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2章 帝国の呪い
2-22 収納魔法の行く末
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皇帝陛下からの苦言。
静やかなお怒りを添えて。
その程度の剣しか作れないのなら、お前らに適性はない、研究をやめてしまえ、と言外に込められた黒い笑顔。
皇帝陛下から剣が研究開発へと戻された。
その剣を見た研究員たちは驚く。
段違いの性能に変わっていた。
現在魔法が使えないポシュが改変したものではないと研究員でもわかったが、では誰が?
皇帝は言う。
それでも、全然及ばない。
英雄の手にふさわしい剣ではない、と。
研究員たちは彼の手に別の剣があることを知る。
「どうした、ポシュ」
「研究開発のヤツらがうざい」
「そりゃ、そうだろ。クロウの魔剣を見せてくれってうるさいんだろ」
「まずはクロウの手が入ったあっちの剣を解析するべきだろ」
「良い剣が目に入ったら、目移りしてしまうのも人情だ」
メーデの部屋。
彼は自分の得物である大剣を手入れしている。
いつもの習慣。
「俺もこの剣を手入れするべきかな?」
俺も腕輪から魔剣エクスカリバーを取り出す。
ちなみに、俺はほとんど剣の手入れはしたことがなかった。
基本的に魔法。腰に携えていた剣はほぼ飾りで、使ったとしても他の者に手入れを頼んでいた。
帝国支給の剣なので特に思い入れもない。
メーデは自分の大剣は自分で管理する派である。
予備も含めて五本以上は所有している。持ち歩くのは一本だけだが。
一本だけだが?
、、、何か思い出しかけた。
「いや、その剣は自動メンテナンスされると思う。クロウに確認した方がいいが、おそらく手入れなしで一生持つ」
「そんな剣があるのか?」
「俺の大剣も刃こぼれくらいは自動補修されるようになっているのだが、その剣は完全に規格外な代物だ。折れないとは思うが、折れても元通りになる気がする」
「そんな剣があるのか?」
もう一度言ってしまった。
「普通はない。皇帝陛下も欲しがるはずだ」
「うっ」
皇帝陛下が所望したら、この剣を手放さなければならなかった。
「お前の顔を見たら、陛下でも無理やり奪うことはできない。良かったな」
「え?」
顔?
俺、どんな顔をしていたんだ?
頬を両手でむにむに。
「まあ、クロウがあの剣を陛下が奪うのは許さないだろう」
「クロウが?」
「どうもあの目は敵味方を的確に判断しているように思う」
「、、、リーウセンには黒ワンコいないぞ?」
「リーウセンには恩を売っているだろ。黒ワンコ自体は抑止力な気もしないでもない。裏切らないでね、という気持ちを込めて。セリムの銀ワンコは完全にセリムの護衛だが、セリムに魔槍をあげている点から、クロウが武器を渡すのは相手が味方であると思っている証拠なんじゃないか」
「味方、」
それは嬉しい。
クロウに敵国の人間が認められたということなのか。
「、、、これは俺の憶測だ。それにお前に対しては貸与だから。クロウもあげたわけじゃないぞ」
「それはわかってるよー、念を押さなくとも」
それでも、ほんの少しだけでも信頼されたということなら、嬉しい。
嬉しさに浸っていたいところだったが、メーデが大剣を手入れする光景を見ていてようやく思い出す。
そう、ようやく。
思い出したら罪悪感でいっぱいだ。
「と、ところでさあ、メーデ、」
「ん?」
メーデは大剣を拭き拭き、大切に扱っている。
「あのさあ、その大剣って一本でも相当なお値段するよな」
「ああ、するな。実家で作らせているものだから正確な値段はわからないが。はっ、まさか貰って売ろうと?お金に困っているのか?」
「いや、違うっ、そうじゃなくて。ええっと、俺もメーデから預かっていた大剣があるじゃないか」
「、、、ああ、そういえば、そうだったな。精鋭部隊で同じ任務することが多いから収納してもらっていたな。ん、あ、もしかして、魔法が使えなくなったということは取り出せなくなったということか」
「実は、そう。悪い、すっかり忘れていて」
「うん、まあ、アレは予備で持ってもらっていた物だから気にしてなかった。戦闘中にもしものことがあっても持ってもらっているだけで安心できていたし。ポシュとは別行動になったから、取り出しができたとしても、必要なときに受け渡しが難しいことになってたな」
メーデとはもう同じ任務につくことはないんだよな。
俺はようやく気づいた。
すべて、ようやく、だ。
魔法では俺の実力は高かったが、それ以外のところでは皆に守られていたことに。
魔法こそが最強だと勘違いしていた。魔法があれば何でも解決できると。
任務が異なれば、彼らにもう守られることはない。
独り立ちしなければならないという現実。今度こそは他人のために動ける自分になりたい。皇帝陛下のためだけでなく。
今までそれを自覚することもできなかったなんて。
魔法を失ってから、魔法の重要さにも気づくとは。
「もし、何らかの手段で取り出すことができたら返すよ。勝手に売りには出さないから心配するな」
「はははっ、お前、食べ残しとかもホイホイ入れてたからな。魔力を供給されない空間じゃ、大剣にもカビが生えているんじゃないか」
スラム街出身だから、飢えは一番の大敵だった。
おいしい食べ物を見つけては投げ入れていた気がする。冷蔵庫より有効な劣化しない保管庫として。
カビの大量発生。。。
腐敗も進み、ニオイも相当な空間になっていそうだ。
しかも、今は真夏。
笑い事じゃない。
翌日のお昼にクロウに早々と相談した。
お前は昼の休憩時間に来ないと死ぬ病か何かか、という視線をセリムから浴びながら、クロウに聞く。
おそらく、帝国の魔導士では解決できない話と思われる。そもそも、俺がその方法を知らないから。
「ああ、鍵となるポシュの魔力がないからか。。。五秒だけ食うのをやめろ」
五秒?誰に言ったんだろう、クロウは。
数秒後、ドスドスドスッとこの休憩室の一角に大量の荷物が落ちてくる。
「、、、一応、回収できたのはコレだけだが、漏れがあってもコレ以上はどうしようもないな」
さすがはクロウ。
大概のことは知っていらっしゃる。
あ、メーデの大剣あった。
ネコババ状態にならなくて本当に良かったし、まだカビも生えてない。
これだけは腕輪に入れておこう。
「何だ、この悪臭?」
リーウセンが休憩室に戻ってきた。
気づいていても、誰も言わなかったのに。
「何だっ、このゴミの山っ。不法投棄を教会内でするなっ」
リーウセンは叫んだ。
休憩室に積み上げられた物を見て。
「空間収納で魔力が供給されなかったために中の食べ物ほとんどがダメになった例だ」
「あっ、あー、、、私も腐る食べ物は入れておくのやめておこうかな」
リーウセンは俺を見てから感想をこぼした。
事情を察してくれたらしい。
「魔石を魔法に組み入れておけば、魔力供給が絶たれても状態保存も多少は持つ」
「クロウ、後で教えて、その方法」
リーウセンがおねだりおねだり。
こんなにもあっさりと他人にお願いできれば世の中楽だろう。
クロウが座ったまま、魔法で窓を開け、空気の入れ替えをし始めた。
「わかった。小さい魔石でいいから用意したら言ってくれ。ポシュ、お前はとりあえずその荷物を整理しろ」
「あ、はい、クロウ様っ」
確かに山ほどのゴミと化した食品が目につくが、精鋭部隊の隊員から預かっていた武器がけっこうあったりする。理由はメーデと同じ。コレらはしっかり返さないといけないな。予備は持っているだろうが、それなりに高価な代物だ。
腕輪に入り切らないから、明日の午前中に何回か往復しようかな。
ゴミも出さないといけないし。
「ああ、それと今後俺に様をつけて呼ぶのは禁止。敬語もなし」
「え?」
「思考中や、俺がいないときは呼び捨てで呼んでいるだろ。それでいい」
「いや、それはっ」
おおうっ、バレてる。けど、それは。
「クロウは冗談でも様をつけて呼ばれると機嫌悪くなるよー。今は笑っているけど、素直に従っていた方が今後のためだよー」
リーウセンが忠告してくれた。
笑顔のクロウがそこにいるけど。
静やかなお怒りを添えて。
その程度の剣しか作れないのなら、お前らに適性はない、研究をやめてしまえ、と言外に込められた黒い笑顔。
皇帝陛下から剣が研究開発へと戻された。
その剣を見た研究員たちは驚く。
段違いの性能に変わっていた。
現在魔法が使えないポシュが改変したものではないと研究員でもわかったが、では誰が?
皇帝は言う。
それでも、全然及ばない。
英雄の手にふさわしい剣ではない、と。
研究員たちは彼の手に別の剣があることを知る。
「どうした、ポシュ」
「研究開発のヤツらがうざい」
「そりゃ、そうだろ。クロウの魔剣を見せてくれってうるさいんだろ」
「まずはクロウの手が入ったあっちの剣を解析するべきだろ」
「良い剣が目に入ったら、目移りしてしまうのも人情だ」
メーデの部屋。
彼は自分の得物である大剣を手入れしている。
いつもの習慣。
「俺もこの剣を手入れするべきかな?」
俺も腕輪から魔剣エクスカリバーを取り出す。
ちなみに、俺はほとんど剣の手入れはしたことがなかった。
基本的に魔法。腰に携えていた剣はほぼ飾りで、使ったとしても他の者に手入れを頼んでいた。
帝国支給の剣なので特に思い入れもない。
メーデは自分の大剣は自分で管理する派である。
予備も含めて五本以上は所有している。持ち歩くのは一本だけだが。
一本だけだが?
、、、何か思い出しかけた。
「いや、その剣は自動メンテナンスされると思う。クロウに確認した方がいいが、おそらく手入れなしで一生持つ」
「そんな剣があるのか?」
「俺の大剣も刃こぼれくらいは自動補修されるようになっているのだが、その剣は完全に規格外な代物だ。折れないとは思うが、折れても元通りになる気がする」
「そんな剣があるのか?」
もう一度言ってしまった。
「普通はない。皇帝陛下も欲しがるはずだ」
「うっ」
皇帝陛下が所望したら、この剣を手放さなければならなかった。
「お前の顔を見たら、陛下でも無理やり奪うことはできない。良かったな」
「え?」
顔?
俺、どんな顔をしていたんだ?
頬を両手でむにむに。
「まあ、クロウがあの剣を陛下が奪うのは許さないだろう」
「クロウが?」
「どうもあの目は敵味方を的確に判断しているように思う」
「、、、リーウセンには黒ワンコいないぞ?」
「リーウセンには恩を売っているだろ。黒ワンコ自体は抑止力な気もしないでもない。裏切らないでね、という気持ちを込めて。セリムの銀ワンコは完全にセリムの護衛だが、セリムに魔槍をあげている点から、クロウが武器を渡すのは相手が味方であると思っている証拠なんじゃないか」
「味方、」
それは嬉しい。
クロウに敵国の人間が認められたということなのか。
「、、、これは俺の憶測だ。それにお前に対しては貸与だから。クロウもあげたわけじゃないぞ」
「それはわかってるよー、念を押さなくとも」
それでも、ほんの少しだけでも信頼されたということなら、嬉しい。
嬉しさに浸っていたいところだったが、メーデが大剣を手入れする光景を見ていてようやく思い出す。
そう、ようやく。
思い出したら罪悪感でいっぱいだ。
「と、ところでさあ、メーデ、」
「ん?」
メーデは大剣を拭き拭き、大切に扱っている。
「あのさあ、その大剣って一本でも相当なお値段するよな」
「ああ、するな。実家で作らせているものだから正確な値段はわからないが。はっ、まさか貰って売ろうと?お金に困っているのか?」
「いや、違うっ、そうじゃなくて。ええっと、俺もメーデから預かっていた大剣があるじゃないか」
「、、、ああ、そういえば、そうだったな。精鋭部隊で同じ任務することが多いから収納してもらっていたな。ん、あ、もしかして、魔法が使えなくなったということは取り出せなくなったということか」
「実は、そう。悪い、すっかり忘れていて」
「うん、まあ、アレは予備で持ってもらっていた物だから気にしてなかった。戦闘中にもしものことがあっても持ってもらっているだけで安心できていたし。ポシュとは別行動になったから、取り出しができたとしても、必要なときに受け渡しが難しいことになってたな」
メーデとはもう同じ任務につくことはないんだよな。
俺はようやく気づいた。
すべて、ようやく、だ。
魔法では俺の実力は高かったが、それ以外のところでは皆に守られていたことに。
魔法こそが最強だと勘違いしていた。魔法があれば何でも解決できると。
任務が異なれば、彼らにもう守られることはない。
独り立ちしなければならないという現実。今度こそは他人のために動ける自分になりたい。皇帝陛下のためだけでなく。
今までそれを自覚することもできなかったなんて。
魔法を失ってから、魔法の重要さにも気づくとは。
「もし、何らかの手段で取り出すことができたら返すよ。勝手に売りには出さないから心配するな」
「はははっ、お前、食べ残しとかもホイホイ入れてたからな。魔力を供給されない空間じゃ、大剣にもカビが生えているんじゃないか」
スラム街出身だから、飢えは一番の大敵だった。
おいしい食べ物を見つけては投げ入れていた気がする。冷蔵庫より有効な劣化しない保管庫として。
カビの大量発生。。。
腐敗も進み、ニオイも相当な空間になっていそうだ。
しかも、今は真夏。
笑い事じゃない。
翌日のお昼にクロウに早々と相談した。
お前は昼の休憩時間に来ないと死ぬ病か何かか、という視線をセリムから浴びながら、クロウに聞く。
おそらく、帝国の魔導士では解決できない話と思われる。そもそも、俺がその方法を知らないから。
「ああ、鍵となるポシュの魔力がないからか。。。五秒だけ食うのをやめろ」
五秒?誰に言ったんだろう、クロウは。
数秒後、ドスドスドスッとこの休憩室の一角に大量の荷物が落ちてくる。
「、、、一応、回収できたのはコレだけだが、漏れがあってもコレ以上はどうしようもないな」
さすがはクロウ。
大概のことは知っていらっしゃる。
あ、メーデの大剣あった。
ネコババ状態にならなくて本当に良かったし、まだカビも生えてない。
これだけは腕輪に入れておこう。
「何だ、この悪臭?」
リーウセンが休憩室に戻ってきた。
気づいていても、誰も言わなかったのに。
「何だっ、このゴミの山っ。不法投棄を教会内でするなっ」
リーウセンは叫んだ。
休憩室に積み上げられた物を見て。
「空間収納で魔力が供給されなかったために中の食べ物ほとんどがダメになった例だ」
「あっ、あー、、、私も腐る食べ物は入れておくのやめておこうかな」
リーウセンは俺を見てから感想をこぼした。
事情を察してくれたらしい。
「魔石を魔法に組み入れておけば、魔力供給が絶たれても状態保存も多少は持つ」
「クロウ、後で教えて、その方法」
リーウセンがおねだりおねだり。
こんなにもあっさりと他人にお願いできれば世の中楽だろう。
クロウが座ったまま、魔法で窓を開け、空気の入れ替えをし始めた。
「わかった。小さい魔石でいいから用意したら言ってくれ。ポシュ、お前はとりあえずその荷物を整理しろ」
「あ、はい、クロウ様っ」
確かに山ほどのゴミと化した食品が目につくが、精鋭部隊の隊員から預かっていた武器がけっこうあったりする。理由はメーデと同じ。コレらはしっかり返さないといけないな。予備は持っているだろうが、それなりに高価な代物だ。
腕輪に入り切らないから、明日の午前中に何回か往復しようかな。
ゴミも出さないといけないし。
「ああ、それと今後俺に様をつけて呼ぶのは禁止。敬語もなし」
「え?」
「思考中や、俺がいないときは呼び捨てで呼んでいるだろ。それでいい」
「いや、それはっ」
おおうっ、バレてる。けど、それは。
「クロウは冗談でも様をつけて呼ばれると機嫌悪くなるよー。今は笑っているけど、素直に従っていた方が今後のためだよー」
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