【完結】テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~

永倉伊織

文字の大きさ
272 / 661
第8.5章 雨季から夏のなんやかんや

第241話 初仕事

雨季に流行り病(熱中症)で倒れてから、我が家で静養していたミリーさんも無事に仕事復帰してから数日

商会の本店で見廻組の訓練を見学していたら、久しぶりにアストレア様に呼び出されたので、いつものように商業ギルドにやって来ている


「アストレア様、質問ですけど心の距離はともかく物理的な距離は少しくらい離れていても良いと思うのですが」

「それは駄目よ、シンさんはこの国にさほど思い入れは無いでしょ?だから勝手に何処かに行かないように、私が捕まえておく必要があるの」

「アストレア様の許可も無しに何処へも行きませんよ」

「あらまあ♪それならこの街から出る事は許しませーん♪」



先日アストレア様を泣かせてしまったせいなのだろうか、商業ギルドの応接室に来た途端にアストレア様の隣に座らされて、ガッチリ腕を掴まれてます。

女性を泣かせた罪が重いのは承知しているので、どうぞお好きなようになさって下さい

柔らかいお胸を押し付けられるオプション付きなので俺に文句など無いけどな!



さてさて、本日商業ギルドの応接室に集まったのは、アストレア様、ミリーさん、俺、ニィナのいつものメンバーに加えて

珍しくメリルとオリビエさんも来ている、こうなると用件は酒関連か?


「それじゃあ話し合いにはいつものように美味しいお菓子が必要よね♪シンさん先日のように新作のお菓子はあるかしら?」

「それならちょうど良いお菓子があります。ウチの乳製品部門で作ってるバターの品質が向上しまして、そのお陰で今までより風味の良いお菓子が作れるようになったんですよ♪

バターをたっぷり使ったサクサクした生地でカスタードクリームを挟んだ、ミルフィーユというお菓子です、どうぞ」

「今日のお菓子は見た目も素敵でこのままお茶会にも出せそうね♪

では、いただきます『ザクッザクッ』あらあらあら(汗)生地が割れて欠片が飛び散っちゃったわ、失礼しました。」

「アストレア様お気になさらず。ミルフィーユは美味しいんですけど食べにくいのが欠点なんですよね。
ある程度飛び散るのを覚悟して、大胆に行った方が結果的に綺麗に食べられるかと」

「それじゃあ『ザクッ!』本当ね♪」


さすがはアストレア様、早くもコツを掴んでミルフィーユを綺麗に食べてるよ

他の皆さんも当然ながら食べるのに苦戦している、ミルフィーユを綺麗に食べるのは本当に難しい

ちなみに俺はミルフィーユを綺麗に食べれた事は無い、家でひとりの時は手掴みでかぶりついて食べてたからなぁ(笑)


「今思い付いたんですけど貴族の新しい嗜みとして、ミルフィーユを綺麗に食べるっていうのを広めたら、面白いかなぁって思うんですけど」

「あらあらあらあら♪それとっても良いわぁ、是非やりましょう!でもねぇ、シンさんの作る料理やお菓子って再現するのが難しいのよ」

「実際に作ってる所を見ずにレシピだけが頼りだと、難しいのかもしれませんね。
料理人を連れて来て頂ければ教えるのは可能ですけど」

「それなら今度連れて来るからお願いね♪さあさあ、お菓子も堪能したし本題に入りましょうか」


そういえば、今日はお菓子の話をしに来たんじゃなかったな、すっかり忘れてたぜ


「ではここからは私が説明させて頂きます。まず最初に、以前シンさんに提案した飲食店が近々開店予定なので、池田屋商会からも人を出して欲しいのだけどシンさん、メリルさん、どうかしら?」


やっぱ飲食店やるのね、たいぶ前にオリビエさんから言われてたけど、その時は忙しいからとかなんとかで先送りにされてたんだよな

一応メリルが責任者としてやってるという報告書は受け取ってるし、俺が直接何かしなきゃいけない事も無かったから、あえて何も聞いてない

どんなお店になってるのか楽しみだ♪


「えぇーと、今回の飲食店に関しては責任者はメリルで俺は関わってないから任せるよ」

「おにいちゃん良いの?」

「勿論♪ここまで来たなら最後までメリルが責任持ってやった方が良い」

「うん!それじゃあ後で人選しておくね、オリビエさんそれで良いですか?」

「ええ、こちらからも人は出すからあまり多くなくて大丈夫よ

ミリアリアさん手続きお願いね」

「書類は既に用意してあるから、メリルさんのサインを貰えば明日から営業可能よ♪メリルさん、この書類にサインを」

「はっ、はい!」


メリルの副会長としての正式な仕事は今回の飲食店が初って事になるのかな?

ふふっ、思いのほかメリルが緊張してるのがとても微笑ましい、心のアルバムにしっかり残しておかなくっちゃな♪




めぐり逢ひて

君の横顔愛おしく

月夜に馳せた恋心

焦がれる想ひが届くと信じて



シン・ナガクラ 心の詩。





つづく。

あなたにおすすめの小説

異世界ママ、今日も元気に無双中!

チャチャ
ファンタジー
> 地球で5人の子どもを育てていた明るく元気な主婦・春子。 ある日、建設現場の事故で命を落としたと思ったら――なんと剣と魔法の異世界に転生!? 目が覚めたら村の片隅、魔法も戦闘知識もゼロ……でも家事スキルは超一流! 「洗濯魔法? お掃除召喚? いえいえ、ただの生活の知恵です!」 おせっかい上等! お節介で世界を変える異世界ママ、今日も笑顔で大奮闘! 魔法も剣もぶっ飛ばせ♪ ほんわかテンポの“無双系ほんわかファンタジー”開幕!

能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?

火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…? 24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?

【☆完結☆】転生箱庭師は引き籠り人生を送りたい

寿明結未(ことぶき・あゆみ)
ファンタジー
昔やっていたゲームに、大型アップデートで追加されたソレは、小さな箱庭の様だった。 ビーチがあって、畑があって、釣り堀があって、伐採も出来れば採掘も出来る。 ビーチには人が軽く住めるくらいの広さがあって、畑は枯れず、釣りも伐採も発掘もレベルが上がれば上がる程、レアリティの高いものが取れる仕組みだった。 時折、海から流れつくアイテムは、ハズレだったり当たりだったり、クジを引いてる気分で楽しかった。 だから――。 「リディア・マルシャン様のスキルは――箱庭師です」 異世界転生したわたくし、リディアは――そんな箱庭を目指しますわ! ============ 小説家になろうにも上げています。 一気に更新させて頂きました。 中国でコピーされていたので自衛です。 「天安門事件」

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語

Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。 チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。 その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。 さぁ、どん底から這い上がろうか そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。 少年は英雄への道を歩き始めるのだった。 ※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?

はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、 強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。 母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、 その少年に、突然の困難が立ちはだかる。 理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。 一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。 それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。 そんな少年の物語。

俺のスキルが回復魔『法』じゃなくて、回復魔『王』なんですけど?

八神 凪
ファンタジー
ある日、バイト帰りに熱血アニソンを熱唱しながら赤信号を渡り、案の定あっけなくダンプに轢かれて死んだ 『壽命 懸(じゅみょう かける)』 しかし例によって、彼の求める異世界への扉を開くことになる。 だが、女神アウロラの陰謀(という名の嫌がらせ)により、異端な「回復魔王」となって……。 異世界ペンデュース。そこで彼を待ち受ける運命とは?

【完結】憧れのスローライフを異世界で?

さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。 日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。

【完結】発明家アレンの異世界工房 ~元・商品開発部員の知識で村おこし始めました~

シマセイ
ファンタジー
過労死した元商品開発部員の田中浩介は、女神の計らいで異世界の少年アレンに転生。 前世の知識と物作りの才能を活かし、村の道具を次々と改良。 その発明は村の生活を豊かにし、アレンは周囲の信頼と期待を集め始める。