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第5章 いつかの為に
第72話 ワイン
「オリビエさんお話というのはなんでしょうか?」
「先程ウチのに聞きました。お酒を造るそうですね、どうして私に相談してくれないんですか!!」
おぅふ、まさかドワーフが酒を飲むだけでなく造る方にも興味があったとは
「申し訳ありません、タイミングよく親方さんが来たんで相談しただけなんですけどね、あはははは(汗)
コレなんてどうでしょう。これも造りたいと思っている酒なんですけど、残念ながらこの辺りで原料となる作物が無いので今のところ造れないのですが(汗)」
俺が収納から取り出したのは日本産の赤ワインと白ワイン、どちらも同じメーカーで3000円程度の物だがお値段以上に旨いと俺は思っている。
赤ワインは普通に我が家の食事でも出しているが白ワインはまだ出していない
ワインよりビールの方が人気だったので出すタイミングがなかったんだ。
この世界にもワインはある。でも異常に酸っぱくてクソ不味い物しかない
料理の発展が遅いからか、酒の技術もあまり発展してないと思われる
白ワインは赤ワインとは異なる種類のブドウで造られ、皮と種を取り除かないといけない
料理の発展が遅いこの世界で、そんな発想をしたり面倒な事をする奴がいるとは思えない
もし白ワインがあったとしても街で気軽に買える値段での販売は無理だろう。
「この透き通った物はやはりお酒なのよね?」
「ええ、濃い色の方を赤ワイン、透き通った方を白ワインと呼んでいます、とりあえず試飲してみて下さい」
「それでは頂くわね、、んぐんぐ、、なっ?!シンさんこれは本当にワインなの?酸味も渋味も殆ど無いなんて・・・」
「味に関しては先人達の努力に感謝ですね♪先程も言った通りこの辺りにはワインに適したブドウがありません
なのでブドウ畑を作る所からと思ってたんですけど、畑にする土地も人手も無いのでワイン造りは全く進んでいません」
「シンさんならこれと同じ品質のワインが造れると?」
「ワイン造りは初めてなので絶対出来るとは言えません、ですが今流通しているワインより美味しいワインを造る自信はあります!」
「そうなのね、、、」
あれ?
おかしいなオリビエさんが頭を抱えて悩んでいる
この光景よく見るんだが何故だ?!
確かに俺が出したワインは、この世界の人にとって革新的で衝撃的な味だろうけど、それで頭を抱えて悩むのは違うと思う
「オリビエさん大丈夫ですか?」
「ええ大丈夫よ、シンさんから貰ったウィスキーは最高に美味しかったわ、そしてどうやら私はその最高に美味しい味に浮かれてしまっていたようね
冷静に考えればあれほど美味しいお酒を持っているなんて普通ではないもの
そして今飲んだワインも美味しさの余り飲み干すのが勿体ないと思ってしまったわ、
そんな貴重なお酒を沢山持っていてしかも無料で試飲させるなんて
シンさんあなた本当は他国の王族とか貴族ではないの?」
「あぁ~、それ親方さんにも言われたんですけどね、俺が貴族ならウィスキーを10倍くらいに薄めて売りまくってますよ(笑)
それに俺は旨い酒が飲みたいだけで、酒で儲けは考えてないんです」
「ふふっ、それでも貴族には高値で売れるでしょうけどね、いいわ細かい事を気にしている場合ではないようね
ワインは私に任せて頂戴!畑があればブドウを育てられるのよね?」
「えっ?ええ、種か苗を仕入れるので出来ますけど」
何故だろう、急に話がグイグイ進んでいくのだが(汗)
「なんだか驚いているみたいね、でもその原因はシンさんにあるのよ
今までは酒場のエールとワインで満足だったのよ、でもシンさんに差し入れて貰ったエールを飲んでから、酒場でよくあんな不味い物を飲んでいたなと思ったわ
ウチの工房では酒場に行く者がいなくなったわ、もう普通のお酒では満足出来ないのよ(泣)
シンさんが自分でお酒を造ろうとしてたのならもっと早く相談して欲しかったわね、一刻も早く美味しいお酒を造らないと命に係わるかもしれないわ!」
そんな大袈裟、、、でも無いのか?
ドワーフならマジで酒が原因で戦争しそうだもんな
もしかしたら俺はとんでもない事をしているのではなかろうか?
急に凄い不安になってきたわ(汗)
俺は早急に工房に酒を差し入れに行こうと、心に誓うのだった。
つづく。
「先程ウチのに聞きました。お酒を造るそうですね、どうして私に相談してくれないんですか!!」
おぅふ、まさかドワーフが酒を飲むだけでなく造る方にも興味があったとは
「申し訳ありません、タイミングよく親方さんが来たんで相談しただけなんですけどね、あはははは(汗)
コレなんてどうでしょう。これも造りたいと思っている酒なんですけど、残念ながらこの辺りで原料となる作物が無いので今のところ造れないのですが(汗)」
俺が収納から取り出したのは日本産の赤ワインと白ワイン、どちらも同じメーカーで3000円程度の物だがお値段以上に旨いと俺は思っている。
赤ワインは普通に我が家の食事でも出しているが白ワインはまだ出していない
ワインよりビールの方が人気だったので出すタイミングがなかったんだ。
この世界にもワインはある。でも異常に酸っぱくてクソ不味い物しかない
料理の発展が遅いからか、酒の技術もあまり発展してないと思われる
白ワインは赤ワインとは異なる種類のブドウで造られ、皮と種を取り除かないといけない
料理の発展が遅いこの世界で、そんな発想をしたり面倒な事をする奴がいるとは思えない
もし白ワインがあったとしても街で気軽に買える値段での販売は無理だろう。
「この透き通った物はやはりお酒なのよね?」
「ええ、濃い色の方を赤ワイン、透き通った方を白ワインと呼んでいます、とりあえず試飲してみて下さい」
「それでは頂くわね、、んぐんぐ、、なっ?!シンさんこれは本当にワインなの?酸味も渋味も殆ど無いなんて・・・」
「味に関しては先人達の努力に感謝ですね♪先程も言った通りこの辺りにはワインに適したブドウがありません
なのでブドウ畑を作る所からと思ってたんですけど、畑にする土地も人手も無いのでワイン造りは全く進んでいません」
「シンさんならこれと同じ品質のワインが造れると?」
「ワイン造りは初めてなので絶対出来るとは言えません、ですが今流通しているワインより美味しいワインを造る自信はあります!」
「そうなのね、、、」
あれ?
おかしいなオリビエさんが頭を抱えて悩んでいる
この光景よく見るんだが何故だ?!
確かに俺が出したワインは、この世界の人にとって革新的で衝撃的な味だろうけど、それで頭を抱えて悩むのは違うと思う
「オリビエさん大丈夫ですか?」
「ええ大丈夫よ、シンさんから貰ったウィスキーは最高に美味しかったわ、そしてどうやら私はその最高に美味しい味に浮かれてしまっていたようね
冷静に考えればあれほど美味しいお酒を持っているなんて普通ではないもの
そして今飲んだワインも美味しさの余り飲み干すのが勿体ないと思ってしまったわ、
そんな貴重なお酒を沢山持っていてしかも無料で試飲させるなんて
シンさんあなた本当は他国の王族とか貴族ではないの?」
「あぁ~、それ親方さんにも言われたんですけどね、俺が貴族ならウィスキーを10倍くらいに薄めて売りまくってますよ(笑)
それに俺は旨い酒が飲みたいだけで、酒で儲けは考えてないんです」
「ふふっ、それでも貴族には高値で売れるでしょうけどね、いいわ細かい事を気にしている場合ではないようね
ワインは私に任せて頂戴!畑があればブドウを育てられるのよね?」
「えっ?ええ、種か苗を仕入れるので出来ますけど」
何故だろう、急に話がグイグイ進んでいくのだが(汗)
「なんだか驚いているみたいね、でもその原因はシンさんにあるのよ
今までは酒場のエールとワインで満足だったのよ、でもシンさんに差し入れて貰ったエールを飲んでから、酒場でよくあんな不味い物を飲んでいたなと思ったわ
ウチの工房では酒場に行く者がいなくなったわ、もう普通のお酒では満足出来ないのよ(泣)
シンさんが自分でお酒を造ろうとしてたのならもっと早く相談して欲しかったわね、一刻も早く美味しいお酒を造らないと命に係わるかもしれないわ!」
そんな大袈裟、、、でも無いのか?
ドワーフならマジで酒が原因で戦争しそうだもんな
もしかしたら俺はとんでもない事をしているのではなかろうか?
急に凄い不安になってきたわ(汗)
俺は早急に工房に酒を差し入れに行こうと、心に誓うのだった。
つづく。
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