失う記憶と後輩生徒

ゆきち

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1年後…

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今日は柚月とお花畑に来た。
白いワンピースで来たけど後で着替える予定だ。
「柚月、お花かわいいね。」
「ゆず、お花好き。ねぇねはお花好き?」
「ねぇねは…好きだよ。」
高校卒業直前に両親が亡くなって妹の柚月と暮らすようになった。
私は大学にいきながら両親の保険金とバイトのお金を切り崩して生活をしている。
ちょうど今日は結城くんの一回忌。
結城くんのお墓に挨拶に行こうと和樹くんと約束をしている。
「柚月。ねぇねさ、柚月に会わせたい人がいるの。」
「ねぇねの好きな人?」
「そう。いつも話してたねぇねが好きな人。」
「ゆず、会いたい!」
「じゃあ連絡してみるね。」
「うん!ママとかパパは会ったことあるの?」
「ないよ。会わせようとしたら一生会えなくなっちゃった。」
卒業後に会う予定がたっていたのだが両親が亡くなったことで白紙になった。
和樹くんのご両親には挨拶に行って、たまに柚月を預かってもらっている。
「ゆずもねぇねも一生会えないの?」
「そう。空に行っちゃったからねぇねと柚月には見えないの。」
「紗月。」
「和樹くん。」
スーツを身につけた和樹くんがたっていた。
和樹くんは卒業後に難関大学に入学して、今は教師を目指している。
「ごめん、遅くなった。」
「大丈夫。柚月、この人が和樹お兄ちゃん。」
「和樹です。柚月ちゃんだよね。」
「うん!柚月!ねぇねの好きな人でしょ?」
「ちょっ!」
「そんな紹介をしてたんだ。そうだよ。ねぇねの好きな人。」
「和樹くん!?」
「ゆずがいても邪魔じゃない?」
そんなことを考えていたなんて知らなかった。
子どもが大好きな和樹くんが邪魔なんていうわけない。
「邪魔じゃないよ。むしろ一緒にいたい。」
「ゆずも!ねぇねとかずくんと一緒にいたい!」
「だってさ。紗月。結婚する?」
「ちょっと!大学卒業してからって約束したじゃん!」
茶化してくるけど、一緒にいたいと言われて1番喜んでいるのは和樹くんなことを私は知っている。
「冗談冗談wじゃあ行こっか。」
私と和樹くんの両方と手を繋げてご機嫌な柚月と、なぜかちょっと残念そうにしている和樹くんと、結城くんのお墓に向かった。
(結城くん、まだ見ていてね。)
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