【完結】テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~

永倉伊織

文字の大きさ
156 / 661
第7章 キャラバンシティ

第137話 新しい仕事 その2

「んっ、、、うーん」


肉体疲労とその他のなんやかんやで気を失ってしまい、ソファに寝かせていた院長さんが目を覚ましたらしい


「院長さん大丈夫ですか?」

「ええ、私はどうしてソファで横に?シンさんと話をしていたと思うのですが」

「院長さんはお疲れだったみたいで、眠ってしまったんですよ」

「ええっ?!それは大変失礼致しました!」


本当は気を失ったんだけど、はっきり覚えていないならこれ以上刺激を与えない方が良いだろう。


「そんな事より身体はどうですか、何処か痛いとかありませんか?」

「そうですね、、、あら?なんだかとても調子が良いような、気力も湧いて来て頭もスッキリ爽快で若返った気分です♪」


わぁお!

院長さんは腕をブンブン回してマジで若返ったかのような元気さだよ、これも回復魔法の効果なんだろうな

ありがとう回復魔法、ありがとう創造神様!

次回のお供えは気合いを入れますので楽しみにしてて下さい!



「元気なのは何よりですけど、ちゃんと休んで無理はしないで下さいよ」

「それは最もなご指摘ですが、子供達には今が大切なんです!ようやく兵士か冒険者か娼婦以外になる事が出来るチャンスなんです、もう昔のように戻る訳には、、、ですので私が多少の無理をするくらい何でも無いんです」

「孤児院のやり方に口を出す気はありません、ありませんが

院長さんかシスターさんどちらかが、もし体調を崩して倒れたら、商会から孤児院に依頼している仕事は全て停止します。

孤児院は既に池田屋商会に入ってるので責任を持って運営しますが、仕事はさせません!」

「しかしそれでは」

「いいですね?」

「・・・承知致しました」


これ以上院長さんに無理をさせる訳にはいかんからな


「無理は良い仕事の敵ですからね、ちゃんと休む大切さを教えるのは大人の義務だと思いますよ。その大人がきちんと休まないと手本にはなりませんからね!

それじゃあコサージュ作りに必要な物は置いて行きます、最初は遊び感覚でいいと思いますよ。

出来の良い物なら商会で買い取りもしますけど、孤児院で売っても構いません、その辺は任せます」


「何から何までありがとうございます。」

「これで取り敢えず相談事は解決でいいですか?」

「はい!充分過ぎる程の対応で御座います!!」


うーむ、院長さんの俺への接し方が気になるが仕方ないか、仕事は遊びでは無いからな




院長さんの部屋を後にした俺はリリーを探しに孤児院の裏手に行く

するとそこには地面に倒れた子供達が!

なっ?!これはいったい、、、


「会長ぉ~、院長先生とお話は終わったの?」

「あっ、ああ、終わったよ、あそこにみんなが倒れてるんだけど?」

「うん、リリーと追いかけっこして力尽きて捕まった子達だよ♪ほら、あの子が最後」


指を差された方向を見ると、キャーキャー言いながら走る女の子を追いかけるリリーが居た。

まさか、俺が院長さんと話してる間ずっと追いかけっこしてたのかよ、そりゃあ力尽きて倒れもする筈だよ

あっ!最後の子がリリーに捕まった、リリーも楽しそうだな♪

他の子達も起き上がって来たか、でも見るからに疲労困憊だよ(笑)

みんな楽しそうなのはいいけど、汗だくなのはいかんな風邪をひいてしまう、ちょっと早いけど風呂にしよう!


「みんな集合」

「「「「「はーい」」」」」

「今からお風呂に入りま~す、タオルと着替えを持って集合して下さい、よーいドン!」

「「「「「わぁーーーー♪」」」」」


さっきまで力尽きて倒れてたのに子供って元気だねぇ、そんな事より俺は風呂の準備をしないとな


「お~いリリー、風呂の準備手伝ってくれよぉ~」

「わん♪」


俺はスキルの「店」から、我が家でも使ってる海外製のデカい家庭用プールを3つ購入して設置していく

後は水を入れて火魔法で沸かせばいいんだけど、流石にプール3つは大変なんだよ、でも今日はリリーが居るからな


「リリー、後は任せた」

「うぅ~わぉん♪」


おおっ!一瞬でプールに水が満杯だよ、そんでスゲェ大量の火の球がプールの上に現れて水の中に入って行く


『ジュワジュワジュワジュワジュワジュワジュワジュワジュワジュワ!』


アチッ!アチチ、お湯が跳ねて熱いけど湯沸しが一瞬かよ


「ニィナ、子供達は任せて良いか?」

「はっ!お任せ下さい」



俺は窯の前でスイートポテトの仕上げをしている年長の子供達の所に行く


「おーい、スイートポテトはどうだい?」

「あっ!会長お疲れ様です!!そろそろ良い感じの焼き色が付きますよ♪」

「じゃあ出来たら食堂に運んで皆と食べてくれ」



次は孤児院の食堂に行って飲み物の用意をする。リンゴジュースでいいか

俺はコップにリンゴジュースを次々注いでいく、そうこうしていると外から子供達の何やら楽しげな声が聞こえてきた


「わぁー♪」「それー♪」「きゃー!!」「あははは♪」「キャハハハハ♪」「わん♪」


あれ?

途中で子供じゃない叫び声がしたような気が、、、でも子供達の笑い声が聞こえるから問題は無いだろう。


「会長、スイートポテトはもう並べちゃっていいですか?」

「おう!俺も手伝うよ」


スイートポテトをテーブルに並べ終えるとタイミング良くお風呂上がりの子供達がやって来た。

リリーも子供に抱えられてやって来たのだが、何故か誇らしげなのが謎だな。


「みんな座って~、、、いただきます」

「「「「「いただきます」」」」」


ふぅ~、流石に小さい子だけでも20人居ると用意だけで疲れるぜ(汗)

さて、スイートポテトは3種類あるんだけど子供達の反応はどうかな?

うん、良さそうだな

甘さに驚いてたり中のクリームチーズをほじくり出してチーズだけ食べたりしてる子もいるけと、どれもバクバク食べてくれてるからスイートポテトの販売は決定だな



そういえばニィナが居ないな、何処で油を売ってんだか

俺は外に出て声をかける


「おーい、ニィナ~」

「主様ぁ~(泣)」


わぁお!

そこにはびしょ濡れになって涙目のニィナが居た、特徴的な長い耳も今はぺしょんと垂れてしまっている


「あははは、見事に子供達にやられたなぁ。ほら、タオルと着替えはあるから着替えて来なよ」

「はい、ありがとうございます」




「おーいリリー、そろそろ帰るぞぉ~」

「わふっ♪」

「ん?夕飯までには帰るのね、了解」

「「「「「会長ばいば~い」」」」」

「おう!ばいば~い」



今日もスゲェ疲れたけど、子供達の笑顔も見れたし、ニィナの珍しい姿も見れたから旨い酒が飲めそうだ♪

ニィナには夕食に野菜たっぷりのすき焼きでも作ってフォローしとこう、日本酒に合う料理の方が良いかな?


「主様、おっ、お待たせしました」


着替え終えたニィナは若干恥ずかしそうだけど、スキルの「店」で購入したシンプルなシャツとスカートがとても似合ってる


「ニィナよく似合ってるよ、流石にそれだけじゃ寒いだろ、俺のジャケット貸してあげるよ。スイートポテトの試食も終わったしそろそろ帰るか、俺が自転車漕ぐからニィナは後ろな」

「はい♪」

チリンチリーン♪






つづく。

あなたにおすすめの小説

異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた

りゅう
ファンタジー
 異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。  いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。  その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。

異世界ママ、今日も元気に無双中!

チャチャ
ファンタジー
> 地球で5人の子どもを育てていた明るく元気な主婦・春子。 ある日、建設現場の事故で命を落としたと思ったら――なんと剣と魔法の異世界に転生!? 目が覚めたら村の片隅、魔法も戦闘知識もゼロ……でも家事スキルは超一流! 「洗濯魔法? お掃除召喚? いえいえ、ただの生活の知恵です!」 おせっかい上等! お節介で世界を変える異世界ママ、今日も笑顔で大奮闘! 魔法も剣もぶっ飛ばせ♪ ほんわかテンポの“無双系ほんわかファンタジー”開幕!

家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜

奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。 パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。 健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。

称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~

しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」 病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?! 女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。 そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!? そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?! しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。 異世界転生の王道を行く最強無双劇!!! ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!! 小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!

《完結》当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!

犬丸大福
ファンタジー
ユーディリア・エアトルは母親からの折檻を受け、そのまま意識を失った。 そして夢をみた。 日本で暮らし、平々凡々な日々の中、友人が命を捧げるんじゃないかと思うほどハマっている漫画の推しの顔。 その顔を見て目が覚めた。 なんと自分はこのまま行けば破滅まっしぐらな友人の最推し、当て馬悪役令息であるエミリオ・エアトルの双子の妹ユーディリア・エアトルである事に気がついたのだった。 数ある作品の中から、読んでいただきありがとうございます。 幼少期、最初はツラい状況が続きます。 作者都合のゆるふわご都合設定です。 日曜日以外、1日1話更新目指してます。 エール、お気に入り登録、いいね、コメント、しおり、とても励みになります。 お楽しみ頂けたら幸いです。 *************** 2024年6月25日 お気に入り登録100人達成 ありがとうございます! 100人になるまで見捨てずに居て下さった99人の皆様にも感謝を!! 2024年9月9日  お気に入り登録200人達成 感謝感謝でございます! 200人になるまで見捨てずに居て下さった皆様にもこれからも見守っていただける物語を!! 2025年1月6日  お気に入り登録300人達成 感涙に咽び泣いております! ここまで見捨てずに読んで下さった皆様、頑張って書ききる所存でございます!これからもどうぞよろしくお願いいたします! 2025年3月17日 お気に入り登録400人達成 驚愕し若干焦っております! こんなにも多くの方に呼んでいただけるとか、本当に感謝感謝でございます。こんなにも長くなった物語でも、ここまで見捨てずに居てくださる皆様、ありがとうございます!! 2025年6月10日 お気に入り登録500人達成 ひょえぇぇ?! なんですと?!完結してからも登録してくださる方が?!ありがとうございます、ありがとうございます!! こんなに多くの方にお読み頂けて幸せでございます。 どうしよう、欲が出て来た? …ショートショートとか書いてみようかな? 2025年7月8日 お気に入り登録600人達成?! うそぉん?! 欲が…欲が…ック!……うん。減った…皆様ごめんなさい、欲は出しちゃいけないらしい… 2025年9月21日 お気に入り登録700人達成?! どうしよう、どうしよう、何をどう感謝してお返ししたら良いのだろう… 2026年2月12日 お気に入り登録800人達成?!! なんということでしょう!ユーディリア達が愛されてる…!!!

【☆完結☆】転生箱庭師は引き籠り人生を送りたい

寿明結未(ことぶき・あゆみ)
ファンタジー
昔やっていたゲームに、大型アップデートで追加されたソレは、小さな箱庭の様だった。 ビーチがあって、畑があって、釣り堀があって、伐採も出来れば採掘も出来る。 ビーチには人が軽く住めるくらいの広さがあって、畑は枯れず、釣りも伐採も発掘もレベルが上がれば上がる程、レアリティの高いものが取れる仕組みだった。 時折、海から流れつくアイテムは、ハズレだったり当たりだったり、クジを引いてる気分で楽しかった。 だから――。 「リディア・マルシャン様のスキルは――箱庭師です」 異世界転生したわたくし、リディアは――そんな箱庭を目指しますわ! ============ 小説家になろうにも上げています。 一気に更新させて頂きました。 中国でコピーされていたので自衛です。 「天安門事件」

異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日
ファンタジー
交通事故に巻き込まれて、異世界に転移した拓(タク)と浩司(コウジ) そこは、剣と魔法の世界だった。 2千年以上昔の勇者の物語、そこに出てくる勇者の遺産。 新しい世界で遺跡探検と異世界料理を楽しもうと思っていたのだが・・・ 気に入らない異世界の常識に小さな喧嘩を売ることにした。

独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活

髙龍
ファンタジー
MMORPGで念願のアイテムを入手した次の瞬間大量の水に押し流され無念の中生涯を終えてしまう。 しかし神は彼を見捨てていなかった。 そんなにゲームが好きならと手にしたステータスとアイテムを持ったままゲームに似た世界に転生させてやろうと。 これは俺TUEEEしながら異世界に新しい風を巻き起こす一人の男の物語。