テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】

永倉伊織

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第8.5章 雨季から夏のなんやかんや

第255話 余波

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「ぐぬぬぬ!!慰霊祭だからと完全に油断しました。シンさんが私の考えの斜め上を行く事は分かっていたはずなのに(泣)

此度の失態は我が人生において最大の汚点です!

命以外の私の全てを差し出しますので、どうかもう1度慰霊祭を開催して頂けるよう、伏してお頼み申し上げます。」

「待て待て待て!とりあえず土下座はやめい!」

「ならば、私の身体を好きにして下さい!」

「アホー!ここで服を脱ぐんじゃねぇー!」

トンッ

「あ゛っ・・・」

「手遅れになれば主様に危険が及ぶと判断して、一時的にアルさんには静かになって頂きました、勝手な行動をして申し訳ありません。」

「ありがとうニィナ、マジで助かったよ」


面倒くさい男のアルが興奮のあまり突然服を脱ぎ出した所を、ニィナが後ろからアルを『首トン』して意識を刈り取ってくれて助かった。

身体を好きにって言われても、俺にそっちの趣味は無い!

他人がどんな性癖を持っていても気にしないけど、確認はして欲しかった。


衝撃の慰霊祭から数日経ったけど、街は未だにお祭りで騒がしい

原因は女神様っていうか、ちーちゃんさんが降臨したせいなんだけど、幸いにも創造神様が降臨した所を見ていた人はおそらく居ない

ちーちゃんさんが降臨した時点でほとんどの人達は目を閉じたり、地面に頭を擦り付けるように必死にお祈りをしていたからだ。

たまたま見ていた人も居るかもしれんけど、2人目の女神様が出て来たなんて言っても誰も信じないだろう。


慰霊祭も無事に終わり、その後の祭りが盛り上がったのは言うまでもないのだが

翌朝事件が起きた。

誰かが酒場の酒をお供えしたんだけど、お供えした酒がうっすら光って消えて無くなったまでは良かった。

しかし、ほどなくしてお供えした酒が戻って来たんだ

神様へのお供えは気持ちさえあれば何でも良いと思うのだが、お供えされた酒は酒場で朝まで飲んでいた酔っぱらいがなんとなく置いた物なんじゃないかなぁ

気持ちゼロの酒場の酒はちょっと駄目だろう。

それで戻って来た酒を見て、女神様がお怒りになられた!って騒ぎになったんだよ

雷が落ちて街が灰になるとかなんとか騒いでいたけれど、ちょうど巡回警備をしていた見廻組二番隊の隊員が機転をきかせて商会から瓶ビールを持ってきてお供えしたら

瓶ビールは見事に消えて女神様に受け取って貰えた、という事は『女神様の機嫌が直った♪』

そんなこんなで女神様に謝罪と感謝の意味を込めて『祭り』をしている

今日で3日目だったかな?

この国での『祭り』は神聖な儀式という意味があるので、無理に止めさせるのもなぁ

そもそも街の人達が自主的にやってる事だから、迷惑にならない範囲で『祭り』をする分には文句は言えない。とりあえず1週間は女神像もそのままで様子見かな

ここでやっとアルの話に戻るんだけど、『慰霊祭』は当然ながら神聖な儀式だ。

それを俺が勝手に夏祭りと合体させて、真面目に楽しい催しにしたのが今回の慰霊祭

慰霊祭は神聖な儀式だから、親しい人が亡くなっていないのにわざわざ参加するのは良くない、そう判断したアルは慰霊祭の時は商会で仕事をしていた。

『流行り病予防大作戦』と『慰霊祭』のせいでいつもより事務仕事が多くなっていたのもあるんだろうな

熱心に仕事をしていたお陰で慰霊祭翌日の騒ぎまで、アルは女神様が降臨された事を知らなかった。

その後情報収集をした結果、俺が女神様降臨に関わっていると気付いて今にいたる。


このまま放置するとアルが何をするか分からない、主に俺の身体が危険にさらされてしまうので(汗)

新作のいちごパフェを対価に、創造神様かちーちゃんさんのどちらかに、一瞬だけでも光輝く姿をアルの前に現して貰えるようにお願いしておこう。


そろそろ夏も終わりかぁ

秋には未来への希望畑で作物の収穫、ウィスキー造り、秋のお花見大会

他にも、商会の男性従業員用の宿舎の確保とか、冬に向けての準備もあるし、、、

っていうか、いつから俺はこんなにも働き者になってしまったんだ!

元世界の時のように生活の為に仕方なく働いてる訳ではないし

パワハラが何かを理解してない馬鹿な上司も居ないから、精神的には絶好調だから何も問題無いけどな

我が家のみんなの笑顔を守る為にも、おっさんはこれからも頑張りまっせ♪





つづく。
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