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第8.5章 雨季から夏のなんやかんや
第249話 続・キャラバンシティ幹部会合 その3
「まさか流行り病が伝染性の病では無かったのには驚いたわ」
「ミリーさんそれってどういう理由で伝染するって判断してたんですか?」
「えっと、たしか30年くらい前かしら、夏の暑さに耐えてこそ屈強な兵士になれるという考えから、国王命令で夏に各領地で新兵訓練を行った事があるの
そしたら訓練中に体調を崩して倒れる人が続出、調べたらほぼ全ての領地で同じような状況だと分かって、国は伝染病と判断して今に到るってわけ」
「あぁ~、それは1番あかんやつですね。新兵って事はおそらく多少気分が悪くても言えなくて我慢したんでしょう。
夏の暑さに脱水、他にも悪条件が重なった結果、多くの人が限界を迎えて倒れたってところですかね」
「原因が分かってる今なら冷静に対応出来たでしょうけど、何も分からなかった当時はこのまま一般市民にも病が蔓延するんじゃないかって、王都では暴動まで起こって大変だったわ」
「懐かしいわねぇ、私はまだ子供だったけれどよく覚えているわ
あの時は離れた場所に一瞬で連絡出来る通信の魔道具が開発されたばかりで、戦争で使えるかの運用試験も兼ねていたはず。
新兵訓練を隠れ蓑にしてね。
幸か不幸か、通信の魔道具を使って被害状況を素早く把握出来たお陰で、流行り病の対処に追われて戦争どころではなくなったのよ」
「それにしても30年かかって対処法すら確立されてないのはおかしい気もしますが」
「病の研究は神殿の領分だから私からはなんとも言えないわね」
「神殿ですか、、、アストレア様、ちなみに病を治す魔法は存在しますか?」
「あるにはあるけれど、命に関わる病を治せるほど高度な魔法を使えるのは神殿でも数名しか居ないわ。
魔力の消費も激しくてホイホイ使えないから、回復魔法で体力を回復させて自然治癒に頼るのが一般的ね」
やはり魔法で怪我や病気が治せると、薬で治療する研究は進まないのだろうか?
薬があっても材料の入手や製薬に時間や労力がかかり過ぎると、金を払って魔法で治す方が結果的に安く済むなら薬の研究が進まないのは仕方ない
というよりも、病の研究をしているっていう『神殿』が怪しさ満載過ぎる
これはあかん方のテンプレまっしぐらやで(泣)
「これからは病もシンさんに頼れば何とかなるでしょ♪『パチン、パチパチ』はい、シンさんの番よ」
「あっ、はい!『パチン、パチパチパチ』アストレア様、今回はたまたま知っていただけですので頼られても困るのですが」
「心配しなくてもシンさんが知らない事は、誰にもどうする事も出来ないんだから問題無いわよ♪『パチン、パチ』」
「問題だらけだと思いますけど、あっ?!、、、パスです」
「ねぇシンさん、夏のお花見大会をやらないのは少し勿体ない気もするんだけど」
「大会は自由に出来ますけど今回はそういう訳には行かないので、それに個人でお花見するのは自由ですから。
オリビエさん、頼んでいた物は出来てますか?」
「勿論よ、設置の方も任せておいて!お花見大会に負けないくらい盛り上げて見せるから!」
「よろしくお願いします。」
パチン、パチパチパチ
「、、、パスです」
パチン、パチ
「パッ、パス(汗)」
パチン、パチパチパチパチ
「むむっ?!、、、参りました。」
「ふふっ、このリバーシというのは面白いわね、ルールは簡単なのに奥が深くて良いわ♪」
まさか、今日初めてリバーシを知ったアストレア様に負けてしまうなんて、、、
試作していたリバーシが完成したから会合の話し合いをしながら、片手間にプレイしていたとはいえ強過ぎやろ
俺が弱いだけか?
「あぁー!!メリルさんそこは駄目、そこに置かれちゃうと全部真っ白になっちゃうぅ~(泣)」
リバーシでメリルと対戦していたミリーさんは、どうやらパーフェクトゲームで負けたみたいだ
メリルは我が家で何回もリバーシで遊んでるからミリーさんが負けるのも仕方ない
「シンさん、リバーシの一般販売はしばらく待って貰えるかしら」
「アストレア様がそう仰るなら構いませんけど、何か問題があるのでしょうか?」
「皮肉な事にリバーシが楽し過ぎるのよ」
なっ、なんですとぉー?!
リバーシが楽しいなら良いじゃないか!と思ったら大問題がありました。
現在のキャラバンシティは景気が良い、今まで売れなかった物が高値で売れるようになったり、移住者が増えたり
キャラバンシティを拠点に活動する商会が増えた事で雇用も増え、そんなこんなで一般市民もお祝い事等特別な時には多少の贅沢を出来るまでになった
そして、生活に余裕が出来たら次に求めるのは何か、『娯楽』だ
娯楽の少ないこの国で娯楽といえば『酒』『女』『ギャンブル』は最早、三種の神器並に重要な物と言えるかもしれない
でだ、ルールも簡単で男女の差も身分の差も関係無く勝負が出来るリバーシは、ギャンブルの種目としては最高だろう
せっかくまともに生活出来るようになったのに、ギャンブルで人生を破滅させる人が大量に出るのはほぼ確定らしい
まぁリバーシが無かろうとギャンブルで人生を破滅させる人は沢山居るから、気休め程度にしかならないけど
まずは貴族の間で流行らせてから各地で定期的に大会を開催して、公営ギャンブルにするのが目標らしいです。
毎度の事ながらスケールが大きくなり過ぎて、おっさんにはよう分からんです。
貴族のなんやかんやはアストレア様にお任せするとして、俺は夏を楽しむんだ♪
俺達の夏は
まだまだこれからだぁーー!
つづく。
「ミリーさんそれってどういう理由で伝染するって判断してたんですか?」
「えっと、たしか30年くらい前かしら、夏の暑さに耐えてこそ屈強な兵士になれるという考えから、国王命令で夏に各領地で新兵訓練を行った事があるの
そしたら訓練中に体調を崩して倒れる人が続出、調べたらほぼ全ての領地で同じような状況だと分かって、国は伝染病と判断して今に到るってわけ」
「あぁ~、それは1番あかんやつですね。新兵って事はおそらく多少気分が悪くても言えなくて我慢したんでしょう。
夏の暑さに脱水、他にも悪条件が重なった結果、多くの人が限界を迎えて倒れたってところですかね」
「原因が分かってる今なら冷静に対応出来たでしょうけど、何も分からなかった当時はこのまま一般市民にも病が蔓延するんじゃないかって、王都では暴動まで起こって大変だったわ」
「懐かしいわねぇ、私はまだ子供だったけれどよく覚えているわ
あの時は離れた場所に一瞬で連絡出来る通信の魔道具が開発されたばかりで、戦争で使えるかの運用試験も兼ねていたはず。
新兵訓練を隠れ蓑にしてね。
幸か不幸か、通信の魔道具を使って被害状況を素早く把握出来たお陰で、流行り病の対処に追われて戦争どころではなくなったのよ」
「それにしても30年かかって対処法すら確立されてないのはおかしい気もしますが」
「病の研究は神殿の領分だから私からはなんとも言えないわね」
「神殿ですか、、、アストレア様、ちなみに病を治す魔法は存在しますか?」
「あるにはあるけれど、命に関わる病を治せるほど高度な魔法を使えるのは神殿でも数名しか居ないわ。
魔力の消費も激しくてホイホイ使えないから、回復魔法で体力を回復させて自然治癒に頼るのが一般的ね」
やはり魔法で怪我や病気が治せると、薬で治療する研究は進まないのだろうか?
薬があっても材料の入手や製薬に時間や労力がかかり過ぎると、金を払って魔法で治す方が結果的に安く済むなら薬の研究が進まないのは仕方ない
というよりも、病の研究をしているっていう『神殿』が怪しさ満載過ぎる
これはあかん方のテンプレまっしぐらやで(泣)
「これからは病もシンさんに頼れば何とかなるでしょ♪『パチン、パチパチ』はい、シンさんの番よ」
「あっ、はい!『パチン、パチパチパチ』アストレア様、今回はたまたま知っていただけですので頼られても困るのですが」
「心配しなくてもシンさんが知らない事は、誰にもどうする事も出来ないんだから問題無いわよ♪『パチン、パチ』」
「問題だらけだと思いますけど、あっ?!、、、パスです」
「ねぇシンさん、夏のお花見大会をやらないのは少し勿体ない気もするんだけど」
「大会は自由に出来ますけど今回はそういう訳には行かないので、それに個人でお花見するのは自由ですから。
オリビエさん、頼んでいた物は出来てますか?」
「勿論よ、設置の方も任せておいて!お花見大会に負けないくらい盛り上げて見せるから!」
「よろしくお願いします。」
パチン、パチパチパチ
「、、、パスです」
パチン、パチ
「パッ、パス(汗)」
パチン、パチパチパチパチ
「むむっ?!、、、参りました。」
「ふふっ、このリバーシというのは面白いわね、ルールは簡単なのに奥が深くて良いわ♪」
まさか、今日初めてリバーシを知ったアストレア様に負けてしまうなんて、、、
試作していたリバーシが完成したから会合の話し合いをしながら、片手間にプレイしていたとはいえ強過ぎやろ
俺が弱いだけか?
「あぁー!!メリルさんそこは駄目、そこに置かれちゃうと全部真っ白になっちゃうぅ~(泣)」
リバーシでメリルと対戦していたミリーさんは、どうやらパーフェクトゲームで負けたみたいだ
メリルは我が家で何回もリバーシで遊んでるからミリーさんが負けるのも仕方ない
「シンさん、リバーシの一般販売はしばらく待って貰えるかしら」
「アストレア様がそう仰るなら構いませんけど、何か問題があるのでしょうか?」
「皮肉な事にリバーシが楽し過ぎるのよ」
なっ、なんですとぉー?!
リバーシが楽しいなら良いじゃないか!と思ったら大問題がありました。
現在のキャラバンシティは景気が良い、今まで売れなかった物が高値で売れるようになったり、移住者が増えたり
キャラバンシティを拠点に活動する商会が増えた事で雇用も増え、そんなこんなで一般市民もお祝い事等特別な時には多少の贅沢を出来るまでになった
そして、生活に余裕が出来たら次に求めるのは何か、『娯楽』だ
娯楽の少ないこの国で娯楽といえば『酒』『女』『ギャンブル』は最早、三種の神器並に重要な物と言えるかもしれない
でだ、ルールも簡単で男女の差も身分の差も関係無く勝負が出来るリバーシは、ギャンブルの種目としては最高だろう
せっかくまともに生活出来るようになったのに、ギャンブルで人生を破滅させる人が大量に出るのはほぼ確定らしい
まぁリバーシが無かろうとギャンブルで人生を破滅させる人は沢山居るから、気休め程度にしかならないけど
まずは貴族の間で流行らせてから各地で定期的に大会を開催して、公営ギャンブルにするのが目標らしいです。
毎度の事ながらスケールが大きくなり過ぎて、おっさんにはよう分からんです。
貴族のなんやかんやはアストレア様にお任せするとして、俺は夏を楽しむんだ♪
俺達の夏は
まだまだこれからだぁーー!
つづく。
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