優しさとは

あかあか

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中学(出会い)

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 中学生になって私は、バスケットボール部に入った。理由は特にない。小学生の時に、仲の良かった友達とテニス部に入る約束をしていたがその友達が、他校に行ってしまったから適当に入っただけだ。
 中学1年の頃は150センチしかなかった身長も、2年になる頃には170センチまで伸びた。バスケをやってたら身長伸びるというが、私はその話を信じていた。膝の屈伸を使うと体のどこかが刺激され、身長が伸びるんだと思ってた。バレーもそうだ。まあ、バスケットボール部は中学1年の7月にやめたのだが。
 ここで、転機とも取れる事があった。小学生の頃から仲の良かった一つ歳上の「ゆうきくん」から野球部に誘われたのである。ゆうきくんの家にはいつも泊まりに行っていたが、野球部の朝は早く、バスケットボール部の朝は野球部に比べると遅い。それもあってゆうきくんからの野球部勧誘にすんなりとOKをだした。
 もちろんバスケットボール部の顧問には反対された。私には、バスケットの才能があるというのだ。実際、3ヶ月しかバスケをやってないが、1年から補欠に入っていたのは私だけだ。私の中学がバスケが弱いわけでもない。私が3年の頃には県大会まで出場している。しかし、子供の考えである。そこまで言われても、楽しい方にいってしまう。それが子供だ。
 そんなこんなで、私は野球部に入部したのである。私が野球部に入部した時には、3年生も引退しており、新キャプテンであるゆうきくん率いる新チームであった。野球部の方は、バスケットボール部に比べ弱かった。だから、私が勧誘されたのだろう。ベンチ外スタートであったが。
 話は変わるが、私は中学ではカースト的には上位の方にいた。かといっていじめなどしたことはない。それはもちろん、自分がいじめを受けているからだ。 
 周りがいじめをしているのを止める立場であった。小学生の時にいじめられていたやつが中学になるとカースト上位にいた。なぜ。簡単な話だ。
 近隣の中学に、ものすごく有名な不良がいる。名前を知らない人がいないくらいだ。それが私の従兄弟だ。中学になっても所詮そんなもんで、自分に飛んでくる火の粉は少ない方がいいと私をカースト上位へと押し上げていったのだ。私の名も近隣の中学へ広がっていったのだ。 
 中学の友達も、最初はこのような形で増えていったのだと思う。
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