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1章 敵国の牢獄
1-28 味方は信頼を積み重ねてできる
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食堂でクロウが語ったナーズ隊長の話は本人の耳にも入っている。
クロウに対して恩を感じている者も、同時にナーズ隊長を慕っている。
騎士同士、付き合いが長い者も当然にいる。
ごくごく普通に食堂でこんな話をしていましたと報告に来る者もいるが。
第三者からはそれは告げ口に見える行為である。
「はあー」
ナーズ隊長の深いため息。
疲労がより深く表情に影を落とす。
「ナーズ隊長、大丈夫ですか」
「ああ、」
大丈夫かと聞かれて、大丈夫じゃないと正直に答えられるのは、正直者か、お互いがそれなりの仲になっていなければならない。
ナーズ隊長と良く話すようになったのは第四王子部隊で隊長、副隊長を任命されたときからだ。
それ以前は、騎士団の騎士として見知った顔ではあったが、隊が同じくなることは一度もなかったし、世間話もロクにしたことがなかった関係だ。隊長は騎士団全体の飲み会でも酒を飲んでハメを外すような人ではないし、同じ騎士だからといって肩を組んで飲み明かすこともしない。
「そうだ、ルッツ副隊長。キミならコーダの処罰をどうするのが適当と考えるか?」
「まず、処罰しないというのは難しいかと。今回の件はケンカではないのは明白。非がある者を処罰しないのなら、我々はリンク王国の騎士団という誇りをもう捨てるべきでは?」
我々は捕虜だ。
部隊の規律を自分たちで守れないのなら、この牢獄を管理する帝国にすべてを丸投げした方が良い。
この件はコーダとセリムの間でケリをつけるべき話であったし、そもそもコーダの勘違い。セリムはクロウに惚れていたからこそ告白したのであって、そのクロウに殴り掛かるのはコーダの逆恨みでしかない。
クロウにとってはハタ迷惑以外にない。
それに、コーダはただ一番になりたかっただけじゃないのか?
コーダが本当にセリムを好きならば、迷惑をかけることを控えるはずだ。
私から見ても、コーダは歪んだ自己愛の塊だと思う。
「キミもセリムと同じで、思ったことを口にするタイプだね」
、、、私はそれほどでもないと思うが。
そもそも、クロウに告白なんてできてないしぃ。
思ったことを口に出来ていたら、セリムよりも先に告白している。
今、考えていることを決して表情には出さないように踏みとどまる。
コレでも貴族の子弟として育ってきたのだから。
「この部隊にナーズ隊長の味方はいますが、無条件のイエスマンはいなさそうですよ」
脳筋は脳筋でも考えて生きているんだよ。
クロウには我々が何にも考えない能天気と思われているフシがあるが。
「隊長だからといって無条件に擦り寄る者はいないか」
隊長は自嘲的に笑う。
隊長もまた表情が読みやすいのは、脳筋族からはみ出していないからか。
クロウが帝国の罠にかかった我々を、このクソ脳筋騎士どもっ、と一括りにしたのは記憶にまだまだ新しい。
「ナーズ隊長、我々は隊長が子爵家だから擦り寄らないわけではありません。我々は敵国の帝国に対峙していたときは無条件で味方同士でしたが、今は帝国の捕虜として帝国の命令に従わなければなりません。隊長がすべてを投げ打ってでも騎士全員を守れない状態なのですから、誰がこの牢獄で味方であるか敵であるかを判断するのは各個人の自由意志です。傲慢な態度で他の騎士たちに接すれば、我々はすぐに隊長、副隊長とは呼ばれなくなるでしょう。我々が今できることは些細なことでも信頼を積み重ねることです。我々は人ですから間違うこともありますが、どんな者にも公平であることを胸に刻んでおかなければ、味方だった者に敵と認定されるのは遠い未来の話ではないでしょう」
「キミが隊長だったら良かったのに」
「残念ながら、私にはまだ経験が足りません。それはこの第四王子部隊の隊長に貴方が選ばれた事実でお分かりになられるかと思います。貴方がコーダを無罪放免にしたければ、皆を納得させる理由を明示しなければならないでしょう。隊長が言葉を尽くさず、なあなあで対処すれば、平民を蔑ろにして貴族を優遇させる身分偏重主義だととらえられても仕方ないことです」
「私が言葉でクロウに勝てると思っているのか?」
隊長の目が私を見た。
無理だな。
残念ながら即答できてしまう。
貴族は弱みを握られないように言葉を武器にしてきたが、それは平民だって貴族に揚げ足をとられないように言葉を盾として使う。
貴族と接する平民は特に。
貴族とは違う言語で。
クロウは黒髪の平民だが、貴族の魔導士ばかりの宮廷魔導士団で生き延びてきた。
それは何を意味するか。
彼は今まで貴族に対して適切に対応して生きてきたということだ。
宮廷魔導士団は騎士団よりも血統を重んじる。
それは高位貴族であればあるほど魔導士としての才を引き継ぐと考えられてきている。
ならば、黒髪の平民はリンク王国では最底辺の血筋である。
雑用係といえども、すぐさま追い出しの対象となる。
クロウがなぜ宮廷魔導士団に居続けることができたのかを考えれば、自ずと答えが出る。
王宮内で黒髪は目立つ。
そうでなければ、一月もしない内に王宮から消えていただろう。
この第四王子部隊にクロウが配属されたのは、ちょうどいい雑用係が他にいなかったからとも考えられる。
たとえ特攻隊とはいえ第四王子の直属部隊。魔導士としてのまったく実力がない者をつけるのは王族に対する侮辱だともとらえかねない。
長年いる黒髪の平民だから特攻隊の雑用係にはうってつけ、と上司に思われたのではないか。
そういうことをクロウは今までのらりくらりと躱してきたのだろう。
第四王子部隊の件は逃げ切れなかったが、貴族に対応する手腕は今までの彼の態度でわからないわけがない。
私の目は泳ぎに泳ぎまくっている。
「、、、そういうことだ。どんな御大層な理由を演説したところで、クロウはあっさり反論してくるだろう」
「それは誠心誠意、真実を話そうとしていないからでは」
「自分に酔っているから、コーダを助けているわけではないのだが」
隊長はクロウに言われた言葉を不本意だと告げている。
けれど。
「他者にはそう見えてしまうということではないですか。隊長が説明しない限り、それを認めたことになってしまう可能性は高いですよ」
「副隊長からも私はそう見えるか?」
私に聞くっ?
この状況でっ?
はいともいいえとも言いにくいよ。
本当は否定してもらいたいのかもしれないが、言質をとられるのも私にとって問題だ。
「隊長と長い付き合いのある騎士たちが隊長のことを思って、食堂での話を伝えてくれたわけです。この一件をうやむやにするのは貴方のためにならないと考えてのことでしょう」
この隊長は部下から愛されていると思う。
そうでなければ、何も伝えず沈没船に投げ込まれるだけだ。
「面白半分の者もいる」
「隊長がそう考えるのならそうなのでしょう」
事実、脳筋族だからこの件を隊長へ伝えることに深く考えていない者もいる。
「クロウは我々を見捨てると思うか」
「クロウから賽は投げられました。後は我々の決断を彼がどう受けとめるかで、これからの関係が変わっていくでしょう」
クロウが我々の行動に対して本当に何も感じていなければ、彼は声を上げていなかっただろう。
我々は口先だけだった。
同じ捕虜だから、我々と同じように接してくれと。
ならばなぜ我々は彼にだけ労働を課したのか。
彼が薬を作れるから?
頼めば快く応じてくれたから?
彼が好意で作ってくれていると勘違いして、彼が我々の命令は断われないことを誰か一人でも気づいていただろうか。
彼に対しての甘え。
これくらいのお願いなら許してくれると、我がままを聞いてくれると勝手に思い込んでいた。
クロウにとって我々の願いは逆らえない平民に対するただの貴族の我がまま、自分勝手な命令と同じだったわけだ。
ようやく私は心の中にあったクロウへの気持ちがわかり始める。
想い以外の、漠然とした不安。
心の奥底でなんとなく怖かったのかもしれない。
恋が実るかどうかという怖さではない。
今の関係のまま私が告白したら、彼にとって命令として受け取られてしまうことを怖れていた。
そうしていたら、彼は私との関係を単なる義務だとして、私のことを軽蔑していたのだろう。
私は想いが成就したと浮かれて、二人の間に一生埋められない溝を作っていたことにも気づかずに。
セリムがうまい具合にソレを回避していることに少なからず嫉妬していた。
クロウに対して恩を感じている者も、同時にナーズ隊長を慕っている。
騎士同士、付き合いが長い者も当然にいる。
ごくごく普通に食堂でこんな話をしていましたと報告に来る者もいるが。
第三者からはそれは告げ口に見える行為である。
「はあー」
ナーズ隊長の深いため息。
疲労がより深く表情に影を落とす。
「ナーズ隊長、大丈夫ですか」
「ああ、」
大丈夫かと聞かれて、大丈夫じゃないと正直に答えられるのは、正直者か、お互いがそれなりの仲になっていなければならない。
ナーズ隊長と良く話すようになったのは第四王子部隊で隊長、副隊長を任命されたときからだ。
それ以前は、騎士団の騎士として見知った顔ではあったが、隊が同じくなることは一度もなかったし、世間話もロクにしたことがなかった関係だ。隊長は騎士団全体の飲み会でも酒を飲んでハメを外すような人ではないし、同じ騎士だからといって肩を組んで飲み明かすこともしない。
「そうだ、ルッツ副隊長。キミならコーダの処罰をどうするのが適当と考えるか?」
「まず、処罰しないというのは難しいかと。今回の件はケンカではないのは明白。非がある者を処罰しないのなら、我々はリンク王国の騎士団という誇りをもう捨てるべきでは?」
我々は捕虜だ。
部隊の規律を自分たちで守れないのなら、この牢獄を管理する帝国にすべてを丸投げした方が良い。
この件はコーダとセリムの間でケリをつけるべき話であったし、そもそもコーダの勘違い。セリムはクロウに惚れていたからこそ告白したのであって、そのクロウに殴り掛かるのはコーダの逆恨みでしかない。
クロウにとってはハタ迷惑以外にない。
それに、コーダはただ一番になりたかっただけじゃないのか?
コーダが本当にセリムを好きならば、迷惑をかけることを控えるはずだ。
私から見ても、コーダは歪んだ自己愛の塊だと思う。
「キミもセリムと同じで、思ったことを口にするタイプだね」
、、、私はそれほどでもないと思うが。
そもそも、クロウに告白なんてできてないしぃ。
思ったことを口に出来ていたら、セリムよりも先に告白している。
今、考えていることを決して表情には出さないように踏みとどまる。
コレでも貴族の子弟として育ってきたのだから。
「この部隊にナーズ隊長の味方はいますが、無条件のイエスマンはいなさそうですよ」
脳筋は脳筋でも考えて生きているんだよ。
クロウには我々が何にも考えない能天気と思われているフシがあるが。
「隊長だからといって無条件に擦り寄る者はいないか」
隊長は自嘲的に笑う。
隊長もまた表情が読みやすいのは、脳筋族からはみ出していないからか。
クロウが帝国の罠にかかった我々を、このクソ脳筋騎士どもっ、と一括りにしたのは記憶にまだまだ新しい。
「ナーズ隊長、我々は隊長が子爵家だから擦り寄らないわけではありません。我々は敵国の帝国に対峙していたときは無条件で味方同士でしたが、今は帝国の捕虜として帝国の命令に従わなければなりません。隊長がすべてを投げ打ってでも騎士全員を守れない状態なのですから、誰がこの牢獄で味方であるか敵であるかを判断するのは各個人の自由意志です。傲慢な態度で他の騎士たちに接すれば、我々はすぐに隊長、副隊長とは呼ばれなくなるでしょう。我々が今できることは些細なことでも信頼を積み重ねることです。我々は人ですから間違うこともありますが、どんな者にも公平であることを胸に刻んでおかなければ、味方だった者に敵と認定されるのは遠い未来の話ではないでしょう」
「キミが隊長だったら良かったのに」
「残念ながら、私にはまだ経験が足りません。それはこの第四王子部隊の隊長に貴方が選ばれた事実でお分かりになられるかと思います。貴方がコーダを無罪放免にしたければ、皆を納得させる理由を明示しなければならないでしょう。隊長が言葉を尽くさず、なあなあで対処すれば、平民を蔑ろにして貴族を優遇させる身分偏重主義だととらえられても仕方ないことです」
「私が言葉でクロウに勝てると思っているのか?」
隊長の目が私を見た。
無理だな。
残念ながら即答できてしまう。
貴族は弱みを握られないように言葉を武器にしてきたが、それは平民だって貴族に揚げ足をとられないように言葉を盾として使う。
貴族と接する平民は特に。
貴族とは違う言語で。
クロウは黒髪の平民だが、貴族の魔導士ばかりの宮廷魔導士団で生き延びてきた。
それは何を意味するか。
彼は今まで貴族に対して適切に対応して生きてきたということだ。
宮廷魔導士団は騎士団よりも血統を重んじる。
それは高位貴族であればあるほど魔導士としての才を引き継ぐと考えられてきている。
ならば、黒髪の平民はリンク王国では最底辺の血筋である。
雑用係といえども、すぐさま追い出しの対象となる。
クロウがなぜ宮廷魔導士団に居続けることができたのかを考えれば、自ずと答えが出る。
王宮内で黒髪は目立つ。
そうでなければ、一月もしない内に王宮から消えていただろう。
この第四王子部隊にクロウが配属されたのは、ちょうどいい雑用係が他にいなかったからとも考えられる。
たとえ特攻隊とはいえ第四王子の直属部隊。魔導士としてのまったく実力がない者をつけるのは王族に対する侮辱だともとらえかねない。
長年いる黒髪の平民だから特攻隊の雑用係にはうってつけ、と上司に思われたのではないか。
そういうことをクロウは今までのらりくらりと躱してきたのだろう。
第四王子部隊の件は逃げ切れなかったが、貴族に対応する手腕は今までの彼の態度でわからないわけがない。
私の目は泳ぎに泳ぎまくっている。
「、、、そういうことだ。どんな御大層な理由を演説したところで、クロウはあっさり反論してくるだろう」
「それは誠心誠意、真実を話そうとしていないからでは」
「自分に酔っているから、コーダを助けているわけではないのだが」
隊長はクロウに言われた言葉を不本意だと告げている。
けれど。
「他者にはそう見えてしまうということではないですか。隊長が説明しない限り、それを認めたことになってしまう可能性は高いですよ」
「副隊長からも私はそう見えるか?」
私に聞くっ?
この状況でっ?
はいともいいえとも言いにくいよ。
本当は否定してもらいたいのかもしれないが、言質をとられるのも私にとって問題だ。
「隊長と長い付き合いのある騎士たちが隊長のことを思って、食堂での話を伝えてくれたわけです。この一件をうやむやにするのは貴方のためにならないと考えてのことでしょう」
この隊長は部下から愛されていると思う。
そうでなければ、何も伝えず沈没船に投げ込まれるだけだ。
「面白半分の者もいる」
「隊長がそう考えるのならそうなのでしょう」
事実、脳筋族だからこの件を隊長へ伝えることに深く考えていない者もいる。
「クロウは我々を見捨てると思うか」
「クロウから賽は投げられました。後は我々の決断を彼がどう受けとめるかで、これからの関係が変わっていくでしょう」
クロウが我々の行動に対して本当に何も感じていなければ、彼は声を上げていなかっただろう。
我々は口先だけだった。
同じ捕虜だから、我々と同じように接してくれと。
ならばなぜ我々は彼にだけ労働を課したのか。
彼が薬を作れるから?
頼めば快く応じてくれたから?
彼が好意で作ってくれていると勘違いして、彼が我々の命令は断われないことを誰か一人でも気づいていただろうか。
彼に対しての甘え。
これくらいのお願いなら許してくれると、我がままを聞いてくれると勝手に思い込んでいた。
クロウにとって我々の願いは逆らえない平民に対するただの貴族の我がまま、自分勝手な命令と同じだったわけだ。
ようやく私は心の中にあったクロウへの気持ちがわかり始める。
想い以外の、漠然とした不安。
心の奥底でなんとなく怖かったのかもしれない。
恋が実るかどうかという怖さではない。
今の関係のまま私が告白したら、彼にとって命令として受け取られてしまうことを怖れていた。
そうしていたら、彼は私との関係を単なる義務だとして、私のことを軽蔑していたのだろう。
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