84 / 236
8章 初夏の風が吹く
8-6 素直が一番 ※ビスタ視点
しおりを挟む
◆ビスタ視点◆
レンがチラリと冒険者ギルドの所長とメイサ嬢を見る。
この二人には聞かせられない話か。
「レン、この二人がいないと冒険者ギルド側の証人がいないから、万が一依頼人が情報料を出し渋ったとき面倒なことになるぞ」
「んー、交渉するのはクッキィ氏になるだろうし、聞いて無理だと思えば終了でもいい。情報を活用しながら出し渋るような人なら、俺が今後この冒険者ギルドに薬草を一切納品しないだけだ」
あ。
クッキィ氏がムンクの叫び状態になってる。
レン、痛いところを突くねぇ。
「で、俺は?」
俺が笑顔で聞くと、レンがにこやかな笑顔で俺を見た。無言の圧力。
ここにいろと?協力しろと?はいはいそうですかー。
「情報が情報のようだから我々は退席しよう。何かあったら呼ぶように」
所長はアッサリ頷いた。
償い草の情報など聞ける機会などない。が、冒険者ギルドが情報を聞いてしまうと、予約の依頼主から優先する。
クッキィ氏の指名依頼としてのレンの情報提供なら介入しない方が良い。
二人が退室して、この部屋にはクッキィ氏とレンと俺の三人になる。
「私には五年も待てるほどの余裕はない。もはや一週間あるかどうかだ」
険しい顔に戻ったクッキィ氏。つまり、一週間で死ぬ運命の者がクッキィ氏の近しい者でいるということだ。魔術等で何とか瀕死の状態の命を延ばしているというところか。
「貴方が相手とどういう交渉をするかで変わる部分までは、俺は責任は持てない」
そう、レンは交渉と言っている。その償い草の持ち主がいるのだ。この薬草は状態保存の収納鞄に入れられる。使わなくとも半永久に保存できる。自分のために、家族のために持っておきたい人間は山のようにいる。すんなりと譲ってくれるわけがない。
「情報料はいくらになる?償い草が本当にあるのならそれ相応の金額を払わねばなるまい」
「それは情報が正しいとわかってからでいい。ただ神聖国グルシアの国内ではない。それでも聞くのか」
「お願いする」
クッキィ氏はレンに真剣な目で頷く。
「今の持ち主はアスア王国の新英雄ロイだ。英雄ザット・ノーレンの収納鞄に二本の償い草が入っているが、アスア王国では収納鞄の中の物を取り出すことができていない。収納鞄の所有権はロイ、管理はアスア王国がしており、遺品として飾られている」
「アスア王国の英雄が亡くなる前に採取したものか」
冒険者ギルドに納品する前の薬草なら、所有者が誰に譲ろうと文句は言えない。
クッキィ氏は考えはじめている。
「本当ならあの鞄に新英雄の所有権はないだろ。奪ったものなら犯罪だ」
俺はレンに言う。新英雄は英雄からすべてを譲られたと説明したようだが、事実は違う。アスア王国も少し考えればわかることだろうが、あの国王は英雄に固執している。
「アスア王国では新英雄が犯罪者として裁かれないのなら仕方ない。時間がないのなら正攻法で交渉した方が早い」
「すまないが聞いてもいいだろうか。英雄の収納鞄は本人にしか使えないものだったから、アスア王国でも中の物を取り出せないのか」
「ああ、あの収納鞄は本人限定だ。あの鞄を神聖国グルシアに持って来れるのなら、俺が中身を取り出そう。ただ、アスア王国にその方法を問われたら冒険者ギルドの機密事項だと伝えておけば良い。中身がすり替えられないように万全を期すと言ってきたなら、作業する部屋に二名いることを許可するが、それを超えるのは作業の邪魔になるとでも言えば良い」
そりゃ、この人、英雄本人ですからね。
ご自分の収納鞄の中身は知っているし、中身も難なく取り出せる。
本人限定の収納鞄は死んだときに厄介である。今は死後に別の者に取り出せるように設定することもできるが、さらに値段が高くなるので設定する者は少ない。
そもそも収納鞄は手にした全員が中身を出し入れできるものが主流である。
持ち主限定するのは、珍しい魔物を常時討伐するような上級以上の冒険者であったり、かなりの額の商取引をする商人だったりする。
盗まれても、本人以外は中身が空のように見える鞄なので、持ち主の元に何とか戻ってくる確率は高い。ボロボロになろうとも、焼け焦げていようとも、形があれば中身は無事なのである。本人限定の収納鞄は位置情報もわかるように魔術がかけられていることが多い。それなりの物が入るからこそリスク管理された高価な収納鞄なのである。
「アスア王国との交渉がうまくいくことを祈っている」
あ、レンがすべての交渉をクッキィ氏にぶん投げた。
「収納鞄を神聖国グルシアに持って来ればということだったが、場所はシアリーの街でなくても大丈夫なのか?例えば聖都とか」
「シアリーの街でないとしたら、聖都の方が良いだろう。ただ、日時はできるだけ詳細に詰めてもらえると助かる。コチラも移動もしなければならないからな」
「ああ、その辺は考慮する。あと、こちらが魔道具を用意するので、作業当日の収納鞄から取り出すときにキミの目の色を変えてもらうことは可能だろうか」
「、、、ああ、なるほど。本人限定の収納鞄なのに、取り出すことができるのは魔族の協力があるからということにするのか。紫の目なら良いが、特に魔道具を用意する必要はない」
レンが承諾した。アスア王国自体は魔族の動向を追いかけていない。魔族に協力をお願いすると恐ろしいほどの金額が飛んでいく。英雄がいるはずの国では必要なかった者たちだ。
んー、ところでレンちゃん、魔道具が必要ないって目の色を自由に変えられるって俺に解釈されますよー?もしかして、その臙脂色も目の色を変えているのかなー?
「魔族というのは匂わす程度にしておきます。本当の魔族にバレても向こうが勘違いしただけだとしておけば、何の問題もありません」
このクッキィ氏、交渉内容をすでに考えついている。
薬師ギルドはこの大陸の各国に蔓延っている。魔法や魔術での普通の治癒が完全ではないと気づいた上流階級の者たちが手厚く迎えるのも道理である。
情報も冒険者ギルドとは種類は違うがかなり入ってくるギルドである。
薬師ギルドは本拠地が神聖国グルシアである。この大陸全体を見るとそこまでは大きくないギルドだが、本拠地を動かす必要がないので、これから状況によってはかなり強いギルドになるだろう。
ギルドは本拠地の国の状況で良くも悪くも状況が変わる。危ないギルドに財産は預けられない。大国は戦争でもなければ多少の災害等ではビクともしないはずなのだが、今回は冒険者ギルド本部も保険をかけることに決定した。
冒険者ギルドは仮の本部を神聖国グルシアの聖都に置くことに決めた。すでに手頃な屋敷を手に入れている。元銀行の建物で、巨大な金庫が目当てのようだ。
聖都にも冒険者ギルドはすでに存在しているのだが、本部の機能を兼ね備えるとすると建物が狭い。しかも、冒険者の出入りがしやすいようにと聖都の中央からは離れている。
冒険者ギルドの動きを察知して、商人ギルドやら何やらも動き出しているところはあるようだ。安全な国というのは時代時代で変わる。大きいギルドほど危険なときは他国に移動できるようにしている。
クッキィ氏は冒険者ギルドの応接室を後にした。
従者に急いで指示をして馬車を走らせていった。
事故らないことを祈る。
「はーーー、事情は聞かないのが冒険者ギルドだが、」
「お、心の声が聞こえたのか?クッキィ氏の事情が」
「普通は上の人間なんてさっさといなくなれば自分が昇進できると思っている奴らばかりだと思っていたからなー」
俺は頭を掻く。
「償い草が必要なのは薬師ギルドのギルド長だ。すでに半身以上が壊死しているようだ。魔術で進行を停止しているようだが時間の問題だろう。たしかにどんなに頑張っても一週間か」
「へ?」
レンが首を傾げてしまった。
「償い草でも間に合わないか?」
「いや、ソレ、今、俺に直接頼めば何とかなるんだが?わざわざ償い草までいるほどのモノか?壊死しているとはいえまだ切り落としてはいないのだろう?半分ぐらいはまだ無事なのだろう?」
沈黙。。。
心のなかでも、俺、考えることを放棄してしまったよ。
レンの顔はまだ疑問符が浮いている。うん、償い草を使う局面って、普通の人ならあまり出会ったことがない。そのぐらいで償い草を使うんだーって顔をするな。このクソ英雄っ。
「クッキィ氏ーーーーっ」
大声でクッキィ氏の馬車をとめようとしたが遅かった。大通りに俺の声だけがこだまする。彼はそのまま馬車でシアリーの街を出発してしまった。
クッキィ氏のアホ。
素直に事情をレンに話しておけば、こんな面倒も、交渉も、レンに払う以上の多額のお金も、そもそも償い草自体必要なかったに違いない。
どうせどんなに隠していても、どこからか話は漏れてしまうのだから。
レンがチラリと冒険者ギルドの所長とメイサ嬢を見る。
この二人には聞かせられない話か。
「レン、この二人がいないと冒険者ギルド側の証人がいないから、万が一依頼人が情報料を出し渋ったとき面倒なことになるぞ」
「んー、交渉するのはクッキィ氏になるだろうし、聞いて無理だと思えば終了でもいい。情報を活用しながら出し渋るような人なら、俺が今後この冒険者ギルドに薬草を一切納品しないだけだ」
あ。
クッキィ氏がムンクの叫び状態になってる。
レン、痛いところを突くねぇ。
「で、俺は?」
俺が笑顔で聞くと、レンがにこやかな笑顔で俺を見た。無言の圧力。
ここにいろと?協力しろと?はいはいそうですかー。
「情報が情報のようだから我々は退席しよう。何かあったら呼ぶように」
所長はアッサリ頷いた。
償い草の情報など聞ける機会などない。が、冒険者ギルドが情報を聞いてしまうと、予約の依頼主から優先する。
クッキィ氏の指名依頼としてのレンの情報提供なら介入しない方が良い。
二人が退室して、この部屋にはクッキィ氏とレンと俺の三人になる。
「私には五年も待てるほどの余裕はない。もはや一週間あるかどうかだ」
険しい顔に戻ったクッキィ氏。つまり、一週間で死ぬ運命の者がクッキィ氏の近しい者でいるということだ。魔術等で何とか瀕死の状態の命を延ばしているというところか。
「貴方が相手とどういう交渉をするかで変わる部分までは、俺は責任は持てない」
そう、レンは交渉と言っている。その償い草の持ち主がいるのだ。この薬草は状態保存の収納鞄に入れられる。使わなくとも半永久に保存できる。自分のために、家族のために持っておきたい人間は山のようにいる。すんなりと譲ってくれるわけがない。
「情報料はいくらになる?償い草が本当にあるのならそれ相応の金額を払わねばなるまい」
「それは情報が正しいとわかってからでいい。ただ神聖国グルシアの国内ではない。それでも聞くのか」
「お願いする」
クッキィ氏はレンに真剣な目で頷く。
「今の持ち主はアスア王国の新英雄ロイだ。英雄ザット・ノーレンの収納鞄に二本の償い草が入っているが、アスア王国では収納鞄の中の物を取り出すことができていない。収納鞄の所有権はロイ、管理はアスア王国がしており、遺品として飾られている」
「アスア王国の英雄が亡くなる前に採取したものか」
冒険者ギルドに納品する前の薬草なら、所有者が誰に譲ろうと文句は言えない。
クッキィ氏は考えはじめている。
「本当ならあの鞄に新英雄の所有権はないだろ。奪ったものなら犯罪だ」
俺はレンに言う。新英雄は英雄からすべてを譲られたと説明したようだが、事実は違う。アスア王国も少し考えればわかることだろうが、あの国王は英雄に固執している。
「アスア王国では新英雄が犯罪者として裁かれないのなら仕方ない。時間がないのなら正攻法で交渉した方が早い」
「すまないが聞いてもいいだろうか。英雄の収納鞄は本人にしか使えないものだったから、アスア王国でも中の物を取り出せないのか」
「ああ、あの収納鞄は本人限定だ。あの鞄を神聖国グルシアに持って来れるのなら、俺が中身を取り出そう。ただ、アスア王国にその方法を問われたら冒険者ギルドの機密事項だと伝えておけば良い。中身がすり替えられないように万全を期すと言ってきたなら、作業する部屋に二名いることを許可するが、それを超えるのは作業の邪魔になるとでも言えば良い」
そりゃ、この人、英雄本人ですからね。
ご自分の収納鞄の中身は知っているし、中身も難なく取り出せる。
本人限定の収納鞄は死んだときに厄介である。今は死後に別の者に取り出せるように設定することもできるが、さらに値段が高くなるので設定する者は少ない。
そもそも収納鞄は手にした全員が中身を出し入れできるものが主流である。
持ち主限定するのは、珍しい魔物を常時討伐するような上級以上の冒険者であったり、かなりの額の商取引をする商人だったりする。
盗まれても、本人以外は中身が空のように見える鞄なので、持ち主の元に何とか戻ってくる確率は高い。ボロボロになろうとも、焼け焦げていようとも、形があれば中身は無事なのである。本人限定の収納鞄は位置情報もわかるように魔術がかけられていることが多い。それなりの物が入るからこそリスク管理された高価な収納鞄なのである。
「アスア王国との交渉がうまくいくことを祈っている」
あ、レンがすべての交渉をクッキィ氏にぶん投げた。
「収納鞄を神聖国グルシアに持って来ればということだったが、場所はシアリーの街でなくても大丈夫なのか?例えば聖都とか」
「シアリーの街でないとしたら、聖都の方が良いだろう。ただ、日時はできるだけ詳細に詰めてもらえると助かる。コチラも移動もしなければならないからな」
「ああ、その辺は考慮する。あと、こちらが魔道具を用意するので、作業当日の収納鞄から取り出すときにキミの目の色を変えてもらうことは可能だろうか」
「、、、ああ、なるほど。本人限定の収納鞄なのに、取り出すことができるのは魔族の協力があるからということにするのか。紫の目なら良いが、特に魔道具を用意する必要はない」
レンが承諾した。アスア王国自体は魔族の動向を追いかけていない。魔族に協力をお願いすると恐ろしいほどの金額が飛んでいく。英雄がいるはずの国では必要なかった者たちだ。
んー、ところでレンちゃん、魔道具が必要ないって目の色を自由に変えられるって俺に解釈されますよー?もしかして、その臙脂色も目の色を変えているのかなー?
「魔族というのは匂わす程度にしておきます。本当の魔族にバレても向こうが勘違いしただけだとしておけば、何の問題もありません」
このクッキィ氏、交渉内容をすでに考えついている。
薬師ギルドはこの大陸の各国に蔓延っている。魔法や魔術での普通の治癒が完全ではないと気づいた上流階級の者たちが手厚く迎えるのも道理である。
情報も冒険者ギルドとは種類は違うがかなり入ってくるギルドである。
薬師ギルドは本拠地が神聖国グルシアである。この大陸全体を見るとそこまでは大きくないギルドだが、本拠地を動かす必要がないので、これから状況によってはかなり強いギルドになるだろう。
ギルドは本拠地の国の状況で良くも悪くも状況が変わる。危ないギルドに財産は預けられない。大国は戦争でもなければ多少の災害等ではビクともしないはずなのだが、今回は冒険者ギルド本部も保険をかけることに決定した。
冒険者ギルドは仮の本部を神聖国グルシアの聖都に置くことに決めた。すでに手頃な屋敷を手に入れている。元銀行の建物で、巨大な金庫が目当てのようだ。
聖都にも冒険者ギルドはすでに存在しているのだが、本部の機能を兼ね備えるとすると建物が狭い。しかも、冒険者の出入りがしやすいようにと聖都の中央からは離れている。
冒険者ギルドの動きを察知して、商人ギルドやら何やらも動き出しているところはあるようだ。安全な国というのは時代時代で変わる。大きいギルドほど危険なときは他国に移動できるようにしている。
クッキィ氏は冒険者ギルドの応接室を後にした。
従者に急いで指示をして馬車を走らせていった。
事故らないことを祈る。
「はーーー、事情は聞かないのが冒険者ギルドだが、」
「お、心の声が聞こえたのか?クッキィ氏の事情が」
「普通は上の人間なんてさっさといなくなれば自分が昇進できると思っている奴らばかりだと思っていたからなー」
俺は頭を掻く。
「償い草が必要なのは薬師ギルドのギルド長だ。すでに半身以上が壊死しているようだ。魔術で進行を停止しているようだが時間の問題だろう。たしかにどんなに頑張っても一週間か」
「へ?」
レンが首を傾げてしまった。
「償い草でも間に合わないか?」
「いや、ソレ、今、俺に直接頼めば何とかなるんだが?わざわざ償い草までいるほどのモノか?壊死しているとはいえまだ切り落としてはいないのだろう?半分ぐらいはまだ無事なのだろう?」
沈黙。。。
心のなかでも、俺、考えることを放棄してしまったよ。
レンの顔はまだ疑問符が浮いている。うん、償い草を使う局面って、普通の人ならあまり出会ったことがない。そのぐらいで償い草を使うんだーって顔をするな。このクソ英雄っ。
「クッキィ氏ーーーーっ」
大声でクッキィ氏の馬車をとめようとしたが遅かった。大通りに俺の声だけがこだまする。彼はそのまま馬車でシアリーの街を出発してしまった。
クッキィ氏のアホ。
素直に事情をレンに話しておけば、こんな面倒も、交渉も、レンに払う以上の多額のお金も、そもそも償い草自体必要なかったに違いない。
どうせどんなに隠していても、どこからか話は漏れてしまうのだから。
156
あなたにおすすめの小説
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新!
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新!
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
この俺が正ヒロインとして殿方に求愛されるわけがない!
ゆずまめ鯉
BL
五歳の頃の授業中、頭に衝撃を受けたことから、自分が、前世の妹が遊んでいた乙女ゲームの世界にいることに気づいてしまったニエル・ガルフィオン。
ニエルの外見はどこからどう見ても金髪碧眼の美少年。しかもヒロインとはくっつかないモブキャラだったので、伯爵家次男として悠々自適に暮らそうとしていた。
これなら異性にもモテると信じて疑わなかった。
ところが、正ヒロインであるイリーナと結ばれるはずのチート級メインキャラであるユージン・アイアンズが熱心に構うのは、モブで攻略対象外のニエルで……!?
ユージン・アイアンズ(19)×ニエル・ガルフィオン(19)
公爵家嫡男と伯爵家次男の同い年BLです。
【完結】悪役令息の伴侶(予定)に転生しました
* ゆるゆ
BL
攻略対象しか見えてない悪役令息の伴侶(予定)なんか、こっちからお断りだ! って思ったのに……! 前世の記憶がよみがえり、反省しました。
BLゲームの世界で、推しに逢うために頑張りはじめた、名前も顔も身長もないモブの快進撃が始まる──! といいな!(笑)
本編完結しました!
おまけのお話を時々更新しています。
きーちゃんと皆の動画をつくりました!
もしよかったら、お話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです。
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画
プロフのwebサイトから両方に飛べるので、もしよかったら!
本編以降のお話、恋愛ルートも、おまけのお話の更新も、アルファポリスさまだけですー!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました
SEKISUI
BL
ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた
見た目は勝ち組
中身は社畜
斜めな思考の持ち主
なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う
そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される
あなたと過ごせた日々は幸せでした
蒸しケーキ
BL
結婚から五年後、幸せな日々を過ごしていたシューン・トアは、突然義父に「息子と別れてやってくれ」と冷酷に告げられる。そんな言葉にシューンは、何一つ言い返せず、飲み込むしかなかった。そして、夫であるアインス・キールに離婚を切り出すが、アインスがそう簡単にシューンを手離す訳もなく......。
婚約破棄で追放された悪役令息の俺、実はオメガだと隠していたら辺境で出会った無骨な傭兵が隣国の皇太子で運命の番でした
水凪しおん
BL
「今この時をもって、貴様との婚約を破棄する!」
公爵令息レオンは、王子アルベルトとその寵愛する聖女リリアによって、身に覚えのない罪で断罪され、全てを奪われた。
婚約、地位、家族からの愛――そして、痩せ衰えた最果ての辺境地へと追放される。
しかし、それは新たな人生の始まりだった。
前世の知識というチート能力を秘めたレオンは、絶望の地を希望の楽園へと変えていく。
そんな彼の前に現れたのは、ミステリアスな傭兵カイ。
共に困難を乗り越えるうち、二人の間には強い絆が芽生え始める。
だがレオンには、誰にも言えない秘密があった。
彼は、この世界で蔑まれる存在――「オメガ」なのだ。
一方、レオンを追放した王国は、彼の不在によって崩壊の一途を辿っていた。
これは、どん底から這い上がる悪役令息が、運命の番と出会い、真実の愛と幸福を手に入れるまでの物語。
痛快な逆転劇と、とろけるほど甘い溺愛が織りなす、異世界やり直しロマンス!
過労死転生した公務員、魔力がないだけで辺境に追放されたので、忠犬騎士と知識チートでざまぁしながら領地経営はじめます
水凪しおん
BL
過労死した元公務員の俺が転生したのは、魔法と剣が存在する異世界の、どうしようもない貧乏貴族の三男だった。
家族からは能無しと蔑まれ、与えられたのは「ゴミ捨て場」と揶揄される荒れ果てた辺境の領地。これは、事実上の追放だ。
絶望的な状況の中、俺に付き従ったのは、無口で無骨だが、その瞳に確かな忠誠を宿す一人の護衛騎士だけだった。
「大丈夫だ。俺がいる」
彼の言葉を胸に、俺は決意する。公務員として培った知識と経験、そして持ち前のしぶとさで、この最悪な領地を最高の楽園に変えてみせると。
これは、不遇な貴族と忠実な騎士が織りなす、絶望の淵から始まる領地改革ファンタジー。そして、固い絆で結ばれた二人が、やがて王国を揺るがす運命に立ち向かう物語。
無能と罵った家族に、見て見ぬふりをした者たちに、最高の「ざまぁ」をお見舞いしてやろうじゃないか!
虚ろな檻と翡翠の魔石
篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」
不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。
待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。
しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。
「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」
記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。
-----------------------------------------
0時,6時,12時,18時に2話ずつ更新
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる