かつて勇者のパーティだった剣士は無職のようです。

こーた

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第5章 引き金

調査

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「それは災難だったねぇ…」
一通り今までの事を話したらこの反応である。若干棒読みなのが気になるが…。
「で、君が魔王の娘と…。複雑ね!」
「おいなんで笑顔なんだ。」
「だってクレアちゃんかわいいじゃーん!羨ましいなー!」
「そっちかよ…。まぁ否定はしないけど。」
「ほらー!だからアルスにも、僕達結婚するんですーって言って流れで結婚しちゃえば良かったのに…」
「「ちょっとぉぉぉぉ?!」」
「クロトちゃんちょーラッキーじゃん。今までモテない人生送ってきてるんだから。」
「余計なお世話だ!!」
ほんとこの人は…



さて、シリさんも話にならなかったので…
「現場調査です。」
「勇者のパーティってまともなのいないのね」
そこはツッコンじゃいけない。
まずは知り合いに話聞いてそこから掘り下げてみるか…。
…この調査はいつ終わるんだ…


「ありがとうございましたー。」
「…全然成果ないじゃない。」
「仕方ないだろ。聞き込みするしか…。」
俺だって嫌だよ、報酬でねぇんだもん。
「わたし美味しいお菓子食べたいー…それをごろごろしながら食べたいー…そのまま寝たいー…」
「太るぞ。」
「……ん?」
「ハイゴメンナサイイマスグカッテキマス。」
「わたし宿で待ってるねー!」
この人はどこまで俺を振り回せば気が済むんだ…。
うちの姫さんが注文なさったのはとんでもない量の食料、お菓子なんかだ。
こんなの1人で食べるとか量多すぎるだろ…。もっと言うならこの量を1人で買いに行かせるあいつは悪魔か?
……………悪魔だね、うん。

「ある程度は買ったかな…。」
あと書かれてあったのは商品名ではなく洋菓子店の店名。
何を考えてるか分からんがとりあえず店に行って適当に買えば納得するだろう。
「えっと…これとこれと…あとこれを2つ下さい。」
「あ、あなたがクロトさんですか?」
俺の名前を知っていたのは洋菓子店の売り子の女の子だ。ちょうど年齢はクレアと同じくらいだろうか。
「こちら妹さんが予約なさってたものです。」
「予約…?」
「えぇ…なかなか可愛いことなさってますよ?」
そりゃ見物だな。あいつがか…。
「こちらのお代は頂いてますので…」
気が利くな、さすがクレアちゃん!



「ん、買ってきたぞ。」
「クロトクロトクロトクロト!!!」
なんだよぉ…褒めてやろうと思ったのに…。
「うぉっ?!どうしたんだよ…。」
追加注文ですか?今から行かせる気ですか。…もういいよ!!隣町でも買ってきてやる!!!

しかし、クレアの口から出た一言は隣町へお菓子を買いに行くよりも遥かに厄介な事件の始まりだった。



「クロト!この街魔物がいるよ!!」




…はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ?!!!!
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