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39話 火力
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8月19日0800 宇多津港
到着した時は夜の帳に
包まれていた空は
いつの間にか朝に
なっていた
残った敵がいないかを
確認したのちに到着した
フェリーに向かっていた。
高機動車に乗る為だ。
港に向かう道すがら、
紀伊三尉から報告を
受ける。
「高知、愛媛方面に
上陸した九州の水陸機動団二〇〇〇名は
敵を包囲殲滅したようですね」
「本当ですか!?」
我々は敵に逃げられたが
水陸機動団は上陸戦に特化している。
実戦では初運用のはずだが、その実力は
遺憾なく発揮されていた。
「徳島方面、特に鳴門は
大部隊常駐しており
敵が本格的に防御を固めているそうです
第一波一〇〇〇は上陸を断念しました」
「こちらに合流するそうです」
鳴門は鳴門大橋もある上に
大阪も近い。
本格的に防御を固めている。
という事は明らかに敵の主力は
近畿侵攻を見ていると考えて
間違いないだろう。
「紀伊三尉…それはやはり敵の狙いは
大阪なんじゃ」
「かもしれません、ですがいずれにしろ
我々は敵の部隊を分断殲滅しなければ
鳴門の大部隊を叩くことはできない
でしょう」
自国にも関わらず兵力不足なのだ。
仕方ない。
港には
味方の第二波が到着し始めていた。
8月19日0900 宇多津港
我々は到着したフェリーに乗り込み、高機動車に乗り込む。
フェリー内には高機動車の他に装甲車や
16式機動戦闘車などもあった。
出雲の偵察隊のものである。
「16式も乗ってるんですね」
私が紀伊3尉に問うた。
「16式はもともと
戦車が到着するまでに
機動展開するものですからね、
フェリーにも載せられます」
「装輪戦車・装輪装甲車は艦艇や
輸送機での輸送が容易なのが
メリットの一つとして導入されています」
我々は高機動車に乗り込んだ。
「0930より、善通寺駐屯地に
向け前進します。
今のうち銃の点検と弾薬の
装填をしておいてください」
高機動車内には事前に
渡されていた弾薬が
2000発ほど積まれていた。
我々は各自準備に
取り掛かった。
8月19日0930 宇多津港
我々は国道を
通って駐屯地に向かう。
一網打尽を避ける為に
複数のルートに分けて
進む事になった。
40分ほどで駐屯地には
着くだろう。
駐屯地に向かう
主要道路の一角に
装甲車とバリーケード、
土嚢を使い道路をふさぐように
防御陣地を作っていた。
敵は駐屯地周辺に簡易防御線を築き、
善通寺の入口を固めていた。
「紀伊3尉、あれは!!」
私が思わず助手席に
身を乗り出した。
「防御陣地ですね。
問題ありません。」
「こちらタイガー1。送れ」
紀伊3尉が無線でやり取りを
していた。
前方の高機動車が
道路の脇に停車し我々も
それにならった。
後方から1台の
16式機動戦闘車が到着し
敵の陣地にその砲身を
向けた。
「耳を塞いで!!」
紀伊3尉が叫んだと同時に
16式機動戦闘車の主砲が
火を噴いた。
戦車に準ずる火力だ。
爆風で高機動車の窓が震え、
胸の奥まで振動が突き刺さった。
敵の陣地は跡形もなく
吹き飛んだ。
到着した時は夜の帳に
包まれていた空は
いつの間にか朝に
なっていた
残った敵がいないかを
確認したのちに到着した
フェリーに向かっていた。
高機動車に乗る為だ。
港に向かう道すがら、
紀伊三尉から報告を
受ける。
「高知、愛媛方面に
上陸した九州の水陸機動団二〇〇〇名は
敵を包囲殲滅したようですね」
「本当ですか!?」
我々は敵に逃げられたが
水陸機動団は上陸戦に特化している。
実戦では初運用のはずだが、その実力は
遺憾なく発揮されていた。
「徳島方面、特に鳴門は
大部隊常駐しており
敵が本格的に防御を固めているそうです
第一波一〇〇〇は上陸を断念しました」
「こちらに合流するそうです」
鳴門は鳴門大橋もある上に
大阪も近い。
本格的に防御を固めている。
という事は明らかに敵の主力は
近畿侵攻を見ていると考えて
間違いないだろう。
「紀伊三尉…それはやはり敵の狙いは
大阪なんじゃ」
「かもしれません、ですがいずれにしろ
我々は敵の部隊を分断殲滅しなければ
鳴門の大部隊を叩くことはできない
でしょう」
自国にも関わらず兵力不足なのだ。
仕方ない。
港には
味方の第二波が到着し始めていた。
8月19日0900 宇多津港
我々は到着したフェリーに乗り込み、高機動車に乗り込む。
フェリー内には高機動車の他に装甲車や
16式機動戦闘車などもあった。
出雲の偵察隊のものである。
「16式も乗ってるんですね」
私が紀伊3尉に問うた。
「16式はもともと
戦車が到着するまでに
機動展開するものですからね、
フェリーにも載せられます」
「装輪戦車・装輪装甲車は艦艇や
輸送機での輸送が容易なのが
メリットの一つとして導入されています」
我々は高機動車に乗り込んだ。
「0930より、善通寺駐屯地に
向け前進します。
今のうち銃の点検と弾薬の
装填をしておいてください」
高機動車内には事前に
渡されていた弾薬が
2000発ほど積まれていた。
我々は各自準備に
取り掛かった。
8月19日0930 宇多津港
我々は国道を
通って駐屯地に向かう。
一網打尽を避ける為に
複数のルートに分けて
進む事になった。
40分ほどで駐屯地には
着くだろう。
駐屯地に向かう
主要道路の一角に
装甲車とバリーケード、
土嚢を使い道路をふさぐように
防御陣地を作っていた。
敵は駐屯地周辺に簡易防御線を築き、
善通寺の入口を固めていた。
「紀伊3尉、あれは!!」
私が思わず助手席に
身を乗り出した。
「防御陣地ですね。
問題ありません。」
「こちらタイガー1。送れ」
紀伊3尉が無線でやり取りを
していた。
前方の高機動車が
道路の脇に停車し我々も
それにならった。
後方から1台の
16式機動戦闘車が到着し
敵の陣地にその砲身を
向けた。
「耳を塞いで!!」
紀伊3尉が叫んだと同時に
16式機動戦闘車の主砲が
火を噴いた。
戦車に準ずる火力だ。
爆風で高機動車の窓が震え、
胸の奥まで振動が突き刺さった。
敵の陣地は跡形もなく
吹き飛んだ。
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