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2章 帝国の呪い
2-23 夢の行く末
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「、、、」
俺は目の前に広がる光景で、一瞬頭を抱える。
あの二人は俺の存在をすぐに察する。
「セリっちーっ、ようやく来てくれたのねー」
「セリムさん、こんばんは。いらっしゃい」
どちらが誰の発言かわかると思うが、この場にはもう一人いた。
「、、、あ、セリム?」
椅子に座って、目が惑いまくっている。
いや、正しくはもう一人と三匹だった。
「何でこの黒ワンコ三匹だけ表に出ているんだ」
黒ワンコ三匹の方がミルクを舐め舐めしながらテーブルの上で寛いでいる。
どう見てもポシュの三匹だろうが、宿主の感情は置き去りにされているようだ。
「このポシュリンはポシュリン本人よー。この三匹は薬師テキストの知識を頑張って頭に入れた黒ワンコたちよ」
「ああ、」
俺にはポシュを構成する大量の黒ワンコのうち、どの黒ワンコか全然区別がつかないが。
どれも同じに見える。何か差があるのか?その差を覚える気もないので聞かないでおこう。
黒ワンコは夢の中に入れるんだな。誰の夢の中に?
「それぞれの夢の中によー」
「黒ワンコって寝るんだな」
銀ワンコだって寝るでしょーっ、と抗議の声が三匹から上がった。
確かにお腹を出して仰向けですぴーと寝ているが。その姿を見ると可愛いと思うと同時に、コレできちんと護衛になっているのかな、と訝しむ気持ちが生じてしまうことがあるが。
「で、何でお前がいる?」
ということをポシュに聞いてしまった。
ポシュに聞いてもわからないのに。
この二人に強制的に呼ばれたからに決まっているじゃないか。
「私たちが会いたかったからよー」
だよね。
「スラム街出身にもかかわらず、帝国で頑張って魔導士の頂点になりながらも魔力を失い、今は周囲の軍人から蔑ろにされている面白い経歴を持つ御方なので、ぜひ一度会っておきたかった思いが抑えきれず」
第三者からポシュを見ると、そういう存在なのか。
「やはり帝国でも英雄として担ぎ上げられている存在なのに、スラム街出身ということで魔法が使えなければ蔑ろにされるのか」
「帝国は良いも悪いも実力主義だから。一番、今が大切で、過去の栄光ってあまり重要視されないの。今、帝国に貢献できる人材が一番なのよ」
ということは、ポシュがスラム街出身というのはあまり関係ないのか。
「そうよー。ポシュリンは魔導士の中でいっちばーんと周囲に威張り散らしていたから、軍の中でも味方が精鋭部隊でも一部の隊員しかいないのー。笑えるでしょー。帝国では実力があれば、スラム街出身とか関係ないのー」
「そりゃ、笑える。自業自得ってやつか」
過去に自分がしてきた行動が、自分に返ってきただけか。
あの剣を作られたのも。
帝国に技術がないわけではなく、おざなりな物を渡されただけ。
皇帝が英雄にふさわしい剣を作れと命令したにもかかわらず。
ところで、二人には心を読まれるのはともかく、返答されるのは夢でも驚くので手加減してほしい。
「くっ、」
ポシュが悔しそうに顔を歪める。
彼の表情が二人の話を真実だと認めている。
「けれど、ほとんどが黒ワンコで構成されているので、父さんの敵にはなりえないためご招待してみました」
「確かに」
黒ワンコはクロウに絶対服従だ。
ポシュがクロウの敵になろうとしても黒ワンコが全力でとめるだろう。死にたくないから。
黒ワンコたちは話し合いの交渉で穏便に解決した者であっても、なぜか絶対的恐怖をクロウから受け取っている。黒ワンコ同士で情報が伝達されているのだろうか。
「セリム、この二人は?」
ポシュがようやく会話に参戦した。
さんざん言われて、怒りで頭が動き始めたのか。
「自己紹介していないのか」
「したわよー。クロウの妻と息子ちゃんですーって」
安定の標準自己紹介。
「その息子ちゃんがクロウと同じくらいの年齢にしか見えないんだがっ」
「いや、似てるだろ」
「似てるけどっ、血のつながりはあるだろうけどっ、兄弟か従兄弟と言われていたら信じていたけど」
椅子から立ち上がって反論してきた。
コイツ、皇帝直属の精鋭部隊に所属していた、、、しているんだよな、まだ。
だったら、クロウの実際の年齢の情報は入っていてもおかしくないと思うが?
皆に嫌われていて情報さえもまわってこなかったとか?
メーデは細かい情報まで気にするタイプじゃなさそうだし、ポシュには必要最小限しか伝わらなかったのか。
不憫。
まあ、クロウの年齢を聞いていたら、余計に怪しむだけなんだが。
妻子の享年を聞いていたら、この二人の姿は不思議に思うしかないのだが。
けど、夢のなかだし。
「クロウが見かけ通りの年齢だと思っているのか?」
「はっ、」
ポシュが大げさに驚いた後、すとんと椅子に座った。
「そうか、そうだったのか。なるほど。疑問は全て解けた」
良かったな。
すべて盛大なる勘違いだと思うけど。
俺も嘘は何一つ言ってない。
「一応、ポシュさんの名誉のために正確な情報をお伝えしておくと、父さんの情報は書類上で読んでいるにも関わらず、一笑して記憶から消去したというのが正しいです」
名誉のために?
その名誉をどん底に突き落としてないか?息子くんよ。。。
クロウの年齢を見て、誤植か偽情報だと思って鼻で笑ったということを。
そう思ったら、せめてどこかに確認しろ。
帝国ではそこら辺も杜撰なのか?いや、ポシュに対してが杜撰だっただけか。
皇帝以外の威張る奴なんて関わるのも嫌だったのだろう。
忘れてしまう夢で言っても仕方ないので言わないが。
「そう言いながらも、セリっちは私たちを忘れない良い子なのよねー」
だから、手加減しろって言っているじゃないか。
心を読んでもすぐさま返答するな。
「あら、良い男って言わなきゃダメかしら?」
「良い男と思っていただいているのなら、ありがとうございます」
「クロウを大切に思ってくれているのだから、良い男よー」
「あっ、俺もクロウのこと大切に思ってますっ」
ポシュが挙手して発言した。
お前は何を望んでその発言をしたのか?
奥さんに気に入られたいのか?
それとも、ただの宣言か?
俺に対する対抗意識か?
「そうじゃないと招待しないわよー」
「ええ、夢だから忘れてしまうとしても、潜在意識にしっかりと植えつけておこうと思いまして」
何を?
うん、この二人、完全にクロウの妻子だ。
思考がそっくり。黒い笑顔がそっくり。
長い年月で影響されたの?
元から標準装備だったのか?
「そこの黒ワンコたちにも」
ビクリっ。
寛いでいた黒ワンコ三匹が跳ね起きた。
三匹が寄り添って涙目になってガクブルと震え始める。
この人たちを構成しているのもクロウの魔力なら仕方ないか。
「味方でいてくれる限り、何もしませんよー」
黒ワンコ三匹がブンブンと頭を縦に振っている。可哀想なくらい。
ポシュは意味を理解していないようだ。
脅したとしても、この二人ができることは。
きっと、もうこの二人には。
奥さんが人差し指を口にあてた。
気づいても言うな、と。
観客が去るのもあと僅か。
「黒ワンコがここに来れるのなら、銀ワンコだってここに来れるのでは?」
「銀ワンコちゃんはクロウと契約していてクロウとつながっているから無理よー。クロウに全部筒抜けになっちゃうー」
、、、今、重要なことを聞いてしまった気がするが。
「セリムの肩にいつもいる銀ワンコはセリムと契約しているんじゃなかったのかー。契約主はクロウかー、なるほどなー」
ポシュが素で頷いている。
何がそんなに納得する部分があったんだ?
「でっもー、銀ワンコちゃんが綺麗な銀色なのは、セリっちの銀髪を使っているからなのよー」
「愛されている証拠ですね、セリムさん」
、、、、、、、、いつの間に採取を?
銀ワンコが俺と同じ銀色だから、その可能性は捨てきれていなかったが。
「いいなー、セリムはー。俺も金ワンコ、ほしいー」
黒ワンコ三匹が何言ってやがるとポシュにワンワン吠えている。
ポシュは自分が金髪だから金ワンコと言ったのだろうが、お前を構成しているのはすべて黒ワンコである。
黒ワンコたちはすべてお前のものである。
というか、まだ気づいてないのか?
あんなにもクロウがヒントを出しているのに。
俺は目の前に広がる光景で、一瞬頭を抱える。
あの二人は俺の存在をすぐに察する。
「セリっちーっ、ようやく来てくれたのねー」
「セリムさん、こんばんは。いらっしゃい」
どちらが誰の発言かわかると思うが、この場にはもう一人いた。
「、、、あ、セリム?」
椅子に座って、目が惑いまくっている。
いや、正しくはもう一人と三匹だった。
「何でこの黒ワンコ三匹だけ表に出ているんだ」
黒ワンコ三匹の方がミルクを舐め舐めしながらテーブルの上で寛いでいる。
どう見てもポシュの三匹だろうが、宿主の感情は置き去りにされているようだ。
「このポシュリンはポシュリン本人よー。この三匹は薬師テキストの知識を頑張って頭に入れた黒ワンコたちよ」
「ああ、」
俺にはポシュを構成する大量の黒ワンコのうち、どの黒ワンコか全然区別がつかないが。
どれも同じに見える。何か差があるのか?その差を覚える気もないので聞かないでおこう。
黒ワンコは夢の中に入れるんだな。誰の夢の中に?
「それぞれの夢の中によー」
「黒ワンコって寝るんだな」
銀ワンコだって寝るでしょーっ、と抗議の声が三匹から上がった。
確かにお腹を出して仰向けですぴーと寝ているが。その姿を見ると可愛いと思うと同時に、コレできちんと護衛になっているのかな、と訝しむ気持ちが生じてしまうことがあるが。
「で、何でお前がいる?」
ということをポシュに聞いてしまった。
ポシュに聞いてもわからないのに。
この二人に強制的に呼ばれたからに決まっているじゃないか。
「私たちが会いたかったからよー」
だよね。
「スラム街出身にもかかわらず、帝国で頑張って魔導士の頂点になりながらも魔力を失い、今は周囲の軍人から蔑ろにされている面白い経歴を持つ御方なので、ぜひ一度会っておきたかった思いが抑えきれず」
第三者からポシュを見ると、そういう存在なのか。
「やはり帝国でも英雄として担ぎ上げられている存在なのに、スラム街出身ということで魔法が使えなければ蔑ろにされるのか」
「帝国は良いも悪いも実力主義だから。一番、今が大切で、過去の栄光ってあまり重要視されないの。今、帝国に貢献できる人材が一番なのよ」
ということは、ポシュがスラム街出身というのはあまり関係ないのか。
「そうよー。ポシュリンは魔導士の中でいっちばーんと周囲に威張り散らしていたから、軍の中でも味方が精鋭部隊でも一部の隊員しかいないのー。笑えるでしょー。帝国では実力があれば、スラム街出身とか関係ないのー」
「そりゃ、笑える。自業自得ってやつか」
過去に自分がしてきた行動が、自分に返ってきただけか。
あの剣を作られたのも。
帝国に技術がないわけではなく、おざなりな物を渡されただけ。
皇帝が英雄にふさわしい剣を作れと命令したにもかかわらず。
ところで、二人には心を読まれるのはともかく、返答されるのは夢でも驚くので手加減してほしい。
「くっ、」
ポシュが悔しそうに顔を歪める。
彼の表情が二人の話を真実だと認めている。
「けれど、ほとんどが黒ワンコで構成されているので、父さんの敵にはなりえないためご招待してみました」
「確かに」
黒ワンコはクロウに絶対服従だ。
ポシュがクロウの敵になろうとしても黒ワンコが全力でとめるだろう。死にたくないから。
黒ワンコたちは話し合いの交渉で穏便に解決した者であっても、なぜか絶対的恐怖をクロウから受け取っている。黒ワンコ同士で情報が伝達されているのだろうか。
「セリム、この二人は?」
ポシュがようやく会話に参戦した。
さんざん言われて、怒りで頭が動き始めたのか。
「自己紹介していないのか」
「したわよー。クロウの妻と息子ちゃんですーって」
安定の標準自己紹介。
「その息子ちゃんがクロウと同じくらいの年齢にしか見えないんだがっ」
「いや、似てるだろ」
「似てるけどっ、血のつながりはあるだろうけどっ、兄弟か従兄弟と言われていたら信じていたけど」
椅子から立ち上がって反論してきた。
コイツ、皇帝直属の精鋭部隊に所属していた、、、しているんだよな、まだ。
だったら、クロウの実際の年齢の情報は入っていてもおかしくないと思うが?
皆に嫌われていて情報さえもまわってこなかったとか?
メーデは細かい情報まで気にするタイプじゃなさそうだし、ポシュには必要最小限しか伝わらなかったのか。
不憫。
まあ、クロウの年齢を聞いていたら、余計に怪しむだけなんだが。
妻子の享年を聞いていたら、この二人の姿は不思議に思うしかないのだが。
けど、夢のなかだし。
「クロウが見かけ通りの年齢だと思っているのか?」
「はっ、」
ポシュが大げさに驚いた後、すとんと椅子に座った。
「そうか、そうだったのか。なるほど。疑問は全て解けた」
良かったな。
すべて盛大なる勘違いだと思うけど。
俺も嘘は何一つ言ってない。
「一応、ポシュさんの名誉のために正確な情報をお伝えしておくと、父さんの情報は書類上で読んでいるにも関わらず、一笑して記憶から消去したというのが正しいです」
名誉のために?
その名誉をどん底に突き落としてないか?息子くんよ。。。
クロウの年齢を見て、誤植か偽情報だと思って鼻で笑ったということを。
そう思ったら、せめてどこかに確認しろ。
帝国ではそこら辺も杜撰なのか?いや、ポシュに対してが杜撰だっただけか。
皇帝以外の威張る奴なんて関わるのも嫌だったのだろう。
忘れてしまう夢で言っても仕方ないので言わないが。
「そう言いながらも、セリっちは私たちを忘れない良い子なのよねー」
だから、手加減しろって言っているじゃないか。
心を読んでもすぐさま返答するな。
「あら、良い男って言わなきゃダメかしら?」
「良い男と思っていただいているのなら、ありがとうございます」
「クロウを大切に思ってくれているのだから、良い男よー」
「あっ、俺もクロウのこと大切に思ってますっ」
ポシュが挙手して発言した。
お前は何を望んでその発言をしたのか?
奥さんに気に入られたいのか?
それとも、ただの宣言か?
俺に対する対抗意識か?
「そうじゃないと招待しないわよー」
「ええ、夢だから忘れてしまうとしても、潜在意識にしっかりと植えつけておこうと思いまして」
何を?
うん、この二人、完全にクロウの妻子だ。
思考がそっくり。黒い笑顔がそっくり。
長い年月で影響されたの?
元から標準装備だったのか?
「そこの黒ワンコたちにも」
ビクリっ。
寛いでいた黒ワンコ三匹が跳ね起きた。
三匹が寄り添って涙目になってガクブルと震え始める。
この人たちを構成しているのもクロウの魔力なら仕方ないか。
「味方でいてくれる限り、何もしませんよー」
黒ワンコ三匹がブンブンと頭を縦に振っている。可哀想なくらい。
ポシュは意味を理解していないようだ。
脅したとしても、この二人ができることは。
きっと、もうこの二人には。
奥さんが人差し指を口にあてた。
気づいても言うな、と。
観客が去るのもあと僅か。
「黒ワンコがここに来れるのなら、銀ワンコだってここに来れるのでは?」
「銀ワンコちゃんはクロウと契約していてクロウとつながっているから無理よー。クロウに全部筒抜けになっちゃうー」
、、、今、重要なことを聞いてしまった気がするが。
「セリムの肩にいつもいる銀ワンコはセリムと契約しているんじゃなかったのかー。契約主はクロウかー、なるほどなー」
ポシュが素で頷いている。
何がそんなに納得する部分があったんだ?
「でっもー、銀ワンコちゃんが綺麗な銀色なのは、セリっちの銀髪を使っているからなのよー」
「愛されている証拠ですね、セリムさん」
、、、、、、、、いつの間に採取を?
銀ワンコが俺と同じ銀色だから、その可能性は捨てきれていなかったが。
「いいなー、セリムはー。俺も金ワンコ、ほしいー」
黒ワンコ三匹が何言ってやがるとポシュにワンワン吠えている。
ポシュは自分が金髪だから金ワンコと言ったのだろうが、お前を構成しているのはすべて黒ワンコである。
黒ワンコたちはすべてお前のものである。
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