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97話 悪夢の終わり
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外では戦闘が起きていた。
だが、二人の再会の衝撃には
遠く及ばない。
私と霞2曹は泣いていた。
言葉はすぐに出なかった。
もう会える事はないと
そう思っていた。
だが、霞2曹は約束を果たした。
「すまん…本当に遅くなった」
霞2曹はそういうと私を
引き上げようとしたが
衰弱しきった私は立つ事さえ
ままならない。
霞2曹は衛生班を呼び
私を担架に乗せ移動する事に
なった。
霞2曹は付き添って
くれるようだった。
外を見ればすでに制圧は終わり。
捕まっていた元自衛官達は
解放されつつあるようだった。
自衛隊だけではなく
米軍の姿もあった。
状況はよくわからないが
どうやら良い方に転がっている
ようだ。
「霞……さっき
紀伊3尉に会ったよ」
霞2曹は少し驚いたようだったが
否定をするような事はせず
「そうか」とだけ答えた。
「私は……もう
死ぬところだったのだと思う。」
「紀伊3尉はきっとまた、
助けてくれたんだな……」
霞2曹は黙って天を見上げた。
空には雲一つなく
太陽が輝いていた。
「あの小隊長なら
死んでからもオレ達を見守って
くれていてもおかしくはねぇなぁ」
霞2曹はふと立ち止まった。
「俺もお前も死んだ仲間達に
胸を張って会えるような働きを
してきた」
「長門、生きていてくれて
ありがとう」
「会いにいくぞ。
お前の家族に。
皆、待っている」
私は力強く頷いた。
衛生車に乗せられ
私は施設から離れていく。
点滴を受けながら
私は静かに目を閉じる。
悪夢が
終わったのだ。
▼
病院のテレビには
玉金書記長とルー・ホ―ピンは失脚し
西日本新政府が風前の灯火で
ある事が伝えられていた。
東日本は再び内閣不信任決議を行い
まともな政治家が選ばれたようである。
国民は政治に対して投げやりな態度を
あらためて選挙に積極的になっている。
米国も日本との同盟を再検討し
霞2曹や私の名は東日本のプロパガンダに使われ
国民の戦争の認識を改め始めていた。
霞2曹の話では随分と佐藤の活躍があったらしい。
私はなくなった左腕を見つめる。
もう、戦える体ではなかった。
だが、日本が良い方向に向かってくれるのなら
私が犠牲になるくらい価値はあったのかも
しれない。
そう、信じたかった。
私は約一か月の間、
政治的な面もあり面会謝絶であった。
そして今日、ようやく家族との面会が
許された。
だが、二人の再会の衝撃には
遠く及ばない。
私と霞2曹は泣いていた。
言葉はすぐに出なかった。
もう会える事はないと
そう思っていた。
だが、霞2曹は約束を果たした。
「すまん…本当に遅くなった」
霞2曹はそういうと私を
引き上げようとしたが
衰弱しきった私は立つ事さえ
ままならない。
霞2曹は衛生班を呼び
私を担架に乗せ移動する事に
なった。
霞2曹は付き添って
くれるようだった。
外を見ればすでに制圧は終わり。
捕まっていた元自衛官達は
解放されつつあるようだった。
自衛隊だけではなく
米軍の姿もあった。
状況はよくわからないが
どうやら良い方に転がっている
ようだ。
「霞……さっき
紀伊3尉に会ったよ」
霞2曹は少し驚いたようだったが
否定をするような事はせず
「そうか」とだけ答えた。
「私は……もう
死ぬところだったのだと思う。」
「紀伊3尉はきっとまた、
助けてくれたんだな……」
霞2曹は黙って天を見上げた。
空には雲一つなく
太陽が輝いていた。
「あの小隊長なら
死んでからもオレ達を見守って
くれていてもおかしくはねぇなぁ」
霞2曹はふと立ち止まった。
「俺もお前も死んだ仲間達に
胸を張って会えるような働きを
してきた」
「長門、生きていてくれて
ありがとう」
「会いにいくぞ。
お前の家族に。
皆、待っている」
私は力強く頷いた。
衛生車に乗せられ
私は施設から離れていく。
点滴を受けながら
私は静かに目を閉じる。
悪夢が
終わったのだ。
▼
病院のテレビには
玉金書記長とルー・ホ―ピンは失脚し
西日本新政府が風前の灯火で
ある事が伝えられていた。
東日本は再び内閣不信任決議を行い
まともな政治家が選ばれたようである。
国民は政治に対して投げやりな態度を
あらためて選挙に積極的になっている。
米国も日本との同盟を再検討し
霞2曹や私の名は東日本のプロパガンダに使われ
国民の戦争の認識を改め始めていた。
霞2曹の話では随分と佐藤の活躍があったらしい。
私はなくなった左腕を見つめる。
もう、戦える体ではなかった。
だが、日本が良い方向に向かってくれるのなら
私が犠牲になるくらい価値はあったのかも
しれない。
そう、信じたかった。
私は約一か月の間、
政治的な面もあり面会謝絶であった。
そして今日、ようやく家族との面会が
許された。
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