11 / 11
第二章 Go down over the sky
空を駆け下りて
しおりを挟む
誰も彼も眠りに堕ちた夜、自分は文を打ち込んでいた。
そして打ち終わった。これで何も残らない。空を駈け下りたあの子を迎えに行くために、最後の身支度を始める。自分は覚悟を決めて準備に取り掛かった。
ロープを物かけに縛り付け、首にマフラーを巻く。「これでいいんだ。」自分は輪の形に結んだ紐に首をかけた。そして台からゆっくりと降りた。
ロープが首に巻きつく。それはまるで命を奪い取る大蛇の様だった。
「もし、あの頃の自分に戻って、好きなことを楽しめたら...」
この言葉が朦朧とする意識の中で聞こえた。
夢うつつ終わらぬ依存に気付いては倒れる前に気付く後悔
これが最後の遺言だった
go down over the sky
そして打ち終わった。これで何も残らない。空を駈け下りたあの子を迎えに行くために、最後の身支度を始める。自分は覚悟を決めて準備に取り掛かった。
ロープを物かけに縛り付け、首にマフラーを巻く。「これでいいんだ。」自分は輪の形に結んだ紐に首をかけた。そして台からゆっくりと降りた。
ロープが首に巻きつく。それはまるで命を奪い取る大蛇の様だった。
「もし、あの頃の自分に戻って、好きなことを楽しめたら...」
この言葉が朦朧とする意識の中で聞こえた。
夢うつつ終わらぬ依存に気付いては倒れる前に気付く後悔
これが最後の遺言だった
go down over the sky
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
0
この作品の感想を投稿する
1 / 3
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる