163 / 207
9章 理想と現実と、嫌がらせ
9-1 死出の旅 ◆キュジオ視点◆
しおりを挟む
◆キュジオ視点◆
「ソニア嬢、馬車はガロン伯爵家が出してくれたのか」
俺はソニアに聞く。
実際はソニア・ガロンではなく、隣国デント王国のリーフ王女に。
どこで誰が聞いているのかわからないので、俺は彼女をソニアと呼び続ける。
王城内にある親衛隊の宿舎の前に迎えに来てくれた。
荷台部分に俺の荷物や食料等を載せる。
本日、俺は休暇の二日目。一日目は必要な物をこの王都で揃えた。マイア様もかなりいろいろな荷物を持たせてくれたが、俺は貴族ではないので必需品が違うのである。
「ええ。けれど、キュジオ隊長、本当に御者を頼んでもよろしいのですか?」
「ガロン伯爵家の御者を連れて行って、危険な目に遭わせるのも忍びない。馬車が無事ならこの国にまた戻って来ることもできるだろう。俺なら道中の御者も護衛もできる」
伯爵家の御者はすでに帰ってもらった。
危険な旅だ。
御者を守るのも難しい。死を覚悟してデント王国までついて来てくれる御者もいないだろう。
俺も自分の身を守ることだけで精一杯だ。
どこでどんな災難が降ってくるのかもわからない。
死ぬための旅と言っても過言ではない。
それでも、この旅を決めたのは。
「マイア様から最強の盾の魔剣を預かりましたけど、、、私が持って行ったところで私が扱えるわけもないのですが」
俺もソニアもほんの少しだけ期待している。
もしかしたら、オルトが来てくれるのではないかと。
けれども、ソニアも俺も口にしない。
言ったら最後、オルトは来ないような気がして。
マイア様から俺は一体の魔法の盾を、ソニアはオルトの魔剣を預かった。
二センチほどの小さい魔法の盾は、徽章のように俺の詰襟についている。
デント王国に向かうのはマイア様の密命として、国境を越える許可証もいただいた。
「なら、俺が持って行く」
「え?」
布で巻かれた魔剣をソニアからひょいと横から奪い取ったのは、スレイ・フラワーだった。
「俺も行く」
意志が固そうな表情で言われた。
スレイは自分の剣とともに、剣帯に魔剣を差し込む。二刀流みたいな感じになったが、彼が両手で剣を扱ったところは見たことがない。
「スレイ、お前」
「シンから聞いた。闘技大会でのリハーサル時にオルがキュジオ隊長に話していたことを」
「シンに聞かれていたのか」
闘技場での会話だから、聞こうと思えば誰だって聞き耳を立てることはできるが、たいていの者は雑談しているとしか思っていなかっただろう。
スレイは自分の荷物を勝手に荷台へと結び付けている。
食料等を買い足さなくてはならないようだ。デント王国で簡単に補給できるとは思えないし、その事情までスレイが知っているとは思えない。
「で、そのシンは?」
もしかして、二人分追加?
周囲を窺う。
シンが話していたのなら、サイも増えるのか?三人分追加なのか?
「いや、アレでもシンは伯爵家の跡継ぎだ。軽率な行動はできない。俺もキュジオ隊長も平民だ。ウィト王国がデント王国から責められても、知らぬ存ぜぬで通せる」
そういうことだ。
俺がソニアについて行くのも親衛隊隊長という地位もあるのだが、平民であることも大きい。
平民が何をやっても、平民がやったことだからと、ウィト王国は突っぱねられる。
ウィト王国が正式に交渉しに行くのならそれなりの身分がある者が行くということは他国もわかっていることなのだから。
「ここで議論していても仕方ないし、時間もない。デント王国との国境までも距離があるから、何かあればその間に降ろせばいいか」
「絶対に降りない」
スレイはどういう意図でこの馬車に乗るのか?
俺だけでは戦力が足りない。
オルトはああ言ったが、最強の盾か最強の剣がいなければ、デント王国フリント女王に確実に勝てるとは言えない。
今のスレイが加わったところで、どうなるものでもない。
せめて数年後のスレイなら話は多少変わったかもしれないが。
ギリギリの時間設定なので、ソニアに馬車へと乗り込んでもらう。
押し問答をしている時間はない。
とにかく移動を開始しなくては。
「乗るなら、さっさと乗れ」
「俺も御者席に座って、馬車の操作を覚える。護衛役は俺よりキュジオ隊長の方がいい。そのくらいは弁えている」
スレイも御者席に座る。
馬車を走らせる。
王城の門を出る。
「死ぬかもしれないんだぞ」
「ああ、知っている。けれど、この国に居続けたところで、オルには会えない」
それが本音か。
もし生きて帰れたとしても、スレイはこの国には戻らないかもしれない。
スレイにとって、この件はウィト王国を出国するための口実か。
オルトと生きて会えたときに胸を張って再会するために、俺やソニアを手伝うというくらいのものか。
ならば、途中で逃げてもらってもかまわない気がする。
スレイにはデント王国とは何の繋がりもないのだから。
今の俺も何の繋がりもないと言っても過言ではないのだが。
育ててもらってもいないし、誰も知らない、公表していない事実なのだから。
俺もソニアも仕方なしにデント王国へ決着しに行くようなものだ。
「じゃあ、デント王国でオルに会えなかったとしたら、探しに行くのか」
「帝国に行けば、いつかは会える」
「、、、確かにそれは。けれど、オルはイーティ・ランサスに会いに行くために帝国に行くんだぞ。それでいいのか、お前は」
「ああ、俺はオルのそばにいられるだけでいい。後の行動は会えてから考える」
それは悲痛な叫び。
想いが実らないということでもある。
それでも、そばにいたいと思ってしまうのだから始末に負えない。
どこかで区切りをつける方法もあるし、自分を選んでもらえないのなら違う道を選択するのが人の常なのに。
けれど、スレイはオルトが他の誰かを選んだとしても、茨の道を進むというのか。
いや、なぜそういう道を進むのか、本当はよくわかっている。
スレイは端からオルトを手に入れられるとは思っていない。オルトに選ばれるとは露ほども思っていない。
憧れでも、尊敬でも、どんな感情であったとしても。
どんなにバーレイ侯爵家で虐げられているとはいっても、オルトはこの国では貴族で最強の盾。
スレイは父親が騎士団の団長であったとしても騎士爵は一代のみ。たとえ、将来、スレイが騎士団の団長なり得る才能を持っていたとしても、平民である身分差は埋まらない。
だから、当初から手に入るとさえ思っていない。
横でともに戦うことだけを選んだ。
俺と同じ思想の持ち主だ。
「スレイ、その魔剣、オルを助けるためだったら力を貸してくれると思うぞ」
「皇帝の影ルイジィのような魔剣なんだろう。難しいんじゃないか?」
あ、その会話もシンに聞かれていたわけね。
頑固爺ルイジィ魔剣。
ルイジィ本人が聞いたらどう思うのだろうか?
「ルイジィがアルティ皇子を助けるためならどんな策でも厭わない感じじゃないのか?その魔剣は主人に会うためなら何だってやるさ」
「魔剣ってそういうものなのか?」
「いや、全然。他はまったく違う。オル大好きなのが、その魔剣の特徴ってヤツだ」
「へえ、それじゃ俺と同志なのか」
うん?
どうやら頑固爺魔剣も同志という括りが気に入ったようだ。
オルト大好きな仲間なわけだから、コイツらは気が合うのかもしれない。
「、、、キュジオ隊長の赤い魔剣はどんな特徴を持っているんだ?」
「オル曰く、俺にソックリだってよ」
「へえ?」
よくわからないって顔されても、俺もよくわからないから説明しようもない。
馬車をデント王国へ向けて走らせるが、休憩を入れて馬を適度に休ませる。そうしないと効率が悪くなる。
休憩は人のための休憩ではなく、馬のための休憩である。
途中の街での休憩では一人増えたために、食料等を多めに買い込む。
国境を越える前に、必要な物は買い込んでおくに限る。
「ソニア嬢、馬車はガロン伯爵家が出してくれたのか」
俺はソニアに聞く。
実際はソニア・ガロンではなく、隣国デント王国のリーフ王女に。
どこで誰が聞いているのかわからないので、俺は彼女をソニアと呼び続ける。
王城内にある親衛隊の宿舎の前に迎えに来てくれた。
荷台部分に俺の荷物や食料等を載せる。
本日、俺は休暇の二日目。一日目は必要な物をこの王都で揃えた。マイア様もかなりいろいろな荷物を持たせてくれたが、俺は貴族ではないので必需品が違うのである。
「ええ。けれど、キュジオ隊長、本当に御者を頼んでもよろしいのですか?」
「ガロン伯爵家の御者を連れて行って、危険な目に遭わせるのも忍びない。馬車が無事ならこの国にまた戻って来ることもできるだろう。俺なら道中の御者も護衛もできる」
伯爵家の御者はすでに帰ってもらった。
危険な旅だ。
御者を守るのも難しい。死を覚悟してデント王国までついて来てくれる御者もいないだろう。
俺も自分の身を守ることだけで精一杯だ。
どこでどんな災難が降ってくるのかもわからない。
死ぬための旅と言っても過言ではない。
それでも、この旅を決めたのは。
「マイア様から最強の盾の魔剣を預かりましたけど、、、私が持って行ったところで私が扱えるわけもないのですが」
俺もソニアもほんの少しだけ期待している。
もしかしたら、オルトが来てくれるのではないかと。
けれども、ソニアも俺も口にしない。
言ったら最後、オルトは来ないような気がして。
マイア様から俺は一体の魔法の盾を、ソニアはオルトの魔剣を預かった。
二センチほどの小さい魔法の盾は、徽章のように俺の詰襟についている。
デント王国に向かうのはマイア様の密命として、国境を越える許可証もいただいた。
「なら、俺が持って行く」
「え?」
布で巻かれた魔剣をソニアからひょいと横から奪い取ったのは、スレイ・フラワーだった。
「俺も行く」
意志が固そうな表情で言われた。
スレイは自分の剣とともに、剣帯に魔剣を差し込む。二刀流みたいな感じになったが、彼が両手で剣を扱ったところは見たことがない。
「スレイ、お前」
「シンから聞いた。闘技大会でのリハーサル時にオルがキュジオ隊長に話していたことを」
「シンに聞かれていたのか」
闘技場での会話だから、聞こうと思えば誰だって聞き耳を立てることはできるが、たいていの者は雑談しているとしか思っていなかっただろう。
スレイは自分の荷物を勝手に荷台へと結び付けている。
食料等を買い足さなくてはならないようだ。デント王国で簡単に補給できるとは思えないし、その事情までスレイが知っているとは思えない。
「で、そのシンは?」
もしかして、二人分追加?
周囲を窺う。
シンが話していたのなら、サイも増えるのか?三人分追加なのか?
「いや、アレでもシンは伯爵家の跡継ぎだ。軽率な行動はできない。俺もキュジオ隊長も平民だ。ウィト王国がデント王国から責められても、知らぬ存ぜぬで通せる」
そういうことだ。
俺がソニアについて行くのも親衛隊隊長という地位もあるのだが、平民であることも大きい。
平民が何をやっても、平民がやったことだからと、ウィト王国は突っぱねられる。
ウィト王国が正式に交渉しに行くのならそれなりの身分がある者が行くということは他国もわかっていることなのだから。
「ここで議論していても仕方ないし、時間もない。デント王国との国境までも距離があるから、何かあればその間に降ろせばいいか」
「絶対に降りない」
スレイはどういう意図でこの馬車に乗るのか?
俺だけでは戦力が足りない。
オルトはああ言ったが、最強の盾か最強の剣がいなければ、デント王国フリント女王に確実に勝てるとは言えない。
今のスレイが加わったところで、どうなるものでもない。
せめて数年後のスレイなら話は多少変わったかもしれないが。
ギリギリの時間設定なので、ソニアに馬車へと乗り込んでもらう。
押し問答をしている時間はない。
とにかく移動を開始しなくては。
「乗るなら、さっさと乗れ」
「俺も御者席に座って、馬車の操作を覚える。護衛役は俺よりキュジオ隊長の方がいい。そのくらいは弁えている」
スレイも御者席に座る。
馬車を走らせる。
王城の門を出る。
「死ぬかもしれないんだぞ」
「ああ、知っている。けれど、この国に居続けたところで、オルには会えない」
それが本音か。
もし生きて帰れたとしても、スレイはこの国には戻らないかもしれない。
スレイにとって、この件はウィト王国を出国するための口実か。
オルトと生きて会えたときに胸を張って再会するために、俺やソニアを手伝うというくらいのものか。
ならば、途中で逃げてもらってもかまわない気がする。
スレイにはデント王国とは何の繋がりもないのだから。
今の俺も何の繋がりもないと言っても過言ではないのだが。
育ててもらってもいないし、誰も知らない、公表していない事実なのだから。
俺もソニアも仕方なしにデント王国へ決着しに行くようなものだ。
「じゃあ、デント王国でオルに会えなかったとしたら、探しに行くのか」
「帝国に行けば、いつかは会える」
「、、、確かにそれは。けれど、オルはイーティ・ランサスに会いに行くために帝国に行くんだぞ。それでいいのか、お前は」
「ああ、俺はオルのそばにいられるだけでいい。後の行動は会えてから考える」
それは悲痛な叫び。
想いが実らないということでもある。
それでも、そばにいたいと思ってしまうのだから始末に負えない。
どこかで区切りをつける方法もあるし、自分を選んでもらえないのなら違う道を選択するのが人の常なのに。
けれど、スレイはオルトが他の誰かを選んだとしても、茨の道を進むというのか。
いや、なぜそういう道を進むのか、本当はよくわかっている。
スレイは端からオルトを手に入れられるとは思っていない。オルトに選ばれるとは露ほども思っていない。
憧れでも、尊敬でも、どんな感情であったとしても。
どんなにバーレイ侯爵家で虐げられているとはいっても、オルトはこの国では貴族で最強の盾。
スレイは父親が騎士団の団長であったとしても騎士爵は一代のみ。たとえ、将来、スレイが騎士団の団長なり得る才能を持っていたとしても、平民である身分差は埋まらない。
だから、当初から手に入るとさえ思っていない。
横でともに戦うことだけを選んだ。
俺と同じ思想の持ち主だ。
「スレイ、その魔剣、オルを助けるためだったら力を貸してくれると思うぞ」
「皇帝の影ルイジィのような魔剣なんだろう。難しいんじゃないか?」
あ、その会話もシンに聞かれていたわけね。
頑固爺ルイジィ魔剣。
ルイジィ本人が聞いたらどう思うのだろうか?
「ルイジィがアルティ皇子を助けるためならどんな策でも厭わない感じじゃないのか?その魔剣は主人に会うためなら何だってやるさ」
「魔剣ってそういうものなのか?」
「いや、全然。他はまったく違う。オル大好きなのが、その魔剣の特徴ってヤツだ」
「へえ、それじゃ俺と同志なのか」
うん?
どうやら頑固爺魔剣も同志という括りが気に入ったようだ。
オルト大好きな仲間なわけだから、コイツらは気が合うのかもしれない。
「、、、キュジオ隊長の赤い魔剣はどんな特徴を持っているんだ?」
「オル曰く、俺にソックリだってよ」
「へえ?」
よくわからないって顔されても、俺もよくわからないから説明しようもない。
馬車をデント王国へ向けて走らせるが、休憩を入れて馬を適度に休ませる。そうしないと効率が悪くなる。
休憩は人のための休憩ではなく、馬のための休憩である。
途中の街での休憩では一人増えたために、食料等を多めに買い込む。
国境を越える前に、必要な物は買い込んでおくに限る。
52
あなたにおすすめの小説
俺の妹は転生者〜勇者になりたくない俺が世界最強勇者になっていた。逆ハーレム(男×男)も出来ていた〜
陽七 葵
BL
主人公オリヴァーの妹ノエルは五歳の時に前世の記憶を思い出す。
この世界はノエルの知り得る世界ではなかったが、ピンク髪で光魔法が使えるオリヴァーのことを、きっとこの世界の『主人公』だ。『勇者』になるべきだと主張した。
そして一番の問題はノエルがBL好きだということ。ノエルはオリヴァーと幼馴染(男)の関係を恋愛関係だと勘違い。勘違いは勘違いを生みノエルの頭の中はどんどんバラの世界に……。ノエルの餌食になった幼馴染や訳あり王子達をも巻き込みながらいざ、冒険の旅へと出発!
ノエルの絵は周囲に誤解を生むし、転生者ならではの知識……はあまり活かされないが、何故かノエルの言うことは全て現実に……。
友情から始まった恋。終始BLの危機が待ち受けているオリヴァー。はたしてその貞操は守られるのか!?
オリヴァーの冒険、そして逆ハーレムの行く末はいかに……異世界転生に巻き込まれた、コメディ&BL満載成り上がりファンタジーどうぞ宜しくお願いします。
※初めの方は冒険メインなところが多いですが、第5章辺りからBL一気にきます。最後はBLてんこ盛りです※
追放された『呪物鑑定』持ちの公爵令息、魔王の呪いを解いたら執着溺愛ルートに入りました
水凪しおん
BL
「お前のそのスキルは不吉だ」
身に覚えのない罪を着せられ、聖女リリアンナによって国を追放された公爵令息カイル。
死を覚悟して彷徨い込んだ魔の森で、彼は呪いに蝕まれ孤独に生きる魔王レイルと出会う。
カイルの持つ『呪物鑑定』スキル――それは、魔王を救う唯一の鍵だった。
「カイル、お前は我の光だ。もう二度と離さない」
献身的に尽くすカイルに、冷徹だった魔王の心は溶かされ、やがて執着にも似た溺愛へと変わっていく。
これは、全てを奪われた青年が魔王を救い、世界一幸せになる逆転と愛の物語。
この俺が正ヒロインとして殿方に求愛されるわけがない!
ゆずまめ鯉
BL
五歳の頃の授業中、頭に衝撃を受けたことから、自分が、前世の妹が遊んでいた乙女ゲームの世界にいることに気づいてしまったニエル・ガルフィオン。
ニエルの外見はどこからどう見ても金髪碧眼の美少年。しかもヒロインとはくっつかないモブキャラだったので、伯爵家次男として悠々自適に暮らそうとしていた。
これなら異性にもモテると信じて疑わなかった。
ところが、正ヒロインであるイリーナと結ばれるはずのチート級メインキャラであるユージン・アイアンズが熱心に構うのは、モブで攻略対象外のニエルで……!?
ユージン・アイアンズ(19)×ニエル・ガルフィオン(19)
公爵家嫡男と伯爵家次男の同い年の乙女ゲー転生BLです。
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
転生エルフの天才エンジニア、静かに暮らしたいのに騎士団長に捕まる〜俺の鉄壁理論は彼の溺愛パッチでバグだらけです〜
たら昆布
BL
転生したらエルフだった社畜エンジニアがのんびり森で暮らす話
騎士団長とのじれったい不器用BL
【完結 一気読み推奨】片想いの相手が「そろそろ恋愛したい」と言ったので、用済みの俺はニートになることにしました。
はぴねこ
BL
高校生の頃、片想いの親友に告白した。
彼はノンケだったから玉砕して友人関係も終わるものだと思っていた。
もしかすると気持ち悪いと軽蔑される覚悟までしていたのに、彼は「今は恋愛をしている時間がないんだ」と自分の夢を語ってくれた。
彼は会社を興した祖父のことをとても尊敬していて、自分も起業したいと熱く語ってくれた。
そして、俺の手を握って「できれば親友のお前には俺の右腕になってほしい」と言われた。
同性愛者の俺のことを気持ち悪いと遠ざけることもせずに、親友のままでいてくれた彼に俺は感謝して、同じ大学に進学して、大学の頃に彼と一緒にゲームを作成する会社を起業した。
あれから二十年間、本当に二人三脚で駆け抜けてきた。
そして、昨年売り出したVRMMOが世界的に大ヒットし、ゲーム大賞を取ったことを祝うパーティーで親友が語った言葉に俺の覚悟も決まった。
「俺もそろそろ恋愛したい」
親友のその言葉に、俺は、長年の片想いを終わらせる覚悟をした。
不憫な拗らせアラフォーが”愛”へと踏み出すお話です。
余命僅かの悪役令息に転生したけど、攻略対象者達が何やら離してくれない
上総啓
BL
ある日トラックに轢かれて死んだ成瀬は、前世のめり込んでいたBLゲームの悪役令息フェリアルに転生した。
フェリアルはゲーム内の悪役として15歳で断罪される運命。
前世で周囲からの愛情に恵まれなかった成瀬は、今世でも誰にも愛されない事実に絶望し、転生直後にゲーム通りの人生を受け入れようと諦観する。
声すら発さず、家族に対しても無反応を貫き人形のように接するフェリアル。そんなフェリアルに周囲の過保護と溺愛は予想外に増していき、いつの間にかゲームのシナリオとズレた展開が巻き起こっていく。
気付けば兄達は勿論、妖艶な魔塔主や最恐の暗殺者、次期大公に皇太子…ゲームの攻略対象者達がフェリアルに執着するようになり…――?
周囲の愛に疎い悪役令息の無自覚総愛されライフ。
※最終的に固定カプ
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる