【完結】テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~

永倉伊織

文字の大きさ
148 / 661
第7章 キャラバンシティ

第130話 グリフォンの翼を折る仕事

「シンさんごめんなさいね、よく分からないやり取りで戸惑ったでしょう、今回の事はシンさんを利用させて貰ったのよ」


「アストレア様、それはどういう事でしょうか?」

「簡単な話よ、オリバーは代々貴族が求めるお酒を造って来たの、お酒の出来にも自信があったのでしょうけど、ライバルが居ないのもあってすっかりグリフォンになってしまったの」


「グリフォンですか?」

「そうよ、以前の私ならそれでも美味しいお酒を造って良くやった!と褒めていたのだけど

シンさんがレシピ登録した料理を食べてショックだったわ、私が今まで美味しいと思っていた料理は、実は全く美味しく無いのだと知ったのだから

違うわね、美味しく無いのではなくて、より美味しくする事が出来たのに、そんな事はスライム半分程も考えず現状に満足して無駄に時を浪費していたのよ

どんなに美味しいお肉もそのまま食べるより、塩をかけて食べた方がより美味しくなるようにね。

そしてシンさんは既にはるか先のステージにいる

私達は美味しくする為の努力をほとんどして来なかった、それをシンさんと出会って思い知らされたわ。

だから、より高みを目指す為にグリフォンになってしまったオリバーの翼を1度折る必要があったのよ」


ようするに、オリバーさんは調子に乗って天狗になっていた、という事だろう。


「アストレア様、それにしても首を差し出すとか言い過ぎだと思いますよ、もし俺が首を欲したらどうしたんですか?」

「ん~、どうしたかしら。でもシンさんは首なんて要らないでしょ?」

「勿論要りません、それはまあいいです。
改めて聞きますけど、この酒の原料は教えて貰えないんですか?」

「そうねぇ、シンさんは既に分かってるみたいだけどそれでも知りたいの?」

「知りたいというより確認ですね。この酒を造れるという事は、この技術を応用して新たな調味料が造れると思うんです」

「あら?それはまたとんでもない話になってきたわね」


日本酒が造れるって事は麹菌を知ってるはず。たとえ知らなかったとしてもこれまでの酒造りの経験でなんとなく理解はしてると思う。

麹菌があるなら味噌と醤油も造れる!どちらも材料を揃えて発酵させれば大丈夫だったような気がするんだよな、細かい所はスキルの「店」で本を探して教えればいいしな


「お聞きしますが、ピスケス領に米は有りますか?」

「コメ?聞いた事無いわね、そういえばさっきも聞いていたけれど、それと調味料が関係あるのかしら?」


なんだと米は無いのか?!

だがまてよ、もしかして米も麦と認識されてるとか?見た目はなんとな~く似てるから充分可能性はあるなぁ、だとすると米を探しても見つからないよ(泣)

名前が分からんとなると直接探しに行くしか無いか、、、

あっ!

名前が分からないなら現物を見せれば良いじゃない♪

こんな時の為のチートスキルやん、スキルの「店」で米を購入、それと稲の写真が載ってる本も購入してと


「アストレア様、米は私が食べたくて探している物です、これが米なんですけどどうですか?」

俺はアストレア様に生米と稲の写真を見せる


「あら?とても綺麗な絵ね、うーんこれと全く同じかは分からないけれど領地にあるわよ、コメじゃなくてライスという名前だけど」

「は?、、、ライス、、、米ではなくライスですか?」

「ええ、昔からライスと呼ばれているけれど」


なんでライスやねん、米でええやろ!

そりゃあ米を探しても誰も知らないよ、しかもピスケス領にあるし、侮るなかれ灯台もと暗し!!


「えぇーと、何の話でしたっけ?」

「新しい調味料の話よ」

「そうでしたね、先ずライスは現物を確認したいです、種類によっては即増産して欲しいですから。

調味料は大豆を使って味噌と、おでんにも使っていた醤油という物が造れます、味噌と醤油造りにはオリバーさんが必要です。

とまあ、こんな感じでしょうか」


「ふふふ、良いわね良いわね♪やはりシンさんは楽しいわぁ、無駄な説明も無いから話もスムーズだし
シンシア、聞いていたわね?」

「はい、奥様」


うぉい?!びっくりしたなぁメイドさん居たのかよ。アストレア様と一緒に部屋に入って来るのは俺も見てたけど、今まで完全に気配を消してたから存在を忘れてたよ


「では領地におられる旦那様に連絡して諸々の手配をお願い」

「かしこまりました」



「アストレア様、ライスと調味料に関しては準備が出来てから後日改めて、という事でよろしいでしょうか?」

「理解が早くて助かるわ♪」

「これでアストレア様の用件は終わりですか?」

「そうね、予定外の収穫もあったし、シンさんには何かお礼をしたいのだけど」

「それならちょうど良かった、アストレア様にちょっとしたお願いがあります。」

「あらあら、シンさんからのお願いなんて珍しいわね、何かしら?」

「その前にニィナ、ミリーさんと、、、ウェンディさんを呼んで来てくれるか」

「かしこまりました」


「それじゃあ詳しい話は二人が来てからにしましょう」





つづく。

あなたにおすすめの小説

異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた

りゅう
ファンタジー
 異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。  いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。  その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。

異世界ママ、今日も元気に無双中!

チャチャ
ファンタジー
> 地球で5人の子どもを育てていた明るく元気な主婦・春子。 ある日、建設現場の事故で命を落としたと思ったら――なんと剣と魔法の異世界に転生!? 目が覚めたら村の片隅、魔法も戦闘知識もゼロ……でも家事スキルは超一流! 「洗濯魔法? お掃除召喚? いえいえ、ただの生活の知恵です!」 おせっかい上等! お節介で世界を変える異世界ママ、今日も笑顔で大奮闘! 魔法も剣もぶっ飛ばせ♪ ほんわかテンポの“無双系ほんわかファンタジー”開幕!

称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~

しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」 病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?! 女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。 そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!? そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?! しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。 異世界転生の王道を行く最強無双劇!!! ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!! 小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!

《完結》当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!

犬丸大福
ファンタジー
ユーディリア・エアトルは母親からの折檻を受け、そのまま意識を失った。 そして夢をみた。 日本で暮らし、平々凡々な日々の中、友人が命を捧げるんじゃないかと思うほどハマっている漫画の推しの顔。 その顔を見て目が覚めた。 なんと自分はこのまま行けば破滅まっしぐらな友人の最推し、当て馬悪役令息であるエミリオ・エアトルの双子の妹ユーディリア・エアトルである事に気がついたのだった。 数ある作品の中から、読んでいただきありがとうございます。 幼少期、最初はツラい状況が続きます。 作者都合のゆるふわご都合設定です。 日曜日以外、1日1話更新目指してます。 エール、お気に入り登録、いいね、コメント、しおり、とても励みになります。 お楽しみ頂けたら幸いです。 *************** 2024年6月25日 お気に入り登録100人達成 ありがとうございます! 100人になるまで見捨てずに居て下さった99人の皆様にも感謝を!! 2024年9月9日  お気に入り登録200人達成 感謝感謝でございます! 200人になるまで見捨てずに居て下さった皆様にもこれからも見守っていただける物語を!! 2025年1月6日  お気に入り登録300人達成 感涙に咽び泣いております! ここまで見捨てずに読んで下さった皆様、頑張って書ききる所存でございます!これからもどうぞよろしくお願いいたします! 2025年3月17日 お気に入り登録400人達成 驚愕し若干焦っております! こんなにも多くの方に呼んでいただけるとか、本当に感謝感謝でございます。こんなにも長くなった物語でも、ここまで見捨てずに居てくださる皆様、ありがとうございます!! 2025年6月10日 お気に入り登録500人達成 ひょえぇぇ?! なんですと?!完結してからも登録してくださる方が?!ありがとうございます、ありがとうございます!! こんなに多くの方にお読み頂けて幸せでございます。 どうしよう、欲が出て来た? …ショートショートとか書いてみようかな? 2025年7月8日 お気に入り登録600人達成?! うそぉん?! 欲が…欲が…ック!……うん。減った…皆様ごめんなさい、欲は出しちゃいけないらしい… 2025年9月21日 お気に入り登録700人達成?! どうしよう、どうしよう、何をどう感謝してお返ししたら良いのだろう… 2026年2月12日 お気に入り登録800人達成?!! なんということでしょう!ユーディリア達が愛されてる…!!!

家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜

奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。 パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。 健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。

独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活

髙龍
ファンタジー
MMORPGで念願のアイテムを入手した次の瞬間大量の水に押し流され無念の中生涯を終えてしまう。 しかし神は彼を見捨てていなかった。 そんなにゲームが好きならと手にしたステータスとアイテムを持ったままゲームに似た世界に転生させてやろうと。 これは俺TUEEEしながら異世界に新しい風を巻き起こす一人の男の物語。

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語

Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。 チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。 その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。 さぁ、どん底から這い上がろうか そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。 少年は英雄への道を歩き始めるのだった。 ※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。

【☆完結☆】転生箱庭師は引き籠り人生を送りたい

寿明結未(ことぶき・あゆみ)
ファンタジー
昔やっていたゲームに、大型アップデートで追加されたソレは、小さな箱庭の様だった。 ビーチがあって、畑があって、釣り堀があって、伐採も出来れば採掘も出来る。 ビーチには人が軽く住めるくらいの広さがあって、畑は枯れず、釣りも伐採も発掘もレベルが上がれば上がる程、レアリティの高いものが取れる仕組みだった。 時折、海から流れつくアイテムは、ハズレだったり当たりだったり、クジを引いてる気分で楽しかった。 だから――。 「リディア・マルシャン様のスキルは――箱庭師です」 異世界転生したわたくし、リディアは――そんな箱庭を目指しますわ! ============ 小説家になろうにも上げています。 一気に更新させて頂きました。 中国でコピーされていたので自衛です。 「天安門事件」