17 / 205
1章 敵国の牢獄
1-17 帝国の皇帝陛下
しおりを挟む
ニヤリと笑う目元が、ある人物にそっくり。
嫌がらせか?
無精ヒゲなんてものは生やしておらず、若々しい感じがあったとしても、さすがに二十ほど年齢が離れていては兄というよりは父親と言われた方がしっくりくる。
だが、この二人は兄弟。
厨房からチラチラと視線をよこすくらいなら、堂々と現れたらどうか。
もしかしたら、このタイミングでこの人物がこの場に現れるのは、ナナキ氏にもどういう意味合いかを図りかねるといったところか?
腰痛の薬は婆様のためだと言っていた。
婆様。
それは誰を意味するものか。この二人の母親のことか??
彼は横柄に椅子に座ったまま。その椅子は日常では捕虜が座るものだから座りにくかろう。彼が座るような椅子ではない。
とりあえず椅子から立ち上がってお辞儀しておこう。ペコリ。
「お前が作った腰痛の薬、うちの嫁が重宝している」
おおいっ、婆様って義姉かよ。
本人に聞かれたら本気で殺されるヤツだ、ナナキ氏が。
へ、平常心、平常心。
「お褒めいただき、ありがとうございます。皇后陛下が」
「あ、ちゃうちゃう。このオルド帝国では皇后は皇后殿下と呼ぶ。この国で陛下をつけていいのは皇帝のみだ」
おおう、そうでしたか。
指摘の仕方は軽いが、目は怖い。
これ以上自分の正体についてこの場で言うな、という圧も含まれているか。
オルド帝国の絶対的権力者は皇帝ただ一人。
跡継ぎの皇太子でも油断はできない。
「それは大変失礼致しました。オルド帝国に来て、まだまだ日が浅いゆえ」
「はははっ、敵国の事情を熟知されている方が怖い。魔導士殿には今後覚えていってもらえたら良い」
ほほう?今後があるとな?それは生かしてもらえるということなのかな?
んで、この会話でコイツがその皇帝だとわかった捕虜はこの食堂にどれだけいるだろうか。
隊長以外わかってないらしい。
みーんな、脳筋だから仕方ないか。
脳筋だからで終わる世界。もう少し深く考えて生きようぜっ、捕虜だとしても。
ナナキ氏以外の料理人たちはいつもの動きをしているが、彼らはこの存在に気づいている。
通路にいる看守たちが、微妙に気づいていない気がするのはなぜだろう。
自国の皇帝の顔くらい覚えておけよ。頻繁に代替わりしているわけじゃないのだから。
服装か?マントをたなびかせた豪華な軍服じゃないとわからないのか?
正体に感づいた隊長は動きがとまってしまっている。
そりゃ、意図がわからないよね。皇帝がここにいる意味。ついでに言うなら、皇弟が牢獄の食堂の料理長している意味もわからないんだけどさ。教えてー、と素直に言ったところで建前ならともかく本音を教えてくれるわけもない。
「直々にご教授いただき、感謝いたします。捕虜ながら、このような厚遇でのご配慮を」
「厚遇か」
皇帝が俺の言葉を切った。
おや?何か気に入らない言葉でもあったか?
「この環境が、か?」
やや馬鹿にしたような口の端だけで笑った笑顔。
そりゃ、皇帝陛下の生活水準と比べちゃいけない。
「ええ、本来ならば人権なんて無きがごとしの捕虜が、平民の暮らしよりも良い環境で過ごさせていただいておりますので」
「は?え?リンク王国の平民はこの牢獄よりひどい暮らしをしているのか?」
驚きのあまり皇帝さんは周囲を見回すが、俺以外は貴族なので尋ねても答えは出てきません。
貴族の皆さんはもちろん俺よりも良き暮らしをしてますよ。
「例えば、この牢獄での食事は食材こそ高価なものではありませんが、質の良いものが使われています。リンク王国の王宮では使用人用の食堂でも平民が使える食堂は決められておりまして、そこで使われていた食材は残念なものでした。そして、王宮外で平民が食べることができる飲食店ではそれ以上のものが出て来ることはありません」
「一事が万事ではないが、それだけでもリンク王国の闇が垣間見れる。身分偏重主義がそこまで行き過ぎているとは。だから、実力ある者も使い捨てるのか」
皇帝の鋭い目が俺を見ている。
やだー、怖ーい。射抜かれそー。
「そのおかげで、我が帝国は労せずリンク王国で魔法障壁を張っていた魔導士を手に入れたわけだが」
「魔力充填していただけですよ」
その魔法を作ったのは昔々の偉人ですよ。俺の功績ではありません。
「じゃ、魔力充填だけでいいから、帝国の魔法障壁も面倒見てくれるか?」
「御命令されるのでしたら」
そりゃ、捕虜ですから命令されれば粛々と従いますよ。
「おおっとぉー、敵国の面倒なんて見れるかっ、という態度を見られるかと思ったのに、そんなに容易く返事されるとは。うーむ、その対価は帝都の屋敷ではどうか?」
皇帝陛下の言葉に、俺は食堂の出入口付近まで後退した。
うん?
皇帝ってやっぱり価値基準が違うのか?
あ、いやいや、その屋敷とは名ばかりの檻に一生閉じ込めてやろうという支配者ジョークか?
そうだよなあ、捕虜に屋敷をポンと与える権力者なんてこの世におるまい。
どこかの地下で強制労働ってヤツか?
捕虜だから生かしてもらえるだけありがたく思えってことか?
正直なところ、この牢獄より過酷な環境に放り込まれるのは嫌だなあ。
「ああ、なるほど、こういうことか。おいおい戻ってこい。怖くないぞー。お前が望むなら、ここにいくらでもいていいからさー」
皇帝さんが何かに納得しながら、座っている椅子から手招きする。
本当ですかね?
皇帝は気分で命令を変えることなんて自由ですから、ご無体なことを言いませんか?
平民の命なんてサクッと刈っちゃうだろうし。
「俺を疑うな。誰だと思ってる」
その誰、とはこの場で公言してもらいたくないようですけど?
身分を隠した発言をどこまで信用できるだろうか。
お、いつのまにか食堂の外の壁に隠れようとしていた。このまま宛がわれた牢に戻ったら不敬罪で罰せられてしまうかなあ。
「なるほどなるほど。誇張表現じゃなかったとは。はいはい、皆ー、聞いてー、クロウちゃんもここにいる奴らも帝国に利するところがあるなら、登用する準備がある。ただし、ここはオルド帝国。リンク王国と敵対することにはなるが、死ぬよりはマシだと思うヤツは今の話を考えておけ」
堂々と言い放った。
皇帝とわからなくとも、身分が高い人物だというのは捕虜の皆にも伝わったことだろう。
さて、帝国が第四王子部隊を雇う利点?
あるのか?
ないわけではないが、結局は武力として戦いに出て武勲を上げざる得ない。彼らは騎士なのだから。
けれど、捕虜だけで戦場を行動させる権力者はおるまい。
「国にいる家族や友人、知人も捨てることになるが、な」
最後にニヤリと笑って、皇帝は食堂を去っていった。
何しに来たんだろう。
敵情視察?
たかが一部隊、するほどのものでもないし。
嵐が去ったかのように、しばし食堂では沈黙が流れていた。
料理人たちだけがシャカシャカと動いていたが。
そもそも、隊長以外はあの人は誰?状態なのだし。
正気に戻った者たちが夕食を再開し始めたとき。
「クロウ、」
小さい声で話しかけてきたのは、ナナキ氏。
「腰痛の薬、追加注文だと。ちなみにできるだけ早くと」
ああ、そうですか。
直々に注文しに来たんですか。
わざわざ。
奥様へのご機嫌取りですかね、もしかして。
恐妻家だったりするのかなあ、天下の皇帝様も。
嫌がらせか?
無精ヒゲなんてものは生やしておらず、若々しい感じがあったとしても、さすがに二十ほど年齢が離れていては兄というよりは父親と言われた方がしっくりくる。
だが、この二人は兄弟。
厨房からチラチラと視線をよこすくらいなら、堂々と現れたらどうか。
もしかしたら、このタイミングでこの人物がこの場に現れるのは、ナナキ氏にもどういう意味合いかを図りかねるといったところか?
腰痛の薬は婆様のためだと言っていた。
婆様。
それは誰を意味するものか。この二人の母親のことか??
彼は横柄に椅子に座ったまま。その椅子は日常では捕虜が座るものだから座りにくかろう。彼が座るような椅子ではない。
とりあえず椅子から立ち上がってお辞儀しておこう。ペコリ。
「お前が作った腰痛の薬、うちの嫁が重宝している」
おおいっ、婆様って義姉かよ。
本人に聞かれたら本気で殺されるヤツだ、ナナキ氏が。
へ、平常心、平常心。
「お褒めいただき、ありがとうございます。皇后陛下が」
「あ、ちゃうちゃう。このオルド帝国では皇后は皇后殿下と呼ぶ。この国で陛下をつけていいのは皇帝のみだ」
おおう、そうでしたか。
指摘の仕方は軽いが、目は怖い。
これ以上自分の正体についてこの場で言うな、という圧も含まれているか。
オルド帝国の絶対的権力者は皇帝ただ一人。
跡継ぎの皇太子でも油断はできない。
「それは大変失礼致しました。オルド帝国に来て、まだまだ日が浅いゆえ」
「はははっ、敵国の事情を熟知されている方が怖い。魔導士殿には今後覚えていってもらえたら良い」
ほほう?今後があるとな?それは生かしてもらえるということなのかな?
んで、この会話でコイツがその皇帝だとわかった捕虜はこの食堂にどれだけいるだろうか。
隊長以外わかってないらしい。
みーんな、脳筋だから仕方ないか。
脳筋だからで終わる世界。もう少し深く考えて生きようぜっ、捕虜だとしても。
ナナキ氏以外の料理人たちはいつもの動きをしているが、彼らはこの存在に気づいている。
通路にいる看守たちが、微妙に気づいていない気がするのはなぜだろう。
自国の皇帝の顔くらい覚えておけよ。頻繁に代替わりしているわけじゃないのだから。
服装か?マントをたなびかせた豪華な軍服じゃないとわからないのか?
正体に感づいた隊長は動きがとまってしまっている。
そりゃ、意図がわからないよね。皇帝がここにいる意味。ついでに言うなら、皇弟が牢獄の食堂の料理長している意味もわからないんだけどさ。教えてー、と素直に言ったところで建前ならともかく本音を教えてくれるわけもない。
「直々にご教授いただき、感謝いたします。捕虜ながら、このような厚遇でのご配慮を」
「厚遇か」
皇帝が俺の言葉を切った。
おや?何か気に入らない言葉でもあったか?
「この環境が、か?」
やや馬鹿にしたような口の端だけで笑った笑顔。
そりゃ、皇帝陛下の生活水準と比べちゃいけない。
「ええ、本来ならば人権なんて無きがごとしの捕虜が、平民の暮らしよりも良い環境で過ごさせていただいておりますので」
「は?え?リンク王国の平民はこの牢獄よりひどい暮らしをしているのか?」
驚きのあまり皇帝さんは周囲を見回すが、俺以外は貴族なので尋ねても答えは出てきません。
貴族の皆さんはもちろん俺よりも良き暮らしをしてますよ。
「例えば、この牢獄での食事は食材こそ高価なものではありませんが、質の良いものが使われています。リンク王国の王宮では使用人用の食堂でも平民が使える食堂は決められておりまして、そこで使われていた食材は残念なものでした。そして、王宮外で平民が食べることができる飲食店ではそれ以上のものが出て来ることはありません」
「一事が万事ではないが、それだけでもリンク王国の闇が垣間見れる。身分偏重主義がそこまで行き過ぎているとは。だから、実力ある者も使い捨てるのか」
皇帝の鋭い目が俺を見ている。
やだー、怖ーい。射抜かれそー。
「そのおかげで、我が帝国は労せずリンク王国で魔法障壁を張っていた魔導士を手に入れたわけだが」
「魔力充填していただけですよ」
その魔法を作ったのは昔々の偉人ですよ。俺の功績ではありません。
「じゃ、魔力充填だけでいいから、帝国の魔法障壁も面倒見てくれるか?」
「御命令されるのでしたら」
そりゃ、捕虜ですから命令されれば粛々と従いますよ。
「おおっとぉー、敵国の面倒なんて見れるかっ、という態度を見られるかと思ったのに、そんなに容易く返事されるとは。うーむ、その対価は帝都の屋敷ではどうか?」
皇帝陛下の言葉に、俺は食堂の出入口付近まで後退した。
うん?
皇帝ってやっぱり価値基準が違うのか?
あ、いやいや、その屋敷とは名ばかりの檻に一生閉じ込めてやろうという支配者ジョークか?
そうだよなあ、捕虜に屋敷をポンと与える権力者なんてこの世におるまい。
どこかの地下で強制労働ってヤツか?
捕虜だから生かしてもらえるだけありがたく思えってことか?
正直なところ、この牢獄より過酷な環境に放り込まれるのは嫌だなあ。
「ああ、なるほど、こういうことか。おいおい戻ってこい。怖くないぞー。お前が望むなら、ここにいくらでもいていいからさー」
皇帝さんが何かに納得しながら、座っている椅子から手招きする。
本当ですかね?
皇帝は気分で命令を変えることなんて自由ですから、ご無体なことを言いませんか?
平民の命なんてサクッと刈っちゃうだろうし。
「俺を疑うな。誰だと思ってる」
その誰、とはこの場で公言してもらいたくないようですけど?
身分を隠した発言をどこまで信用できるだろうか。
お、いつのまにか食堂の外の壁に隠れようとしていた。このまま宛がわれた牢に戻ったら不敬罪で罰せられてしまうかなあ。
「なるほどなるほど。誇張表現じゃなかったとは。はいはい、皆ー、聞いてー、クロウちゃんもここにいる奴らも帝国に利するところがあるなら、登用する準備がある。ただし、ここはオルド帝国。リンク王国と敵対することにはなるが、死ぬよりはマシだと思うヤツは今の話を考えておけ」
堂々と言い放った。
皇帝とわからなくとも、身分が高い人物だというのは捕虜の皆にも伝わったことだろう。
さて、帝国が第四王子部隊を雇う利点?
あるのか?
ないわけではないが、結局は武力として戦いに出て武勲を上げざる得ない。彼らは騎士なのだから。
けれど、捕虜だけで戦場を行動させる権力者はおるまい。
「国にいる家族や友人、知人も捨てることになるが、な」
最後にニヤリと笑って、皇帝は食堂を去っていった。
何しに来たんだろう。
敵情視察?
たかが一部隊、するほどのものでもないし。
嵐が去ったかのように、しばし食堂では沈黙が流れていた。
料理人たちだけがシャカシャカと動いていたが。
そもそも、隊長以外はあの人は誰?状態なのだし。
正気に戻った者たちが夕食を再開し始めたとき。
「クロウ、」
小さい声で話しかけてきたのは、ナナキ氏。
「腰痛の薬、追加注文だと。ちなみにできるだけ早くと」
ああ、そうですか。
直々に注文しに来たんですか。
わざわざ。
奥様へのご機嫌取りですかね、もしかして。
恐妻家だったりするのかなあ、天下の皇帝様も。
1,300
あなたにおすすめの小説
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結保証】
星森 永羽
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
私と子供より、夫は幼馴染とその子供のほうが大切でした。
小野 まい
恋愛
結婚記念日のディナーに夫のオスカーは現れない。
「マリアが熱を出したらしい」
駆けつけた先で、オスカーがマリアと息子カイルと楽しげに食事をする姿を妻のエリザが目撃する。
「また裏切られた……」
いつも幼馴染を優先するオスカーに、エリザの不満は限界に達していた。
「あなたは家族よりも幼馴染のほうが大事なのね」
離婚する気持ちが固まっていく。
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
冷遇夫がお探しの私は、隣にいます
終日ひもの干す紐
恋愛
愛人がいるなら、さっさと言ってくれればいいのに!
妻に駆け落ちされた、傷心の辺境伯ロシェのもとへ嫁いでほしい。
シャノンが王命を受け、嫁いでから一年……とんでもない場面に立ち会ってしまう。
「サフィール……またそんなふうに僕を見つめて、かわいいね」
シャノンには冷たいの夫の、甘ったるい囁き。
扉の向こうの、不貞行為。
これまでの我慢も苦労も全て無駄になり、沸々と湧き上がる怒りを、ロシェの愛猫『アンブル』に愚痴った。
まさかそれが、こんなことになるなんて!
目が覚めると『アンブル』になっていたシャノン。
猫の姿に向けられる夫からの愛情。
夫ロシェの“本当の姿”を垣間見たシャノンは……?
* * *
他のサイトにも投稿しています。
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
契約妻に「愛さない」と言い放った冷酷騎士、一分後に彼女の健気さが性癖に刺さって理性が崩壊した件
水月
恋愛
冷酷騎士様の「愛さない」は一分も持たなかった件の旦那様視点短編となります。
「君を愛するつもりはない」
結婚初夜、帝国最強の冷酷騎士ヴォルフラム・ツヴァルト公爵はそう言い放った。
出来損ないと蔑まれ、姉の代わりの生贄として政略結婚に差し出されたリーリア・ミラベルにとって、それはむしろ救いだった。
愛を期待されないのなら、失望させることもない。
契約妻として静かに役目を果たそうとしたリーリアは、緩んだ軍服のボタンを自らの銀髪と微弱な強化魔法で直す。
ただ「役に立ちたい」という一心だった。
――その瞬間。
冷酷騎士の情緒が崩壊した。
「君は、自分の価値を分かっていない」
開始一分で愛さない宣言は撤回。
無自覚に自己評価が低い妻に、激重独占欲を発症した最強騎士が爆誕する。
ねえ、今どんな気持ち?
かぜかおる
ファンタジー
アンナという1人の少女によって、私は第三王子の婚約者という地位も聖女の称号も奪われた
彼女はこの世界がゲームの世界と知っていて、裏ルートの攻略のために第三王子とその側近達を落としたみたい。
でも、あなたは真実を知らないみたいね
ふんわり設定、口調迷子は許してください・・・
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる