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ラグラ+ネム+メメ編
リハビリ※
しおりを挟む少し空いた空間にクッションを置き、私はそのクッションに座ると足を伸ばした。
座った私の手を取り、優しく包むように握るラグラ。
「まずは指先の感覚を養う事から始めよう。私の手から魔力を感じ取れるかい?」
掌をマッサージされるようにフニフニと触られて頷くと、次は指先にラグラの指が滑り、意識しなくても敏感にその感覚を感じ取っていく。
さすが、この世界の人体に詳しい魔術師だ。
さっきでも十分感覚があると思っていたのに格段に感度が上がっている。
「凄っ・・・」
〈これだけでもなんかエロいな。〉
「ははは。」
だから何故そう爽やかに笑えるのか。
こんなエロの話しかしてない上に目の前に見た目は綺麗な人形のアタシがいるのに。・・・いや人じゃないからそんな気が起こらないのか?
「ラグラは女の子に欲情しないじゃん?」
「それはどうだろうね?考えた事も無かった。ルナスを育てる事ばかり考えていたから。」
考えた事もない?もしかすると無性愛者なのか?だけど何か違和感がある。
〈ラグラはそういうヤツだ。〉
「だけど試した事ないんじゃん?」
〈あぁ、試しにやってみるのもアリだな。〉
「いや、ここで試さなくてもいいんじゃないか?」
〈さっきお前が教えた事をこのままやれば良いだけの話だろ?リハビリの延長だと思えば簡単じゃないか。俺は見ててやる。〉
「よし、やるじゃん!」
「リハビリの延長・・・それなら復習だと思ってメメがやると良い。」
〈・・・は?〉
床に座る私に、目線を合わせる様にしゃがみ手を握る。だけどその手は指を絡ませた恋人同士の繋ぎ方。
先程敏感になった指先からラグラの体温が伝わる。
「さぁ、メメ。どうぞ。」
〈いや、あの心の準備がだな。〉
「さっきまで学習してたのにどんだけ準備が必要じゃん?」
〈・・・〉
暫くの沈黙の後、ラグラが目を瞑るといつもニコニコなラグラの目付きが鋭くなった。
「メメ?」
「あぁ・・・。えーと。ネムはその、綺麗だな。」
「褒めるのヘタクソ過ぎじゃん。」
アタシの嫌みのどこからか快感を拾うメメ。ここで頬を染めるな。
そして咄嗟に思い出す。これはさっき座学で学んだ事だ。相手に好意を伝えて雰囲気を作るってやつ。
案外真面目なメメ。
さっきの復習だと分かって、綺麗な瞳に見つめると、時が止まったかの様に動けなくなった。
何だかドキドキとしてくる。
目をみただけでこの胸の高鳴り、どんな魔法使ったんだ。
そんなアタシの頬にメメの手が添えられる。
頬から顎にゆっくりと手が滑り、顎に手が止まると添えられた指によって顔を上げられる。
目と目が合い、逸らしたくても出来ない。
真正面から覗かれると余計に体が熱くなる。
心の中では既にいっぱいいっぱいだけど、必死に隠して見つめ返せば、メメの顔が近づいてきた。
キス!?キス来る!?
ギュッと目を閉じれば瞼に優しく寄せられた唇。ちゅっと可愛い音を立てて離れる。
「体が人形でも顔が赤くなるんだな。真っ赤だ。」
何か言う間も無く、今度は額にキスをされる。
ただのキスなのに体がムズムズする。
ラグラのリハビリ効果が出ているようだ。
「っふ。っんん。」
指先から手の甲に、そして上へ上へとキスをされゾクゾクするこの感覚を耐えた。キスされた所が魔法をかけられたみたいに敏感になる。
メメが首に顔を埋めてキスを落とすと、息が首にかかるその感覚も分かるようになってきた。
そのまま服の上から脇腹の辺りに手が滑るとピクッと体が跳ねる。
上着の裾から手が様子を伺いながら入り込み直に背中を撫でられた。
手の触れる背中が熱く感じ、その熱が全身に伝染するようにポカポカする。
自分なのに自分の知らない感覚を感じ、とても不思議でどうしたらいいか分からない。
「ここでやめるか?」
「んっ、ふぁ。ん。まだまだ足りないじゃん?」
人とのこういう接触は初めてで強がってはみたけど、何だか変な感じがする。
唇が体に触れるだけ。手が肌に触れるだけ。
それなのに、どんどん敏感になる感覚が何故だか少し怖い。
ラグラが再び近づく動きをしたから、唇が触れるかと思い身構えるけど柔らかい感触は訪れなかった。
「出来ない・・・。」
「?」
「いざ、本番とかなったらどうして良いか分からなくなる!!」
〈まぁ、良くあることさ。落ち着いて。〉
「さっきまではラグラがネムを寝取る事を想像して興奮してたが、自分が前に出たらもう・・・」
「返答に困る性癖じゃん。」
〈ならその想像してた事をやってみれば良い。私がしてると思って。例え失敗しても失敗したのは私でメメじゃない。そう思えばいい。〉
「なるほどな!」
そう言ったメメは悪戯をする子供のようにニカッと笑った。
どこかで見た笑顔にドキッと胸が高鳴る。だけどこの笑顔を見たのはきっと最近ではない。さっきまでとは違うザワザワした気持ちになる。
〈さあ、ネムさんも雰囲気作りだと思って私の名前を呼んであげてくれ。〉
さぁじゃないよ。設定がややこしいな。
メメとしてるけど、メメの寝取られ妄想に付き合う為にラグラとしていると思えと?
改めて服の中に侵入した手は、さっきまでの控えめさが嘘のように腹を這ってから胸をやわやわと揉み、膨らみの頂点を摘まむ。
「あぁ!!ラグ・・・ラ。あっ・・・ぅうん!」
「ネム、・・・くっ・・」
どうしよう、アタシはアタシでラグラと呼ぶと相手がラグラだと錯覚してしまう。
ツガイじゃないラグラとするのかと思うと背徳勘が!?
考えちゃダメだ。大切なツガイとの初夜。壊すわけには行かない。
アタシに覆い被さると、メメは息を荒くして足の内側を撫で、その先にある足の付け根まで来た手は何かを探す様に割れ目をなぞる。
指から与えられる不思議な感覚にアタシもとろけそうだ。
「んっ、も、もっと、もっと。・・・はぁ。ラグラ。」
甘い痺れにちゃんと話せない。
苦しそうなメメの表情。
ベルトを緩め、下の衣類を脱ぐと現れたメメのモノについ目が行ってしまう。
だけど、臨戦状態のそれが入って来たのは太ももの間だった。
何処から持ってきたのかヌルヌルの液体が垂らされ、ひんやりして火照った体がピクッと反応する。
この液体すらも快楽に繋がるのかと、ぼんやりすると太ももに挟まれたメメのモノがゆっくり動き出す。
往復するソレが敏感な所に擦れる。
「んっんんっ」
「ネム。」
名前を呼ばれただけでも嬉しくて鼓動が早まる。
もっと繋がりが欲しくて、両手をメメの頬に伸ばし顔を近づけるように催促した。
引き寄せられ近づいて来たメメの唇に深いキスをするとお互いに興奮しているからか、ぴちゃぴちゃと音を立てる。
メメが顔を引き寄せた事により、アタシの腰が少し持ち上がり気持ちいい所に加わる刺激が強くなる。
「ん、ラグラ、ぁ。そこイイ」
「なんて妖艶な姿だろう。もう我慢できない・・・」
ぱんっぱんっと強く肌と肌が触れあう音が部屋に響き、床が少し軋む音も何故か官能的に思える。
「はぁ、ん、ラグラ、」
「ん、出る。」
太ももの間から見え隠れしたメメの先端から白くて熱い液体がビュルッと飛び散る。
結構あっさり終わったなと思うけど、お腹に付着したそれを何故か嬉しく思うのだから不思議だ。
お腹に出たその白い体液を指ですくい眺めるとメメが悲しそうに笑う。
「なぁ、ネム。」
「ん?」
「・・・ありがとう。」
急にどうしたのだろう?
メメがお腹のソレを丁寧に拭き取りながら溢れた言葉。顔を見ると少し深刻そうな顔をしている。
賢者タイムというヤツ?なんか違う気がする。
〈上手く出来たね、次からは二人の交流時は眠らせて貰うよ。〉
「え?何でじゃん?」
〈その、言いにくいんだが。感覚が共有されているから・・・気まずいというか。〉
「気持ちよかっただろラグラ!」
困った時の笑い方をするラグラと何故か胸を張るメメ。だけど、また深刻そうな顔に戻る。
「だけど・・・だけど!!」
「メメどうしたじゃん?」
「ネムの体に入れる所がない!!」
〈その様だね。〉
メメがシクシク泣きながら訴える。
「あり得ないだろ!!」
〈だけど最初に依頼したのは好みのネムの憑き先であって、〉
「ルナスに抗議する!!」
〈ルナスに抗議したところで・・・〉
明日の朝は起きたら目が見えないからな!!と前もって言っていくメメ。
今からじゃなく朝からなんだ・・・。
ラグラは、はははといつもの様に笑うと「私は寝るよ。」と一言だけ残して眠った。
残された私達。
「ねぇ、メメ。」
「何だ。」
「メメと昔、どこかで会ってる気がするじゃん。」
乱れた衣服を整えながら聞くと、曖昧な返事が帰ってきた。
「あー・・・その事はラグラとルナスの前で言うなよ?」
「なんでじゃん。」
「なんでもだ。」
それ以上会話も無く、仕方ないから詮索せずにメメの頬にキスをしてから「じゃあ、お休み」と部屋を出た。驚いて赤くなった顔が可愛かったから今の所は許してあげる。
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