テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】

永倉伊織

文字の大きさ
246 / 644
第8章 空へ

閑話 レヴァティ・フォン・ピスケス

しおりを挟む
side:レヴァティ・フォン・ピスケス伯爵



「旦那様、ただいま戻りました。」

「お帰りアストレア、池田屋商会のシン殿は元気にしていたかい?」

「はい♪それはもう元気が有り余ってるみたいで、この間は浮島に行って帰って来たのよ、私ももう少し若ければ付いて行ったのに本当に残念(悲)」

「それは、、、元気があれば行ける所なのかい?」

「勿論よ旦那様♪シンさんが行けない所は神界くらいかしら?」




池田屋商会会長、シン・ナガクラ

アストレアの話でしか知らぬが、予想以上にとんでもない御仁だったか

最初アストレアから話を聞かされた時は単純に知識が豊富なだけだと思った、諸外国を渡り歩けばバルゴ王国には無い知識を得る事は可能

だからそれらの知識を使って商会を大きくしているのだろうと思った

だがしかし

彼の御仁がもたらした物を見ているうちに疑問が沸いてきた。


新しい保存食やレシピ登録された料理はどれも斬新ではあるが、基礎的な知識があれば誰でも作れる物ばかりで特別な材料も道具も不要

言ってみれば既にある物の改良版、いずれ誰かが思い付いた可能性は充分ある


だがシャンプー等の美容品はどうだろう

あのような物は私の専門外だが、おそらく薬の一種、やはり外国にある知識を元に作ったのだろうが

しかしだ、料理のレシピはいずれ誰かが思い付くかもしれない物ばかりだったのに対して、美容品は作り方はおろか材料の一部すら全く検討もつかない

この落差はどうにも気になる

例えるなら料理のレシピは、剣術の基礎をマスターした者向けの応用技

美容品は、遥か昔に絶えた古代魔法のような我らの理解を超越した何かに思えてならん

美容品は一般販売していないし代々受け継がれた秘伝と言われればそうなのだが、どうにも解せん


シン・ナガクラ

やはり一度直接会わねばなるまい



「ねぇ旦那様、真面目な顔をして何か悩み事かしら?」

「いや、私も一度シン殿に会いたいと思ってね、我が家に招待したいのだが」

「う~ん、それは難しいかも、シンさんは貴族と付き合うのは嫌みたいだから」

「アストレアとは良い関係を築いているのだろう?」

「勿論よ♪シンさんと仲良くなる為に私凄く頑張ってるんだもの!それにシンさんは面倒な事も嫌がるから」

「ふはははははは、貴族の招待は面倒か、アストレアが気に入る筈だよ♪」

「ふふふ、シンさんと居るととっても楽しいの♪だから旦那様とも会って欲しいんだけど、、、一応お願いしてみようかしら」

「うむ、今しばらくは焦らずより良い関係を築く事に専念した方が良いだろう」

「すべては旦那様の御心のままに。

そうそう、すっかり忘れていたけれど、シンさんが浮島の報告書を作ってくれたから、旦那様にも見て貰おうと持って来ていたのよ」

「報告書まで用意してくれるとは、至れり尽くせりだな。ではありがたく読ませて貰うとしよう。」

ペラッ



はぁ、、、

もはや溜息しか出ん、疑っていた訳ではないが浮島についてこのように詳細な報告書を作るとは

極め付きは、景色をそのまま写し取ったかのような絵だ、私は開けてはいけない扉を開けて、文字通りドラゴンの尾を踏んでしまったのではなかろうか、、、


「なぁアストレア、質問なのだがこの絵のドラゴンは凄く大きいように見えるが」

「そのドラゴン凄く大きくて立派よね♪大きさは王都の城壁から頭が出るくらいはあるかしら?

私、浮島のお土産にドラゴンを期待していたのだけど、連れて来るにはやっぱり大き過ぎたのかしらねぇ?」

「そっ、そうかもしれんが、、、まさか?!ドラゴンを使って馬鹿な貴族を消し去るつもりか?」

「さすが旦那様、私の事を理解してくれていて嬉しいわ♪

でもひとつ問題があるのよ、ドラゴンブレスって馬鹿な貴族を狙ってピンポイントで出せるのかしら?威力が強すぎて近くの街も一緒に灰になると困るのよねぇ」

「・・・はぁ、馬鹿な貴族を灰にするのは止めろとは言わんが、やる時はドラゴンとしっかり話し合ってからにしてくれよ」

「勿論です、髪の毛一本すら残さず灰にするように綿密に打ち合わせする事を約束します!」

「うっ、うむ(汗)」

「そうだわ!以前から目障りだった貴族も幾つか排除して良いかしら?」

「出来ればアストレアには危ない事はして欲しく無いのだけど」

「ふふっ、お茶会に呼んですこーしだけ立場を悪くするだけよ(笑)」

「それならアストレアの好きにしなさい」

「ありがとう旦那様♪」




ふぅ

最近のアストレアがとても楽しそうにしているのはとても喜ばしい事だが、それに比例するように馬鹿な貴族供の排除にも積極的なのはいかがなものかと思う

しかも、放っておくとそのうち本当にドラゴンを連れて来かねん

アストレアと夫婦になっておよそ20年、未だにその辺りの扱い方が分からん、シン殿はその辺りを上手くやっているようだが

私に出来る事なら何でもするから、アドバイス欲しいなぁ

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

限界勇者のスローライフ~追放気味に田舎暮らしに突入したけど、元魔王やら魔族の子と出会って何だか幸せに暮らせています~

みなかみしょう
ファンタジー
現代日本から転生し、魔王を倒した勇者クウト。 なんとか平和な世界を取り戻したはずが、彼だけは戦い続けていた。 その期間、120年。しかも年中無休、24時間営業である。 「さすがにこれは、ちょっとおかしくないか?」 戦いに疲れ果て、クウトはようやくそのことに気づいた。 自分を道具としてしか見ていない、かつての仲間の子孫にも飽き飽きだった。 会議の場で引退を宣言し、勇者の証も放棄。清々しく立場を強引に捨てることに成功。 遂に手に入れた自由な日々。 そんなクウトの前に、転生にも関わった女神が現れる。 想像よりも酷い状況を見て、女神は新たな力を授け言う。 「とりあえず、スローライフでもしてなさい」 そんな言葉と共に送り出された元勇者は、田舎でのんびり暮らすべく新生活を開始した。 しかし、そんな彼の前に現れたのは別世界に行ったはずの二代目魔王。 似たような事情を抱えた彼女の話を聞き、クウトは同居生活を提案する。 こうして、元勇者と元魔王の田舎暮らしが始まった。 無理のない範囲での畑仕事。 冒険者としての活動。 町の人々との触れ合い。 慣れない普通の生活に苦戦しつつも、二人は穏やかな日々を少しずつ手に入れていく。 たまに起きるトラブルは、その有り余るパワーで粉砕しながら……。

僕だけ入れちゃうステータス欄 ~追放された凄腕バッファーは、たまたま出会った新人冒険者たちと真の最強パーティーを作り上げる~

めでめで汰
ファンタジー
バッファーの少年カイトのバフスキルは「ステータス欄の中に入って直接数字を動かす」というもの。 しかし、その能力を信じなかった仲間からカイトは追放され迷宮に置き去りにされる。 そこで出会ったLUK(幸運)値の高い少女ハルと共にカイトは無事迷宮から生還。 その後、カイトはハルの両親を探すため地下迷宮の奥へと挑むことを決意する。 (スライム、もふもふ出てきます。女の子に囲まれるけどメインヒロインは一人です。「ざまぁ」もしっかりあります)

DIYと異世界建築生活〜ギャル娘たちとパパの腰袋チート

みーくん
ファンタジー
気づいたら異世界に飛ばされていた、おっさん大工。 唯一の武器は、腰につけた工具袋—— …って、これ中身無限!?釘も木材もコンクリも出てくるんだけど!? 戸惑いながらも、拾った(?)ギャル魔法少女や謎の娘たちと家づくりを始めたおっさん。 土木工事からリゾート開発、果てはダンジョン探索まで!? 「異世界に家がないなら、建てればいいじゃない」 今日もおっさんはハンマー片手に、愛とユーモアと魔法で暮らしをDIY! 建築×育児×チート×ギャル “腰袋チート”で異世界を住みよく変える、大人の冒険がここに始まる! 腰活(こしかつっ!)よろしくお願いします

異世界召喚された俺の料理が美味すぎて魔王軍が侵略やめた件

さかーん
ファンタジー
魔王様、世界征服より晩ご飯ですよ! 食品メーカー勤務の平凡な社会人・橘陽人(たちばな はると)は、ある日突然異世界に召喚されてしまった。剣も魔法もない陽人が頼れるのは唯一の特技――料理の腕だけ。 侵略の真っ最中だった魔王ゼファーとその部下たちに、試しに料理を振る舞ったところ、まさかの大絶賛。 「なにこれ美味い!」「もう戦争どころじゃない!」 気づけば魔王軍は侵略作戦を完全放棄。陽人の料理に夢中になり、次々と餌付けされてしまった。 いつの間にか『魔王専属料理人』として雇われてしまった陽人は、料理の腕一本で人間世界と魔族の架け橋となってしまう――。 料理と異世界が織りなす、ほのぼのグルメ・ファンタジー開幕!

役立たずとパーティーからもこの世からも追放された無気力回復師、棚ぼたで手に入れたユニークスキル【銀化】で地味にこつこつ無双する!!

佐藤うわ。
ファンタジー
 超ほのぼの追放・ユニークスキルものです。基本は異世界ファンタジーギャグラブコメ、たまに緩い戦闘がある感じです。(ほのぼのですが最初に裏切ったPTメンバー三人は和解したりしません。時間はかかりますがちゃんと確実に倒します。遅ざまぁ)  最初から生贄にされる為にPTにスカウトされ、案の定この世から追放されてしまう主人公、しかし彼は知らずにドラゴンから大いなる力を託されます……途中から沢山の国々が出て来て異世界ファンタジー大河みたいになります。

家の庭にダンジョンができたので、会社辞めました。

希羽
ファンタジー
都内のブラックIT企業で働く社畜・佐藤健太(27歳)。 手取り18万、残業100時間。唯一の資産は、亡き祖母から相続した郊外のボロ戸建てだけ。 「このまま死ぬのかな……」 そう絶望していたある夜、庭の物置の裏に謎の穴が出現する。 ​そこは、なぜか最弱モンスターしか出ないのに、ドロップアイテムだけは最高ランクという、奇跡のボーナスダンジョンだった。 試しにスライムを叩いたら、出てきた宝石の査定額はなんと――【1,000,000円】。 ​「……え、これ一個で、俺の年収の3分の1?」 ​スマホアプリで即換金、ドローン配送で手間いらず。 たった10分の庭仕事で5000万円を稼ぎ出した健太は、翌朝、上司に辞表を叩きつけることを決意する。

異世界転生旅日記〜生活魔法は無限大!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
☆仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一にします。 農家の四男に転生したルイ。   そんなルイは、五歳の高熱を出した闘病中に、前世の記憶を思い出し、ステータスを見れることに気付き、自分の能力を自覚した。  農家の四男には未来はないと、家族に隠れて金策を開始する。  十歳の時に行われたスキル鑑定の儀で、スキル【生活魔法 Lv.∞】と【鑑定 Lv.3】を授かったが、親父に「家の役には立たない」と、家を追い出される。   家を追い出されるきっかけとなった【生活魔法】だが、転生あるある?の思わぬ展開を迎えることになる。   ルイの安寧の地を求めた旅が、今始まる! 見切り発車。不定期更新。 カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~

北条新九郎
ファンタジー
 三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。  父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。  ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。  彼の職業は………………ただの門番である。  そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。  お気に入り・感想、宜しくお願いします。

処理中です...