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4章 闇夜を彷徨う
4-17 木を隠すなら森の中 ◆クリス視点◆
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◆クリス視点◆
侯爵家の昼食会にご招待ーーーーっ。
昼食会と言っても、私とリアムだけだけど。
うん、何でリアムを食事に誘うだけでこんなに苦労するんだろう。
ルイもリアムと話す機会を設けるのに苦労していたが。
砦以外の者には、リアムと約束をするのさえ難問な気がするのは気のせいではない。
「ご招待いただきましてありがとうございます」
にっこりと営業スマイルのリアム。
ここは冒険者の街。冒険者のリアム・メルクイーンが屋敷に来ると伝えておけば、門番も問題なく通す。
態度は堂々としているけど、完全にいつもの冒険者の格好で来たね。男爵も兄二人も小綺麗な服で来たのに。
彼のチグハグさを感じるのはこんなときだ。
やはり馬車で迎えに行けば良かったかな。いらないと言われたが。
彼が手土産で持って来たのは、極西の砦の魔物肉。
使用人に渡して、厨房に持っていってもらう。
湖が綺麗に見えるバルコニーを昼食会会場とした。
開放感を味わってもらって、口を軽くしてもらうためだ。
彼に酒を飲ませられないのが残念だ。
「魔の大平原も良いが、湖を見ながらの食事もたまには良いだろう」
「そうですね。こういうところなら軟禁生活も悪くないんでしょうねえ」
あれ?もう口が滑ってるよ。
そういうことは知っていても言わない方が良いよ。
食事がはじまると、リアムの表情が緩やかになった。
おいしー、とゆっくり味わって食べている。
とりあえず、今のうちに私はリアムに言いたいことを言うことにした。
「ねえ、リアムはナーヴァルのことどう思っているの?」
「ナーヴァルさんは頼りになる砦長ですね。冒険者として信頼しています」
「信頼かあー。リアムはナーヴァルのことは好きかなー?」
「、、、」
うっ、リアムにじっと見られた。私の顔はニヤニヤし過ぎているのかなー?
だって、ナーヴァルがリアムのことを好きだっていうのなら、リアムがナーヴァルのことをどう思っているのか気になるじゃん。
こんな辺境の地、浮いた話の一つでもないと面白くないよー。
リアムは面白いけどさー。毎日、極西の砦に行けるわけでもないしさー。
「ああ、ナーヴァルさんは女性に微笑まれて手でも繋がれたら勘違いしてしまうような硬派な人間でしたか。この国では結婚相手は女性でも男性でも関係ないので可能性としてはなくはなかったわけですが、砦長としてハニトラされると危険なので、その点は注意します」
「へ?」
リアムのこの回答はナーヴァルの気持ちをわかっているようでもあるのだが、、、どうだ?
今のナーヴァルは女性にハニトラを仕掛けられてもなびかないぞ。
「えっとー、ナーヴァルがリアムのことが大好きって話なんだけど」
「俺は母上以外はどうでも良かったので、怖そうな顔だろうが母上のためになってくれる人なら、笑顔で対応してましたから」
「手強い」
リアムは極度のマザコン、母上至上主義、と聞いていたが、ここまでとは。
ブレない。
ナーヴァルの想いを聞いて、少しぐらい赤くなるとか、照れるとか、してみませんかー?
「目的がある人間はわかりやすい。それが悪意である方が明白だ。こちらも簡単に敵対行為が取れる。そして、笑顔で近づいてくる人間ほど怪しいものはない」
「うん?」
「何が目的か、と聞いて素直に答えてくれるわけがないか」
リアムの目が据わっている。
矛先がこちらに向かって来たーーーっ。
笑顔で近づいてくる人間、って私やルイのことを言っているよね。兄とはまだ会ったことはないのだし。
「それこそ魔法で情報収集すればいいのにー?」
「情報を隠蔽している輩が何を言う」
情報収集しようとしたんだね、すでに。
やはりこの子は情報収集の魔法を使い熟せている。
この情報収集の魔法は失敗作と言われている。情報が雑多に集まりすぎる。その人を調べたい場合、産まれてからのダラダラとした意味のない情報、寝返り何回打ってー、朝何時に起きてーと延々に続くいらない情報が大量に流れて来るハメになる。欲しいと思う情報が埋もれて掘り出せないほどの情報過多で使えない魔法だ。
けれど、知りたい情報だけを選び出すことができるのなら、それは有益な魔法に化けるだろう。
人を使わなくとも情報が集まるのなら。
砦の図書室の本にもない知識を有しているのだから。
それは今のリアムの状況を表している。
リアムは複写と自動筆記の魔法も自分が使いやすいように改変した。それならば、情報収集の魔法も改変しているのだろう。
「何を隠しているか、がわからなくなるほど、侯爵家は様々な魔法を使っているからねえ」
だから、必要ないものまで隠しているように思われ、国家転覆まで疑われたことのある一族である。あの当時からは多少は整理したはずなのだが。
「あまりにも不必要なものまで隠していると、いろいろと疑われそうだが」
「あー、そうそう」
「本当に隠したいものがあるのなら、大量かつ雑多なもので隠すのは有効な手段だ」
リアムの目が笑ってないよー。
兄が隠したいものねえ。。。
深くは追及してはいけない。知らなければ平和でいられる。
私はただ兄に従っていればいい。そうすれば生きていられる。
「身近にありすぎる我々には砦の利用価値はよくわからないが、今の侯爵や王族には何らかの価値があるのだろう。それが砦に敵対するものではないことを切に願っている。クリス様と知り合えたのも何かの縁。失ってしまうには悲しすぎる」
「それは砦の上客として?」
「よくわかりましたね」
にっこりと笑顔になった。
「あーんな高額のガラスの靴を購入してくれたのは、隣領の子爵とクリス様だけですよー」
隣の子爵にはリアムが売りつけたとも言う。
「そういや、あそこの子爵夫人、リージェンと同じ靴のサイズだったんだよ。王都の社交界にあのガラスの靴で華麗に踊っているよ」
「、、、、、、そんな偶然、あるんですね」
「子爵夫人は子爵より大柄な女性だからね。けど、子爵や子息がハラハラと夫人を見ている姿を遠くから眺めるのは面白い」
「あー、誓約魔法で記録した音声が再生されなければ、ただの綺麗な花の模様が刻まれているガラスの靴ですからねえ。あんな高い値段で買ったなら履きたくなるでしょう」
「うちの妹ちゃんよりも宣伝効果はあるようだけど?子爵夫人は舞踏会とかに来るときしかあの靴履いていないようだし、長持ちするんじゃないかな」
「残念ながら、うちに他から注文は来てませんけどね」
「ああ、そうなの?」
リアムが頷く。
ガラスの靴に似た靴が、今の王都の社交界では大人気である。極西の砦の商品として。
つまりはすべて偽物だということだ。
「ガラスの靴は極西の砦の印ってどこかに入っているの?」
「踵の底ですよ。あの靴はどんなに履いても靴底が擦り減らないので」
後で妹ちゃんの靴を見せてもらおう。
食事はデザートまで何の問題もなく進んでいった。
うちの料理長が挨拶に来た。
「今日はありがとうございました。繊細な味で非常に美味しかったです。さすがは侯爵家の料理人の腕前だと思いました」
「お褒めいただき光栄です。砦に料理を教えに行く機会を与えてくださいまして、こちらこそありがとうございます。魔物肉を大量に扱える機会というのは料理人にとっては願ってもない機会ですので」
「そうですか。砦に来られるのを楽しみに待っています。実は、今日の料理もクリス様のことだから、何か仕込むのではと思いましたが、さすがは一流ですね。本当にまた食べたいと思うほど美味しかったです」
この二人はニコニコと挨拶し合っている。
、、、リアムにバレてた。
ルイに止められていた。今日の昼食会では食事に何もするなと。
食事に関しては試すようなことは何もするな、何かしたら今度こそ今まで築いた信頼関係も何もかも失われるぞ、と言われていた。
リアムは砦を守るためなら何でもするぞ、余計な刺激をあの子に与えるな、というルイの言葉が頭に残る。
私に対する目を見たら、それは正解だったのだろう。
侯爵家の昼食会にご招待ーーーーっ。
昼食会と言っても、私とリアムだけだけど。
うん、何でリアムを食事に誘うだけでこんなに苦労するんだろう。
ルイもリアムと話す機会を設けるのに苦労していたが。
砦以外の者には、リアムと約束をするのさえ難問な気がするのは気のせいではない。
「ご招待いただきましてありがとうございます」
にっこりと営業スマイルのリアム。
ここは冒険者の街。冒険者のリアム・メルクイーンが屋敷に来ると伝えておけば、門番も問題なく通す。
態度は堂々としているけど、完全にいつもの冒険者の格好で来たね。男爵も兄二人も小綺麗な服で来たのに。
彼のチグハグさを感じるのはこんなときだ。
やはり馬車で迎えに行けば良かったかな。いらないと言われたが。
彼が手土産で持って来たのは、極西の砦の魔物肉。
使用人に渡して、厨房に持っていってもらう。
湖が綺麗に見えるバルコニーを昼食会会場とした。
開放感を味わってもらって、口を軽くしてもらうためだ。
彼に酒を飲ませられないのが残念だ。
「魔の大平原も良いが、湖を見ながらの食事もたまには良いだろう」
「そうですね。こういうところなら軟禁生活も悪くないんでしょうねえ」
あれ?もう口が滑ってるよ。
そういうことは知っていても言わない方が良いよ。
食事がはじまると、リアムの表情が緩やかになった。
おいしー、とゆっくり味わって食べている。
とりあえず、今のうちに私はリアムに言いたいことを言うことにした。
「ねえ、リアムはナーヴァルのことどう思っているの?」
「ナーヴァルさんは頼りになる砦長ですね。冒険者として信頼しています」
「信頼かあー。リアムはナーヴァルのことは好きかなー?」
「、、、」
うっ、リアムにじっと見られた。私の顔はニヤニヤし過ぎているのかなー?
だって、ナーヴァルがリアムのことを好きだっていうのなら、リアムがナーヴァルのことをどう思っているのか気になるじゃん。
こんな辺境の地、浮いた話の一つでもないと面白くないよー。
リアムは面白いけどさー。毎日、極西の砦に行けるわけでもないしさー。
「ああ、ナーヴァルさんは女性に微笑まれて手でも繋がれたら勘違いしてしまうような硬派な人間でしたか。この国では結婚相手は女性でも男性でも関係ないので可能性としてはなくはなかったわけですが、砦長としてハニトラされると危険なので、その点は注意します」
「へ?」
リアムのこの回答はナーヴァルの気持ちをわかっているようでもあるのだが、、、どうだ?
今のナーヴァルは女性にハニトラを仕掛けられてもなびかないぞ。
「えっとー、ナーヴァルがリアムのことが大好きって話なんだけど」
「俺は母上以外はどうでも良かったので、怖そうな顔だろうが母上のためになってくれる人なら、笑顔で対応してましたから」
「手強い」
リアムは極度のマザコン、母上至上主義、と聞いていたが、ここまでとは。
ブレない。
ナーヴァルの想いを聞いて、少しぐらい赤くなるとか、照れるとか、してみませんかー?
「目的がある人間はわかりやすい。それが悪意である方が明白だ。こちらも簡単に敵対行為が取れる。そして、笑顔で近づいてくる人間ほど怪しいものはない」
「うん?」
「何が目的か、と聞いて素直に答えてくれるわけがないか」
リアムの目が据わっている。
矛先がこちらに向かって来たーーーっ。
笑顔で近づいてくる人間、って私やルイのことを言っているよね。兄とはまだ会ったことはないのだし。
「それこそ魔法で情報収集すればいいのにー?」
「情報を隠蔽している輩が何を言う」
情報収集しようとしたんだね、すでに。
やはりこの子は情報収集の魔法を使い熟せている。
この情報収集の魔法は失敗作と言われている。情報が雑多に集まりすぎる。その人を調べたい場合、産まれてからのダラダラとした意味のない情報、寝返り何回打ってー、朝何時に起きてーと延々に続くいらない情報が大量に流れて来るハメになる。欲しいと思う情報が埋もれて掘り出せないほどの情報過多で使えない魔法だ。
けれど、知りたい情報だけを選び出すことができるのなら、それは有益な魔法に化けるだろう。
人を使わなくとも情報が集まるのなら。
砦の図書室の本にもない知識を有しているのだから。
それは今のリアムの状況を表している。
リアムは複写と自動筆記の魔法も自分が使いやすいように改変した。それならば、情報収集の魔法も改変しているのだろう。
「何を隠しているか、がわからなくなるほど、侯爵家は様々な魔法を使っているからねえ」
だから、必要ないものまで隠しているように思われ、国家転覆まで疑われたことのある一族である。あの当時からは多少は整理したはずなのだが。
「あまりにも不必要なものまで隠していると、いろいろと疑われそうだが」
「あー、そうそう」
「本当に隠したいものがあるのなら、大量かつ雑多なもので隠すのは有効な手段だ」
リアムの目が笑ってないよー。
兄が隠したいものねえ。。。
深くは追及してはいけない。知らなければ平和でいられる。
私はただ兄に従っていればいい。そうすれば生きていられる。
「身近にありすぎる我々には砦の利用価値はよくわからないが、今の侯爵や王族には何らかの価値があるのだろう。それが砦に敵対するものではないことを切に願っている。クリス様と知り合えたのも何かの縁。失ってしまうには悲しすぎる」
「それは砦の上客として?」
「よくわかりましたね」
にっこりと笑顔になった。
「あーんな高額のガラスの靴を購入してくれたのは、隣領の子爵とクリス様だけですよー」
隣の子爵にはリアムが売りつけたとも言う。
「そういや、あそこの子爵夫人、リージェンと同じ靴のサイズだったんだよ。王都の社交界にあのガラスの靴で華麗に踊っているよ」
「、、、、、、そんな偶然、あるんですね」
「子爵夫人は子爵より大柄な女性だからね。けど、子爵や子息がハラハラと夫人を見ている姿を遠くから眺めるのは面白い」
「あー、誓約魔法で記録した音声が再生されなければ、ただの綺麗な花の模様が刻まれているガラスの靴ですからねえ。あんな高い値段で買ったなら履きたくなるでしょう」
「うちの妹ちゃんよりも宣伝効果はあるようだけど?子爵夫人は舞踏会とかに来るときしかあの靴履いていないようだし、長持ちするんじゃないかな」
「残念ながら、うちに他から注文は来てませんけどね」
「ああ、そうなの?」
リアムが頷く。
ガラスの靴に似た靴が、今の王都の社交界では大人気である。極西の砦の商品として。
つまりはすべて偽物だということだ。
「ガラスの靴は極西の砦の印ってどこかに入っているの?」
「踵の底ですよ。あの靴はどんなに履いても靴底が擦り減らないので」
後で妹ちゃんの靴を見せてもらおう。
食事はデザートまで何の問題もなく進んでいった。
うちの料理長が挨拶に来た。
「今日はありがとうございました。繊細な味で非常に美味しかったです。さすがは侯爵家の料理人の腕前だと思いました」
「お褒めいただき光栄です。砦に料理を教えに行く機会を与えてくださいまして、こちらこそありがとうございます。魔物肉を大量に扱える機会というのは料理人にとっては願ってもない機会ですので」
「そうですか。砦に来られるのを楽しみに待っています。実は、今日の料理もクリス様のことだから、何か仕込むのではと思いましたが、さすがは一流ですね。本当にまた食べたいと思うほど美味しかったです」
この二人はニコニコと挨拶し合っている。
、、、リアムにバレてた。
ルイに止められていた。今日の昼食会では食事に何もするなと。
食事に関しては試すようなことは何もするな、何かしたら今度こそ今まで築いた信頼関係も何もかも失われるぞ、と言われていた。
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