう。
「見ないでくださいね。見ちゃダメですよ。えっち」
いや・・・えっちって・・・。
俺は俺で笹に願いを吊るす。だいぶ高いところにつけたので、音子の身長では見えないだろう。俺の願い事も、そんなに音子に見せられたものではない。
えっち、とは思わないが、まあ、お互い様だな。
「さて、願い事もしたし、帰るか」
「はい!」
音子が、ばっと俺の腕に飛びついてくる。暑い、と言おうと思ったが、日も暮れて、気温も下がっているし、まあいいか。
今日は七夕だしな。
☆☆☆
神社の境内を夏の風がやわらかく吹き抜ける。
ざあっと揺れる笹に連なるいくつもの願い。
「勉強ができるようになりますように 裕太」
「きれいになれますように 陽子」
「いい仕事が見つかりますように 田上裕也」
「東大に合格しますように 花江」
・・・多くの人の願いが吊り下がり、笹が重そうにたわんでいる。
中に、ひときわ重い願いがふたつ。
「音子を幸せにしてくれる人がちゃんと現れますように 市ノ瀬直行」
「市ノ瀬さんが世界一幸せになりますように 美鈴音子」
ピンクと黄色のふたつの短冊。
互いに言えない、優しい願いが、くるくると風に吹かれて踊っていた。
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