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6話
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「どうするでござるか?」
「1体ずつ倒していけば……」
「しかし」
結界石の内部で作戦会議が始まりました。
そんな中でダルシンさんが、時間は大丈夫なのか? と言いたげに勇者様を見ました。
「結界石は何個かある……でも、そうだよね」
「あの娘でござるか」
「うん、出来るだけ急がなきゃ……」
むむむ、さっきの魔術士の娘さんですか?
むー、ななみちゃんが幾ら可愛いからって言っても接触頻度に勝つのは難しいですよね。
今日であった私よりも、長い間一緒に居る女の子の方が良いのは仕方ないですよね! ななみちゃんは優しいからそう言う事にしますからね!
「休もう」
ダルシンさんがそう言うと、身に付けている防具を外して横になりました。
「うん」
続いて勇者様も防具を取り外し……。
はわわわ! そ、そんなつもりありませんからね!?
な、中に着ている普段着気にしたって良いじゃないですか!?
「拙者も……」
「ななみさんも、気が変わったのなら明朝街に戻っても……と言いたいけどごめん、そこに護衛を付ける事は出来ないんだ」
勇者様が申し訳無さそうに言いました。
む? ななみちゃんが一介の魔王にやられる訳ありません!
と言いたいところですけど、第三者から見れば、私は可憐でか弱い魔術士ですから仕方ありません。
砦の前に集まっている魔物さん達は、強い冒険者さん達が何人か集まってそれでも犠牲者が出てしまってやっと倒せるレベルでしょう。
道中の魔物さんも、普通の魔術士でしたら特に足場の悪いこのエリアでは逃げきる事も困難ですね。
「すまないな」
砦の戦力が分かりきっていればもう少し強く止めれた、なんてダルシンさんがそう言いたそうに首を左右に振りました。
ゴリラさんって意外と気が利くんですね☆
「にゃはは、大丈夫ですよ♪」
お気持ちだけ有難く頂きますよ!
そーゆーワケで私はにっこりと笑顔を見せて言いました。
それにしても、勇者サマの仲間! で捕らわれた魔術士さんが気にならない訳じゃないですねぇ?
むー、砦に配備されている魔物サンを見る限り、勇者サマを誘い出す為にさらわれたみたいですねー。
勇者サマが力を付ける前に、排除をすると言った所でしょう。
実はこの辺の話はよくある事なんですよね。
勇者だからこれ位突破出来て当たり前と思うかもしれないんですけど……。
残念ながら強大な魔王軍の前に成す術無くその命を散らしてしまう勇者と言うのは意外と多いんです。
いえ、多いと言うよりは無事魔王を討伐出来るケースの方が少ないかもしれません。
勇者の存在も世界によってマチマチなのですが、大体の場合はある国に住んでいる優秀な若者を誉めちぎってその気にさせて旅立たせています。
ですから、勇者その物の数自体多いと言いますか、国王が適当にお前は勇者だ行ってこい、なんて形で無理矢理魔王討伐の旅に出させています。
若者ですから、無茶で無鉄砲で自信も溢れてます、大人、それも国王がテキトウに賛美して僅かばかりのお金を与えて魔王を討伐してくれた運がいいと言った感じです。
ただ、蘇生と言う概念を持つ世界でしたら勇者が死にながらも経験を積み強くなっていきますからその場合は高い確率で魔王を討伐出来ます。
勿論、魔王側に勇者復活阻止スキルや、魔王も復活出来るなんて言った反則級の力を持っている場合話は変わります。
後は、私と同じ様に異世界からやって来た勇者のケースですと楽勝から大敗まで見てて面白くなりそうな様々なパターンがあります。
そうですねぇ、リュッカさんですと……。
多分、修行を積めば魔王を楽に倒せる力を持っているんじゃないかって思います。
ですから、その力が覚醒する前にリュッカさんにとって大事な人をさらって力が覚醒する前に倒してしまおうと言う事でしょう。
言うまでもありませんが、砦の戦力を見る限りリュッカさんが倒せる可能性は極めて低いです。
しかし、私が居ればあの程度の魔物は楽に倒せます。
そう言う訳ですから、私に対してこの世界に行ってくれと指令が入った事になります。
「この状況でも笑う事が出来るななみさんって、凄いんだね」
「えへへ、有難う御座います☆」
私達は決戦前の休息を取りました。
「ねぇ、ななみん? こんな朝早くから何するのさ?」
私は朝日が少しだけ顔を出した所で起きました。
「にゃはは」
「ふぁ~まだみんな寝てるんだけど……」
ポン太君はヒジョーに眠そうにしています。
しかし、勇者サマを守る為には大事な事なのです!
私は皆に気付かれない様、結界のある場所からは見え辛い、木々に囲まれた場所に身を潜めました。
結界石の効果もありますが、私の方からも自分達を守れる結界魔法を施しておきましょう。
これは、私の魔法による二次被害を防ぐ為です。
そんな訳でななみちゃん、魔法の詠唱を始めますよ☆
にゃははー☆
アレだけの規模の砦でしたら、これ位の威力があれば十分でしょう!
「1体ずつ倒していけば……」
「しかし」
結界石の内部で作戦会議が始まりました。
そんな中でダルシンさんが、時間は大丈夫なのか? と言いたげに勇者様を見ました。
「結界石は何個かある……でも、そうだよね」
「あの娘でござるか」
「うん、出来るだけ急がなきゃ……」
むむむ、さっきの魔術士の娘さんですか?
むー、ななみちゃんが幾ら可愛いからって言っても接触頻度に勝つのは難しいですよね。
今日であった私よりも、長い間一緒に居る女の子の方が良いのは仕方ないですよね! ななみちゃんは優しいからそう言う事にしますからね!
「休もう」
ダルシンさんがそう言うと、身に付けている防具を外して横になりました。
「うん」
続いて勇者様も防具を取り外し……。
はわわわ! そ、そんなつもりありませんからね!?
な、中に着ている普段着気にしたって良いじゃないですか!?
「拙者も……」
「ななみさんも、気が変わったのなら明朝街に戻っても……と言いたいけどごめん、そこに護衛を付ける事は出来ないんだ」
勇者様が申し訳無さそうに言いました。
む? ななみちゃんが一介の魔王にやられる訳ありません!
と言いたいところですけど、第三者から見れば、私は可憐でか弱い魔術士ですから仕方ありません。
砦の前に集まっている魔物さん達は、強い冒険者さん達が何人か集まってそれでも犠牲者が出てしまってやっと倒せるレベルでしょう。
道中の魔物さんも、普通の魔術士でしたら特に足場の悪いこのエリアでは逃げきる事も困難ですね。
「すまないな」
砦の戦力が分かりきっていればもう少し強く止めれた、なんてダルシンさんがそう言いたそうに首を左右に振りました。
ゴリラさんって意外と気が利くんですね☆
「にゃはは、大丈夫ですよ♪」
お気持ちだけ有難く頂きますよ!
そーゆーワケで私はにっこりと笑顔を見せて言いました。
それにしても、勇者サマの仲間! で捕らわれた魔術士さんが気にならない訳じゃないですねぇ?
むー、砦に配備されている魔物サンを見る限り、勇者サマを誘い出す為にさらわれたみたいですねー。
勇者サマが力を付ける前に、排除をすると言った所でしょう。
実はこの辺の話はよくある事なんですよね。
勇者だからこれ位突破出来て当たり前と思うかもしれないんですけど……。
残念ながら強大な魔王軍の前に成す術無くその命を散らしてしまう勇者と言うのは意外と多いんです。
いえ、多いと言うよりは無事魔王を討伐出来るケースの方が少ないかもしれません。
勇者の存在も世界によってマチマチなのですが、大体の場合はある国に住んでいる優秀な若者を誉めちぎってその気にさせて旅立たせています。
ですから、勇者その物の数自体多いと言いますか、国王が適当にお前は勇者だ行ってこい、なんて形で無理矢理魔王討伐の旅に出させています。
若者ですから、無茶で無鉄砲で自信も溢れてます、大人、それも国王がテキトウに賛美して僅かばかりのお金を与えて魔王を討伐してくれた運がいいと言った感じです。
ただ、蘇生と言う概念を持つ世界でしたら勇者が死にながらも経験を積み強くなっていきますからその場合は高い確率で魔王を討伐出来ます。
勿論、魔王側に勇者復活阻止スキルや、魔王も復活出来るなんて言った反則級の力を持っている場合話は変わります。
後は、私と同じ様に異世界からやって来た勇者のケースですと楽勝から大敗まで見てて面白くなりそうな様々なパターンがあります。
そうですねぇ、リュッカさんですと……。
多分、修行を積めば魔王を楽に倒せる力を持っているんじゃないかって思います。
ですから、その力が覚醒する前にリュッカさんにとって大事な人をさらって力が覚醒する前に倒してしまおうと言う事でしょう。
言うまでもありませんが、砦の戦力を見る限りリュッカさんが倒せる可能性は極めて低いです。
しかし、私が居ればあの程度の魔物は楽に倒せます。
そう言う訳ですから、私に対してこの世界に行ってくれと指令が入った事になります。
「この状況でも笑う事が出来るななみさんって、凄いんだね」
「えへへ、有難う御座います☆」
私達は決戦前の休息を取りました。
「ねぇ、ななみん? こんな朝早くから何するのさ?」
私は朝日が少しだけ顔を出した所で起きました。
「にゃはは」
「ふぁ~まだみんな寝てるんだけど……」
ポン太君はヒジョーに眠そうにしています。
しかし、勇者サマを守る為には大事な事なのです!
私は皆に気付かれない様、結界のある場所からは見え辛い、木々に囲まれた場所に身を潜めました。
結界石の効果もありますが、私の方からも自分達を守れる結界魔法を施しておきましょう。
これは、私の魔法による二次被害を防ぐ為です。
そんな訳でななみちゃん、魔法の詠唱を始めますよ☆
にゃははー☆
アレだけの規模の砦でしたら、これ位の威力があれば十分でしょう!
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