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第8.5章 雨季から夏のなんやかんや
第243話 影で頑張る人達
キャラバンシティはもうすぐ夏になるらしいのだが、雨季の間の猛烈な湿気が嘘のように何処かへ行き、過ごしやすく穏やかな天気が続いている。
こんな日はスミレをもふもふしつつ昼寝をしたい気分なんだけど、大商会の会長という立場がそれを許してくれない
働き過ぎず適度に休みつつも、池田屋商会の大事な場面には絶対に立ち会わなければいけないらしい
そんなもん無理ゲーですやん(泣)
オフラインの時も他プレイヤーから攻撃されるから、常にinして対処せなあかんソシャゲか!
そんな訳で『顔を出すだけ』のお仕事が増えたので商会の本店にやって来た。
「おーい、シンさーん!」
「タコヤーさんお久し振りです♪」
「今回は遅くなってしまって申し訳ありませんでした」
「いえいえ、雨季と重なりましたから仕方ないですよ、疲れたでしょう?お菓子でも食べながらサウスビーチの様子を聞かせて下さいよ♪」
「お菓子?!今や王族ですら虜にしているというシンさんのお菓子なら食べない訳には行きません!」
「大袈裟だなぁ、ただの甘い食べ物ですよ(笑)」
池田屋商会の前で馬車から荷物を降ろしている所で俺に声をかけて来たのは、サウスビーチを拠点にしているエモンズ商会の
タコヤー・K・エモンズさん
少し前までは親父さんである会長のマスヤー・K・エモンズさんが、自ら馬車で行商をしてたんだけど、次期会長であるタコヤーさんに経験を積ませる為に、マスヤーさんは経営に専念している
タコヤーさんは2~3ヶ月おきに、サウスビーチビーチからゲオルグ様の手紙と共に貝とサウスエビを持って来てくれるし
帰りには俺からゲオルグ様宛の手紙と酒やその他の贈り物を届けてくれるので、とてもお世話になっている
運送料金がゲオルグ様持ちなのもあって、料金の話をしなくてすむから気楽に話せるのがとても良い(笑)
商会の応接室にタコヤーさんを案内してきたけど、お菓子は試作中の芋餡饅頭にしよう。眠れる森のエルフの為にも芋の消費量は増やしたい、、、というかどんどん消費しないと俺の収納が芋だらけなんだよ
「さあさあタコヤーさん、芋餡饅頭と言うお菓子です緑茶と一緒にどうぞ」
「ん?緑色のお茶とはめずらしい、では頂きます。もぐもぐもぐもぐ、ズズー、、ふぅ~、これは不思議と気分が落ち着く味ですね♪」
和菓子と緑茶ってどうしてあんなにほっこりするんだろうな
「口に合ったみたいで良かったです。それとこれはまだ秘匿事項なんですけど、流行り病の予防と治療に効果のあるドリンクのレシピを書いたのでゲオルグ様に渡して下さい」
「なっ?!今流行り病と言いましたよね?」
「ええ、詳しい事はまだ言えませんけどアストレア様が陣頭指揮をとっている事で色々とお察し下さい。
サウスビーチは流行り病になる人が多いのではと思いまして、本格的に暑くなる前に教えたかったんです。」
「シンさんの仰る通りサウスビーチは毎年流行り病になる方が多く、対応に追われていますけど、まさか予防法が発見されていたとは」
「どこまで効果があるかはやってみないと分からないんですけどね。
それよりサウスビーチの様子を聞かせて下さいよ」
「そうなんですか、、えぇーとサウスビーチもシンさんのお陰で色々と変わりましたからね、何から話しましょうか、、、
・
・
・
という感じでシンさんのレシピのお陰で魚介類が人気なんですよ♪
人も増えて景気も良いですから、そのお礼をしたいという事で、ゲオルグ様もシンさんに会いたがっておられました」
「役に立てたのなら良かったです。ゲオルグ様にはお会いしたいですけど夏の旅は辛そうですから、暑さが落ち着く頃にサウスビーチに行こうかと思います。」
「それが良いと思います、サウスビーチの夏は慣れてないと辛いですから」
「おっと!そろそろ日が暮れる時間ですね、長旅でお疲れなのに長々と話し込んでしまいました」
「いえいえ、美味しいお菓子を食べたら疲れも吹き飛びましたよ(笑)私は2日ほど滞在してからサウスビーチに帰る予定なので、シンさんのスケジュールに余裕があれば、是非またお菓子を食べさせて頂けると嬉しいです!」
「あははは、美味しいお菓子を見繕っておきますよ♪ではまた」
さてと、タコヤーさんも宿に戻ったし、今日の仕事も終わりだから帰るか、、と思ったけど
商会のロビーにこれまた久し振りに見る女性の姿がある
せっかくだしひと声かけて行くかな
「ラフィネル様、お久し振りですね♪」
「会長様ご無沙汰しております。商売繁盛による池田屋商会の益々の御発展、不肖ラフィネル心より御祝い申しあげます。」
堅ぁーい!
ラフィネル様の俺に対する態度がめちゃめちゃ、堅ぁーい!
ラフレシア子爵家のラフィネルお嬢様は『下着騒動』以来、池田屋商会に客としてやって来る下級貴族の対応を自主的にしてくれていてとても助かっている
あくまでも『自主的』であり100%ラフィネル様の御厚意によるお手伝いなので、報酬は全く無いけれど
一般販売用の新作の下着やドレスをプレゼントしてモデルとなって貰う事で、広告塔の役割と共に下級貴族の女性達から羨望の眼差しを受け、貴族としての立場もなかなかの物になっているんだとか
そして今の池田屋商会で1番忙しいのはきっとラフィネル様だろう、池田屋商会と仲良くしたい貴族にとって
子爵家のお嬢様は上級貴族からも下級貴族からも声をかけやすい絶妙な板挟みポジションになる
お陰で貴族の面倒ななんやかんやはラフィネル様がどうにかしてくれているんだもの
感謝しかない!
ラフィネル様にはこれからも池田屋商会発展の為に、末永く自主的な御協力をお願いしよう♪
しかしながら、ラフィネル様の目の下にあるベアーは気になる、さすがにお疲れっぽいから、疲れの取れそうなお菓子と栄養ドリンクを差し入れておかないとな。
ラフィネル様、これからも期待してまっせ♪
つづく。
こんな日はスミレをもふもふしつつ昼寝をしたい気分なんだけど、大商会の会長という立場がそれを許してくれない
働き過ぎず適度に休みつつも、池田屋商会の大事な場面には絶対に立ち会わなければいけないらしい
そんなもん無理ゲーですやん(泣)
オフラインの時も他プレイヤーから攻撃されるから、常にinして対処せなあかんソシャゲか!
そんな訳で『顔を出すだけ』のお仕事が増えたので商会の本店にやって来た。
「おーい、シンさーん!」
「タコヤーさんお久し振りです♪」
「今回は遅くなってしまって申し訳ありませんでした」
「いえいえ、雨季と重なりましたから仕方ないですよ、疲れたでしょう?お菓子でも食べながらサウスビーチの様子を聞かせて下さいよ♪」
「お菓子?!今や王族ですら虜にしているというシンさんのお菓子なら食べない訳には行きません!」
「大袈裟だなぁ、ただの甘い食べ物ですよ(笑)」
池田屋商会の前で馬車から荷物を降ろしている所で俺に声をかけて来たのは、サウスビーチを拠点にしているエモンズ商会の
タコヤー・K・エモンズさん
少し前までは親父さんである会長のマスヤー・K・エモンズさんが、自ら馬車で行商をしてたんだけど、次期会長であるタコヤーさんに経験を積ませる為に、マスヤーさんは経営に専念している
タコヤーさんは2~3ヶ月おきに、サウスビーチビーチからゲオルグ様の手紙と共に貝とサウスエビを持って来てくれるし
帰りには俺からゲオルグ様宛の手紙と酒やその他の贈り物を届けてくれるので、とてもお世話になっている
運送料金がゲオルグ様持ちなのもあって、料金の話をしなくてすむから気楽に話せるのがとても良い(笑)
商会の応接室にタコヤーさんを案内してきたけど、お菓子は試作中の芋餡饅頭にしよう。眠れる森のエルフの為にも芋の消費量は増やしたい、、、というかどんどん消費しないと俺の収納が芋だらけなんだよ
「さあさあタコヤーさん、芋餡饅頭と言うお菓子です緑茶と一緒にどうぞ」
「ん?緑色のお茶とはめずらしい、では頂きます。もぐもぐもぐもぐ、ズズー、、ふぅ~、これは不思議と気分が落ち着く味ですね♪」
和菓子と緑茶ってどうしてあんなにほっこりするんだろうな
「口に合ったみたいで良かったです。それとこれはまだ秘匿事項なんですけど、流行り病の予防と治療に効果のあるドリンクのレシピを書いたのでゲオルグ様に渡して下さい」
「なっ?!今流行り病と言いましたよね?」
「ええ、詳しい事はまだ言えませんけどアストレア様が陣頭指揮をとっている事で色々とお察し下さい。
サウスビーチは流行り病になる人が多いのではと思いまして、本格的に暑くなる前に教えたかったんです。」
「シンさんの仰る通りサウスビーチは毎年流行り病になる方が多く、対応に追われていますけど、まさか予防法が発見されていたとは」
「どこまで効果があるかはやってみないと分からないんですけどね。
それよりサウスビーチの様子を聞かせて下さいよ」
「そうなんですか、、えぇーとサウスビーチもシンさんのお陰で色々と変わりましたからね、何から話しましょうか、、、
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という感じでシンさんのレシピのお陰で魚介類が人気なんですよ♪
人も増えて景気も良いですから、そのお礼をしたいという事で、ゲオルグ様もシンさんに会いたがっておられました」
「役に立てたのなら良かったです。ゲオルグ様にはお会いしたいですけど夏の旅は辛そうですから、暑さが落ち着く頃にサウスビーチに行こうかと思います。」
「それが良いと思います、サウスビーチの夏は慣れてないと辛いですから」
「おっと!そろそろ日が暮れる時間ですね、長旅でお疲れなのに長々と話し込んでしまいました」
「いえいえ、美味しいお菓子を食べたら疲れも吹き飛びましたよ(笑)私は2日ほど滞在してからサウスビーチに帰る予定なので、シンさんのスケジュールに余裕があれば、是非またお菓子を食べさせて頂けると嬉しいです!」
「あははは、美味しいお菓子を見繕っておきますよ♪ではまた」
さてと、タコヤーさんも宿に戻ったし、今日の仕事も終わりだから帰るか、、と思ったけど
商会のロビーにこれまた久し振りに見る女性の姿がある
せっかくだしひと声かけて行くかな
「ラフィネル様、お久し振りですね♪」
「会長様ご無沙汰しております。商売繁盛による池田屋商会の益々の御発展、不肖ラフィネル心より御祝い申しあげます。」
堅ぁーい!
ラフィネル様の俺に対する態度がめちゃめちゃ、堅ぁーい!
ラフレシア子爵家のラフィネルお嬢様は『下着騒動』以来、池田屋商会に客としてやって来る下級貴族の対応を自主的にしてくれていてとても助かっている
あくまでも『自主的』であり100%ラフィネル様の御厚意によるお手伝いなので、報酬は全く無いけれど
一般販売用の新作の下着やドレスをプレゼントしてモデルとなって貰う事で、広告塔の役割と共に下級貴族の女性達から羨望の眼差しを受け、貴族としての立場もなかなかの物になっているんだとか
そして今の池田屋商会で1番忙しいのはきっとラフィネル様だろう、池田屋商会と仲良くしたい貴族にとって
子爵家のお嬢様は上級貴族からも下級貴族からも声をかけやすい絶妙な板挟みポジションになる
お陰で貴族の面倒ななんやかんやはラフィネル様がどうにかしてくれているんだもの
感謝しかない!
ラフィネル様にはこれからも池田屋商会発展の為に、末永く自主的な御協力をお願いしよう♪
しかしながら、ラフィネル様の目の下にあるベアーは気になる、さすがにお疲れっぽいから、疲れの取れそうなお菓子と栄養ドリンクを差し入れておかないとな。
ラフィネル様、これからも期待してまっせ♪
つづく。
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