【完結】テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~

永倉伊織

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第10章 すべては自分の幸せの為に

第348話 ただいまー♪

「はい、到着しましたよ~」

「「「「「「おおっ!」」」」」」


狐の神獣ヨウコさんの転移魔法を使って第九の試練から転位した先は、キャラバンシティの南門と西門のちょうど中間あたりの石壁の前だった。

こんな所に来るような物好きなんて居ないから転移先としては絶好の場所だろう。

転移魔法があればこれからは一瞬で王国中何処にでも行けるやん♪と思ったんだけど世の中そんなに上手くは行かないらしい

神獣にも縄張りというか担当地域みたいな物があって、自由に転移出来るのはヨウコさんの担当地域だけみたい

他の地域に転移魔法で行けなくもないけど、マナー違反になるから緊急時以外は転移魔法で行きたく無いと言われてしまった。

どうやら神獣の近所付き合いも大変みたいだ。


さてと

このまま南門まで歩いて行くんだけど、ヨウコさんは相変わらずもふもふキツネ姿のままスミレに抱き抱えられている

スミレは相当ヨウコさんを気に入、、、違うな、もふもふキツネを気に入ったんだろうな(笑)

ヨウコさんも最初は中型犬くらいの大きさだったのに、今はリスくらいの大きさになってスミレが抱き抱え易くしてくれている

心なしかヨウコさんも満足そうに見えるのは俺の気のせいか?



「おーい、旦那ぁーーー!」


おや?

みんなでワイワイ歩きながら南門を目指していたら、こっちに手を振りながら大声を出してる男が、、、

門兵のロブさんだ!


「「「「「「おーい!」」」」」」


「ロブさんただいま、何も変わりは無い?」

「お帰り旦那!10日やそこらで変わる事なんて無いよ(笑)皆さんも元気そうで良かったよ、普通なら今頃目的地に到着したかな?って考える所だけど旦那だからな。
それで、旅はどうだった?」


ロブさんも俺の事を分かって来たねぇ


「今回も色々あったけど充実した毎日だったよ、アリエス辺境伯と良い関係が作れたしね♪」

「あはははははっ!今度はアリエス辺境伯かぁ、そのうち十二家が勢揃いするんじゃない?」

「止めてよロブさん、貴族を相手にするのってスゲェー疲れるんだから」

「旦那なら問題無い気がするけど、そんな事より早く商会に顔出してやんなよ。旦那が居ないと池田屋商会に活気が無くて景気が悪くなりそうだから」

「そうするよ、近々おでん屋も再開するからその時にでもゆっくり旅の話をするよ」

「おう、楽しみにしてるぜ♪ほら、早く行った行った!」

「「「「「「ばいばーい♪」」」」」」



門兵のロブさんと別れ南門をくぐると、帰って来たって感じがする♪

ゆっくりと周囲を見るけどロブさんの言ってた通り、10日やそこらで変わる事なんて無いか(笑)

まずは池田屋商会に

れっつらごー♪





ガチャ

「ただいまぁ~、皆元気かー?」


池田屋商会の扉を開けると、旅に出る前と変わらず忙しく働いてる従業員達が居てなんだか嬉しくなる♪


「あっ!ご主人様じゃん、予定より少し早いけど無事で良かった、お帰りなさい♪」


1番最初に俺に気付いて声をかけて来たのは狐耳獣人のスージィー


「スージィーも他の皆も元気だったか?」

「勿論、、、って言いたいけどご主人様が居ないとなんか調子出なくてさ、でもご主人様が帰って来たから心配は要らないよ!」


あらら

いつも元気なスージィーも今日はなんだか毛に艶が無いように見える、心配は要らないとか言われてもこれは何とかせねば!


「よし!今日はサウスビーチで手に入れた魚貝で宴会にしよう。だから早めに仕事を終わらせて皆で準備を手伝ってくれ」

「任せといて!でもその前に、マックスー!」


「スージィーさんどうしたんですか?あっ!ご主人様お帰りなさい。」

「ただいま、マックスも元気だったか?」

「はい♪」


犬耳獣人のマックスの尻尾は今日も元気にブンブン振れてるねぇ


「マックス、打ち合わせ通りオリビエさんに緊急連絡!」

「はっ、はい!」


むむっ!

これはあまり良く無い雰囲気をビシバシ感じるのだが(汗)


「なぁスージィー、緊急連絡って何?」

「えーっと、あたしが説明するより、、、来た!」


ドッ、ドッ、ドッ、ドッ、ドッ、ドッ、ドッ、ドッ、ドッ、ドッ、ドッ、ドッ


え?

なんか地面が揺れてる気がするんだけど、まさか地震か?


バタン!


凄い勢いで商会の扉が開けられ入って来たのはドワーフのオリビエさん


「シンさーん!無事に帰って来てくれて嬉しいわぁ♪」

ぎゅぅぅぅぅ!

む゛ぅぅ?!

はい、いつものように綺麗な花畑が見えてますよー

花畑が見えるスピードはオリビエさんに抱き締められるのが1番早い気がする(笑)


「さあさあ!畑が私達を待っているんだからさっそく行くわよ!」

「ぷはぁっ、はぁ、はぁ、、、あのオリビエさんもう少し詳しい説明が欲しいのですが」

「お前さんが帰って来るのを待っていたように、酒用の作物がちょうど収穫のタイミングを迎えたからゆっくりしておれんのだ。これも女神様のお陰かのう♪」

「親方!元気そうで良かったです♪」


オリビエさんの後ろから顔を出して話しかけて来たのは、オリビエさんの旦那さんのガゼル親方


「ガハハハハ!10日やそこらでは具合が悪くなる暇も無いわい♪全員元気そうで何よりだ」

「あなた!今はゆっくり話してる場合では無いでしょう!シンさんは頼みますよ!」

「おっ、おう、そう言う訳じゃから、よいせっと」

「おわっ?!」

「さあ早く!」


何故か俺はガゼル親方の小脇に抱えられてしまったんだけど、俺はそんなに体力が無いと思われて居るのだろうか?


「「「「「ウォーーーーーーーー!!」」」」」


ガゼル親方の小脇に抱えられて外に出ると、キャラバンシティに住んでるドワーフの皆さんが集合していて、俺の姿を見るなり雄叫びをあげている。

酒用の作物の収穫はドワーフの皆さんにとって一大イベントなのは分かってますけど、もうちょっと静かにして欲しいなぁ


「おにいちゃーん、宴会の用意は任せてー!行ってらっしゃーい!」

「「「「「行ってらっしゃいませー!」」」」」


我が家のみんなと商会の従業員に見送られ、ガゼル親方の小脇に抱えられて畑に向かう俺は思う

俺は小洒落たセカンドバッグじゃあ無いし

再会はもう少し感動的にしたかったですよぉー





つづく。

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