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第12章 友の幸せの為に
第508話 ガッテン承知之助!
執事のケーニッヒさんに連行されたステフ様と別れて、もはや勝手知ったる我が家のように、俺達はリビングにやって来て寛いでいる。
「さてと、ケーニッヒさんが戻って来るまで、大福餅でも食べて待ってようか?」
「「はーい」」
「おっ!聞いた声だと思えばやっぱりナガクラ様じゃねぇですか、お久しぶりですねぇ♪」
むむっ?
リビングの奥の厨房に繋がるドアから出て来たのは、アリエス辺境伯家の料理長、セルジオのとっつぁんだ!
「セルジオのとっつぁーん!元気だった?」
「あっしは料理しか取り柄のねぇ馬鹿ですからね、具合が悪くなったって気付きやしませんぜ!ガハハハハハハハ!」
「違ぇねぇ、なんたっておやっさんは馬鹿だからな♪」
「「「おやっさんは馬鹿だ(笑)」」」
「てめぇら、師匠に向かって馬鹿と言いやがったな?」
「じっ、事実を言っただけだろうが!」
「おやっさんは料理馬鹿だ!」
「いや、普通の馬鹿か?」
「料理変態馬鹿だ!」
おおっ!
他の料理人さん達もやって来て以前と変わらず元気そう、っていうかこの喧嘩腰のやり取りは久しぶりに見るとテンション上がるぅ♪
「そうかそうか、確かに俺が料理馬鹿っつぅのは認めようじゃねぇか。だがな、お前らも料理人なら、口じゃなくててめぇの腕前でかかって来いや」
「望む所じゃねぇか!皆やっちまえ!」
「「「うぉー!!」」」
「ちったぁ根性見せろよ、クソ馬鹿共がぁーー!」
ドゴォッ!
「ぐはぁっ!」「げはぁっ!」「ごほぉっ!」「ひでぶっ!」
あぁ~
とっつぁんの豪快な一撃を喰らって、4人の料理人さん達が宙を舞っている。
っていうか
料理の腕前で勝負するんじゃなくて、なんで料理人が拳で勝負しとんねん!
「わっはっはっ、俺に挑むなんざ100年はぇーわ。おっと、ニィナ様、結婚おめでとうございます。たいした料理は作れねぇんですが、精一杯の持て成し料理を作らせて頂きます。」
「これはご丁寧に、ありがとうございます。」
「待て待てーい!2人ともこの状況で普通に挨拶するんはおかしいやろ!」
「ナガクラ様の言う状況っつぅのがよく分かりませんが、挨拶は大切でしょう?」
「いや、そうなんだけど、挨拶は大切なんだけども」
「とにかく挨拶は済ませちまいますね。
変わった服を着た姐さんは始めましてですね。あっしはここで料理長をしているセルジオと言います。以後お見知りおきを」
「私はヨウコと申します。スンスン、、、セルジオさん、我々が来るまでに何か作ってましたか?」
「おっと、いけねぇ!ちゃんと手は洗ったんですがね、臭かったですか?」
「いいえ、これは稲荷寿司に合う美味しい食べ物の匂いです!」
「ほぉ~、姐さんは鼻が良いんですねぇ、ちょいと待ってて下さい」
ヨウコさんの油揚げに対する愛はブレ無いねぇ。
だがしかし
アリエス辺境伯領は辛い料理が名物として発展して欲しいから、教えた料理も唐辛子を使った辛いものばかりだったはず。
にも関わらず稲荷寿司に合うという事は、和風の料理が偶然出来たのかな?
「お待たせしやした、コレです。」
むむっ!
セルジオのとっつぁんが赤紫色の何かを皿に乗せて戻って来た。
これはいったい、、、
「スンスン、パクッと、、これは、しば漬けやん!」
「「「しばづけ?」」」
とっつぁん、ヨウコさん、ニィナが仲良く首をかしげてしまったけど、しば漬けはまだ出した事無かったか。
だけど、とっつぁんが持って来たコレは間違い無く、ナスとキュウリのしば漬けだ!
「梅酢に野菜を浸けて作る漬け物の事を『しば漬け』と言います。」
「くぅー!オリジナル料理として自信があったんですが、やっぱりナガクラ様は知ってやしたか。
新しい保存食を作ろうと試しに梅干しの汁に浸けたんですがね、これがまぁ上手い事行きやして、あっしはピクルスより好きですね♪」
前回来た時に甕に入れられて放置されていた、豆板醤、梅干し、ピクルスの3つを偶然見付けたからレシピを教えたんだけど
俺のイチオシは豆板醤を使った料理だったのに、まさか梅干しの汁を使うとは思わなかった。
これは、とっつぁんオリジナル料理としてレシピ登録しても良いだろう。
「ナガクラ様、私の本能がしば漬けは稲荷寿司に凄く合うと言っています!
なのに今まで食卓に無かったのは何故ですか?」
「単純に俺もお母さんも稲荷寿司には紅ショウガが好きだっただけだね。細かく刻んで酢飯に混ぜる方法もあるし、太巻き寿司の具としても美味しいよ」
「おおっ!そんなに沢山、、、セルジオさん、しば漬けをあるだけ譲って下さい!対価はそうですねぇ、、、」
「ナガクラ様の連れから対価なんて貰えませんぜ。こんなので良ければ幾らでも持ってって構いやせん。
その代わりと言っちゃあ図々しいお願いなんですが、新しい保存食を教えて頂けねぇかと。保存食は需要が増える事はあっても減る事は無いと思うんで」
「元々とっつぁんには料理を教える約束をしてたから構わないよ。
せっかくだし今からしば漬けを使った簡単な料理を作るよ。手伝って貰って良い?」
「ガッテン承知でさぁ!お前らいつまで寝てやがる、仕事の時間だ!」
「「「「ガッテン承知之助!」」」」
わぁお!
とっつぁんに殴り飛ばされて床で寝ていた料理人さん達が起き上がって、、、
なんかパワーアップしてる?
まっ、パワーアップしたら料理を作るスピードが早くなりそうだから、問題無し!
いざ
レッツしば漬け料理♪
つづく。
「さてと、ケーニッヒさんが戻って来るまで、大福餅でも食べて待ってようか?」
「「はーい」」
「おっ!聞いた声だと思えばやっぱりナガクラ様じゃねぇですか、お久しぶりですねぇ♪」
むむっ?
リビングの奥の厨房に繋がるドアから出て来たのは、アリエス辺境伯家の料理長、セルジオのとっつぁんだ!
「セルジオのとっつぁーん!元気だった?」
「あっしは料理しか取り柄のねぇ馬鹿ですからね、具合が悪くなったって気付きやしませんぜ!ガハハハハハハハ!」
「違ぇねぇ、なんたっておやっさんは馬鹿だからな♪」
「「「おやっさんは馬鹿だ(笑)」」」
「てめぇら、師匠に向かって馬鹿と言いやがったな?」
「じっ、事実を言っただけだろうが!」
「おやっさんは料理馬鹿だ!」
「いや、普通の馬鹿か?」
「料理変態馬鹿だ!」
おおっ!
他の料理人さん達もやって来て以前と変わらず元気そう、っていうかこの喧嘩腰のやり取りは久しぶりに見るとテンション上がるぅ♪
「そうかそうか、確かに俺が料理馬鹿っつぅのは認めようじゃねぇか。だがな、お前らも料理人なら、口じゃなくててめぇの腕前でかかって来いや」
「望む所じゃねぇか!皆やっちまえ!」
「「「うぉー!!」」」
「ちったぁ根性見せろよ、クソ馬鹿共がぁーー!」
ドゴォッ!
「ぐはぁっ!」「げはぁっ!」「ごほぉっ!」「ひでぶっ!」
あぁ~
とっつぁんの豪快な一撃を喰らって、4人の料理人さん達が宙を舞っている。
っていうか
料理の腕前で勝負するんじゃなくて、なんで料理人が拳で勝負しとんねん!
「わっはっはっ、俺に挑むなんざ100年はぇーわ。おっと、ニィナ様、結婚おめでとうございます。たいした料理は作れねぇんですが、精一杯の持て成し料理を作らせて頂きます。」
「これはご丁寧に、ありがとうございます。」
「待て待てーい!2人ともこの状況で普通に挨拶するんはおかしいやろ!」
「ナガクラ様の言う状況っつぅのがよく分かりませんが、挨拶は大切でしょう?」
「いや、そうなんだけど、挨拶は大切なんだけども」
「とにかく挨拶は済ませちまいますね。
変わった服を着た姐さんは始めましてですね。あっしはここで料理長をしているセルジオと言います。以後お見知りおきを」
「私はヨウコと申します。スンスン、、、セルジオさん、我々が来るまでに何か作ってましたか?」
「おっと、いけねぇ!ちゃんと手は洗ったんですがね、臭かったですか?」
「いいえ、これは稲荷寿司に合う美味しい食べ物の匂いです!」
「ほぉ~、姐さんは鼻が良いんですねぇ、ちょいと待ってて下さい」
ヨウコさんの油揚げに対する愛はブレ無いねぇ。
だがしかし
アリエス辺境伯領は辛い料理が名物として発展して欲しいから、教えた料理も唐辛子を使った辛いものばかりだったはず。
にも関わらず稲荷寿司に合うという事は、和風の料理が偶然出来たのかな?
「お待たせしやした、コレです。」
むむっ!
セルジオのとっつぁんが赤紫色の何かを皿に乗せて戻って来た。
これはいったい、、、
「スンスン、パクッと、、これは、しば漬けやん!」
「「「しばづけ?」」」
とっつぁん、ヨウコさん、ニィナが仲良く首をかしげてしまったけど、しば漬けはまだ出した事無かったか。
だけど、とっつぁんが持って来たコレは間違い無く、ナスとキュウリのしば漬けだ!
「梅酢に野菜を浸けて作る漬け物の事を『しば漬け』と言います。」
「くぅー!オリジナル料理として自信があったんですが、やっぱりナガクラ様は知ってやしたか。
新しい保存食を作ろうと試しに梅干しの汁に浸けたんですがね、これがまぁ上手い事行きやして、あっしはピクルスより好きですね♪」
前回来た時に甕に入れられて放置されていた、豆板醤、梅干し、ピクルスの3つを偶然見付けたからレシピを教えたんだけど
俺のイチオシは豆板醤を使った料理だったのに、まさか梅干しの汁を使うとは思わなかった。
これは、とっつぁんオリジナル料理としてレシピ登録しても良いだろう。
「ナガクラ様、私の本能がしば漬けは稲荷寿司に凄く合うと言っています!
なのに今まで食卓に無かったのは何故ですか?」
「単純に俺もお母さんも稲荷寿司には紅ショウガが好きだっただけだね。細かく刻んで酢飯に混ぜる方法もあるし、太巻き寿司の具としても美味しいよ」
「おおっ!そんなに沢山、、、セルジオさん、しば漬けをあるだけ譲って下さい!対価はそうですねぇ、、、」
「ナガクラ様の連れから対価なんて貰えませんぜ。こんなので良ければ幾らでも持ってって構いやせん。
その代わりと言っちゃあ図々しいお願いなんですが、新しい保存食を教えて頂けねぇかと。保存食は需要が増える事はあっても減る事は無いと思うんで」
「元々とっつぁんには料理を教える約束をしてたから構わないよ。
せっかくだし今からしば漬けを使った簡単な料理を作るよ。手伝って貰って良い?」
「ガッテン承知でさぁ!お前らいつまで寝てやがる、仕事の時間だ!」
「「「「ガッテン承知之助!」」」」
わぁお!
とっつぁんに殴り飛ばされて床で寝ていた料理人さん達が起き上がって、、、
なんかパワーアップしてる?
まっ、パワーアップしたら料理を作るスピードが早くなりそうだから、問題無し!
いざ
レッツしば漬け料理♪
つづく。
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