49 / 54
美しいドラゴン※【腹黒王子視点】
しおりを挟むまさか自分の理想を形に出来るとは・・・。目の前にはこれ以上に理想の女性は居ないと言い切れる美しい女性がいる。
妖精という存在だからこそ可能になった夢の産物。繰り返された時間と国を荒らした代償がこれだと言うなら喜んで受け入れる。スヴァインの選択に感謝しなくてはいけない。
「オパール。私しか愛せないなんて素晴らしい。何度も一途にアリスを求め、他人の子供へも深い愛情をそそぐ愛の深い美しいドラゴン。」
「ク、ルル・・・」
「私は君を愛すると誓おう、だから君もその愛を私に向ける事を考えてはみてくれないか?」
少し震えるオパールの指先にキスを落とし、体の隅々まで堪能するように唇を寄せる。妖精の香りなのか甘いフルーツの様な香りが漂う。
「ここも甘いのかな。」
ふっくらした頬にチュッと唇を寄せればピクッと震え豊かな胸も僅かに揺れる。
あぁ、完璧だ、どこもかしこも。そしてこの瞳。私を好いていない瞳。
この立場に居ると近づく女性は自分をよく見せようとアピールし、媚びてくる。そんな瞳は見飽きている、私を何とも思わない目に絶対、虜にして見せると燃えるのが分かった。
そんな私にオパールはどこか戸惑う様な視線を向ける。妖精王の指示で逃げ出せない?いや、ただ戸惑っているのか。きっとこうして口説かれる事もなかったのだろう。
「スヴァインとマーリットの子を我が子の様に愛しているそうだね?」
「クルル!」
クルルと可愛らしく鳴く彼女は、ベッドの上で手や頬にキスをしたこんな状況なのに無邪気に他人の子への愛で微笑む。そんな愛情深い表情のオパールに迫った。
「我が子ならどれほど可愛い事か。考えたことは?」
「?」
元から美しい見た目をしていた。そこから俺の好きに更に変えた。自分好みの長い髪、その髪を指先でくるくると絡めてするりと離せばシュルっと流れ光に照らされ美しい。
キメ細かな肌に触れれば今まで触れた女性の中で一番滑らかで手に吸い付く潤いのある肌がある。
「ク、クルルッ」
そして人の言葉を話せない。それはまるで俺だけに従順なペットの様だ。私に煩く言わない、無駄な話も延々としないし求めない理想のペット。造形を変える際、妖精王が言っていた、俺を傷つける事もしないと。
「可愛い俺のドラゴン。なかなかに良い気分だ。」
「!」
赤く色づく唇に己の唇を重ね、くちゅっと深く舌を入れる。俺を拒否しない、そして傷つけない彼女はすんなり口を開けて口の中を堪能できる。
「ん、んむ!ん」
口の中で何か言うけれど、口を離せばお互いを繋ぐ糸がプツリと切れる。
真っ赤に赤らめる顔、口を手で抑え初めての感覚に震えるていた、無意識なのか足をもじもじとさせて体の異変を私に教えてくれる。
「あぁ、良い反応をするね。」
大きめの膨らみを服の上から形を確かめれば、フワリと指先から溢れそうだ。片手には収まらず、形が良い。今にも弾けそうな衣服を強引に脱がせると溢れ出る柔らかなそれがふるりと姿を見せた。形は良いのに重力に負けていない、完璧な形。
「オパール。」
「くっ、んむむ!」
喜びでぎゅうっと抱き締めて押し倒すと再び唇を寄せて、夢中で柔らかな膨らみを欲のままに手を這わせた。
理想の体を作っていく途中で、こうして触れる事をどれ程待ち望んだ事か。
頂点を飾るそれは硬くなり、触ってくれと可愛くアピールする。だから指先でツンと摘み、優しく転がす。
「くっ!ぁん、くんん!」
声を我慢しようとするそれもなく、ただ与えられる快楽に従順に反応を見せた。
「可愛い、凄くいい。もっとこの感覚に乱れて?」
「クゥ、んんぅ」
そう話せば身をよじり、感じるままに体がピクリと跳ねて悶える。はぁ、はぁ、と息を乱した彼女は欲に溶けた様に私の硬くなったそれに手を伸ばし生地の上から触れてきた。
彼女がいったい何をするか楽しみでパッと手を離してみれば、私の欲で硬く膨らんだそれを慣れない手つきで取り出しぴちゃぴちゃと先端を舐める。
「上手だね。」
楽しい事を貪欲に求めるのは妖精の性なのだろう。純粋に気分が高まり求めてきている。
本当のペットの様に、出来た事を褒め、頭をなでれば目を輝かせてパクりとソレを口に含む。あむっちゅぽっんむ、ちゅぽっと卑猥な音を立てるのに本人は楽しそうに夢中で舐めていた。
(無邪気な子供の様だ、私より何十年も生きたドラゴンだというのに。)
今度は私が苦しい。こんなにも純粋に快楽に浸れたのは初めてかもしれない。その襲ってくる快楽に堪えていると、私の様子を心配したのか、上に覆い被さる様に表情を伺ってきた。
「クルッ?」
「その仕草、可愛いね。」
理想を形にした女性に押し倒される様なその体制にまた興奮した。彼女の腰を引き寄せ、自分のモノの上に腰を落とさせる。潤った彼女の恥部と自身の腹に十分に硬くなったモノを挟み滑らせる様にオパールの腰を動かせば、ぬちぬちと音を立てて入り口に入るか入らないかの緊張感を持ちながら互いに快楽に浸る。
ぐちゅっくちゅっ
水音が増して、私が動かさなくても上で腰を揺らし始めるオパールの姿は妖艶で、目の前で揺れる柔らかな果実を堪能しながら。
じゅぷっ
「っ~!!んっんん、くぅっ」
「はぁ、温かい。」
相手の合意もなく自身のソレを押し込んだ。
(たまらない、絶対に私のものにしてみせる。)
ドラゴンは知識はあるだろうが、初めて誰かを受け入れると聞いている。ソレを受け入れる場所をさっき作ったのだから当たり前だ。
パンッと下から突き上げると体をフルフル震わせ声を上げる。繋がる結合部分を見れば彼女から十分な潤いが滴り落ちて微かに赤い何かがシーツに落ちた。
それでも痛そうには見えない。むしろもっとと意思を示しゆらゆらと自ら腰を揺らす。
下から彼女の反応を見て何度も自身の硬いソレで奥へ押し進め、耐えきれず体制を変えて夢中で中を擦り上げ、奥を執着に突き上げた。
「中、出すから。」
「クルルッ!クっんん」
中に出す事を伝えれば、先ほどまでの従順な姿とは違い青ざめて抵抗をする。その反応がまたゾクゾクとさせた。私の立場を求めず、私自身の造形に惚れた訳でもない。それでも私しか愛せない快楽に弱い彼女。
ぱちゅんっぱちゅんっぱちゅんっ
抵抗する彼女を抑えて強く強く奥を攻め、行為の音で部屋を満たす。抵抗を諦めたのか快楽に従順になったのか、ただ声を上げ、オパールがピクンと体を跳ねて震える。既にぐちゃぐちゃになった結合部分に気を良くして反応が良い部分を執着に攻めれば体が大きくピクリと跳ねてから、くたりとベッドに投げ出される。達したのか、私のモノをギュッと締め付け搾り取る様なヒクリとさせ。
「くっ」
締め付けに耐えきれず欲を彼女の中へビュクビュクと注ぎ満たしていく。
「クぅ、ぅ・・・」
絶対に心も私のものにしてみせる。私の歪んだ彼女への欲求が膨らみ、彼女の心を求める。
満足して冷静さを取り戻すと、いつの間にか寝ている美しい彼女の頭を撫でた。
可愛い私のペットで伴侶となる君。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
56
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる