ダレノセイ

ビーフシチュー

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ep9 謝罪

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結局俺らは一週間後また集まった。
やはり隠すのは最低だ。
友人として藤田の両親に謝罪に行くことにした。
詳細はわからないがどうして伊東にいたかぐらいは伝えるべきであり謝罪の一つもないもは藤田の友として最後の償いだと考えた。俺らばみんなで休みを合わせてみんなの地元青森県に向かった。
藤田の家は老舗の食堂を営んでいた。
3時ごろが空いてると思い
その時間に狙っていった。車中はとても静かで音楽の音車の発進音ぐらいの音しかなかった。窓から入る風の温度が曖昧なくらい緊張感に包まれていた。
それが当たり前だろう。
食堂の前に立ち裏口からみんなで一呼吸置いてチャイムを鳴らした。
ドアが開くと驚いた藤田の母が出てきた。俺らを覚えていたようで
暖かく迎えてくれた。
この暖かさが身に染みて冷たく感じた。
人数のお茶が出され母が昔話を始めた。
正直半分くらいしか内容は覚えていない。話しが途切れ沈黙が流れたのを逃さなかった。
「あの...藤田の」
母は遮った。「ほんとダメな子よね...
まともに顔もみないのに久々に見たと思ったらテレビの向こうで...」
「実は俺たち一緒に旅行してきたんです。その事実を伝えるために来ました。」「え?一緒にいたの?でもあの子は飲酒運転で事故を...」
「いいえ。飲んでいないんです。
俺らは飲んだんですけど酒が好きじゃないって言って飲んでません。」
「じゃあなんで事故を?」
「それは俺らもよく...いやコンビニに頼みものをしました。」
母はどこか安堵したようだ。
「そうなの。決して悪さはしてないのね。気持ちが晴れるわ。飲酒運転なんてバカ息子がって思ってたところよ。」
「すみません。俺らが頼まなかったら...」「いいのよ。最後の時はちょっとは楽しんでたみたいね。」
俺以外はホッとしていた。罵声を浴びるのを覚悟していたからだ。でも俺は違う。なぜホッとする。俺らは半分殺したんだ。
母が急かすように仕事と言って俺たちを追い出した。ドアを閉めた途端に
静かにすすり泣く音が聞こえた。
俺らは顔を合わせた。
自分の子が20代で亡くなったのだ。おやよりも先にだ。
逃げるように食堂を離れた。
駅に向かう途中吉岡が
「これからどうしよう」
みんなは「償いがわからないんだよな...」「藤田の分も生きるとか言っても俺たち半分加害者だぞ?」
「これ以上俺らは関わらないで罰を受け続けるしかないだろ」
この俺らの罪は隠し静かに
楽しみを自分で無くして生きていくと俺らは考えた。
それで償いのつもりだった。
人は醜い。いつも自分を正当化して逃げているばかりだ。妥協ばかりする俺らダメ人間いや。社会の底辺そのものだった。許されたからいいというものでは済まされないことなのだ。
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