テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】

永倉伊織

文字の大きさ
280 / 643
第8.5章 雨季から夏のなんやかんや

第249話 続・キャラバンシティ幹部会合 その3

しおりを挟む
「まさか流行り病が伝染性の病では無かったのには驚いたわ」

「ミリーさんそれってどういう理由で伝染するって判断してたんですか?」

「えっと、たしか30年くらい前かしら、夏の暑さに耐えてこそ屈強な兵士になれるという考えから、国王命令で夏に各領地で新兵訓練を行った事があるの

そしたら訓練中に体調を崩して倒れる人が続出、調べたらほぼ全ての領地で同じような状況だと分かって、国は伝染病と判断して今に到るってわけ」

「あぁ~、それは1番あかんやつですね。新兵って事はおそらく多少気分が悪くても言えなくて我慢したんでしょう。
夏の暑さに脱水、他にも悪条件が重なった結果、多くの人が限界を迎えて倒れたってところですかね」

「原因が分かってる今なら冷静に対応出来たでしょうけど、何も分からなかった当時はこのまま一般市民にも病が蔓延するんじゃないかって、王都では暴動まで起こって大変だったわ」

「懐かしいわねぇ、私はまだ子供だったけれどよく覚えているわ

あの時は離れた場所に一瞬で連絡出来る通信の魔道具が開発されたばかりで、戦争で使えるかの運用試験も兼ねていたはず。

新兵訓練を隠れ蓑にしてね。

幸か不幸か、通信の魔道具を使って被害状況を素早く把握出来たお陰で、流行り病の対処に追われて戦争どころではなくなったのよ」

「それにしても30年かかって対処法すら確立されてないのはおかしい気もしますが」

「病の研究は神殿の領分だから私からはなんとも言えないわね」

「神殿ですか、、、アストレア様、ちなみに病を治す魔法は存在しますか?」

「あるにはあるけれど、命に関わる病を治せるほど高度な魔法を使えるのは神殿でも数名しか居ないわ。
魔力の消費も激しくてホイホイ使えないから、回復魔法で体力を回復させて自然治癒に頼るのが一般的ね」


やはり魔法で怪我や病気が治せると、薬で治療する研究は進まないのだろうか?

薬があっても材料の入手や製薬に時間や労力がかかり過ぎると、金を払って魔法で治す方が結果的に安く済むなら薬の研究が進まないのは仕方ない

というよりも、病の研究をしているっていう『神殿』が怪しさ満載過ぎる

これはあかん方のテンプレまっしぐらやで(泣)




「これからは病もシンさんに頼れば何とかなるでしょ♪『パチン、パチパチ』はい、シンさんの番よ」

「あっ、はい!『パチン、パチパチパチ』アストレア様、今回はたまたま知っていただけですので頼られても困るのですが」

「心配しなくてもシンさんが知らない事は、誰にもどうする事も出来ないんだから問題無いわよ♪『パチン、パチ』」

「問題だらけだと思いますけど、あっ?!、、、パスです」


「ねぇシンさん、夏のお花見大会をやらないのは少し勿体ない気もするんだけど」

「大会は自由に出来ますけど今回はそういう訳には行かないので、それに個人でお花見するのは自由ですから。
オリビエさん、頼んでいた物は出来てますか?」

「勿論よ、設置の方も任せておいて!お花見大会に負けないくらい盛り上げて見せるから!」

「よろしくお願いします。」


パチン、パチパチパチ

「、、、パスです」

パチン、パチ

「パッ、パス(汗)」

パチン、パチパチパチパチ

「むむっ?!、、、参りました。」

「ふふっ、このリバーシというのは面白いわね、ルールは簡単なのに奥が深くて良いわ♪」


まさか、今日初めてリバーシを知ったアストレア様に負けてしまうなんて、、、

試作していたリバーシが完成したから会合の話し合いをしながら、片手間にプレイしていたとはいえ強過ぎやろ

俺が弱いだけか?


「あぁー!!メリルさんそこは駄目、そこに置かれちゃうと全部真っ白になっちゃうぅ~(泣)」


リバーシでメリルと対戦していたミリーさんは、どうやらパーフェクトゲームで負けたみたいだ

メリルは我が家で何回もリバーシで遊んでるからミリーさんが負けるのも仕方ない


「シンさん、リバーシの一般販売はしばらく待って貰えるかしら」

「アストレア様がそう仰るなら構いませんけど、何か問題があるのでしょうか?」

「皮肉な事にリバーシが楽し過ぎるのよ」


なっ、なんですとぉー?!

リバーシが楽しいなら良いじゃないか!と思ったら大問題がありました。


現在のキャラバンシティは景気が良い、今まで売れなかった物が高値で売れるようになったり、移住者が増えたり

キャラバンシティを拠点に活動する商会が増えた事で雇用も増え、そんなこんなで一般市民もお祝い事等特別な時には多少の贅沢を出来るまでになった

そして、生活に余裕が出来たら次に求めるのは何か、『娯楽』だ

娯楽の少ないこの国で娯楽といえば『酒』『女』『ギャンブル』は最早、三種の神器並に重要な物と言えるかもしれない

でだ、ルールも簡単で男女の差も身分の差も関係無く勝負が出来るリバーシは、ギャンブルの種目としては最高だろう


せっかくまともに生活出来るようになったのに、ギャンブルで人生を破滅させる人が大量に出るのはほぼ確定らしい

まぁリバーシが無かろうとギャンブルで人生を破滅させる人は沢山居るから、気休め程度にしかならないけど

まずは貴族の間で流行らせてから各地で定期的に大会を開催して、公営ギャンブルにするのが目標らしいです。

毎度の事ながらスケールが大きくなり過ぎて、おっさんにはよう分からんです。

貴族のなんやかんやはアストレア様にお任せするとして、俺は夏を楽しむんだ♪

俺達の夏は

まだまだこれからだぁーー!





つづく。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

限界勇者のスローライフ~追放気味に田舎暮らしに突入したけど、元魔王やら魔族の子と出会って何だか幸せに暮らせています~

みなかみしょう
ファンタジー
現代日本から転生し、魔王を倒した勇者クウト。 なんとか平和な世界を取り戻したはずが、彼だけは戦い続けていた。 その期間、120年。しかも年中無休、24時間営業である。 「さすがにこれは、ちょっとおかしくないか?」 戦いに疲れ果て、クウトはようやくそのことに気づいた。 自分を道具としてしか見ていない、かつての仲間の子孫にも飽き飽きだった。 会議の場で引退を宣言し、勇者の証も放棄。清々しく立場を強引に捨てることに成功。 遂に手に入れた自由な日々。 そんなクウトの前に、転生にも関わった女神が現れる。 想像よりも酷い状況を見て、女神は新たな力を授け言う。 「とりあえず、スローライフでもしてなさい」 そんな言葉と共に送り出された元勇者は、田舎でのんびり暮らすべく新生活を開始した。 しかし、そんな彼の前に現れたのは別世界に行ったはずの二代目魔王。 似たような事情を抱えた彼女の話を聞き、クウトは同居生活を提案する。 こうして、元勇者と元魔王の田舎暮らしが始まった。 無理のない範囲での畑仕事。 冒険者としての活動。 町の人々との触れ合い。 慣れない普通の生活に苦戦しつつも、二人は穏やかな日々を少しずつ手に入れていく。 たまに起きるトラブルは、その有り余るパワーで粉砕しながら……。

家の庭にダンジョンができたので、会社辞めました。

希羽
ファンタジー
都内のブラックIT企業で働く社畜・佐藤健太(27歳)。 手取り18万、残業100時間。唯一の資産は、亡き祖母から相続した郊外のボロ戸建てだけ。 「このまま死ぬのかな……」 そう絶望していたある夜、庭の物置の裏に謎の穴が出現する。 ​そこは、なぜか最弱モンスターしか出ないのに、ドロップアイテムだけは最高ランクという、奇跡のボーナスダンジョンだった。 試しにスライムを叩いたら、出てきた宝石の査定額はなんと――【1,000,000円】。 ​「……え、これ一個で、俺の年収の3分の1?」 ​スマホアプリで即換金、ドローン配送で手間いらず。 たった10分の庭仕事で5000万円を稼ぎ出した健太は、翌朝、上司に辞表を叩きつけることを決意する。

家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~

北条新九郎
ファンタジー
 三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。  父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。  ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。  彼の職業は………………ただの門番である。  そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。  お気に入り・感想、宜しくお願いします。

異世界でゆるゆるスローライフ!~小さな波乱とチートを添えて~

イノナかノかワズ
ファンタジー
 助けて、刺されて、死亡した主人公。神様に会ったりなんやかんやあったけど、社畜だった前世から一転、ゆるいスローライフを送る……筈であるが、そこは知識チートと能力チートを持った主人公。波乱に巻き込まれたりしそうになるが、そこはのんびり暮らしたいと持っている主人公。波乱に逆らい、世界に名が知れ渡ることはなくなり、知る人ぞ知る感じに収まる。まぁ、それは置いといて、主人公の新たな人生は、温かな家族とのんびりした自然、そしてちょっとした研究生活が彩りを与え、幸せに溢れています。  *話はとてもゆっくりに進みます。また、序盤はややこしい設定が多々あるので、流しても構いません。  *他の小説や漫画、ゲームの影響が見え隠れします。作者の願望も見え隠れします。ご了承下さい。  *頑張って週一で投稿しますが、基本不定期です。  *本作の無断転載、無断翻訳、無断利用を禁止します。   小説家になろうにて先行公開中です。主にそっちを優先して投稿します。 カクヨムにても公開しています。 更新は不定期です。

僕だけ入れちゃうステータス欄 ~追放された凄腕バッファーは、たまたま出会った新人冒険者たちと真の最強パーティーを作り上げる~

めでめで汰
ファンタジー
バッファーの少年カイトのバフスキルは「ステータス欄の中に入って直接数字を動かす」というもの。 しかし、その能力を信じなかった仲間からカイトは追放され迷宮に置き去りにされる。 そこで出会ったLUK(幸運)値の高い少女ハルと共にカイトは無事迷宮から生還。 その後、カイトはハルの両親を探すため地下迷宮の奥へと挑むことを決意する。 (スライム、もふもふ出てきます。女の子に囲まれるけどメインヒロインは一人です。「ざまぁ」もしっかりあります)

異世界召喚された俺の料理が美味すぎて魔王軍が侵略やめた件

さかーん
ファンタジー
魔王様、世界征服より晩ご飯ですよ! 食品メーカー勤務の平凡な社会人・橘陽人(たちばな はると)は、ある日突然異世界に召喚されてしまった。剣も魔法もない陽人が頼れるのは唯一の特技――料理の腕だけ。 侵略の真っ最中だった魔王ゼファーとその部下たちに、試しに料理を振る舞ったところ、まさかの大絶賛。 「なにこれ美味い!」「もう戦争どころじゃない!」 気づけば魔王軍は侵略作戦を完全放棄。陽人の料理に夢中になり、次々と餌付けされてしまった。 いつの間にか『魔王専属料理人』として雇われてしまった陽人は、料理の腕一本で人間世界と魔族の架け橋となってしまう――。 料理と異世界が織りなす、ほのぼのグルメ・ファンタジー開幕!

DIYと異世界建築生活〜ギャル娘たちとパパの腰袋チート

みーくん
ファンタジー
気づいたら異世界に飛ばされていた、おっさん大工。 唯一の武器は、腰につけた工具袋—— …って、これ中身無限!?釘も木材もコンクリも出てくるんだけど!? 戸惑いながらも、拾った(?)ギャル魔法少女や謎の娘たちと家づくりを始めたおっさん。 土木工事からリゾート開発、果てはダンジョン探索まで!? 「異世界に家がないなら、建てればいいじゃない」 今日もおっさんはハンマー片手に、愛とユーモアと魔法で暮らしをDIY! 建築×育児×チート×ギャル “腰袋チート”で異世界を住みよく変える、大人の冒険がここに始まる! 腰活(こしかつっ!)よろしくお願いします

出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜

シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。 起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。 その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。 絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。 役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。

処理中です...