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38話 生存者
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8月19日0500 宇多津港
宇多津港から丸亀湾に
辺り約2000人の自衛官が
上陸に成功した。
迫撃砲やミサイルが
飛んでいた事もあり街の
一部では煙が上がっていた。
港には殉職した自衛官や
敵の死体もあった。
すぐに火の手が
あがっている所も
あった。
消防車などがすぐに
来ない事からも
都市機能がすでに
麻痺している事が
窺えた。
街には人の気配を
感じなかった。
宇多津港を確保してから
一部の家屋には
ドアが破られて
荒らされており
明らかに強盗に入っている。
一般の方のご遺体などが
あるのを確認した。
倒れていたのは、
避難用のリュックを背負った
ままの女性だった
あまりにも凄惨だった。
「一般人に被害が
及ぶなんて分かりきってた
ことだろうが!!」
「政府が非常事態宣言を出すのが
遅すぎるんだよ!!クソ!!」
「四国には住民に
緊急避難マニュアルも用意されてないんだ
役所の連中じゃ対処なんて
できっこないのに!!」
住民の遺体を見て霞2曹が
激昂していた。
霞2曹の気持ちは分からない
訳ではなかった。
しかし、それにしては
犠牲者の数が少ないのが
気になった。
「宇多津の人たちは
どうなったんですかね?」
私が紀伊3尉に確認を取る。
「わかりません。
四国内の現状は敵が通信施設を
占領したので入ってきません
でしたから」
「とにかく何が
あるかわかりません
制圧後の上空警戒を
フェリーが到着したら
高機動車に乗って
機動展開ができます」
我々普通科の歩兵は
機械化歩兵だ。
高機動車や装甲車を使い
人員を機動展開するのが
本領である。
その時、前方の
道路から3台ほどの
陸自の高機動車が
現れる。
駐屯地に待機部隊として
残っていた中隊のものだ。
「紀伊3尉、あれって
駐屯地の生き残りなんじゃ!!」
私は思わず声を上げた。
高機動車は
我々の近くの駐車場に
停車した。
中から人員が
降りてくる。
18人ほどだ。
我々は互いに敬礼を
交わす。
「良かった!!
残留した中隊は全滅したと
聞いていました!!」
紀伊3尉が代表して
話しかける。
中年の陸曹が一歩
前に出て代表して話はじめる。
どうやら彼が指揮を
とっているようだ。
「3中隊の片山2曹です。
1中隊の紀伊3尉ですよね。
見知った顔が生きていて
ホッとしました」
「何があったのですか?
駐屯地には他に生き残りが
いるのですか?」
片山二曹は目線を下げた。
「我々は住民の避難誘導に
でていたので助かりました」
「我々も駐屯地に向かおうと
したのですが敵が防御を
固めていましたので多勢に無勢もあり
援軍を待っておりました」
「住民はどうなりましたか?」
「安心してください、
大半の住民は体育館などに
避難誘導を完了させています!」
片山2曹が力強く語った。
それはまだ自分達の
家族も生きているかもしれない
希望の光だった。
宇多津港から丸亀湾に
辺り約2000人の自衛官が
上陸に成功した。
迫撃砲やミサイルが
飛んでいた事もあり街の
一部では煙が上がっていた。
港には殉職した自衛官や
敵の死体もあった。
すぐに火の手が
あがっている所も
あった。
消防車などがすぐに
来ない事からも
都市機能がすでに
麻痺している事が
窺えた。
街には人の気配を
感じなかった。
宇多津港を確保してから
一部の家屋には
ドアが破られて
荒らされており
明らかに強盗に入っている。
一般の方のご遺体などが
あるのを確認した。
倒れていたのは、
避難用のリュックを背負った
ままの女性だった
あまりにも凄惨だった。
「一般人に被害が
及ぶなんて分かりきってた
ことだろうが!!」
「政府が非常事態宣言を出すのが
遅すぎるんだよ!!クソ!!」
「四国には住民に
緊急避難マニュアルも用意されてないんだ
役所の連中じゃ対処なんて
できっこないのに!!」
住民の遺体を見て霞2曹が
激昂していた。
霞2曹の気持ちは分からない
訳ではなかった。
しかし、それにしては
犠牲者の数が少ないのが
気になった。
「宇多津の人たちは
どうなったんですかね?」
私が紀伊3尉に確認を取る。
「わかりません。
四国内の現状は敵が通信施設を
占領したので入ってきません
でしたから」
「とにかく何が
あるかわかりません
制圧後の上空警戒を
フェリーが到着したら
高機動車に乗って
機動展開ができます」
我々普通科の歩兵は
機械化歩兵だ。
高機動車や装甲車を使い
人員を機動展開するのが
本領である。
その時、前方の
道路から3台ほどの
陸自の高機動車が
現れる。
駐屯地に待機部隊として
残っていた中隊のものだ。
「紀伊3尉、あれって
駐屯地の生き残りなんじゃ!!」
私は思わず声を上げた。
高機動車は
我々の近くの駐車場に
停車した。
中から人員が
降りてくる。
18人ほどだ。
我々は互いに敬礼を
交わす。
「良かった!!
残留した中隊は全滅したと
聞いていました!!」
紀伊3尉が代表して
話しかける。
中年の陸曹が一歩
前に出て代表して話はじめる。
どうやら彼が指揮を
とっているようだ。
「3中隊の片山2曹です。
1中隊の紀伊3尉ですよね。
見知った顔が生きていて
ホッとしました」
「何があったのですか?
駐屯地には他に生き残りが
いるのですか?」
片山二曹は目線を下げた。
「我々は住民の避難誘導に
でていたので助かりました」
「我々も駐屯地に向かおうと
したのですが敵が防御を
固めていましたので多勢に無勢もあり
援軍を待っておりました」
「住民はどうなりましたか?」
「安心してください、
大半の住民は体育館などに
避難誘導を完了させています!」
片山2曹が力強く語った。
それはまだ自分達の
家族も生きているかもしれない
希望の光だった。
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