【完結】テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~

永倉伊織

文字の大きさ
139 / 661
第7章 キャラバンシティ

第121話 邂逅 その2

神獣フェンリルの突然の登場により

ついに創造神様の言ってた『あの子』が、伊勢神幸子という名前の人だと判明した。


サチコ・イセガミ

少し前に我が家を飲食店と間違えて来た人だろう

随分と可愛らしい見た目のフェンリルだったが、神獣というだけあって会話が可能で意志疎通が出来るのはありがたい

伊勢神幸子の守護と俺の保護が使命らしいので、これからお世話になります。




そして現在

フェンリルはスミレに抱えられて仲良く夕食が出来るのを待っている、どうやら唐揚げが食べたいみたいだ

それはいいけど

使命はどうしたフェンリル!

その事をこっそり聞いたら、さっちゃんに危害を加えられそうなのはこの街には2人しか居ないから心配無用だそうで、ニィナとケイトを見ながら言われてしまった。

それならまぁ良いか、しかし伊勢神さんは強いんだな、異世界テンプレの勇者召喚をされたのかな?

フェンリルが心配無用だって言うんだから今は夕食を楽しもう♪


「みんなお待たせ、ナポリタンの麺は、ケイトちゃんとメリルちゃんがうどん、カスミちゃんとスミレちゃんが中華麺、シンさんとニィナちゃんはパスタで良かったかしら?」

「はい、ありがとうございます。3種類も作って貰ってお疲れ様です」

「みんなが手伝ってくれたからそうでも無いわよ、唐揚げは熱いから気を付けてね」

「それじゃあ食べようか、いただきます」

「「「「「「いただきます」」」」」」

「わん♪」

「この茶色いのが唐揚げ?初めての料理だね、あーんっ、、あぢっ!はふはふ、はふはふ、これ鳥肉なのに汁が凄い出て旨いよ!まさかダンナ以外でこんな美味しいの作れる人が居るなんてなぁ」

「ふふっ、ケイトちゃんありがとう♪シンさんとは同じ国の出身だからじゃないかしら」

「そう言えば、おにいちゃんって他の国から来たんだよね、遠い所なの?」

「そうだね、俺が両親と国を出たのはまだ幼い頃で詳しく覚えて無いんだけど、大陸の東端から船で海を何日も行った所にある島国らしいよ」


俺がメリルに話したのは、事前にお藤さんと打ち合わせて決めた作り話だ

こんな事を考えたのには勿論理由がある、俺はお藤さんと同じ転生者だと思うけど、気付いた時には森の中に居て既に20歳だった

転生したのなら、この世界で生きてきた20年の人生がある筈なのだが全く記憶に無い

前世の記憶が蘇ったショックで記憶が無くなったのだろうか?

お藤さんは前世の記憶も、この世界での記憶もちゃんと両方あるらしいのだが・・・

そういう事情から俺は他国の出身っていう事にしてるけど、いつまでも詳しい事を言わないのは不自然だから

幼い頃に家族と国を出て移民として山村に住んでたけど、国の場所は分からず帰れないって設定だ

以前サウスビーチの図書室でこの国の地図を見たがかなり大雑把な物だった、ましてや海なんてリヴァイアサンが支配してるから危険とか書いてあったし

もしかしたら何処かに伊能忠敬のような人が居て正確な地図が存在するかもしれないけど

国を出たのが15年以上前っていう設定だから、小さな島国ならリヴァイアサンに沈められて消えた事にすればいいだろう



「へぇー、ダンナって島国の出身なのか、てっきりマ国出身かと思ってたんだけどなぁ」

「魔国?」

「北の大国って呼ばれてるよ、行った事は無いから詳しく知らないんだけど、マ国製の魔道具は性能が良いんだ、ダンナが色々知ってるのもマ国出身だからだと思ったんだよ」

「そんな国があんのか、快適な生活の為に魔道具は欲しいな」


しかし魔国って、魔族が居るんじゃ無いだろうな?

勇者が居るなら魔王が居てもおかしくは無さそうだけど・・・

今の所、魔王とか魔族の話とか聞かないけど、魔王も案外平和主義者だったりしてな(笑)


「わふ!わふ!わふ!わふ!」


なんだ?緊急事態か?!

急にフェンリルが、「わふ!わふ!」言い出したから何事かと思ったんだけど

食べた唐揚げが熱くて「はふはふ」しているだけだった、とても紛らわしい

神獣も熱い物を食べると「はふはふ」するんだな(笑)




『コンコン』

「会長居るかーい?ヘレンだよ開けとくれー!」


女将さんか、この時間に来るって事は何かあったんだろうか?


「はーい、今開けますよー、、、『ガチャ』女将さんこんばんは」

「悪いねこんな時間に、ちょいと会って欲しい子が居てね、ほらサチコさんこの人が会長だよ」

「はっ、初めまして、サチコ・イセガミと申します!」

「初めまして、シンと申します、ここじゃあれなんで中にどうぞ」

「それじゃあ、おじゃまするよ~」

「おじゃま致します。」




ついに来たか、サチコ・イセガミ

この時を待っていたぞ!





つづく。

あなたにおすすめの小説

異世界ママ、今日も元気に無双中!

チャチャ
ファンタジー
> 地球で5人の子どもを育てていた明るく元気な主婦・春子。 ある日、建設現場の事故で命を落としたと思ったら――なんと剣と魔法の異世界に転生!? 目が覚めたら村の片隅、魔法も戦闘知識もゼロ……でも家事スキルは超一流! 「洗濯魔法? お掃除召喚? いえいえ、ただの生活の知恵です!」 おせっかい上等! お節介で世界を変える異世界ママ、今日も笑顔で大奮闘! 魔法も剣もぶっ飛ばせ♪ ほんわかテンポの“無双系ほんわかファンタジー”開幕!

異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日
ファンタジー
交通事故に巻き込まれて、異世界に転移した拓(タク)と浩司(コウジ) そこは、剣と魔法の世界だった。 2千年以上昔の勇者の物語、そこに出てくる勇者の遺産。 新しい世界で遺跡探検と異世界料理を楽しもうと思っていたのだが・・・ 気に入らない異世界の常識に小さな喧嘩を売ることにした。

異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた

りゅう
ファンタジー
 異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。  いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。  その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。

【☆完結☆】転生箱庭師は引き籠り人生を送りたい

寿明結未(ことぶき・あゆみ)
ファンタジー
昔やっていたゲームに、大型アップデートで追加されたソレは、小さな箱庭の様だった。 ビーチがあって、畑があって、釣り堀があって、伐採も出来れば採掘も出来る。 ビーチには人が軽く住めるくらいの広さがあって、畑は枯れず、釣りも伐採も発掘もレベルが上がれば上がる程、レアリティの高いものが取れる仕組みだった。 時折、海から流れつくアイテムは、ハズレだったり当たりだったり、クジを引いてる気分で楽しかった。 だから――。 「リディア・マルシャン様のスキルは――箱庭師です」 異世界転生したわたくし、リディアは――そんな箱庭を目指しますわ! ============ 小説家になろうにも上げています。 一気に更新させて頂きました。 中国でコピーされていたので自衛です。 「天安門事件」

外れスキルは、レベル1!~異世界転生したのに、外れスキルでした!

武蔵野純平
ファンタジー
異世界転生したユウトは、十三歳になり成人の儀式を受け神様からスキルを授かった。 しかし、授かったスキルは『レベル1』という聞いたこともないスキルだった。 『ハズレスキルだ!』 同世代の仲間からバカにされるが、ユウトが冒険者として活動を始めると『レベル1』はとんでもないチートスキルだった。ユウトは仲間と一緒にダンジョンを探索し成り上がっていく。 そんなユウトたちに一人の少女た頼み事をする。『お父さんを助けて!』

掃除婦に追いやられた私、城のゴミ山から古代兵器を次々と発掘して国中、世界中?がざわつく

タマ マコト
ファンタジー
王立工房の魔導測量師見習いリーナは、誰にも測れない“失われた魔力波長”を感じ取れるせいで奇人扱いされ、派閥争いのスケープゴートにされて掃除婦として城のゴミ置き場に追いやられる。 最底辺の仕事に落ちた彼女は、ゴミ山の中から自分にだけ見える微かな光を見つけ、それを磨き上げた結果、朽ちた金属片が古代兵器アークレールとして完全復活し、世界の均衡を揺るがす存在としての第一歩を踏み出す。

【完結】発明家アレンの異世界工房 ~元・商品開発部員の知識で村おこし始めました~

シマセイ
ファンタジー
過労死した元商品開発部員の田中浩介は、女神の計らいで異世界の少年アレンに転生。 前世の知識と物作りの才能を活かし、村の道具を次々と改良。 その発明は村の生活を豊かにし、アレンは周囲の信頼と期待を集め始める。

異世界転生ファミリー

くろねこ教授
ファンタジー
辺境のとある家族。その一家には秘密があった?! 辺境の村に住む何の変哲もないマーティン一家。 アリス・マーティンは美人で料理が旨い主婦。 アーサーは元腕利きの冒険者、村の自警団のリーダー格で頼れる男。 長男のナイトはクールで賢い美少年。 ソフィアは産まれて一年の赤ん坊。 何の不思議もない家族と思われたが…… 彼等には実は他人に知られる訳にはいかない秘密があったのだ。