かつて勇者のパーティだった剣士は無職のようです。

こーた

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第4章 竜 討伐

vs竜

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「ここですか…。」
「まぁ戦った形跡があるしな。」
そんな話をしている俺達の足元には勇敢に戦ったであろう多くの戦士の死体が転がっていた。
「ここで待ち伏せますか?」
「いや、そんな事しなくても歓迎してくれるみたいだぜ。」
本能でわかった。何か大きなものがこっちに近づいている事が。
「来たぞ。」
「…………デカくないですか?」
「……デカいな。」
まぁ確かに大きなものなのは分かってたよ?!でもさ、

竜王クラスが来るとは思わないでしょ。

「これあれだよ。結構竜の中でもボス的なあれだよ。」
「あれとしか言えてないじゃないですか。とりあえずクロトがあれしてる間に僕があれするんであれをあれしてください。」
見事に2人共テンパってる。俺ら普通に肩慣らし程度の気分で来てるから!!
「あれこっちに降りてきてないですか?」
「降りてきてるね。」
「「避けろぉぉぉ!!!」」

ドォォォン………

「確かこいつあれだな。このレベルはパーティにいた時もやったな。」
「あれですか?結構序盤の4人がかりでやっと倒せた…?」
「成長してるけど流石に2人はきついな…。」
「あの感じで送り出されてるんでやっぱ無理ですって帰れませんね。」
「…昨晩のご馳走が今では罠に見える…。」
「まぁ最初からアクセル全開でやりますか。」
「そうだな。」
そう言って俺は背中にある剣を取り出した。
この感じ懐かしいな。しばらく振ってないからな…。
「いきます!!」
「っしゃ!!」


まずエドが結界を張る。これでコイツは逃げられない。
俺はとにかく突っ込むだけだ。竜の筋肉の構造はシリラにパーティに入っていた頃教え込まれた。
「まずは翼のなんとかっていう筋肉!!」
名前までは覚えてねぇっつうの!!
俺は竜の背中に乗りそれっぽい場所に剣を突き入れる。
『ギャァァァァァァ!!』
「よっしゃ当たり!!」
「当てずっぽうだったんですか?!ってか撃ちますよ!どいてください!!」
俺は竜から飛び降りた。

「火の精よ…我が血肉を喰らいて力を成せ。豪爆炎ファイアブレス!!」

一般人がこんなものを唱えたところで何言ってんだこいつ程度だがエドが唱えてしまうとシャレにならない。この魔法が使えるのは片手で数えられる程度だろう。
これは術者が放った場所を中心に爆発の様な燃焼を起こす。
もちろん放った場所は竜本体。
「ってデカくねぇか?!」
どう考えても最後に見た時と威力がケタ違いだ。
「熱い熱い熱い!!!」
急いで逃げてもこれである。
『ギャァァァァァ!!』
「少しは手加減しろよ!!」
「そ、そこは臨機応変に対応してくださいよ!!」
「無茶言うな!!」
「とりあえずこっち来てください!剣の威力と身体能力を上げます!!」
エドの元に駆け寄る。
「お前マジで一発殴らせろ。」
「こいつ倒してから言ってください!来ますよ!
!」
「え?うおっ!!」
竜は俺らに尻尾を振り下ろしてきた。
「あっぶねぇ…。」
「落ち着いてる暇なんてないですよ!また来ます!!」
竜の口には轟々と燃え盛る炎。あんなの打つのかよ…。
俺らが身構えていると竜はその火の玉を上空に打ち上げた。
「「まさか……。」」
落ちてきたのはまさに炎の流星群。竜の使う魔法ではかなり威力が高い。
「魔法使えんのかよぉぉぉぉ!!!」
俺だって使えないのに…。
「クロトさん!こっちに!」

「聖なる光よ、全てのものを拒絶し我を守りたまえ。聖防御光壁シャインバリア!」

そこまで難易度は高くないが防御壁を作る魔法だ。
なんとか防いだがこの竜なかなか手強い…。

「どうする…?」
「いや、僕の予想だとそろそろ帰宅できている予定だったんですが…。」
「だよな…。俺も今頃あいつの頭切り落としてる予定だった。」


「「…ヤバくね?」」

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