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未来の記憶
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30分くらい会長と話していたらパッと結城くんが起き上がった。
直後、意識を失ったように倒れた。
「結城くん!?」
「しろちゃん、大丈夫。一回落ち着いて、離れようか。」
私は少しパニックを起こしていたらしい。
少し落ち着くまで離れ、その間に会長がずっと結城くんに話しかけていた。
「ゆうちゃん、ゆうちゃん、起きられる?」
5分くらいたったとき、会長の呼びかけで目を覚ました。
「起きました。」
「結城くん。よかった。」
「ゆうちゃん、急に意識が戻ったと思ったら倒れたんだよ。」
体への負荷が相当だったのだろう。
結城くんは時計を見て、今の時刻が16時40分だと気づいたときに急に焦りはじめた。
「結城くん、大丈夫?」
「大丈夫です。時間がないので、見たことを伝えますね。」
一度深呼吸をして、見た未来を教えてくれた。
私が生きていること、柚月と仲がいいこと、両親が亡くなっているような発言をしていたこと。
柚月と仲がいいのは嬉しいところだが、両親が亡くなるとなると色々考えてしまう。
結城くんは大体1年後くらいの未来が見えるといっていたから、両親が無くなる日がわかるとかではないのだろう。
私は言われたことを噛み砕きながら納得をした。
「そうですか…」
「…ご両親とちゃんと話してみたらいいと思います。後悔しないように。」
「そうですね。連絡してみようと思います。柚月…妹と仲良くなるためにも。」
「…ゆうちゃん、全部話して。」
会長は何か引っ掛かることがあったのだろう。
確かに結城くんは若干顔が引き攣っている。
「…僕が見た景色には白石先輩と妹さんの他にもう1人いました。その人を妹さんに紹介するときに、白石先輩は好きな人と紹介していました。未来を見たからといって言ってもいいのかわからなかったんです。」
私は支えてくれる人がいるという安心感があった。
ただそれを勝手に知ってしまったことに少し罪悪感があるのだろう。
私は別に気にしていなかった。
「白石先輩、言ってもいいですか?」
「…私はいいよ。」
「じゃあ言います。…会長が一緒にいました。多分恋人として。」
静まり返った。やっぱり予想通りだった。
確かに私は会長に好意を抱いているし、一緒にいられたら幸せだろうと思っていた。
会長と一緒にいられるとわかったことで、もう未来に不安はない。
「そっか。」
「やっぱりそうですよね。」
「白石先輩、あと未来に不安はありますか?」
「いえ。ないです。」
「だとしたら多分記憶を失わなくなったと思います。僕、体力を結構消耗してしまったので帰りますね。」
結城くんは慌てているような、この空間から逃げているような感じで、カバンを持って生徒会室を出た。
直後、意識を失ったように倒れた。
「結城くん!?」
「しろちゃん、大丈夫。一回落ち着いて、離れようか。」
私は少しパニックを起こしていたらしい。
少し落ち着くまで離れ、その間に会長がずっと結城くんに話しかけていた。
「ゆうちゃん、ゆうちゃん、起きられる?」
5分くらいたったとき、会長の呼びかけで目を覚ました。
「起きました。」
「結城くん。よかった。」
「ゆうちゃん、急に意識が戻ったと思ったら倒れたんだよ。」
体への負荷が相当だったのだろう。
結城くんは時計を見て、今の時刻が16時40分だと気づいたときに急に焦りはじめた。
「結城くん、大丈夫?」
「大丈夫です。時間がないので、見たことを伝えますね。」
一度深呼吸をして、見た未来を教えてくれた。
私が生きていること、柚月と仲がいいこと、両親が亡くなっているような発言をしていたこと。
柚月と仲がいいのは嬉しいところだが、両親が亡くなるとなると色々考えてしまう。
結城くんは大体1年後くらいの未来が見えるといっていたから、両親が無くなる日がわかるとかではないのだろう。
私は言われたことを噛み砕きながら納得をした。
「そうですか…」
「…ご両親とちゃんと話してみたらいいと思います。後悔しないように。」
「そうですね。連絡してみようと思います。柚月…妹と仲良くなるためにも。」
「…ゆうちゃん、全部話して。」
会長は何か引っ掛かることがあったのだろう。
確かに結城くんは若干顔が引き攣っている。
「…僕が見た景色には白石先輩と妹さんの他にもう1人いました。その人を妹さんに紹介するときに、白石先輩は好きな人と紹介していました。未来を見たからといって言ってもいいのかわからなかったんです。」
私は支えてくれる人がいるという安心感があった。
ただそれを勝手に知ってしまったことに少し罪悪感があるのだろう。
私は別に気にしていなかった。
「白石先輩、言ってもいいですか?」
「…私はいいよ。」
「じゃあ言います。…会長が一緒にいました。多分恋人として。」
静まり返った。やっぱり予想通りだった。
確かに私は会長に好意を抱いているし、一緒にいられたら幸せだろうと思っていた。
会長と一緒にいられるとわかったことで、もう未来に不安はない。
「そっか。」
「やっぱりそうですよね。」
「白石先輩、あと未来に不安はありますか?」
「いえ。ないです。」
「だとしたら多分記憶を失わなくなったと思います。僕、体力を結構消耗してしまったので帰りますね。」
結城くんは慌てているような、この空間から逃げているような感じで、カバンを持って生徒会室を出た。
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