【完結】擦れた桜章~自衛官だった私は、牢獄から日本の終わりを記録する~

@ヤマト

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55話 夜襲

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8月20日0300 東かがわ防衛陣地

凄まじい振動と轟音と共に
目が覚めた。

戦闘靴の足音と
銃声が聞こえ私は
飛び起きた。

すぐに手元の
小銃を手に取り
周りを確認する為
天幕の外に出た。

外は火の海だった。

上を見ればドローンが
飛び回っており。

爆弾を落とされている。

後方からは光が敵陣に向けて
放たれている。

恐らくは特科だ。

「夜襲か!!くそったれが!!」

横を向けば倒れ死んでいる
陸自の隊員がいた。

知り合いでない事に
ホッとする。

炎と死にまみれた
最悪の目覚めだった。

急いで小隊と
合流しなければ
ならない。

私は担当する
防御陣地に向かった。

道中でいくつかの
ドローンを撃ち落とす。

周囲にはいくつかの
ドローンの残骸が
あった。

敵の死体はない。

ドローン事態は
制圧力はないので
まだ歩兵自体は侵入
していないということだ。

防御陣地に到着すると
既に応戦が始まっていた。

敵からの射線を切る為
私は匍匐前進をして
どうにか防衛陣地に
辿り着く。

そこには
既に霞2曹と2名の陸士が配置についており
敵と応戦している最中だった。

「霞!現状は!!?」

霞2曹が私に気づく。

「敵の夜襲だ!
敵数不明!!!
主攻撃か側攻かも
わからん!!!!!」

目の前で敵のZTQ-15Gが
側面からの対戦車ミサイルで
火を噴き上げて機能を停止する。

一番前に配置されていた
土嚢は破壊されており
前線を少し下げている事が
わかる。

見ればいくつかの
敵のZTQ-15G、11式105mm装輪突撃車が
破壊されていた。

夜間で視界が限られるこの状況なら、
装輪突撃車を前に出す判断も理解できた

夜陰とドローンの目を信じて、
強引に押してきている。

火力を発揮される前に
止めておきたい
装輪突撃車がここまで
くるということは
かなり押されているということだ。


「とにかく敵に消耗させろ!!」

敵の迫撃砲にさらされ
ドローンの爆撃にも晒され
防御陣地は崩壊していく。

身体の震えが砲撃によるものなのか
自分自身の震えなのかもわからなくなる程
攻撃は激しい。

戦場全体の視点は我々歩兵には
分からない。

少なくとも私の目から見える
現実としては


突破されるのは
時間の問題に
思えた

このまま耐え続ければどうなるのか、
誰にも分からなかった。
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