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二日目
二日目:昼⑤
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生贄の間の扉を開けると、鳥頭は大声で泣きだした。
「待っててください、今助けてあげますから」
拘束具を外そうとする二階堂に
「みんなにこの姿を見られている時点で、もう助からないけどね~」
屑山は小馬鹿にした口調で言った。
「知ってて、放置したんですね」
なんて冷徹な男だ。彼がバリタチでなかったとしても、危険人物であることには変わりはない。この男――屑山は、人間の皮をかぶった、何かだ。僕は、嫌悪感をおさえきれずに彼のことを睨みつけると、
「生きてるんだからいいじゃ~ん」
飄々とした態度で返された。クズ野郎め。
しかし、鳥頭は全裸のM字開脚で椅子に拘束されているとはいえ、貞操帯をつけているから大事なところは隠れているんだな。
股間がすべて覆われているのは自分のを見て知っていたが、ケツの穴も隠れるのか。
僕は自分の尻を触る。薄いズボンの下は、素肌の尻だ。そういえば、猫多が途中で大便をしに部屋に戻ったな。特定の条件下でケツの穴が隠れる仕様になっているらしい。
「どうしよう……これ、はずれないんですけど」
二階堂が、半泣きで僕に助けを求めてきた。
「あ、ほんとだ……」
「えっ?」
しばらく流れる沈黙。そして、
「嫌だぁ゛ああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!! 助゛け゛て゛ぇ゛え゛えええ゛ええ゛!!!! このままここで餓死するなんて嫌だぁ゛ああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」
鳥頭は両手足を拘束された状態で、ツインテールを盛大に振り回しながら暴れ出した。
「安心するヨロシ。毎日ごはん持ってきてやるネ」
佐藤さん、そういうことじゃない。
「待っててください、今助けてあげますから」
拘束具を外そうとする二階堂に
「みんなにこの姿を見られている時点で、もう助からないけどね~」
屑山は小馬鹿にした口調で言った。
「知ってて、放置したんですね」
なんて冷徹な男だ。彼がバリタチでなかったとしても、危険人物であることには変わりはない。この男――屑山は、人間の皮をかぶった、何かだ。僕は、嫌悪感をおさえきれずに彼のことを睨みつけると、
「生きてるんだからいいじゃ~ん」
飄々とした態度で返された。クズ野郎め。
しかし、鳥頭は全裸のM字開脚で椅子に拘束されているとはいえ、貞操帯をつけているから大事なところは隠れているんだな。
股間がすべて覆われているのは自分のを見て知っていたが、ケツの穴も隠れるのか。
僕は自分の尻を触る。薄いズボンの下は、素肌の尻だ。そういえば、猫多が途中で大便をしに部屋に戻ったな。特定の条件下でケツの穴が隠れる仕様になっているらしい。
「どうしよう……これ、はずれないんですけど」
二階堂が、半泣きで僕に助けを求めてきた。
「あ、ほんとだ……」
「えっ?」
しばらく流れる沈黙。そして、
「嫌だぁ゛ああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!! 助゛け゛て゛ぇ゛え゛えええ゛ええ゛!!!! このままここで餓死するなんて嫌だぁ゛ああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」
鳥頭は両手足を拘束された状態で、ツインテールを盛大に振り回しながら暴れ出した。
「安心するヨロシ。毎日ごはん持ってきてやるネ」
佐藤さん、そういうことじゃない。
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