バリタチ人狼ゲーム

泥人形

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三日目

三日目:昼②

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 屑山は、目を少し細めた。苛立っているのか? それともお手並み拝見という表情か?

「単刀直入に言おう。僕は、君がバリネコなんじゃないかって疑ってる」
「えっ」

 屑山ではなく、宇佐霧が驚いた。りんちゃんは表情を変えなかったが、一瞬、焼きそばを食べる手が止まった。箸をおいて、ゆっくりと、僕の方を見る。

「へえ。何でかな?」
 屑山は余裕の笑みを見せた。




「お前は、二日目の投票で猫多をバリタチだと疑い、吊ろうとした。おかしいんだよ」
「それは、筆川が死んでいると思ったからだ。そして、死んでいるのなら筆川はバリネコだ。昨日ここで話した通りだろ。矛盾はなかったはずだ」

 屑山は反論した。そう、推理に矛盾はなかった。だが

「投票の時点では、筆川が生きている可能性があった。現に、僕らはあの時点で彼が生きているのか死んでいるのかの確証がなかった」
「だから、俺は猫多にカマをかけた」
「自分がバリタチだと『仮定した』猫多の反応という、そんな不確定要素に縋って、さらにまだ二日目で情報も出そろっていない中、お前はいきなりバリタチを殺りに行こうとした」

 りんちゃん、宇佐霧の視線が、僕と屑山に集中する。屑山は、まだ笑みを崩さない。

「なぜか。ゲームが長引いたら困るからだ。人数が減れば減るほど、自分がバリネコだと気づかれるリスクが上がるから。バリタチは全員殺さなくちゃ勝てない。僕らも、バリネコとバリタチ両方殺さなくちゃ勝てない。でも、お前はバリタチ一人殺すだけで勝てるからいいよなぁ~?」

 顎を上げる。煽って、見下して、反応を確かめろ。

「フッ」
 屑山は噴き出した。
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