16 / 181
ゲームのルール
第一の犠牲者①
しおりを挟む
「んじゃ、どうするよ。これから」
ボロボロの角机にもたれかかり、ロン毛で髭の男は言った。
角机の上に置かれていたブラウン管テレビは、みなさんご存じの通り、ふくよかで丸刈りの男によって床に蹴落とされていた。そして、さきほどまで画面に映っていた、このデスゲームの主催者であろううさ耳のついたピエロマスクの人物はもう、ブラウン管の画面の中にはいない。ジジジという音を立てて砂嵐が映されるのみだ。
「こういうときは、やっぱ自己紹介をしとくのがセオリーっしょ」
ジャージを着た若い男の発言に
「じゃあ、時計回りに自己紹介をしましょう! まずは俺から」
と仕切りだす学ランを着て眼鏡をかけた真面目そうな男の子。
「俺はやんねぇからな! こんなクソゲー!!」
ドン! と、苛立ちをぶつけるようにボロボロの角机に拳が振り下ろされる。突然の大きな音に心臓がバクバクしていると、拳の主は、先ほどからうさ耳ピエロマスクに食ってかかっていたふくよかで丸刈りの男だった。
彼は、彼のせいで床に置かれる羽目になってしまったブラウン管のテレビを踏みつけ、挑発するように声を荒げる。
「おい! 主催者のデブピエロ! 見てるんだろ!! 俺は参加しねぇからな! このクソゲー!!!」
『えー? やんないのー?』
さっきまで砂嵐だったブラウン管テレビの画面に、再びうさ耳ピエロマスクの姿が映し出された。
なるほど。たしかに、ふくよかで丸刈りの男が言うとおり、主催者がどこかで僕らを監視しているというのは事実のようだ。
「やんねぇよ、ばぁあああ~~~か!!」
『えぇー。困っちゃうなぁ』
「困ったらどうすんだよ?」
ふくよかで丸刈りの男の挑発に対し、うさ耳ピエロマスクはしばらく腕組みをして困ったジェスチャーをしていたが、
『う~ん、殺しちゃえ!』
爆発音がして、ふくよかで丸刈りの男の血と臓物があたりにまき散らされた。
ボロボロの角机にもたれかかり、ロン毛で髭の男は言った。
角机の上に置かれていたブラウン管テレビは、みなさんご存じの通り、ふくよかで丸刈りの男によって床に蹴落とされていた。そして、さきほどまで画面に映っていた、このデスゲームの主催者であろううさ耳のついたピエロマスクの人物はもう、ブラウン管の画面の中にはいない。ジジジという音を立てて砂嵐が映されるのみだ。
「こういうときは、やっぱ自己紹介をしとくのがセオリーっしょ」
ジャージを着た若い男の発言に
「じゃあ、時計回りに自己紹介をしましょう! まずは俺から」
と仕切りだす学ランを着て眼鏡をかけた真面目そうな男の子。
「俺はやんねぇからな! こんなクソゲー!!」
ドン! と、苛立ちをぶつけるようにボロボロの角机に拳が振り下ろされる。突然の大きな音に心臓がバクバクしていると、拳の主は、先ほどからうさ耳ピエロマスクに食ってかかっていたふくよかで丸刈りの男だった。
彼は、彼のせいで床に置かれる羽目になってしまったブラウン管のテレビを踏みつけ、挑発するように声を荒げる。
「おい! 主催者のデブピエロ! 見てるんだろ!! 俺は参加しねぇからな! このクソゲー!!!」
『えー? やんないのー?』
さっきまで砂嵐だったブラウン管テレビの画面に、再びうさ耳ピエロマスクの姿が映し出された。
なるほど。たしかに、ふくよかで丸刈りの男が言うとおり、主催者がどこかで僕らを監視しているというのは事実のようだ。
「やんねぇよ、ばぁあああ~~~か!!」
『えぇー。困っちゃうなぁ』
「困ったらどうすんだよ?」
ふくよかで丸刈りの男の挑発に対し、うさ耳ピエロマスクはしばらく腕組みをして困ったジェスチャーをしていたが、
『う~ん、殺しちゃえ!』
爆発音がして、ふくよかで丸刈りの男の血と臓物があたりにまき散らされた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる