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第十二話 おはよう、おやすみ。また明日
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というわけでさっそく次の日、僕らは屋内温水プール施設にやってきた。ここは通常のプールだけでなく、流れるプールにウォータースライダーに温泉、宿泊施設まで兼ねているちょっとしたレジャー施設だ。
ああ、ちなみに『ゆこうゆこう湯の国へ~♪』のCMで知られる某スパリゾート施設ではない。都内の近場にあるもっと小規模なところだ。
施設内は、夏休み中ということもあってたくさんの家族連れでにぎわっていた。
親子が笑いあう幸せそうな姿を見ていると、僕たちの未来にその種類の幸せはないのだと突きつけられているようで無性につらくなった。
僕たちは普通じゃないから。だから、普通の人生を歩めない。でも、それでいいじゃないか。だって、僕のそばにはいつも、愛するルカがいる。それだけで十分じゃないか。
って、あれ? ルカはどこに? さっきまで一緒にプールサイドを歩いていた彼の姿を探す。すぐに走ってくる彼の姿を見つけて、
「あれ? その浮き輪」
「言うな」
僕を睨みつけてくる彼の耳はピンと立っていて、顔と瞳が羞恥に赤く染められていた。
ああ、ちなみに『ゆこうゆこう湯の国へ~♪』のCMで知られる某スパリゾート施設ではない。都内の近場にあるもっと小規模なところだ。
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僕たちは普通じゃないから。だから、普通の人生を歩めない。でも、それでいいじゃないか。だって、僕のそばにはいつも、愛するルカがいる。それだけで十分じゃないか。
って、あれ? ルカはどこに? さっきまで一緒にプールサイドを歩いていた彼の姿を探す。すぐに走ってくる彼の姿を見つけて、
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