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二日目
二日目:生贄投票⑩
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「さっきどこまで話したっけ?」
先に口を開いたのは、屑山だった。
「あそうそう。筆川が生きてるのかどうか、だ。筆川が死んでいた場合、考えられるのは奴が狩人に守られたバリネコか、バリタチに襲われたかだ」
「さっきから思ってたけど、今その話、投票に関係あるか?」
猫多が口をはさむが
「話を遮るってことは、お前がバリタチなんだロ!」
佐藤の威嚇に
「違う! 俺はバリタチじゃない! バリタチはコイツだ!」
声を荒げた。屑山を指さしている人差し指が、動揺に震えている。命と尊厳がかかっているから冷静でいられないのは理解できるが、これは悪手だ。
「猫多さん、証拠はあるんですか?」
二階堂のツッコミに対しても
「うっ……ないが、とにかく怪しいだろ! こういうゲームでは、だいたい最初から場を支配しようとする奴が人狼側なんだ! コイツも初日から仕切ろうとしていた!!」
感情的になってしまう。
「それ、貴方の感想ですよね?」
第一回目の投票では狼狽えていた宇佐霧も、今では猫多を黒だと認識したようだ。
「ど~でもいいけど、はやく投票して~~~」
鳥頭が、退屈そうに爪のささくれを剝いている。
「じゃあ、みんなで順番に誰に投票したか言っていこう! 俺はお・ま・え!」
屑山は、にやにやしながら猫多を指さすと、ケタケタと楽しそうに笑う。僕の勘だけど、たぶんコイツは学生時代に人を虐めたことがある。
「ワサシも猫多ある」
「うちも」
そう言う二人は佐藤と鳥頭だ。どちらも屑山グループの人間だ。
「あの……俺もっす」
歯切れが悪そうに、宇佐霧は小さく手を挙げた。
「これで~半数がぁ、お前に入れたぁ~~」
ねっとりと発音しながら、口の端を吊り上げて屑山は猫多の元へとゆっくり歩いていく。
そして、あの椅子に座らされる恐怖に動揺して硬直する彼の胸ぐらを掴むと
「もうお前に四票入ってるぞ~~どうする? お・も・ら・し・くん。さっさとテメェがバリタチだって認めちまいなよ」
先に口を開いたのは、屑山だった。
「あそうそう。筆川が生きてるのかどうか、だ。筆川が死んでいた場合、考えられるのは奴が狩人に守られたバリネコか、バリタチに襲われたかだ」
「さっきから思ってたけど、今その話、投票に関係あるか?」
猫多が口をはさむが
「話を遮るってことは、お前がバリタチなんだロ!」
佐藤の威嚇に
「違う! 俺はバリタチじゃない! バリタチはコイツだ!」
声を荒げた。屑山を指さしている人差し指が、動揺に震えている。命と尊厳がかかっているから冷静でいられないのは理解できるが、これは悪手だ。
「猫多さん、証拠はあるんですか?」
二階堂のツッコミに対しても
「うっ……ないが、とにかく怪しいだろ! こういうゲームでは、だいたい最初から場を支配しようとする奴が人狼側なんだ! コイツも初日から仕切ろうとしていた!!」
感情的になってしまう。
「それ、貴方の感想ですよね?」
第一回目の投票では狼狽えていた宇佐霧も、今では猫多を黒だと認識したようだ。
「ど~でもいいけど、はやく投票して~~~」
鳥頭が、退屈そうに爪のささくれを剝いている。
「じゃあ、みんなで順番に誰に投票したか言っていこう! 俺はお・ま・え!」
屑山は、にやにやしながら猫多を指さすと、ケタケタと楽しそうに笑う。僕の勘だけど、たぶんコイツは学生時代に人を虐めたことがある。
「ワサシも猫多ある」
「うちも」
そう言う二人は佐藤と鳥頭だ。どちらも屑山グループの人間だ。
「あの……俺もっす」
歯切れが悪そうに、宇佐霧は小さく手を挙げた。
「これで~半数がぁ、お前に入れたぁ~~」
ねっとりと発音しながら、口の端を吊り上げて屑山は猫多の元へとゆっくり歩いていく。
そして、あの椅子に座らされる恐怖に動揺して硬直する彼の胸ぐらを掴むと
「もうお前に四票入ってるぞ~~どうする? お・も・ら・し・くん。さっさとテメェがバリタチだって認めちまいなよ」
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