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1章 敵国の牢獄
1-7 本人には究極的に何も伝わっていない
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ところ変わって、こちらはリンク王国。
オルド帝国で捕虜となっているクロウたち第四王子直属部隊がいた国である。
第四王子部隊が帝国への特攻隊となって散ったと思われて約一か月。
邪魔者たちがいなくなったとほくそ笑んでいたのは、いつのことだったか。
王宮内では慌ただしく書類が行き交う。
「国の魔法障壁の魔力が充填されてないと報告が来ています」
「第十六班の仕事だっただろ。どうなっている」
「団長、副団長、第十六班の班長から班から魔導士を戦争に派兵させたため人員が足りていないと。そもそも派兵前に班の雑用業務すべてを他の班に任せる旨を団長から了承を得ている、相当な数の魔導士人員を補充されない限り担当班として当該業務を戻されるのは非常に難しいとの回答です」
宮廷魔導士団の団長は、補佐の回答を聞いて口を歪ませる。
「だからって、あの特攻隊に突っ込んだのはあの班では魔導士一人だけだ」
「帝国との国境にも宮廷魔導士団の魔導士がまだ残っていますから」
副隊長は壁の地図を視線をやる。
国境警備のために戻って来ていていない魔導士は多い。
「そいつらは下級魔導士だ。何でこんなに業務が滞る」
団長は自分の机を拳で叩く。
書類が流れ落ち、より苛立ちが募る。
「あのー」
補佐の一人が手をあげる。
「何だ?」
「ここ十数年、国の魔法障壁はその第十六班のクロウ・リティが一人で魔力を充填しておりました。他の王宮の雑務もクロウ・リティが担当です。記録に残っています」
直近のクロウが担当した記録のファイルを団長に渡しながら話す。
「王宮にあるすべての魔力灯、空調設備に厨房設備等、魔力充填が必要な魔道具すべての報告書にクロウ・リティの名が記載されています」
「つまり、どういうことだ」
団長は腕を組んで補佐を見た。補佐が言いたいことの真意をつかめなかったらしい。
「クロウ・リティを平民だからと第四王子直属部隊に入れてしまったのは早計だったではないかと」
「そ、それが本当だったらの話だ。たった一人で王宮一つ、いや国一つの魔力を補えるはずもない」
王国の魔法障壁がたった一人の魔力量で補われており、その人物を失ったと国が知ったら。
想像するだけでも恐ろしい。
推薦したのは第十六班の班長だと主張しても、それを承認したのはほかならぬ団長自身。
当該人物が平民だったとしても、責任は免れない。
それでも、平民でそれほどの魔力量を保持できる者がいるだろうか?
と訝しく考えているのが団長と副団長。
日々、クロウは雑用係として魔道具に魔力を注ぎ続けた。
最終的には他の魔導士から面倒だからと、王宮のほぼすべての魔力充填の雑用を押しつけられていた。
魔力回復薬を飲みながらの業務を長い年月毎日のように遂行していれば、最初の魔力容量は小さくともいつしか貴族出の魔導士を超える。平民の魔導士の実力も成長もまったく何も見ようとしていなかったための罪過。
団長や副団長の思惑はともかく、あのときから業務が滞っているのは誰の目から見ても明らかだ。
「苦情が出ているのは事実。リンク王国王宮での魔道具への魔力充填は宮廷魔導士団の仕事です。今は各自の研究や仕事を後まわしにして、率先して魔力充填を行なうべきです」
副団長の言っていることは正しい。
ただし、研究や仕事に必要な魔力を奪うとなると、魔導士たちから文句の嵐が吹き荒れる。
だがしかし、王宮に支障が出始めているということは、国王や王族、高位貴族のご機嫌を損ねる可能性も大きい。
「まずは王宮内で王族が使用されている場所からの魔力充填を優先的に。王宮の魔道具の後に、国の魔法障壁という順で。宮廷魔導士団全員、位に関わらず午前中にそれぞれ割り当てられた魔力量を充填することを責務とし、それに違反した団員は罰を与える。ただし、魔力回復薬の在庫を解放する」
団長自身がこの指示を間違ったと自覚するのは、ずっと後のことだ。
第一に王宮内のことよりも、国を守るための魔法障壁を最初になんとかしなくてはならなかった。周辺諸国が他の国の魔法障壁の状態を把握していないわけがないというのに、この団長は真っ先に自国の王を気にした。
自らの保身を気にしたのだ。
魔法障壁を優先すれば、現在の状況を詳細に説明しなければならなくなるから。
国が安全でなければ、自分の地位も安泰でない。そんなことまで団長は失念していた。
そして、魔力回復薬の在庫は無限ではない、というのも気づけなかった。発注すれば納品される品物だと思い込んでいた。発注先さえ魔導士団の誰も知らないのに。
この魔力回復薬を作っていたのは、クロウ。
そして、同じ品質以上の魔力回復薬どころか王宮にある他の薬も作れる者が宮廷魔導士団どころか王宮にすらいないという事実を知るのは、クロウが作った薬の在庫が尽きた後のこと。
それはかなり昔に、雑用係の魔導士クロウが王宮で必要な魔法薬の他にも普通の薬の調達も押しつけられたことに始まる。
最初は外部の薬師に発注していたが、王宮から文句ばかり言われたため自分で作るように進化してしまった。
王宮で必要な多くの薬をクロウが調合していたため、王宮には薬師が一人もいなかったという事実を知るのもそう遠い未来のことではないが。
薬の問題より、魔力充填が宮廷魔導士団すべての魔導士を投下しても大変な作業だったということが明るみになる方が先だった。
それはこれからたった数日後のことである。
文句を言いながら、王宮を歩き回る宮廷魔導士たちが目につくようになった。
魔法研究一筋で魔導士団の研究棟から出てくるのが非常に珍しい彼らが。
「この頃、宮廷魔導士たちの動きが騒がしいな」
「ああ、雑用係の下級魔導士たちを帝国の国境付近に全員追い出したから、上層部にも雑用がまわって来ているんだろ。魔法研究馬鹿が考えなしに人事を動かすからだ」
きつい言葉だが、その通り。
第二王子と第三王子にとって他人事。
馬鹿が仕出かした宮廷魔導士団内部の困り事と内心では笑っている。
そう、魔導士団内でなんとかなることだと思っている。
だが、最終的に王族どころか国の存亡にも関わることだ。
その魔法研究馬鹿がまわした書類には、すべてに国王の署名が入っている。
責任は国がとるものである。
「兄上は手厳しい。まあ、弟がいなくなって、仕事の配分が増えてしまったのは文句も言いたくなるが」
弟とは帝国に送り出した第四王子のことである。
仕事の配分が増えたと言っても、第三王子の仕事量は王太子や第二王子から比べると少ない。
第二王子は冷めた目を第三王子に向ける。
「それこそ想定内の話ではないのか。まさかセレが何も仕事をしていないとでも思っていたのか?」
「あー、いやー、脳筋だから騎士団と訓練三昧しているようにしか見えなかったというか」
第三王子が窓の外に視線を向ける。
第四王子がそれだけで許されていると思ったのは四男だからか?
成人した王族なのだから、それなりの仕事は割り振られている。
何もせず遊んで暮らせるほど、王子というのは生易しくない。
実際、第三王子と同じくらいの仕事量をこなした上で騎士団に入り浸っていたのだから有能だったとも言えるのかもしれない。存在が暑苦しいことこの上なかったが。
すべては過ぎた話だ。
第二王子は一瞬だけ強く目を閉じる。
「魔導士団が落ち着けば、王宮も元に戻るだろう」
第二王子は書類に目を戻した。
推測の言葉は願望の域を出ず、宮廷魔導士団が落ち着くこともなく、王宮も元の状態に戻ることはなかったが。
魔道具というのは便利な道具。
お金さえあれば手に入ってしまう魔力充填が必要な魔道具の数が、ここ数十年の間に王宮に限りなく増えていた。
それを支えるのでさえ、今、王宮にいる宮廷魔導士団全員が全力でおこなってもやっとの有様だった。
ということは、リンク王国の魔法障壁がどうなるか想像に難くない。
宮廷魔導士団の団長は王宮の魔道具を優先させた。
魔法障壁のことを気づいた者も国内にいたことにはいたのだが、リンク王国の国王以下上層部は、なーんの保証もないオルド帝国との密約の存在に安心した平和ボケが多かった。
辛うじて存在する魔法障壁の報告を聞き、オルド帝国の皇帝が口の端だけ笑いながら思案し始めてしまったのは、当然と言えば当然のことである。
オルド帝国で捕虜となっているクロウたち第四王子直属部隊がいた国である。
第四王子部隊が帝国への特攻隊となって散ったと思われて約一か月。
邪魔者たちがいなくなったとほくそ笑んでいたのは、いつのことだったか。
王宮内では慌ただしく書類が行き交う。
「国の魔法障壁の魔力が充填されてないと報告が来ています」
「第十六班の仕事だっただろ。どうなっている」
「団長、副団長、第十六班の班長から班から魔導士を戦争に派兵させたため人員が足りていないと。そもそも派兵前に班の雑用業務すべてを他の班に任せる旨を団長から了承を得ている、相当な数の魔導士人員を補充されない限り担当班として当該業務を戻されるのは非常に難しいとの回答です」
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「だからって、あの特攻隊に突っ込んだのはあの班では魔導士一人だけだ」
「帝国との国境にも宮廷魔導士団の魔導士がまだ残っていますから」
副隊長は壁の地図を視線をやる。
国境警備のために戻って来ていていない魔導士は多い。
「そいつらは下級魔導士だ。何でこんなに業務が滞る」
団長は自分の机を拳で叩く。
書類が流れ落ち、より苛立ちが募る。
「あのー」
補佐の一人が手をあげる。
「何だ?」
「ここ十数年、国の魔法障壁はその第十六班のクロウ・リティが一人で魔力を充填しておりました。他の王宮の雑務もクロウ・リティが担当です。記録に残っています」
直近のクロウが担当した記録のファイルを団長に渡しながら話す。
「王宮にあるすべての魔力灯、空調設備に厨房設備等、魔力充填が必要な魔道具すべての報告書にクロウ・リティの名が記載されています」
「つまり、どういうことだ」
団長は腕を組んで補佐を見た。補佐が言いたいことの真意をつかめなかったらしい。
「クロウ・リティを平民だからと第四王子直属部隊に入れてしまったのは早計だったではないかと」
「そ、それが本当だったらの話だ。たった一人で王宮一つ、いや国一つの魔力を補えるはずもない」
王国の魔法障壁がたった一人の魔力量で補われており、その人物を失ったと国が知ったら。
想像するだけでも恐ろしい。
推薦したのは第十六班の班長だと主張しても、それを承認したのはほかならぬ団長自身。
当該人物が平民だったとしても、責任は免れない。
それでも、平民でそれほどの魔力量を保持できる者がいるだろうか?
と訝しく考えているのが団長と副団長。
日々、クロウは雑用係として魔道具に魔力を注ぎ続けた。
最終的には他の魔導士から面倒だからと、王宮のほぼすべての魔力充填の雑用を押しつけられていた。
魔力回復薬を飲みながらの業務を長い年月毎日のように遂行していれば、最初の魔力容量は小さくともいつしか貴族出の魔導士を超える。平民の魔導士の実力も成長もまったく何も見ようとしていなかったための罪過。
団長や副団長の思惑はともかく、あのときから業務が滞っているのは誰の目から見ても明らかだ。
「苦情が出ているのは事実。リンク王国王宮での魔道具への魔力充填は宮廷魔導士団の仕事です。今は各自の研究や仕事を後まわしにして、率先して魔力充填を行なうべきです」
副団長の言っていることは正しい。
ただし、研究や仕事に必要な魔力を奪うとなると、魔導士たちから文句の嵐が吹き荒れる。
だがしかし、王宮に支障が出始めているということは、国王や王族、高位貴族のご機嫌を損ねる可能性も大きい。
「まずは王宮内で王族が使用されている場所からの魔力充填を優先的に。王宮の魔道具の後に、国の魔法障壁という順で。宮廷魔導士団全員、位に関わらず午前中にそれぞれ割り当てられた魔力量を充填することを責務とし、それに違反した団員は罰を与える。ただし、魔力回復薬の在庫を解放する」
団長自身がこの指示を間違ったと自覚するのは、ずっと後のことだ。
第一に王宮内のことよりも、国を守るための魔法障壁を最初になんとかしなくてはならなかった。周辺諸国が他の国の魔法障壁の状態を把握していないわけがないというのに、この団長は真っ先に自国の王を気にした。
自らの保身を気にしたのだ。
魔法障壁を優先すれば、現在の状況を詳細に説明しなければならなくなるから。
国が安全でなければ、自分の地位も安泰でない。そんなことまで団長は失念していた。
そして、魔力回復薬の在庫は無限ではない、というのも気づけなかった。発注すれば納品される品物だと思い込んでいた。発注先さえ魔導士団の誰も知らないのに。
この魔力回復薬を作っていたのは、クロウ。
そして、同じ品質以上の魔力回復薬どころか王宮にある他の薬も作れる者が宮廷魔導士団どころか王宮にすらいないという事実を知るのは、クロウが作った薬の在庫が尽きた後のこと。
それはかなり昔に、雑用係の魔導士クロウが王宮で必要な魔法薬の他にも普通の薬の調達も押しつけられたことに始まる。
最初は外部の薬師に発注していたが、王宮から文句ばかり言われたため自分で作るように進化してしまった。
王宮で必要な多くの薬をクロウが調合していたため、王宮には薬師が一人もいなかったという事実を知るのもそう遠い未来のことではないが。
薬の問題より、魔力充填が宮廷魔導士団すべての魔導士を投下しても大変な作業だったということが明るみになる方が先だった。
それはこれからたった数日後のことである。
文句を言いながら、王宮を歩き回る宮廷魔導士たちが目につくようになった。
魔法研究一筋で魔導士団の研究棟から出てくるのが非常に珍しい彼らが。
「この頃、宮廷魔導士たちの動きが騒がしいな」
「ああ、雑用係の下級魔導士たちを帝国の国境付近に全員追い出したから、上層部にも雑用がまわって来ているんだろ。魔法研究馬鹿が考えなしに人事を動かすからだ」
きつい言葉だが、その通り。
第二王子と第三王子にとって他人事。
馬鹿が仕出かした宮廷魔導士団内部の困り事と内心では笑っている。
そう、魔導士団内でなんとかなることだと思っている。
だが、最終的に王族どころか国の存亡にも関わることだ。
その魔法研究馬鹿がまわした書類には、すべてに国王の署名が入っている。
責任は国がとるものである。
「兄上は手厳しい。まあ、弟がいなくなって、仕事の配分が増えてしまったのは文句も言いたくなるが」
弟とは帝国に送り出した第四王子のことである。
仕事の配分が増えたと言っても、第三王子の仕事量は王太子や第二王子から比べると少ない。
第二王子は冷めた目を第三王子に向ける。
「それこそ想定内の話ではないのか。まさかセレが何も仕事をしていないとでも思っていたのか?」
「あー、いやー、脳筋だから騎士団と訓練三昧しているようにしか見えなかったというか」
第三王子が窓の外に視線を向ける。
第四王子がそれだけで許されていると思ったのは四男だからか?
成人した王族なのだから、それなりの仕事は割り振られている。
何もせず遊んで暮らせるほど、王子というのは生易しくない。
実際、第三王子と同じくらいの仕事量をこなした上で騎士団に入り浸っていたのだから有能だったとも言えるのかもしれない。存在が暑苦しいことこの上なかったが。
すべては過ぎた話だ。
第二王子は一瞬だけ強く目を閉じる。
「魔導士団が落ち着けば、王宮も元に戻るだろう」
第二王子は書類に目を戻した。
推測の言葉は願望の域を出ず、宮廷魔導士団が落ち着くこともなく、王宮も元の状態に戻ることはなかったが。
魔道具というのは便利な道具。
お金さえあれば手に入ってしまう魔力充填が必要な魔道具の数が、ここ数十年の間に王宮に限りなく増えていた。
それを支えるのでさえ、今、王宮にいる宮廷魔導士団全員が全力でおこなってもやっとの有様だった。
ということは、リンク王国の魔法障壁がどうなるか想像に難くない。
宮廷魔導士団の団長は王宮の魔道具を優先させた。
魔法障壁のことを気づいた者も国内にいたことにはいたのだが、リンク王国の国王以下上層部は、なーんの保証もないオルド帝国との密約の存在に安心した平和ボケが多かった。
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