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9章 理想と現実と、嫌がらせ
9-18 嫌がらせ、我が人生4
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ウィト王国はテオシント王国からの避難民をすべて平民として受け入れた。
テオシント王国で王族や貴族であった者たちも、すべて同一に。
ウィト王国では彼らを特別に扱わない。
それがウィト王国が彼らを受け入れる代わりに出した条件だった。
国王や跡継ぎは王城で戦い亡くなった。
その時点で王族の責務など残っているだろうか。
逃げ延びた王族は、王族とはいえ国王の直系ではない者だ。
だからこそ、魔力が強い者が産まれずに、長い長い年月が過ぎた。
魔力の強い男児が産まれたとき期待された。
けれど、この子はデント王国に連れて行っても何も反応しなかった。
だから、捨てられた。
次に産まれたのが、さらに強い魔力を持つ女児だったのも影響している。
コレですべてが終わると彼らは考えたから、子供を産ませるという役割すらどうでも良くなったらしい。
生き残りの子孫にとって好機だったのが、デント王国の王妃も同時期に妊娠していた。
彼らは乳母に自分たちの手の者を入れた。すでにデント王国の王城内にも使用人として送り込まれていた者がおり、彼らの画策はうまくいった。
どちらも女児だったため、入れ替えるのは簡単だった。
テオシントの王族の末裔の方は赤髪だったので、魔法で黒髪にした程度だ。
デント王国の正統なる跡継ぎは、秘密裏に消された。
生存していて、後日出て来られても困るからだ。
そうは言っても誰かが隠れて育てているのでは、というのは現実にはなかなか難しい。
愛情もなく、仇である子供をどうして育てられるか。
それに子供には罪はないと言ってしまえば、彼らが今までしてきたことが無意味になるからだ。
テオシント王国を襲った者はすでに誰一人生きてはいないのだから。
時計塔の屋上。
星空は凄惨な姿をした亡霊たちに埋め尽くされている状況だ。
この風景に包まれていたくないのだけど。
「ただ、テオシント王国の生き残りの子孫は、少々思い違いをしていたようだ」
「何のこと?」
「デント王国は女性でも王位を継ぐ。ウィト王国では臨時的に女性が王位を継ぐことができるが、テオシント王国は代々男性だけが王位を継ぐ。テオシント王国の国王は男性しかありえない」
「昔の王国なのだから、仕方ないことじゃないの?頭固い国なんて、まだ女性は認めないという国があるわよ。反対に女王しか認めない国もあるのだから」
フリント女王はほんの少し怒りが冷めたらしい。
ツリ目で俺を睨んでいるままだが。
「フリント女王陛下はデント王国の女王でしかありえない。つまり、恨み辛み嘆くこのテオシント王国の亡霊たちを従えられるのは、女王ではなく国王でしかありえない。フリント女王陛下では役不足だということだ」
「そんなこと言っても、私は帝国のアルティ皇太子のように姿を変える魔法なんて使えないわ」
おおう、魔法とはいえ性別を変えようと?
亡霊のためにそこまで考えてくれるのか。
うん、自分でできることがないか、考えるのは悪いことではない。
「テオシント王国の亡霊たちを慰める国王の役は、すでに動いてくれている。というわけで、今回我々に与えられた役目はそこではない」
「私にも役目があるというの?生贄とか?」
「冗談がうまいな、フリント女王陛下。生贄なんて今さら必要ない。亡霊たちも数百年以上もこの地に縛られ、デント王国の民に何も告げずに去ることはできまいよ。何せ魔法陣の失敗で成仏もできずにこの国をさまよい続けなければならなかったのだから」
生贄が必要なら、この地にさまよい続けているコイツらで充分ではないか?
「では、お前たち、デント王国の国民に今までの恨み辛み嘆きを訴えて来い。俺では気の遠くなるほど長い時間待たせたが、訴える時間は有限だっ」
上空に浮かんでいる亡霊たちが歓喜する。
彼らはすでに事情を察しているのだろう。
「えっ、何っ。貴方は何をしようとしているのっ」
フリント女王は慌てるが。
俺は屋根の縁に立つ。
「お前たち、用意はいいなっ。あ、この時計塔にいる国外の人間には訴えるのやめてくれ。デント王国とは関係ないから、気絶する」
こくこくと頷く素直な亡霊たち。
すぐ近くの王城には、この国の貴族たちが招待されて舞踏会にいるから、訴える相手は事欠かない。
後ろにいるグジが抱きしめている時計塔の先端にヒビが入り始めてないか?
ここで気絶されると危険極まりない。
この屋根の角度じゃ転がっていってしまうからな。
「では、今度こそっ」
俺は魔力を高める。
時計塔を中心にして、広場に巨大な魔法陣が浮かび上がる。
暗い世界に光が走る。
それは広場だけには収まらない。淡い光がデント王国の国土を走る。
この魔法陣はデント王国一帯に及ぶ巨大なものだ。
国家繁栄。
あやふやな魔法を作ろうとしたがために、不完全なものを作ってしまった。
テオシント王国の国民を生贄にしたのにもかかわらず。
恨み辛み嘆きを本来受けるべきデント王国の国民は、今の国民ではない。
それでも、この地に住み続ける子孫に返すしか方法はないのだ。
他に訴える相手がいないのだから。
下を見る。
夜とはいえ広場にも人がいる。いきなり現れた光に驚いている。
だが、驚愕、というより恐怖するのはこれからだ。
「お前たちは馬鹿な祖先を恨め」
ただ、テオシント王国を略奪していなければ、この世に彼らは生きていなかったのだから。
「そして、その歴史を知らないお前たちも悪い」
俺はニヤリと笑う。
歴史を知っていれば、この魔法陣を改変して、大多数の国民は何も知らずに亡霊たちを成仏させることができたのだろうから。
元の住民を大虐殺した歴史など残しておきたくないのはわかる。ただの戦勝国家としてこの地を治めているとしたい気持ちも。
だが、それは俺には関係ない。
魔法陣を変化させる。
「テオシントの亡霊たちよ、今宵は宴を楽しめっ」
「おうっっ」
大音声が、きちんと鼓膜に響いた。
グジが恐ろしいほど時計塔の先端部分を抱きしめ縮こまっている。
黒いモヤから昇格したらしい。グジはもう周囲を見ようともしない。
上空に浮かんでいた亡霊たちは方々に散っていった。
彼らはフリント女王しか訴える人物がいなかったから、フリント女王の周囲にいただけだ。
訴える相手が山のようにいるのなら、一人一人確保していくだろう。
すぐに下が阿鼻叫喚だ。
時計塔の屋根は相当高い場所にあるのだが、叫び声が聞こえて来る。
数分も経たない内に街中から、いや、国中から響くことになるだろう。
「あ、貴方は何てことを」
フリント女王は屋根にへたり込んだ。
力を失い座っている。ドレスが汚れるのもどうでもいいらしい。
「ははは、本当に成仏させるのなら必要なことだ。悪霊になられても目覚めが悪い」
そして、飛んできた魔法の盾から俺は紙の束を受け取る。
そのままフリント女王に横流しする。
「はい、これ」
「、、、何かしら、この書類」
「この国にいた亡霊たちは歴史の証人だ。恨み辛み嘆きしか言わない者が大多数だが、ここにいる者のように歴史を語ることができる者も少なからずいる」
上空にいた亡霊は綺麗にこの場から去っていったが、元々屋根にいた数体の亡霊さんたちはそのままこの場にいる。
「今まで隠されていた真実の歴史ね」
「そして、姿はデント王国の国民には見えないが、ずっとそこにいた者たちだ。まだ女王の粛清を受けていない者で、悪辣なことをしているヤツらのことを詳細に書かせた」
魔法陣で姿を保っている亡霊である。
彼ら自身に力はないため、魔法の盾に口述筆記させた。
そう、彼らは恨み辛み嘆きを訴えるだけである。
直接的な危害を生きている人物に与えることはできない。
が、勝手に驚いて逃げようとして壁にぶつかる事例は多いようだ。
「、、、まだ粛清しろというの?」
「そりゃ、ヤツらにとってはライバルがいなくなって、今が儲け時になってしまっているからなあ。国家運営に支障が出ない程度に綺麗にしたらどうだ、せっかくなのだから」
「、、、リーフの方が女王にふさわしいわ」
「、、、いや、それはどうだろう」
女王にふさわしいかどうかを比較してしまうと、リーフはこの国の女王には向いていない。
この国では心優しい女王は食いものにされるだけだ。
「ま、宴は始まったばかりだ」
テオシント王国で王族や貴族であった者たちも、すべて同一に。
ウィト王国では彼らを特別に扱わない。
それがウィト王国が彼らを受け入れる代わりに出した条件だった。
国王や跡継ぎは王城で戦い亡くなった。
その時点で王族の責務など残っているだろうか。
逃げ延びた王族は、王族とはいえ国王の直系ではない者だ。
だからこそ、魔力が強い者が産まれずに、長い長い年月が過ぎた。
魔力の強い男児が産まれたとき期待された。
けれど、この子はデント王国に連れて行っても何も反応しなかった。
だから、捨てられた。
次に産まれたのが、さらに強い魔力を持つ女児だったのも影響している。
コレですべてが終わると彼らは考えたから、子供を産ませるという役割すらどうでも良くなったらしい。
生き残りの子孫にとって好機だったのが、デント王国の王妃も同時期に妊娠していた。
彼らは乳母に自分たちの手の者を入れた。すでにデント王国の王城内にも使用人として送り込まれていた者がおり、彼らの画策はうまくいった。
どちらも女児だったため、入れ替えるのは簡単だった。
テオシントの王族の末裔の方は赤髪だったので、魔法で黒髪にした程度だ。
デント王国の正統なる跡継ぎは、秘密裏に消された。
生存していて、後日出て来られても困るからだ。
そうは言っても誰かが隠れて育てているのでは、というのは現実にはなかなか難しい。
愛情もなく、仇である子供をどうして育てられるか。
それに子供には罪はないと言ってしまえば、彼らが今までしてきたことが無意味になるからだ。
テオシント王国を襲った者はすでに誰一人生きてはいないのだから。
時計塔の屋上。
星空は凄惨な姿をした亡霊たちに埋め尽くされている状況だ。
この風景に包まれていたくないのだけど。
「ただ、テオシント王国の生き残りの子孫は、少々思い違いをしていたようだ」
「何のこと?」
「デント王国は女性でも王位を継ぐ。ウィト王国では臨時的に女性が王位を継ぐことができるが、テオシント王国は代々男性だけが王位を継ぐ。テオシント王国の国王は男性しかありえない」
「昔の王国なのだから、仕方ないことじゃないの?頭固い国なんて、まだ女性は認めないという国があるわよ。反対に女王しか認めない国もあるのだから」
フリント女王はほんの少し怒りが冷めたらしい。
ツリ目で俺を睨んでいるままだが。
「フリント女王陛下はデント王国の女王でしかありえない。つまり、恨み辛み嘆くこのテオシント王国の亡霊たちを従えられるのは、女王ではなく国王でしかありえない。フリント女王陛下では役不足だということだ」
「そんなこと言っても、私は帝国のアルティ皇太子のように姿を変える魔法なんて使えないわ」
おおう、魔法とはいえ性別を変えようと?
亡霊のためにそこまで考えてくれるのか。
うん、自分でできることがないか、考えるのは悪いことではない。
「テオシント王国の亡霊たちを慰める国王の役は、すでに動いてくれている。というわけで、今回我々に与えられた役目はそこではない」
「私にも役目があるというの?生贄とか?」
「冗談がうまいな、フリント女王陛下。生贄なんて今さら必要ない。亡霊たちも数百年以上もこの地に縛られ、デント王国の民に何も告げずに去ることはできまいよ。何せ魔法陣の失敗で成仏もできずにこの国をさまよい続けなければならなかったのだから」
生贄が必要なら、この地にさまよい続けているコイツらで充分ではないか?
「では、お前たち、デント王国の国民に今までの恨み辛み嘆きを訴えて来い。俺では気の遠くなるほど長い時間待たせたが、訴える時間は有限だっ」
上空に浮かんでいる亡霊たちが歓喜する。
彼らはすでに事情を察しているのだろう。
「えっ、何っ。貴方は何をしようとしているのっ」
フリント女王は慌てるが。
俺は屋根の縁に立つ。
「お前たち、用意はいいなっ。あ、この時計塔にいる国外の人間には訴えるのやめてくれ。デント王国とは関係ないから、気絶する」
こくこくと頷く素直な亡霊たち。
すぐ近くの王城には、この国の貴族たちが招待されて舞踏会にいるから、訴える相手は事欠かない。
後ろにいるグジが抱きしめている時計塔の先端にヒビが入り始めてないか?
ここで気絶されると危険極まりない。
この屋根の角度じゃ転がっていってしまうからな。
「では、今度こそっ」
俺は魔力を高める。
時計塔を中心にして、広場に巨大な魔法陣が浮かび上がる。
暗い世界に光が走る。
それは広場だけには収まらない。淡い光がデント王国の国土を走る。
この魔法陣はデント王国一帯に及ぶ巨大なものだ。
国家繁栄。
あやふやな魔法を作ろうとしたがために、不完全なものを作ってしまった。
テオシント王国の国民を生贄にしたのにもかかわらず。
恨み辛み嘆きを本来受けるべきデント王国の国民は、今の国民ではない。
それでも、この地に住み続ける子孫に返すしか方法はないのだ。
他に訴える相手がいないのだから。
下を見る。
夜とはいえ広場にも人がいる。いきなり現れた光に驚いている。
だが、驚愕、というより恐怖するのはこれからだ。
「お前たちは馬鹿な祖先を恨め」
ただ、テオシント王国を略奪していなければ、この世に彼らは生きていなかったのだから。
「そして、その歴史を知らないお前たちも悪い」
俺はニヤリと笑う。
歴史を知っていれば、この魔法陣を改変して、大多数の国民は何も知らずに亡霊たちを成仏させることができたのだろうから。
元の住民を大虐殺した歴史など残しておきたくないのはわかる。ただの戦勝国家としてこの地を治めているとしたい気持ちも。
だが、それは俺には関係ない。
魔法陣を変化させる。
「テオシントの亡霊たちよ、今宵は宴を楽しめっ」
「おうっっ」
大音声が、きちんと鼓膜に響いた。
グジが恐ろしいほど時計塔の先端部分を抱きしめ縮こまっている。
黒いモヤから昇格したらしい。グジはもう周囲を見ようともしない。
上空に浮かんでいた亡霊たちは方々に散っていった。
彼らはフリント女王しか訴える人物がいなかったから、フリント女王の周囲にいただけだ。
訴える相手が山のようにいるのなら、一人一人確保していくだろう。
すぐに下が阿鼻叫喚だ。
時計塔の屋根は相当高い場所にあるのだが、叫び声が聞こえて来る。
数分も経たない内に街中から、いや、国中から響くことになるだろう。
「あ、貴方は何てことを」
フリント女王は屋根にへたり込んだ。
力を失い座っている。ドレスが汚れるのもどうでもいいらしい。
「ははは、本当に成仏させるのなら必要なことだ。悪霊になられても目覚めが悪い」
そして、飛んできた魔法の盾から俺は紙の束を受け取る。
そのままフリント女王に横流しする。
「はい、これ」
「、、、何かしら、この書類」
「この国にいた亡霊たちは歴史の証人だ。恨み辛み嘆きしか言わない者が大多数だが、ここにいる者のように歴史を語ることができる者も少なからずいる」
上空にいた亡霊は綺麗にこの場から去っていったが、元々屋根にいた数体の亡霊さんたちはそのままこの場にいる。
「今まで隠されていた真実の歴史ね」
「そして、姿はデント王国の国民には見えないが、ずっとそこにいた者たちだ。まだ女王の粛清を受けていない者で、悪辣なことをしているヤツらのことを詳細に書かせた」
魔法陣で姿を保っている亡霊である。
彼ら自身に力はないため、魔法の盾に口述筆記させた。
そう、彼らは恨み辛み嘆きを訴えるだけである。
直接的な危害を生きている人物に与えることはできない。
が、勝手に驚いて逃げようとして壁にぶつかる事例は多いようだ。
「、、、まだ粛清しろというの?」
「そりゃ、ヤツらにとってはライバルがいなくなって、今が儲け時になってしまっているからなあ。国家運営に支障が出ない程度に綺麗にしたらどうだ、せっかくなのだから」
「、、、リーフの方が女王にふさわしいわ」
「、、、いや、それはどうだろう」
女王にふさわしいかどうかを比較してしまうと、リーフはこの国の女王には向いていない。
この国では心優しい女王は食いものにされるだけだ。
「ま、宴は始まったばかりだ」
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