勇白回帰録

煙硝 -エンショウ-

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series1 学校生活

登校と謎

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~S視点~

10年前に追っていた夢は見ていますか長い黒髪は変わらずにいますか他の誰かを愛せていますかあの夏空の下... そんな声を聞いて目を覚ます。
「なんだ...夢か...」
暖かくなるとこの夢はよく見る。朝の支度を終えてあとはカバンを持つだけと言うときに玄関のチャイムが鳴った。親は二人とも仕事に出ているために応答できるのは自分しかいない。こんな朝に誰が来るのかと疑問に思いながら玄関のドアを開けると、レイの姿があった。あるはずのない記憶を思い出しながら、自分は用意をして家を出た。朝に見た気味の悪い夢を思い出していた。
「そういえばエスっていつも何か書いているけどあれは何がモチーフなの?」レイは聞いてきた。自分でもわからないのが事実だ。その時の直感で書いている。しかしどこか今の時代より少し遅い時代のことしか頭にパッと浮かばない。
仕方ないので自分は「だいたい昔のことかな。」と言ったが、過去に自分の思いつくようなことはないし、それに直感だからほとんどは理想とイメージで出来ている。
そんなうちに学校に着くと、適当に雑談しながら朝の時間を過ごした。そこで自分は気づいた。今日は絵を描くか小説を書く以外で時間を潰した初めての時だ。昔から落書きをしてはテレビやネットに出てくる言葉を調べて文に使ってと言う時間の潰し方をしたので人と話す能力が劣っていたはずなのに普通に話ができただけではなく初めて絵をやめてまで人と話したのだ。子供の頃に外を走り回って遊んでいたり女子の友達とおままごとをして遊んだ記憶が浮かぶ。しかしさっき言ったが昔から人と触れ合うことには疎かったはずなのにこんな楽しい記憶があるのはどうしてだろうか。


~レイ視点~

昨日は入学式でいい人見つけたから何か楽しいことはないかと思ってエスの後にこっそりついてったら、家が近かった!これは一緒に学校にいけそう。
家は確かここだったはずだから...でも今呼んでももう先に行ってるかも...まぁそんなことを考えても仕方がない!ピンポン押しちゃえ!
これからしばらくの対話と私の心の中の声を書いときます。生暖かい目したり冷たい視線送ったりしないでくださいね。それではどうぞ。
エス:「あれ?なんでボクの家知ってるの?」(あっ...やっば...なんか言い訳しなきゃ)
私:「君の友達から聞いたんだよ!あはは~(笑)」 (これできっと大丈夫...)
エス:「ボク友達いないけど?」 (あ、やっば終わった...なんとかして話逸らそう)
私:「とりあえず早く学校行かないと遅刻するよ!ね?」
エス:「って言ってもまだ1時間前だし学校まで500mもないよここ... まぁ早く行ったほうがいいから行くか。」(あー時計見てなかったけどなんとかなったー)
それからその時の緊張が響いて授業より前の記憶が完全に消えちゃった。 この調子で本当に仲良くなれるんだろうか...
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