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三日目
三日目:朝⑲
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屑山のその発言に、異を唱える者は誰もいなかった。
「じゃあ……あとは、バリネコと狩人が生きているのかを特定しないと……っすね」
と宇佐霧。
バリタチを吊るためには、まずバリネコを吊らないといけない。バリタチを先に吊ってしまえば、僕ら全員が――死ぬ。
「狩人は、もう割れている」
屑山が口を開いた。
「筆川で間違いないだろう」
「だろうね」
「そうっすね」
僕、宇佐霧も同意する。
林のスマホが何者かに抜き取られていると分かったとき、二日目の生贄投票の結果から、筆川が生きていることが確定した。
「一日目の犠牲者は、いなかったってことっすよね」
宇佐霧の発言に対して、屑山が頷く。
「ああ。一日目の晩、バリタチは筆川を襲った。そして、筆川の部屋はロックされていた。二日目以降、筆川が部屋から出てこないことを考えると、奴が狩人で間違いないだろう」
「そうだね。狩人以外、自室に籠城するメリットがない」
逆に言えば、狩人なら、自分のいる部屋を守れるから、部屋から出なければ確実に安全だ。
「まずいねぇ……。非常にまずい」
屑山は、額の左側を左手で撫でる。そして、頬、顎へと撫でながら、最後は口元を覆った。
「狩人が、機能していない」
「じゃあ……あとは、バリネコと狩人が生きているのかを特定しないと……っすね」
と宇佐霧。
バリタチを吊るためには、まずバリネコを吊らないといけない。バリタチを先に吊ってしまえば、僕ら全員が――死ぬ。
「狩人は、もう割れている」
屑山が口を開いた。
「筆川で間違いないだろう」
「だろうね」
「そうっすね」
僕、宇佐霧も同意する。
林のスマホが何者かに抜き取られていると分かったとき、二日目の生贄投票の結果から、筆川が生きていることが確定した。
「一日目の犠牲者は、いなかったってことっすよね」
宇佐霧の発言に対して、屑山が頷く。
「ああ。一日目の晩、バリタチは筆川を襲った。そして、筆川の部屋はロックされていた。二日目以降、筆川が部屋から出てこないことを考えると、奴が狩人で間違いないだろう」
「そうだね。狩人以外、自室に籠城するメリットがない」
逆に言えば、狩人なら、自分のいる部屋を守れるから、部屋から出なければ確実に安全だ。
「まずいねぇ……。非常にまずい」
屑山は、額の左側を左手で撫でる。そして、頬、顎へと撫でながら、最後は口元を覆った。
「狩人が、機能していない」
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